4 / 160
4 第1作戦決行!
わたくしは意気揚々とお義母さまに割り当てられている部屋へと向かった。
気分は最高だ。
コンコンコン!
「お義母さま、起きていらっしゃいますか?」
「あら、ディア?どうぞ入ってください」
わたくしは愕然とした。だってまだ6時過ぎなのに、お義母さまは眠たさを一切感じさせない返事をしたのだ。わたくしは、息を呑んでからゆっくりと扉を開いた。常に微笑みを浮かべているわたくしに、視線が合ったお義母さまは満面の笑みを浮かべた。
「おはようございます、ディア。こんな朝早くからいかがなさったのですか?」
「おはようございます、お義母さま。………わたくし、毎朝庭園をお散歩をしていますの。ですから、今日からお義母さまも一緒にどうかなと思いまして………。お父さまは朝に弱いので参加しませんが、いかがですか?」
もうとっくに起きていたお義母さまは、着替えを済ませて化粧も施していた。櫛だけを通したボサボサのまとまりのない腰まである猫っ毛を適当に下ろして、庶民風の動きやすいお洋服を着ているわたくしとは大違いだ。
「まぁ!それは素敵ですわね。ライアンも誘うのですか?」
「え、えぇ。仲間はずれは良くありませんから」
わたくしの言葉に、お義母さまはうるうると目を輝かせた。意地悪をしているのに、そういう表情をされると調子が狂ってしまう。
「では、ライアンのお部屋に参りましょう!アレはとっても寝起きが悪いですから、急いで叩き起こさないと、お散歩の時間が減ってしまいますわ!!」
意気揚々と部屋を出ていったお義母さまを呆然と見つめたわたくしは、途中で置いて行かれてしまっていることに気が付き、急いでお義母さまのことを追いかけた。お義母さまはとても歩くのが早かった。たった数秒目を離しただけだったのに、もう大分先にあるライアンの部屋に辿り着いてノックなしにライアンの部屋を開けていた。
「ほらね、失敗したでしょう?」
「う、うるさいわね。ライアン相手に成功しそうだからいいのよ!!」
にんまり笑ったメアリーに、わたくしは悪態をついてから、急いでお義母さまの方に向かって全力で走った。ライアン、朝が弱いのに母親相手に叩き起こされるなんてちょっとだけ可哀想ね。
ま、わたくしには関係ないけど。
嫌ならせいぜいさっさとこの家から出ていくことね。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
気分は最高だ。
コンコンコン!
「お義母さま、起きていらっしゃいますか?」
「あら、ディア?どうぞ入ってください」
わたくしは愕然とした。だってまだ6時過ぎなのに、お義母さまは眠たさを一切感じさせない返事をしたのだ。わたくしは、息を呑んでからゆっくりと扉を開いた。常に微笑みを浮かべているわたくしに、視線が合ったお義母さまは満面の笑みを浮かべた。
「おはようございます、ディア。こんな朝早くからいかがなさったのですか?」
「おはようございます、お義母さま。………わたくし、毎朝庭園をお散歩をしていますの。ですから、今日からお義母さまも一緒にどうかなと思いまして………。お父さまは朝に弱いので参加しませんが、いかがですか?」
もうとっくに起きていたお義母さまは、着替えを済ませて化粧も施していた。櫛だけを通したボサボサのまとまりのない腰まである猫っ毛を適当に下ろして、庶民風の動きやすいお洋服を着ているわたくしとは大違いだ。
「まぁ!それは素敵ですわね。ライアンも誘うのですか?」
「え、えぇ。仲間はずれは良くありませんから」
わたくしの言葉に、お義母さまはうるうると目を輝かせた。意地悪をしているのに、そういう表情をされると調子が狂ってしまう。
「では、ライアンのお部屋に参りましょう!アレはとっても寝起きが悪いですから、急いで叩き起こさないと、お散歩の時間が減ってしまいますわ!!」
意気揚々と部屋を出ていったお義母さまを呆然と見つめたわたくしは、途中で置いて行かれてしまっていることに気が付き、急いでお義母さまのことを追いかけた。お義母さまはとても歩くのが早かった。たった数秒目を離しただけだったのに、もう大分先にあるライアンの部屋に辿り着いてノックなしにライアンの部屋を開けていた。
「ほらね、失敗したでしょう?」
「う、うるさいわね。ライアン相手に成功しそうだからいいのよ!!」
にんまり笑ったメアリーに、わたくしは悪態をついてから、急いでお義母さまの方に向かって全力で走った。ライアン、朝が弱いのに母親相手に叩き起こされるなんてちょっとだけ可哀想ね。
ま、わたくしには関係ないけど。
嫌ならせいぜいさっさとこの家から出ていくことね。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
あなたにおすすめの小説
幼馴染みが描いた悪役令嬢ものの世界に「メイド」として転生したので、6年後の断罪イベントをどうにか回避したい
ゆずまめ鯉
恋愛
通勤途中、猫好きではないのに轢かれそうな黒猫をうっかり助けてしまい、死んでしまった主人公──水縞あいり(26)
鳥の囀りで目を覚ますとそこは天国……ではなく知らない天井だった。
狭い個室にはメイド服がかかっている。
とりあえず着替えて備えつけの鏡を見ると、そこには十代前半くらいの子どもの姿があった。
「この顔……どこか見覚えが……」
幼馴染みで漫画家、ミツルギサイチ(御剣才知)が描く、人気漫画「悪役令嬢が断罪されるまで」の登場人物だということに気がつく。
名前はミレア・ホルダー(本名はミレア・ウィン・ティルベリー)
没落貴族の令嬢で、現在、仕えているフランドル侯爵によって領地と洋館を奪われ、復讐のために、フランドル侯爵の長女イザベラが悪役令嬢になるのを止めず、むしろ後押しして見事断罪されてしまうキャラだった。
原作は未完だが、相談を受けていたのでどういう結末を迎えるのか知っている。
「二期アニメもまだ見てないし、どうせ転生するなら村人Aとかヒロインの母親がよかった……!!」
幼馴染みの描く世界に転生してしまった水縞あいり=ミレアが、フランドル侯爵家で断罪回避するべく、イザベラをどうにかお淑やかな女性になるように導いている途中。
病弱で原作だと生死不明になる、イザベラの腹違いの兄エミールに、協力してもらっているうちに求愛されていることに気づいてしまい──。
エミール・ディ・フランドル(20)×ミレア・ウィン・ティルベリー(18)
全30話の予定で現在、執筆中です。2月下旬に完結予定です。
タイトルや内容が変更になる場合もあります。ご了承ください。
婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~
白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」
枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。
土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。
「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」
あなた誰!?
やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!
虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。
王宮の万能メイド、偏屈魔術師を餌付けする
葉山あおい
恋愛
王宮で働く勤続八年のメイド、エレナ・フォスター。仕事は完璧だが愛想がない彼女は、いつしか「鉄の女」と呼ばれ恐れられていた。
そんな彼女に下された辞令は、王宮の敷地内にありながら「魔窟」と呼ばれる『北の塔』の専属メイドになること。そこの主である宮廷魔術師団長・シルヴィス・クローデルは、稀代の天才ながら極度の人嫌い&生活能力ゼロの偏屈男だった!
ゴミ屋敷と化した塔をピカピカに掃除し、栄養失調寸前の彼に絶品の手料理を振る舞うエレナ。黄金色のオムレツ、とろける煮込みハンバーグ、特製カツサンド……。美味しいご飯で餌付けされた魔術師様は、次第にエレナへの独占欲を露わにし始めて――?
意地悪な聖女や侯爵夫人のいびりも、完璧なスキルで華麗に返り討ち。平民出身のメイドが、身分差を乗り越えて幸せな花嫁になるまでの、美味しくて甘いシンデレラストーリー。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
王子好きすぎ拗らせ転生悪役令嬢は、王子の溺愛に気づかない
エヌ
恋愛
私の前世の記憶によると、どうやら私は悪役令嬢ポジションにいるらしい
最後はもしかしたら全財産を失ってどこかに飛ばされるかもしれない。
でも大好きな王子には、幸せになってほしいと思う。