《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?

桐生桜月姫

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27 お父さまとの交わり

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▫︎◇▫︎

Side. クラウディア

 お義母さまとライアンのお洋服を注文した次の日の晩餐、何故かわたくしはお父さまとお夕食を共にしている。こんなの人生初めてだ。

「………えっと、お父さま?」
「………………」

 だが、お父さまはずっと無言だ。それどころか、晩餐に一緒に参加してくれたお義母さまとの間にえげつなく恐ろしい空気が流れている。一触即発の空気とはまさにこのことだろう。メアリーからの秘密情報によれば、昨日の夜、お義母さまはお父さまに呼び出されたらしい。そこで何かしらあったという予測はできるが、何があったのかまでは予測できない。

「お、お義母さま」
「なあに?可愛いディア」

 今日は第1~第3の作戦しか実行していない。でも、だからこそ、何故可愛いという言葉を使われるのか分からない。それに、わたくしの容姿は可愛いと形容されるようなものではない。

「いえ、何も」

 わたくしは困り果てている。
 助けを求めている。地獄のような空間だ。

「………義姉上、母上は放っておいていいと思いますよ。どうせお節介して怒りを買っただけでしょうから」
「そ、そうなのですか」
「母上はいっつもそうですから」

 わたくしは酷い頭痛に襲われた。もう、誰も彼もいい加減にしてほしい。この空間にいる人間共はわたくしを殺す気なのだろうか。

「………これからは毎日皆で晩餐を摂ることにする。以上だ」

 お父さまは食事を終えたのか、空の皿を放ってそそくさと去っていった。わたくしは食事が喉を通らないというのに、平和なことだ。心底羨ましい。

「………わたくしも失礼させていただきますわ。ご機嫌よう」

 ステーキを1口しか食べていないわたくしは、お義母さまとライアンの心の底から見えすいた同情を無視して部屋に戻った。いつも夕食をまともに食べていないわたくしは、夕食を1食抜くくらいなんともない。

 そして、この時のわたくしはこの地獄の食事が喉を通らない重たい夕食がこれからもずっと、というか、一生続くことに、幸せなことに全くもって気が付いていなかった。
 本当に、空ぬが仏とはよく言ったものだ。異国の言葉はよく的を得ていると聞いたことがあるが、まさにその通りだった。

 わたくしは、1人での食事ほど幸せなものはないと学んだのであった。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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