《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?

桐生桜月姫

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続編

47 煩わしい夜会

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▫︎◇▫︎

 夏休み、それは1学期を努力した生徒にのみ与えられるご褒美長期休暇であり、夏の社交シーズンを運んでくる最悪の時期でもある。わたくしは公爵令嬢ということもあって、堅苦しい夜会やこれまた堅苦しいパーティーなどに参加しなくてはならない。由緒あるものばかりでつまらない夜会やパーティーは、正直にいって、わたくしにとっては要らなくて面倒くさい物事だ。

「クラウディア嬢、わたくしに一夜の夢を与えてはいただけませんか?」

 ほら、まただ。
 浮名の名高い公爵令息が、わたくしに向けて深々と頭を下げている。わたくしは堂々と眉間に皺を寄せて、お揃いのお洋服を身につけているライアンの腕をキュッと引いた。婚約者になった彼は、わたくしの面倒臭いと思っている部分を、今期の夜会では全部お片付けしてくれている。

「我が婚約者を口説くとは、ローズバードたる我が家への宣戦布告か?ウキーナ公爵令息」
「………………」
「うふふふふっ、あまり火遊びが過ぎると、お兄さまに見限られるわよ、ウキーナ公爵令息。それと、わたくしはあなたに名前を呼ぶ許可をやったつもりはなくってよ。それでは、ご機嫌よう。いい夜をお過ごしくださいませ」

 ライアンの腕にわざとらしく枝垂れかかりながら、わたくしはうざったいウキーナ公爵令息の前から立ち去る。
 他人に比べると、圧倒的にたゆんとしているお胸への、ウキーナ公爵令息を筆頭とした大量の視線に反吐が出るのを必死に我慢して、わたくしはライアンに休憩室へと連れて行ってもらう。最近の夜会は気持ちが悪くて仕方がない。年齢不相応に身体が発達しているのは重々承知だが、あからさまに連れて出ようとされると、流石に気分が悪い。それに、男からの視線も、お父さまやライアン以外の全てが煩わしい。ライアンがずっと庇ってくれているのが唯一の救いと言っても、過言ではないレベルだ。

「………助かっているわ、ライアン。今日も悪いわね」
「気にするな。………だが、ウキーナ公爵令息を潰す許可をくれると助かる」
「………死なない程度にしてちょうだい。死なれると、目覚めが悪いわ」

 これからボコられてしまうであろう自業自得なウキーナ公爵令息に、わたくしは心の中であっかんべーをした。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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