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48 アイリスは拗ねる
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ルーカスに続いて本格的に庭園に入った双子は、目に入った光景に目をキラキラと輝かせて嬉しそうに微笑んだ。真っ白な薔薇や桃色の薔薇、水色の薔薇に淡い黄色の薔薇、薄い色彩の薔薇たちが伸び伸びと育てられている空間は圧倒的な美しさを誇っていて、細かい彫刻の施された女神の彫刻をメインにした噴水は、双子の前世で見た美術の教科書に載っていそうなくらいの完成度だ。
「綺麗でしょう?僕、この空間がとっても好きなんだ。こっちに芝生の広場があるから一緒に花冠を作ろう」
「はなかん?つくる!!」
「………アイリスには無理だよ。アイリスはとーってもぶきよーなんだよ」
にこっと笑うアキレスに、アイリスは思いっきり肘鉄した。
「うぐっ、」
涙目で痛がるアキレスを冷たく一瞥したアイリスは、ひょこひょことルーカスの後を追った。
ーーー可愛くて、ちょーキュートな乙女に向けて、堂々と不器用ってほざくなんて信じらんないっ!!アキレスなんかもう知らない!!好きにしたらいいじゃない!!わたしよりも綺麗な花冠を作って自慢げに頭に乗っけたらいいじゃない!!そりゃあ、器用でイケメンで家事メンなアキレスには簡単なことよね!!
「………アイリスがすねた………………」
絶望感たっぷりの声を漏らして膝から崩れ落ちたアキレスに、メアリーはくすっと笑ってしまった。喧嘩なんか一切しないようなとても仲良しの双子が、自分の家の兄妹のように喧嘩をしたのが、少し面白かったのだ。そして何より、親近感を抱いたのだ。
「………大丈夫ですよ、アキレス王子殿下。私どもはここまでしかお供できませんので、早くルーカス王子殿下とアイリス王女殿下の後を追ってください。この庭園はとても広いので、迷子になってしまいますよ」
「………妹という生き物は面倒臭くて物凄く扱いにくい生き物ですから、ちょっと拗ねたくらいでお気になさらなくても良いかと。また気が向いたら犬のように尻尾を振って寄ってきますよ」
「………………アイリスは姉だ」
それだけぼそっとつぶやいたアキレスは、穏やかな表情で笑っているメアリーと、相も変わらず鉄仮面なクロードに向かって悪戯っぽくべっと舌を出した後に、ルーカスとアイリスの後を追って子供にしては早いスピードでとことこと走った。2人はそんなアキレスを、優しい表情で見守っていた。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「綺麗でしょう?僕、この空間がとっても好きなんだ。こっちに芝生の広場があるから一緒に花冠を作ろう」
「はなかん?つくる!!」
「………アイリスには無理だよ。アイリスはとーってもぶきよーなんだよ」
にこっと笑うアキレスに、アイリスは思いっきり肘鉄した。
「うぐっ、」
涙目で痛がるアキレスを冷たく一瞥したアイリスは、ひょこひょことルーカスの後を追った。
ーーー可愛くて、ちょーキュートな乙女に向けて、堂々と不器用ってほざくなんて信じらんないっ!!アキレスなんかもう知らない!!好きにしたらいいじゃない!!わたしよりも綺麗な花冠を作って自慢げに頭に乗っけたらいいじゃない!!そりゃあ、器用でイケメンで家事メンなアキレスには簡単なことよね!!
「………アイリスがすねた………………」
絶望感たっぷりの声を漏らして膝から崩れ落ちたアキレスに、メアリーはくすっと笑ってしまった。喧嘩なんか一切しないようなとても仲良しの双子が、自分の家の兄妹のように喧嘩をしたのが、少し面白かったのだ。そして何より、親近感を抱いたのだ。
「………大丈夫ですよ、アキレス王子殿下。私どもはここまでしかお供できませんので、早くルーカス王子殿下とアイリス王女殿下の後を追ってください。この庭園はとても広いので、迷子になってしまいますよ」
「………妹という生き物は面倒臭くて物凄く扱いにくい生き物ですから、ちょっと拗ねたくらいでお気になさらなくても良いかと。また気が向いたら犬のように尻尾を振って寄ってきますよ」
「………………アイリスは姉だ」
それだけぼそっとつぶやいたアキレスは、穏やかな表情で笑っているメアリーと、相も変わらず鉄仮面なクロードに向かって悪戯っぽくべっと舌を出した後に、ルーカスとアイリスの後を追って子供にしては早いスピードでとことこと走った。2人はそんなアキレスを、優しい表情で見守っていた。
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