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68 皇女は湯気を上げる
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セレスティアはクスッと笑みを浮かべた。
「やっぱり自分の夫が最強なのですね」
「当たり前よ。あなたがミシェルが1番なように、私は旦那様が1番なのよ」
乙女のような表情で、夫のカッコいいというか可愛いところを述べ始めたところで、セレスティアは隣の部屋の気配に気がついた。
「義母上、旦那様に聞かれてしまっていますよ」
「えっ!!」
セレスティアは真っ赤な顔で僅かに開かれたフィオナの背後にある繋ぎ扉の方を顎でしゃくった。
「す、すまない。フィオナ」
「だ、だだだ、旦那様、い、いつから………」
「セレス、ごめんね?」
「…………………」
居心地悪そうに、けれども心底嬉しそうな顔でやってきた公爵はフィオナに後ろから抱きつき、真っ赤な顔で扉から恐る恐る出てきたミシェルは、セレスティアの座るソファーの前に跪いた。
「い、いつから聞いていたんだ?」
「母上の『そうだ、セレスちゃん、ミシェルのお嫁さんになるってことは私たち、義理の親子になるのよね?』のところから………。ぼ、僕はちゃんと父上に盗み聞きは止めようってちゃんと言ったんだよ!!」
弱々しい口調で言ったミシェルに、セレスティアはなおのこと顔を赤く染めた。
「じゃ、じゃあ、わたしの告白も全て聞いていたと」
「………うん。ごめんね?」
「うっ、」
セレスティアは頭から湯気を上げてガックリと項垂れた。恋愛経験は当然0の、ドレスよりも剣、宝石よりも剣、社交よりも剣、ゴシップよりも剣というセレスティアにはハードルが高すぎたのだ。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「やっぱり自分の夫が最強なのですね」
「当たり前よ。あなたがミシェルが1番なように、私は旦那様が1番なのよ」
乙女のような表情で、夫のカッコいいというか可愛いところを述べ始めたところで、セレスティアは隣の部屋の気配に気がついた。
「義母上、旦那様に聞かれてしまっていますよ」
「えっ!!」
セレスティアは真っ赤な顔で僅かに開かれたフィオナの背後にある繋ぎ扉の方を顎でしゃくった。
「す、すまない。フィオナ」
「だ、だだだ、旦那様、い、いつから………」
「セレス、ごめんね?」
「…………………」
居心地悪そうに、けれども心底嬉しそうな顔でやってきた公爵はフィオナに後ろから抱きつき、真っ赤な顔で扉から恐る恐る出てきたミシェルは、セレスティアの座るソファーの前に跪いた。
「い、いつから聞いていたんだ?」
「母上の『そうだ、セレスちゃん、ミシェルのお嫁さんになるってことは私たち、義理の親子になるのよね?』のところから………。ぼ、僕はちゃんと父上に盗み聞きは止めようってちゃんと言ったんだよ!!」
弱々しい口調で言ったミシェルに、セレスティアはなおのこと顔を赤く染めた。
「じゃ、じゃあ、わたしの告白も全て聞いていたと」
「………うん。ごめんね?」
「うっ、」
セレスティアは頭から湯気を上げてガックリと項垂れた。恋愛経験は当然0の、ドレスよりも剣、宝石よりも剣、社交よりも剣、ゴシップよりも剣というセレスティアにはハードルが高すぎたのだ。
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