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発作
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「なぁローゼンベルク、俺は壊れた王太子殿下にどう接すればいいんだ?幼馴染なら知ってんだろ?」
「いずれ正気付くのでしばらく放っておいたので大丈夫ですわ。」
私は思わず遠い目をして言いました。
だって、こうなったらニックを止める術なんて、誰も持っていませんもの。
「王太子殿下はよくこうなるのか?」
「いいえ、たまーにですよー、こんなふうになるのは。」
「そうか………。」
私の疲れたような溜め息と共に漏らされた言葉に、先輩は憐れみのような視線を向けてきました。………憐れむより先に、助けてほしいものですわね。
「そもそも、よくこうなっていたら、王太子なんて務まらないかと存じますわ。」
「それもそうだな。これはもう、発作と考えればいいんだよな。」
「先輩の適応力の高さには敬服いたしますわね。」
「今、妙に『には』の部分に力が入ってなかったか?」
「おほほほほほほ、勘違いではございませんこと?」
扇子を取り出してぱらりと開いた私は、悪役令嬢さながらの高笑いを上げました。ふふふ、練習した甲斐もあって、上手にできているはずですわ!!
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「いずれ正気付くのでしばらく放っておいたので大丈夫ですわ。」
私は思わず遠い目をして言いました。
だって、こうなったらニックを止める術なんて、誰も持っていませんもの。
「王太子殿下はよくこうなるのか?」
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「そうか………。」
私の疲れたような溜め息と共に漏らされた言葉に、先輩は憐れみのような視線を向けてきました。………憐れむより先に、助けてほしいものですわね。
「そもそも、よくこうなっていたら、王太子なんて務まらないかと存じますわ。」
「それもそうだな。これはもう、発作と考えればいいんだよな。」
「先輩の適応力の高さには敬服いたしますわね。」
「今、妙に『には』の部分に力が入ってなかったか?」
「おほほほほほほ、勘違いではございませんこと?」
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