3 / 3
2
しおりを挟む初めて会った生のゆきおは美しかった。
本当に美しかった。
何でこんな人が芸能界で働いていないのか疑問に思うくらい美しかった。
正直どうして今の今まで独身で一生独身を貫いたのかも分からない。
とてもとても美しかった。
…………今すぐにでも結婚したい程に。
あ、や、もっと美しい。
今すぐにでも死んでもいい程に!
ふら~ふら~段々と身体がふらついて自分の意思で動かなくなってくる。
しかも意識が朦朧としてきた。
最悪だ。
やっと生ゆきおに会ったというのに…………。
明日は土曜日だから多分ゆきおは、あっ、ゆきおさんは家にずっといる筈。
流石に家まで来て
「私のこと覚えてますか!!!???」
ってのはキモいし…………。
あぁ、だからって2日会わないのは二日会わないのは無理ぃぃぃ。
今日中に言って2日彼に私のことを悶々と考えてもらった方が絶対いい!
乗り着れ私!たった三日寝てないだけだよ?
なんでそんなに貧弱なんだ!
倒れそうな体にカツをいれながら前へ前へと進む。
ふらふらはしてないだろうか。
うん、大丈夫。
彼に近づけば近づくほど段々とゾーンにはいっていく。
演技のゾーンだ。
私の渾身の演技。
彼の姿を見て目があってさも驚いたように目を大きくさせ足早に近付く。
「え?」って言うのも忘れない。
彼の顔を見れば、彼は段々と近付いてくる私に困惑しているようだった。
彼と近付きすぎないくらいの距離にたって彼に話しかける。
…………てか、近付きすぎない距離ってどのくらい?
三メートル?いやいや二メートル?一メートル?
三十センチ?
どうしよ頭が混乱してきた。
睡眠不足で只でさえ頭がまわっておらず思考がまとまらない。
もういいや、どうでもいい。
「あの、」話しかけれた。やったぞ私!天才だ!
「は、い?」戸惑いながら相手も私に返事をする。
は、い?だって!
可愛い。すっごいかわいい。
そのふわふわした髪をナデナデしたいくらい可愛い。
っとフリーズダメダメ!変に思われちゃう。
気を取り直して話しかける。
「ちっ、ちっ、ちっ、ち、小さい頃に会ったんですけどおっ、覚えてますか?↑」
思いっきり噛んだ。
スタッカート刻んだ。
声も上擦った。
凄い恥ずかしい。
穴があったら入りたい。
段々段々恥ずかしくなって死にたくなってきた。
彼の顔も見れない!
くっ、絶対今彼私をじーーっと見てる!
視線がいたい。
ちくちく刺さる。
視線と羞恥心で殺されそうだ。
ねぇ、あー、なにかしゃべってくれ!!
お願いだ!
気まずくなった空気を打破するようにもっと発言する。
「ゆっ、ゆきおくんだよね?わっ、私、ほっ、ほっ、ほら?し、しーだよ?
覚えてる?
むっ、昔二人で一杯、は、話したよね?」
ヤバイ。本当に死にたい。
ビートも刻んだ。
凄い恥ずかしい。
だ!か!ら!なにかしゃべってくれぇぇ!!!
私の内心の心を知ってか知らずか彼が口を開いた。
ありがたや、ありがたや。
それにしても可愛い。かっこいい。美しい。
ってあーーーしゅ!う!ちゅ!う!
折角ゆきお様様が話しているというのに!
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
断罪された薔薇の話
倉真朔
恋愛
悪名高きロザリンドの断罪後、奇妙な病気にかかってしまった第二王子のルカ。そんなこと知るよしもなく、皇太子カイルと彼の婚約者のマーガレットはルカに元気になってもらおうと奮闘する。
ルカの切ない想いを誰が受け止めてくれるだろうか。
とても切ない物語です。
この作品は、カクヨム、小説家になろうにも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる