はじめまして、運命の番

さや

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やっとだ!やっと過去へたどり着いた。
何千何百回と試行錯誤して失敗したタイムスリップ。
徹夜漬けでボロボロになった身体。

だけど、そんなものがどうでもよくなるほどの高揚感に私は今包まれていた。


そのままふらふらとふらつく身体に鞭を打ちながらかれゆきおの元へ向かう。
時刻は午前11時。
多分この時間帯なら彼は仕事場で働いている筈だ。

なんて言おうか。
あぁ、過去に会ってそれからずっと好きな設定にしよう。

過去ーーー、そうだな、悩みを一緒に聞いてくれたとかどうだろうか。
ずっと独りで孤独だったのを救ってもらった的な!
いい!いい!

それでいこう!
そして抱きつくーーあ~ダメダメ、順序大事!

彼に嫌われちゃったら死んじゃう。


え、てか趣味が同じだった系でも良くないか?
そうだな、彼の好きな本を持っていくのもいいかもしれない。
それかドジった感じでスマホにイヤホン接続し忘れててスマホから彼の好きな歌が流れるのもいいかもしれない!

あぁ、けどそしたら付き合うまで時間がかかっちゃうっ!!!
やっぱ過去に仲良かった設定にしよう。

多分というか絶対彼は覚えてる筈はないのだけれどそこは私の演技力でカバーできるっしょ。

そんなことを考えながら一歩一歩足早に彼の元へ向かう。


と、ん?
なにか凄い形相の物体が…………?
途中で立ち止まり、ガラスに反射した自分の姿を見つめる。
ぐぐぐぐっ、ぐぐぐぐっ、ん~ーー、、、

ガラスに写る私は想像以上の酷さだった。

過去へ戻る前に身嗜み整えておくべきだったのにっ!!!!!


今さら悔いたところでしょうがない。
取り敢えず私は銭湯へ行って髪を綺麗にし、
店員さんに見繕ってもらった服を着た。

鏡に写る私はどこからどうみても正真正銘の女の子。文句の付け所など1つもない!女子力?高そう!めっちゃあるから!!!

うっし、これであとは恐れるものなどないっ!!!

いざ参らん!

私はどこぞの時代劇に出た武者のような気持ちで再び彼の元へ足早に向かった。
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