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壱 籠の鳥
四
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洋風の白い建物の中は、まるで異国へ迷いこんだかのようだった。
大理石のエントランス、真紅の絨毯、巨大な額絵。二階へと続く階段は螺旋状になっており、天井からはガラス製のシャンデリアが下がる。
それらの名称は全て、ぽかんと見上げている朔に天晴が笑いながら一つ一つ教えてくれたのだったが、驚きを共有するために望にも教えてやりたくとも、次に会う時までとても覚えていられそうにない。
見るもの全てが、初めて目にする物ばかりだ。
「この部屋だよ、奥のクローゼットに掛かっているドレスの中から、どれでも好きなのを選んで……朔ちゃんには少し大きいかもしれないけれど、サッシュで締めればどうにかなるかな? ね、多美さん」
「そうですね」
天晴が同意を求め、それに応じて恭しく頷いているのは、彼の肩ほどの身長の、二十代後半ぐらいの女性だ。
黒い簡素な洋服に白い前掛けを掛け、髪は頭の後ろできっちりとまとめている。
屋敷の使用人なのだろう。彼女も天晴のことを「坊ちゃま」と呼ぶ。
「お嬢様のお着替えが終わられましたら、お呼びいたしますので、坊ちゃまは隣のお部屋でお待ちください」
「はいはい」
続き間になっているらしい隣室の扉を開けて、天晴が出ていこうとした時、その扉が逆から開いた。
「お兄さま――――っ!」
扉から駆けだしてきたのは、裾がふんわりと膨らんだ薄桃色のドレスに身を包んだ、七、八歳くらいの少女だ。
黒髪をくるくると巻いて、頭のてっぺんに大きなリボンを結んでいる。
「美晴……居たの?」
笑顔で大きく手を広げた天晴の胸に、少女は勢いよく飛びこんで、抱き上げられると、首に抱きつく。
「学校はとっくに終わっている時間ですわ、お兄さま。おやつの時間だったのですけれど、お帰りになったと聞いて、急いで参りました! 急がないとまたすぐに出かけてしまわれると思って……」
可愛らしいカーブを描く頬を赤く染めて、天晴を見つめて瞳をきらきら輝かせながら、興奮ぎみにまくしたてていた少女は、朔に目を止めて、ぴたりと話すのを辞めた。
「…………どなた?」
天晴の首にかじりつき、肩越しに朔を睨んでくる眼差しは、幼いながらに鋭い。
顔つきは天晴に似ており、とても愛らしいのだが、大好きな兄を取られないようにとの威嚇なのか、声はあからさまに低くなっている。
毛を逆立てた猫を宥めるように、少女の背中をぽんぽんと軽く叩いて、天晴は腕から下ろした。
「月照院家の櫻子様だよ……ちゃんとご挨拶なさい」
「…………」
少女は不承不承といった表情ながらも、ドレスの膨らみを指で摘み、行儀よく膝を屈めて、手本のように綺麗なお辞儀をする。
「ごきげんよう、宝生美晴です。いつもお兄さまがお世話になっております」
「――――!」
朔は大慌てで自分も姿勢を正し、帯の前で両手を重ねて少女へ向かって頭を下げた。
「ごきげんよう、月照院櫻子です。こちらこそ、いつもお世話になっております」
この名を名乗るようになってまだ二カ月。お辞儀も挨拶も付け焼刃で、行儀作法を教えてくれるお志麻にも叱られてばかりなので、ちゃんと出来ている自信はまったくない。
それに輪をかけて、天晴が「くくく」と、さも面白そうに笑っているので、朔はますます心配になる。
(どうしよう……! やっぱりおかしい? お志麻にも怒られっぱなしだもの……きっと無様なのよね……あああ、どうしよう……!)
恥ずかしさに顔を上げられずにいると、天晴に軽く頭を撫でられた。
「おかしくなんてないよ。この短期間でずいぶんお嬢様っぽくなったなあって、なんだか感慨深くて……初めて会った日のことを思い出したら、ちょっと面白かった……ごめんね」
「――――!」
まるで、朔が心の中で考えたことが聞こえていたかのように返事をされ、驚きに身を引く。
顔を跳ね上げて天晴を見直しても、彼はいつものように笑っているばかりで、掴みどころがない。
「そうだ、美晴。櫻子さんに貸すドレスを選んでもらっているのだけれど……手伝ってくれないかい?」
「え――っ」
不満そうに頬を膨らませながらも、「美晴はセンスがいいから」と天晴に褒められれば、悪い気はしないらしい。
美晴は巻き毛を揺らしながら、ドレスの掛かっているクローゼットへ向かい、真剣に品定めを始める。
「えーっと……櫻子さまは髪も目も真っ黒で、とても肌が白いから、濃い赤とか紫とか緑とか……」
朔と山のようなドレスを何度も見比べながら、選んでいる様子は楽しそうだ。
「でも、このお部屋のドレスを誰かに貸すなんて珍しいですわね、お兄さま。とても大切になさってるのに……ここにお客様を招き入れるのも、初めてなんじゃございません? ……いいんですの?」
美晴の無邪気な問いかけに、朔はどきりとする。
(え……?)
天晴があまりにも迷いなくここまで連れてきたので、彼にとってはよくあることなのだろうと思っていた。
それが思いがけず、珍しいことなのだと知り、天晴の真意がますますわからなくなる。
「いいんだよ」
腕組みをして笑っている天晴は、いつも通りの彼だ。
なので朔もあまり気にしないでおこうと思った時、背後から鋭い声が飛んだ。
「ここで何をしているのです」
声を荒げているわけではないのに、はっきりと怒気が伝わる女性の声。
ここ最近それをよく耳にしているからこそ、朔の反応は早かった。
「申し訳ございません!」
声のした方を振り向くと同時に頭を下げ、いったいどういう人物がそこにいるのかは、顔を上げる時に初めて確認した。
三十代後半ぐらいの年齢の、気品を感じさせる女性だった。
灰青色の江戸小紋の小袖に、大きな花が描かれた縹色の帯。丸髷に結った髪には銀の簪がいくつか並ぶ。
体の線は細いのに、眼差しには力強さを感じさせる女性だ。
その人物は、部屋へ入る扉の向こうから、朔や天晴には一切視線を向けず、美晴をまっすぐに睨んでいる。
「こちらへの出入りは禁止しているはずです、美晴さん」
つい先ほどまで楽しそうにドレスを選んでいた美晴は、慌ててそれを放し、女性の元へ歩み寄った。
「申し訳ございません、お母さま」
女性は美晴に答えることなく、部屋の入り口で踵を返して、その場所から去っていく。
急ぎ足でその後を追いながらも、名残惜しそうに何度も天晴をふり返っている美晴の姿が、朔にはいじらしく思えた。
天晴は女性が声を発した瞬間から、そちらへは背を向け、一見すると窓の向こうの景色を眺めているかのように見える。
しかし実際には、どこを見ているわけでもなく、強いて言えば何もない虚空を見つめている。
「あの……天晴様……?」
心配になって呼びかけてみたが、返事はない。
朔の呼びかけに軽い調子で答えない彼が、普段とはかなり様子が違っていることだけは、朔にもひしひしと伝わっていた。
大理石のエントランス、真紅の絨毯、巨大な額絵。二階へと続く階段は螺旋状になっており、天井からはガラス製のシャンデリアが下がる。
それらの名称は全て、ぽかんと見上げている朔に天晴が笑いながら一つ一つ教えてくれたのだったが、驚きを共有するために望にも教えてやりたくとも、次に会う時までとても覚えていられそうにない。
見るもの全てが、初めて目にする物ばかりだ。
「この部屋だよ、奥のクローゼットに掛かっているドレスの中から、どれでも好きなのを選んで……朔ちゃんには少し大きいかもしれないけれど、サッシュで締めればどうにかなるかな? ね、多美さん」
「そうですね」
天晴が同意を求め、それに応じて恭しく頷いているのは、彼の肩ほどの身長の、二十代後半ぐらいの女性だ。
黒い簡素な洋服に白い前掛けを掛け、髪は頭の後ろできっちりとまとめている。
屋敷の使用人なのだろう。彼女も天晴のことを「坊ちゃま」と呼ぶ。
「お嬢様のお着替えが終わられましたら、お呼びいたしますので、坊ちゃまは隣のお部屋でお待ちください」
「はいはい」
続き間になっているらしい隣室の扉を開けて、天晴が出ていこうとした時、その扉が逆から開いた。
「お兄さま――――っ!」
扉から駆けだしてきたのは、裾がふんわりと膨らんだ薄桃色のドレスに身を包んだ、七、八歳くらいの少女だ。
黒髪をくるくると巻いて、頭のてっぺんに大きなリボンを結んでいる。
「美晴……居たの?」
笑顔で大きく手を広げた天晴の胸に、少女は勢いよく飛びこんで、抱き上げられると、首に抱きつく。
「学校はとっくに終わっている時間ですわ、お兄さま。おやつの時間だったのですけれど、お帰りになったと聞いて、急いで参りました! 急がないとまたすぐに出かけてしまわれると思って……」
可愛らしいカーブを描く頬を赤く染めて、天晴を見つめて瞳をきらきら輝かせながら、興奮ぎみにまくしたてていた少女は、朔に目を止めて、ぴたりと話すのを辞めた。
「…………どなた?」
天晴の首にかじりつき、肩越しに朔を睨んでくる眼差しは、幼いながらに鋭い。
顔つきは天晴に似ており、とても愛らしいのだが、大好きな兄を取られないようにとの威嚇なのか、声はあからさまに低くなっている。
毛を逆立てた猫を宥めるように、少女の背中をぽんぽんと軽く叩いて、天晴は腕から下ろした。
「月照院家の櫻子様だよ……ちゃんとご挨拶なさい」
「…………」
少女は不承不承といった表情ながらも、ドレスの膨らみを指で摘み、行儀よく膝を屈めて、手本のように綺麗なお辞儀をする。
「ごきげんよう、宝生美晴です。いつもお兄さまがお世話になっております」
「――――!」
朔は大慌てで自分も姿勢を正し、帯の前で両手を重ねて少女へ向かって頭を下げた。
「ごきげんよう、月照院櫻子です。こちらこそ、いつもお世話になっております」
この名を名乗るようになってまだ二カ月。お辞儀も挨拶も付け焼刃で、行儀作法を教えてくれるお志麻にも叱られてばかりなので、ちゃんと出来ている自信はまったくない。
それに輪をかけて、天晴が「くくく」と、さも面白そうに笑っているので、朔はますます心配になる。
(どうしよう……! やっぱりおかしい? お志麻にも怒られっぱなしだもの……きっと無様なのよね……あああ、どうしよう……!)
恥ずかしさに顔を上げられずにいると、天晴に軽く頭を撫でられた。
「おかしくなんてないよ。この短期間でずいぶんお嬢様っぽくなったなあって、なんだか感慨深くて……初めて会った日のことを思い出したら、ちょっと面白かった……ごめんね」
「――――!」
まるで、朔が心の中で考えたことが聞こえていたかのように返事をされ、驚きに身を引く。
顔を跳ね上げて天晴を見直しても、彼はいつものように笑っているばかりで、掴みどころがない。
「そうだ、美晴。櫻子さんに貸すドレスを選んでもらっているのだけれど……手伝ってくれないかい?」
「え――っ」
不満そうに頬を膨らませながらも、「美晴はセンスがいいから」と天晴に褒められれば、悪い気はしないらしい。
美晴は巻き毛を揺らしながら、ドレスの掛かっているクローゼットへ向かい、真剣に品定めを始める。
「えーっと……櫻子さまは髪も目も真っ黒で、とても肌が白いから、濃い赤とか紫とか緑とか……」
朔と山のようなドレスを何度も見比べながら、選んでいる様子は楽しそうだ。
「でも、このお部屋のドレスを誰かに貸すなんて珍しいですわね、お兄さま。とても大切になさってるのに……ここにお客様を招き入れるのも、初めてなんじゃございません? ……いいんですの?」
美晴の無邪気な問いかけに、朔はどきりとする。
(え……?)
天晴があまりにも迷いなくここまで連れてきたので、彼にとってはよくあることなのだろうと思っていた。
それが思いがけず、珍しいことなのだと知り、天晴の真意がますますわからなくなる。
「いいんだよ」
腕組みをして笑っている天晴は、いつも通りの彼だ。
なので朔もあまり気にしないでおこうと思った時、背後から鋭い声が飛んだ。
「ここで何をしているのです」
声を荒げているわけではないのに、はっきりと怒気が伝わる女性の声。
ここ最近それをよく耳にしているからこそ、朔の反応は早かった。
「申し訳ございません!」
声のした方を振り向くと同時に頭を下げ、いったいどういう人物がそこにいるのかは、顔を上げる時に初めて確認した。
三十代後半ぐらいの年齢の、気品を感じさせる女性だった。
灰青色の江戸小紋の小袖に、大きな花が描かれた縹色の帯。丸髷に結った髪には銀の簪がいくつか並ぶ。
体の線は細いのに、眼差しには力強さを感じさせる女性だ。
その人物は、部屋へ入る扉の向こうから、朔や天晴には一切視線を向けず、美晴をまっすぐに睨んでいる。
「こちらへの出入りは禁止しているはずです、美晴さん」
つい先ほどまで楽しそうにドレスを選んでいた美晴は、慌ててそれを放し、女性の元へ歩み寄った。
「申し訳ございません、お母さま」
女性は美晴に答えることなく、部屋の入り口で踵を返して、その場所から去っていく。
急ぎ足でその後を追いながらも、名残惜しそうに何度も天晴をふり返っている美晴の姿が、朔にはいじらしく思えた。
天晴は女性が声を発した瞬間から、そちらへは背を向け、一見すると窓の向こうの景色を眺めているかのように見える。
しかし実際には、どこを見ているわけでもなく、強いて言えば何もない虚空を見つめている。
「あの……天晴様……?」
心配になって呼びかけてみたが、返事はない。
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