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「僕もどうすればいい?」
物おじせず、話しかけるから子供相手も手馴れていると思ったのに、どうやらそうではなかったらしい。ユウリはどうすればいいかわからなくなって、周囲を見回した。持ち物の中には子供が喜びそうなものなんて入ってはいない。しょうがないから、片手に持っていた花冠を、服をつかんで離さない女の子の頭の上に乗せた。あたふたしながら、収まらない涙にますます首のあたりから血の気が引いたようになった。
「な、なな泣くな…」
いつもは言わないセリフに、ユウリは閊えながら、彼女たちを心配する。
「お兄ちゃんたちここはどこなの?私たちずっとここにいるの」
一番元気だった女の子が、ようやく落ち着いてきて、ぐしょぐしょになった顔をこすりながら、顔をあげてもう一度同じ質問を繰り返す。
「どこって、ここはエイデン将軍の庭だよ」
「——?にわ?私が知っている庭はこんなんじゃないわ!!私が知っている庭はもっと…、こんなんじゃない。」
「こんなんって、エイデン咲いてるし、?」
少女は荒々しく声を張りあげると、真っ向から反対する。どっからどう見ても将軍の庭であることは間違いないのに、ユウリは少女が何を言っているのか理解できなくて、首をかしげる。静かに泣く女の子もまるで訳が分からないという風にユウリの方顔をうずめた。
「相変わらずですね……ここは少し前までの庭にそっくりですが、今の庭とは全く違うでしょう?」
「————そう、だった。」
そういえばそうだったとユウリは思い出した。今の将軍の庭はエイデンの花は一つも咲いていない。こんなに真っ青な場所はきれいでエイデンの景色と言えばこれだが、戦争以降咲いたところは見たことがなくて、今の子供たちがそのことを知らないのも当たり前かと、理解した。
「もったいない。」
ユウリはまだ泣き続ける女の子の頭を撫でて、立ち上がると、これから先を考えて、遠くを見つめた。見渡す限りの花に少し違和感を抱きながらも、ここから動かなくてはならない。
「…この先どうする?」
「まずは、ここの悪魔を見つける必要があるでしょう。本来関係ない人まで巻き込んでしまう災害は避けることが先決です。もしここに一定以上いたら、時間感覚が可笑しくなって二度と現実には戻れないかも。」
ハルは最後のほうを子供たちに聞こえないように告げる。
「——まて、それは俺たちも?」
クピディダスに入ってしまった以上、同じようにユウリも危機感を感じた方がいいのではないかと冷や汗をかく。さらっと言ったけど、聞き逃しちゃいけないことだったように思う。
ハルは笑顔を浮かべたまま、何も言わない。
「…。」
無言は肯定だ。ユウリは深く考えることが面倒になってしまって、一つ頷くと考えるのをやめた。
「じゃ、じゃあどっちに行く?」
子供たちも連れて行こうと思って、両腕に子供たちを颯爽と抱える。その姿は、まるで軽いものでも持っているかのようで全く重さを感じさせなかった。
ハルは驚いたように感嘆の声をあげた。
物おじせず、話しかけるから子供相手も手馴れていると思ったのに、どうやらそうではなかったらしい。ユウリはどうすればいいかわからなくなって、周囲を見回した。持ち物の中には子供が喜びそうなものなんて入ってはいない。しょうがないから、片手に持っていた花冠を、服をつかんで離さない女の子の頭の上に乗せた。あたふたしながら、収まらない涙にますます首のあたりから血の気が引いたようになった。
「な、なな泣くな…」
いつもは言わないセリフに、ユウリは閊えながら、彼女たちを心配する。
「お兄ちゃんたちここはどこなの?私たちずっとここにいるの」
一番元気だった女の子が、ようやく落ち着いてきて、ぐしょぐしょになった顔をこすりながら、顔をあげてもう一度同じ質問を繰り返す。
「どこって、ここはエイデン将軍の庭だよ」
「——?にわ?私が知っている庭はこんなんじゃないわ!!私が知っている庭はもっと…、こんなんじゃない。」
「こんなんって、エイデン咲いてるし、?」
少女は荒々しく声を張りあげると、真っ向から反対する。どっからどう見ても将軍の庭であることは間違いないのに、ユウリは少女が何を言っているのか理解できなくて、首をかしげる。静かに泣く女の子もまるで訳が分からないという風にユウリの方顔をうずめた。
「相変わらずですね……ここは少し前までの庭にそっくりですが、今の庭とは全く違うでしょう?」
「————そう、だった。」
そういえばそうだったとユウリは思い出した。今の将軍の庭はエイデンの花は一つも咲いていない。こんなに真っ青な場所はきれいでエイデンの景色と言えばこれだが、戦争以降咲いたところは見たことがなくて、今の子供たちがそのことを知らないのも当たり前かと、理解した。
「もったいない。」
ユウリはまだ泣き続ける女の子の頭を撫でて、立ち上がると、これから先を考えて、遠くを見つめた。見渡す限りの花に少し違和感を抱きながらも、ここから動かなくてはならない。
「…この先どうする?」
「まずは、ここの悪魔を見つける必要があるでしょう。本来関係ない人まで巻き込んでしまう災害は避けることが先決です。もしここに一定以上いたら、時間感覚が可笑しくなって二度と現実には戻れないかも。」
ハルは最後のほうを子供たちに聞こえないように告げる。
「——まて、それは俺たちも?」
クピディダスに入ってしまった以上、同じようにユウリも危機感を感じた方がいいのではないかと冷や汗をかく。さらっと言ったけど、聞き逃しちゃいけないことだったように思う。
ハルは笑顔を浮かべたまま、何も言わない。
「…。」
無言は肯定だ。ユウリは深く考えることが面倒になってしまって、一つ頷くと考えるのをやめた。
「じゃ、じゃあどっちに行く?」
子供たちも連れて行こうと思って、両腕に子供たちを颯爽と抱える。その姿は、まるで軽いものでも持っているかのようで全く重さを感じさせなかった。
ハルは驚いたように感嘆の声をあげた。
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