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第一章 最早これは呪い? もう呪いとしか思えないでしょうっっ
9 これぞ本当の呪い、それとも今度は魔王が降臨しているとしか思えないっっ
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「ほらリーナ、あーんして」
「…………」
「可愛いリーナ、君の大好きな甘さ控えめでクリームと苺が沢山詰まったタルトだよ」
「…………」
「ん? 私の天使はもしかして苺のタルトがお気に召さないのかな?」
「…………がう」
「じゃあ愛する私の天使は何故にあーんをしてくれないの?」
「…………てよっっ」
「私の愛しい天使はもしかして――――いや、考え過ぎかな。まさかこの私を少しでも嫌いなんて事を考えた瞬間、俺は君の愛するアールグレンを直ぐにでも滅ぼ……」
「ああはいはい、あーんに御座いますわねエド兄さまっ」
エド兄さまの所為で部屋の温度が今確実に一瞬で10度は下がったよねっっ。
そして私は笑顔を思いっきり引き攣らせた状態で、エド兄さまより苺のタルトを一口あーんされている。
勿論私はこの甘さ控えめでカスタードと生クリームを絡めた上に、新鮮で真っ赤な宝石の様に輝く苺がたっぷりと敷き詰められているタルトは、何時の人生でも私の大好物である。
だからあーんされると、まだまだ小さい口を一生懸命咀嚼させて味わう甘いのと甘酸っぱいのと、サクッサクなタルトの食感は得も言われぬ幸せな心境であるのだが……。
しかし何故、私は何時もエド兄さまのお膝の上なのかを是が非とも問いたい――――いやいやこの案件はあまり深くは突っ込まない方が身の為なのかもしれない。
そうエド兄さま――――正式名はエドゥアルド・ハインリヒ・ディリバルト・ランゲンバッハ。
金色にキラキラ輝く長い背中の中程まである髪を後ろで一つの三つ編みにし、鋭い眼光を常に放っている紅玉の瞳をした年齢にそぐわぬ精悍な顔立ちの眉目秀麗な15歳。
またその名の通り彼はラングハイム帝国の第二皇子様だったりする。
そして年齢よりもかなり長身痩躯だけれど常日頃剣術等で鍛えられている故なのか、程良く筋肉の付いたザ・イケメンです。
「良かった。リーナが美味しそうにタルトを食べてくれて私も実に嬉しいよ」
「ハアソウデスカ」
「うん、私の愛する天使がこの私を拒否するなんてあり得ないものね」
「ソウデスカネ」
「うんそうだよリーナ。だってリーナが俺を拒否なんて事をすれば俺は真っ先にリーナの愛するこの地を躊躇う事無く灰燼に帰してしまうと思う」
「い、いやそこはちゃんと躊躇いましょうよエド兄さまっっ」
低く底意地悪い笑みと何か悪の化身の様な妖しいモノを纏わせた声音でそっと私の耳の近くで囁いてきやがるのはっ、皆様もうご存知でしょう。
そう、私の転生が今回で八回目だとするならば、彼の転生も例にもれず同じく八回目。
何を隠そうエド兄さまこそっ、絶対に今生でお逢いしたくなかった人物第一位の元旦那様だったりする。
齢まだ7歳にして元旦那様と出会って……いやいやエド兄さまと出会ったのはもっと前。
うん、確か初めて出会ったのは何と私の生まれた日だったりする。
生まれたばかりの私は一人でエド兄さまより逃げる事も叶わないのは至極当然。
最初の数カ月はまさに地獄……いやいや今も大して変わらない――――と思う。
前世の設定ではエド兄さまと出会うのは18歳の時の輿入れの前夜だった筈なのに、何がどうなって生まれ落ちた瞬間に出会っているのだっっ。
そもそも設定が違うでしょっっ。
『世界が異なっているからであろう。それ故微妙に……』
おいおい喋りかけて行き成り黙らないでよエヴェリーナ!!
貴女がわからないのだったら私なんかもっとわからないでしょっっ。
『私にも皆目見当がつかない。悪いなリーナ』
そうして私の中のエヴェリーナは沈黙してしまう。
ちょっと一人で沈黙しないで欲しいっっ。
「どうしたの可愛い私のリーナ。君は時々一人でブツブツ呟いているね」
「あ、や、ドウモスミマセン」
「ふぅ、悪い癖だよリーナ。それも私の傍で一体何を想っているのかな」
えーっと、出来ればこの状態の打破を考え――――っっ!?
「思考を拘束する精神魔法があるのを知っているリーナ」
「イイエ」
エド兄さまの紅い瞳が仄暗い光を宿したのを私が発見した瞬間――――。
「リーナが私の事以外何も考えられない様に、精神魔法を掛けてみたいなぁって俺が真剣に思ったらどうすると思う?」
こ、怖いっっ
なんだこのヤンデレサイコパスなキャラは本当に元旦那様なのっっ。
本当にじーっと無表情で私の顔へと近づきながら見つめる……いやいや睨みつけるのは止めて下さいっっ。
マジ怖いからそれは!!
そして人の精神を魔法で捩じ伏せるとかないからね、本当に!!
「あ、あのエド兄さま、リーナは苺とクリームがまだ食べたいです」
ああ身体はまだ何とか抑えているけれどもっ、心がぶるぶる震えるのはもうどうしようもないでしょ。
こうなったら早くタルトを食べて恐ろしい地獄の笑みを浮かべる魔王様より解き放たれて自由にならなきゃ、私の精神が肉体よりも先に死に至ってしまうぅぅ。
「ああそうだったね。いいかいリーナ、ちゃんと私に何時でも集中してね。そうしたら何も怖く等ないからね」
「ハイ、エド兄さま」
「うん、リーナは何時も賢いね。私はそんなリーナを愛しているよ」
めっちゃ怖いし十分……はい?
今なんか仰いました???
「…………」
「可愛いリーナ、君の大好きな甘さ控えめでクリームと苺が沢山詰まったタルトだよ」
「…………」
「ん? 私の天使はもしかして苺のタルトがお気に召さないのかな?」
「…………がう」
「じゃあ愛する私の天使は何故にあーんをしてくれないの?」
「…………てよっっ」
「私の愛しい天使はもしかして――――いや、考え過ぎかな。まさかこの私を少しでも嫌いなんて事を考えた瞬間、俺は君の愛するアールグレンを直ぐにでも滅ぼ……」
「ああはいはい、あーんに御座いますわねエド兄さまっ」
エド兄さまの所為で部屋の温度が今確実に一瞬で10度は下がったよねっっ。
そして私は笑顔を思いっきり引き攣らせた状態で、エド兄さまより苺のタルトを一口あーんされている。
勿論私はこの甘さ控えめでカスタードと生クリームを絡めた上に、新鮮で真っ赤な宝石の様に輝く苺がたっぷりと敷き詰められているタルトは、何時の人生でも私の大好物である。
だからあーんされると、まだまだ小さい口を一生懸命咀嚼させて味わう甘いのと甘酸っぱいのと、サクッサクなタルトの食感は得も言われぬ幸せな心境であるのだが……。
しかし何故、私は何時もエド兄さまのお膝の上なのかを是が非とも問いたい――――いやいやこの案件はあまり深くは突っ込まない方が身の為なのかもしれない。
そうエド兄さま――――正式名はエドゥアルド・ハインリヒ・ディリバルト・ランゲンバッハ。
金色にキラキラ輝く長い背中の中程まである髪を後ろで一つの三つ編みにし、鋭い眼光を常に放っている紅玉の瞳をした年齢にそぐわぬ精悍な顔立ちの眉目秀麗な15歳。
またその名の通り彼はラングハイム帝国の第二皇子様だったりする。
そして年齢よりもかなり長身痩躯だけれど常日頃剣術等で鍛えられている故なのか、程良く筋肉の付いたザ・イケメンです。
「良かった。リーナが美味しそうにタルトを食べてくれて私も実に嬉しいよ」
「ハアソウデスカ」
「うん、私の愛する天使がこの私を拒否するなんてあり得ないものね」
「ソウデスカネ」
「うんそうだよリーナ。だってリーナが俺を拒否なんて事をすれば俺は真っ先にリーナの愛するこの地を躊躇う事無く灰燼に帰してしまうと思う」
「い、いやそこはちゃんと躊躇いましょうよエド兄さまっっ」
低く底意地悪い笑みと何か悪の化身の様な妖しいモノを纏わせた声音でそっと私の耳の近くで囁いてきやがるのはっ、皆様もうご存知でしょう。
そう、私の転生が今回で八回目だとするならば、彼の転生も例にもれず同じく八回目。
何を隠そうエド兄さまこそっ、絶対に今生でお逢いしたくなかった人物第一位の元旦那様だったりする。
齢まだ7歳にして元旦那様と出会って……いやいやエド兄さまと出会ったのはもっと前。
うん、確か初めて出会ったのは何と私の生まれた日だったりする。
生まれたばかりの私は一人でエド兄さまより逃げる事も叶わないのは至極当然。
最初の数カ月はまさに地獄……いやいや今も大して変わらない――――と思う。
前世の設定ではエド兄さまと出会うのは18歳の時の輿入れの前夜だった筈なのに、何がどうなって生まれ落ちた瞬間に出会っているのだっっ。
そもそも設定が違うでしょっっ。
『世界が異なっているからであろう。それ故微妙に……』
おいおい喋りかけて行き成り黙らないでよエヴェリーナ!!
貴女がわからないのだったら私なんかもっとわからないでしょっっ。
『私にも皆目見当がつかない。悪いなリーナ』
そうして私の中のエヴェリーナは沈黙してしまう。
ちょっと一人で沈黙しないで欲しいっっ。
「どうしたの可愛い私のリーナ。君は時々一人でブツブツ呟いているね」
「あ、や、ドウモスミマセン」
「ふぅ、悪い癖だよリーナ。それも私の傍で一体何を想っているのかな」
えーっと、出来ればこの状態の打破を考え――――っっ!?
「思考を拘束する精神魔法があるのを知っているリーナ」
「イイエ」
エド兄さまの紅い瞳が仄暗い光を宿したのを私が発見した瞬間――――。
「リーナが私の事以外何も考えられない様に、精神魔法を掛けてみたいなぁって俺が真剣に思ったらどうすると思う?」
こ、怖いっっ
なんだこのヤンデレサイコパスなキャラは本当に元旦那様なのっっ。
本当にじーっと無表情で私の顔へと近づきながら見つめる……いやいや睨みつけるのは止めて下さいっっ。
マジ怖いからそれは!!
そして人の精神を魔法で捩じ伏せるとかないからね、本当に!!
「あ、あのエド兄さま、リーナは苺とクリームがまだ食べたいです」
ああ身体はまだ何とか抑えているけれどもっ、心がぶるぶる震えるのはもうどうしようもないでしょ。
こうなったら早くタルトを食べて恐ろしい地獄の笑みを浮かべる魔王様より解き放たれて自由にならなきゃ、私の精神が肉体よりも先に死に至ってしまうぅぅ。
「ああそうだったね。いいかいリーナ、ちゃんと私に何時でも集中してね。そうしたら何も怖く等ないからね」
「ハイ、エド兄さま」
「うん、リーナは何時も賢いね。私はそんなリーナを愛しているよ」
めっちゃ怖いし十分……はい?
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