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第二章 どうやら成人する前に色々と人生を詰んでいるみたいです
11 ジャ○アンの主張!! アンセルムSide Ⅲ
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「甘い……」
そしてすぅーっと構内の温度で一瞬く間に溶けてなくなってしまった。
後味はきっとラム酒が少し使われているのかもしれない。
あとミルク……いやそもそも俺の知っているショコラとは全く違う初めて口にするものだった。
カカオは貴重なものでもあるのだが、そもそも俺の知っているショコラは何と言っても固い!!
食いつけばきっと前歯がぽきんと折れてしまうかと思うくらいは言い過ぎではないだろう。
兎に角硬くて甘みをあまり感じないものがショコラなのである。
まあ平民達はどうなのかはよく知らないが、俺達貴族の一般的な食し方は鍋で温めたミルクで溶かして飲むものであり、それはそんなに甘くないものだから俺は子供用にと蜂蜜を少し多めに入れて飲むモノだったりする。
断じて言うがっ、これは俺に限った事ではないぞっっ。
あくまでも世間一般の貴族子女の飲み方なんだからな!!
だがこのトリュフショコラはどうだっっ。
カカオの香ばしい風味を殺さずそれでいて食べ易く適度にミルクや甘さもあり、その甘さも決して強調し過ぎてはいない。
口の中で舌を押し当てるだけで簡単に変形し、あっという間に溶けてなくなってしまったあとは何とも嬉しくなってしまう。
ショコラがこんなにも美味しいモノとは生まれて初めて知った……まさに幸せの魔法のショコラだと、俺は素直に頷いてしまった。
そしてそれまでにささくれていた心も幾許か穏やかになっていたのも事実だ。
そうして俺はもっと目の前の少女を知りたいと、初めて慾を知ったのもこの時。
恋や愛なんてモノは知らない。
ただ目の前の少女と何時までも一緒にいたい。
不思議なトーンの声を何時までも聞いていたいし、彼女の不思議な緑の瞳を何時までも見つめ続けたいとも思った。
そう許されるものならば何時如何なる所でもずっと彼女と一緒に過ごしたいと思ったその瞬間――――っっ!?
「姫姉様っっ」
姫姉様?
何だその変な呼び方は――――と俺は何の気なしに思っていたら、俺と彼女の間へ……いや彼女の許へ一人の少女が駆けつけてきたんだ。
ふわふわの空色の髪をピンク色のリボンでツインテールにし大きな緋色の瞳をした、一般的な評価からして可愛らしい少女。
確かこの緋色の瞳は覚えがある。
そうリーヴ伯爵家……の令嬢か。
ピンクのリボンと同じフリルとリボンをあしらった可愛らしいドレスに身を包み、ぽすん――――と目の前の少女へと抱きついた。
そうして彼女に抱きついたままそっと彼女を見上げ……。
「姫姉様みーっつけたぁ」
にこぉっと幼子独特の邪気のない笑顔で彼女へと微笑んでいる。
「淑女が走ってはダメよって何時もエリーサに言われているでしょ、はいあーんして」
「むぐむぐ、でもぉ姫姉様だってエリーサに言われ……ふふ、やっぱり姫姉様のショコラはおいひいです」
彼女は持っていただろう俺に渡したモノと同じショコラを、リーヴ伯爵令嬢の小さな口へと一粒手に取ると食べさせていた。
そしてやはり令嬢も幸せの魔法に掛ったのだろう。
甘く幸せな笑顔になれる魔法の味。
またそれは一瞬で溶けてなくなる故に令嬢もまた魔法より醒めたかの様に彼女へ話しかけた。
「あ、そうでした。エリーサ達が姫姉様を探していましたっっ。えーっとそう王妃様が戻る様にだったっけ?」
えへへ、わすれちゃいましたぁ……とツインテールのリボンを弄りながら令嬢は笑っていた。
そんな令嬢へ彼女はつられて微笑み……。
「困った子ね、いいわアン一緒に行きましょ」
「はいっ、姫姉様っっ」
そうして何も……そう今まで俺と一緒に過ごしていた何もかもなかったかの様な極自然な流れで二人は手を繋ぎ立ち去ろうと――――!?
「ま、待てっっ!?」
「はい?」
俺は思わず令嬢と繋いでいない反対の手を、そう彼女の手を咄嗟に掴んでしまっていたんだっっ。
そしてすぅーっと構内の温度で一瞬く間に溶けてなくなってしまった。
後味はきっとラム酒が少し使われているのかもしれない。
あとミルク……いやそもそも俺の知っているショコラとは全く違う初めて口にするものだった。
カカオは貴重なものでもあるのだが、そもそも俺の知っているショコラは何と言っても固い!!
食いつけばきっと前歯がぽきんと折れてしまうかと思うくらいは言い過ぎではないだろう。
兎に角硬くて甘みをあまり感じないものがショコラなのである。
まあ平民達はどうなのかはよく知らないが、俺達貴族の一般的な食し方は鍋で温めたミルクで溶かして飲むものであり、それはそんなに甘くないものだから俺は子供用にと蜂蜜を少し多めに入れて飲むモノだったりする。
断じて言うがっ、これは俺に限った事ではないぞっっ。
あくまでも世間一般の貴族子女の飲み方なんだからな!!
だがこのトリュフショコラはどうだっっ。
カカオの香ばしい風味を殺さずそれでいて食べ易く適度にミルクや甘さもあり、その甘さも決して強調し過ぎてはいない。
口の中で舌を押し当てるだけで簡単に変形し、あっという間に溶けてなくなってしまったあとは何とも嬉しくなってしまう。
ショコラがこんなにも美味しいモノとは生まれて初めて知った……まさに幸せの魔法のショコラだと、俺は素直に頷いてしまった。
そしてそれまでにささくれていた心も幾許か穏やかになっていたのも事実だ。
そうして俺はもっと目の前の少女を知りたいと、初めて慾を知ったのもこの時。
恋や愛なんてモノは知らない。
ただ目の前の少女と何時までも一緒にいたい。
不思議なトーンの声を何時までも聞いていたいし、彼女の不思議な緑の瞳を何時までも見つめ続けたいとも思った。
そう許されるものならば何時如何なる所でもずっと彼女と一緒に過ごしたいと思ったその瞬間――――っっ!?
「姫姉様っっ」
姫姉様?
何だその変な呼び方は――――と俺は何の気なしに思っていたら、俺と彼女の間へ……いや彼女の許へ一人の少女が駆けつけてきたんだ。
ふわふわの空色の髪をピンク色のリボンでツインテールにし大きな緋色の瞳をした、一般的な評価からして可愛らしい少女。
確かこの緋色の瞳は覚えがある。
そうリーヴ伯爵家……の令嬢か。
ピンクのリボンと同じフリルとリボンをあしらった可愛らしいドレスに身を包み、ぽすん――――と目の前の少女へと抱きついた。
そうして彼女に抱きついたままそっと彼女を見上げ……。
「姫姉様みーっつけたぁ」
にこぉっと幼子独特の邪気のない笑顔で彼女へと微笑んでいる。
「淑女が走ってはダメよって何時もエリーサに言われているでしょ、はいあーんして」
「むぐむぐ、でもぉ姫姉様だってエリーサに言われ……ふふ、やっぱり姫姉様のショコラはおいひいです」
彼女は持っていただろう俺に渡したモノと同じショコラを、リーヴ伯爵令嬢の小さな口へと一粒手に取ると食べさせていた。
そしてやはり令嬢も幸せの魔法に掛ったのだろう。
甘く幸せな笑顔になれる魔法の味。
またそれは一瞬で溶けてなくなる故に令嬢もまた魔法より醒めたかの様に彼女へ話しかけた。
「あ、そうでした。エリーサ達が姫姉様を探していましたっっ。えーっとそう王妃様が戻る様にだったっけ?」
えへへ、わすれちゃいましたぁ……とツインテールのリボンを弄りながら令嬢は笑っていた。
そんな令嬢へ彼女はつられて微笑み……。
「困った子ね、いいわアン一緒に行きましょ」
「はいっ、姫姉様っっ」
そうして何も……そう今まで俺と一緒に過ごしていた何もかもなかったかの様な極自然な流れで二人は手を繋ぎ立ち去ろうと――――!?
「ま、待てっっ!?」
「はい?」
俺は思わず令嬢と繋いでいない反対の手を、そう彼女の手を咄嗟に掴んでしまっていたんだっっ。
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