奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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癒やされて

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猛虎は37号を待つ間、フロントにクレームを入れた
フロントと調教師・テツの判断で丑寅と37号とのを1時間延長させたことにより猛虎とのプレイ開始時間が30分ほど遅れたからである
通常、1人のお客様をお相手した奴隷ボーイはその後、調教師にボディチェックを受ける。チップ等貰い物を隠し持っていないかなどを調べられる。その後は入浴し前のお客様との性行為の影を消す。特に性器は徹底的に洗われる。そして性器や乳首などに香水を軽くふる
それ故、1人目と2人目のあいたには1時間ぐらいは開けている

「どうせ前の客が延長してるんやろ!!」
きつく言ったつもりはないが時として関西弁は荒く感じることがある
「いえ37号のお風呂が長引いてまして」
下らない言い訳をするフロント
「んな訳ないやん。彼はもっと律儀で健気やで。お客さん待たせるようなヤツっちゃないわ!!」
猛虎の方が37号のことを解っている

「アイスコーヒー頼んでいたで。好きやろ?」
プレイルームにやって来た37号に猛虎が言う
ソファーのテーブルにはティーラウンジで出前取っておいたアイスコーヒーが2つ並んでいた。
「ブラックやったやんな」
猛虎はブラックの方を勧めた
「うん。嬉しい、ホンマ嬉しい!!」
37号は今にも泣きそうな顔をしている。丑寅から男アバズレだの身も心も汚れた性奴隷など言われた。しかも事実だ。お客様に買われたら誰とでも寝る性奴隷なのは事実なのだから
なのに猛虎は自分をちゃんと人間として扱ってくれる。世間では当たり前のことだが、ここでは違う。常に手錠などで拘束され貞操帯で性欲も管理されている。元の名前すら捨てられて今は番号で呼ばれている
なのに猛虎だけは違った
彼は37号を番号では呼ばない。お前さん、自分などと呼ぶ。前の名前を教えたら呼んでくれるだろう。しかしモニターで監視されているのでそれはできない
アイスコーヒーが好きだと言ったら次からいつもアイスコーヒーを出前して待ってくれている。猛虎には抱かれたい。だから拒んだりはしないが、今日はしたくないと言えば猛虎は何もしないに違いない。高いお金を払ってるのに37号がしたくないと言えば聞いてくれる

「横に座っていい?」
37号は猛虎に聞いた
「もちろんやけど。どうかしたん?」
「何でもないよ」
と、言うもののよほどイヤな思いをしたんだなぁ。と、察した
37号は猛虎に甘えながらコーヒーを飲んだ
「美味しい」

飲み終わるとベットへは37号から誘った。猛虎は37号の悲しそうな様子に今日はしないつもりでいた
「今日はやめておこ。ゆっくり休み」
猛虎の勧めに37号は、
「ううん。猛虎さんに抱いて欲しい。忘れさせて」
と、言いながら、ついに泣いてしまった
「解った。イヤなこと忘れるよえに可愛がってあげる」

37号の制服を脱がすと身体中に縄目の跡が残っていた
「かなり厳しく縛られたんやなぁ?かわいそうに」
若い身体だから軽い縛りなら風呂でとれる。そうならないぐらい厳しく縛られたことを示している

「明日の昼まで一緒やからね」
猛虎が37号にキスしながら言った。クレームをフロントに入れたら夜までコースから昼までコースに無料延長してくれたのだ。しかし、その時も
「じゃ37号君にタダ働きさせるん?かわいそうに。それなら無料延長なんて要らんよ。ちゃんと払ったるわ」
と、フロントに言ってやると、
「そのようなことはありません。当リゾートからのサービスで37号には正規の報酬を与えます」
「それならありがたく貰っとく」

プレイ後、そのいきさつを聞いてまた泣いてしまった37号であった
ここに来るまでノーマルノンケだった37号が猛虎を相手に恋に落ちた瞬間だった
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