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17号の卒業
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17号の父親を飲酒運転でひき逃げした犯人は八王子の女子大学生。未成年のため実名などは17号にも明かされなかった。彼氏と一緒にドライブ中、コンビニでビールや酎ハイを購入し飲みながら八王子へ帰宅途中、事故を起こした。2人で事件を隠ぺいすることにし彼氏が17号の父親を公園まで引きずり偽装した
事故車は女子大生の父親名義であったため対人賠償は無制限に加入していたのが救いであった
賠償も行きがかり上リゾートの弁護士が代理してくれた
おかげで17号はリゾートでの借入金を返済し大学に通ってもまだまだ残るほどであった
17号には一つ心残りがあった。ここで知り合い恋に落ちた2号のことだ
「あの、一つ良いですか?」
説明している俊介に17号が聞いた
「ん?何?」
俊介が聞き返した
卒業する17号にとって一つだけ気がかりなのは2号のことだ
できれば一緒に卒業したい
「もう少しかかるね彼は」
借入金があと500万ほど残っているようだ。それでも半分以上は返済を終えているのだか……
「彼の分、僕が立て替えたらダメですか?」
17号は俊介に聞いてみた
俊介の説明から自分の借入金を返済してもずいぶん残る。医学部にでも入学しない限り十二分に残る。2号の借入金を代弁してもまだまだ残る
「ダメではないけど」
俊介が言う。恋仲の17号からの身請け金と言えば2号はその申し出を受けないに決まっている
「2号がこの話、受けないと思うな」
俊介は担当する奴隷ボーイの性格を把握している
言わば血の滲むようなお金である
2号は断るに決まっている
「やはりダメだった」
2号には大輝が聴いてきてくれた。その大輝が帰ってきた
「そんなことはできない。大切なお父さんのお金、もっと大事に使ってとのことだって」
どうしたら2号は受けてくれるのだろうか?
「少し待っとれ」
俊介が2号の元に走ってくれた
「お前のお金で2号の借入金返済するんだな」
それだけ確認して………
ずいぶん待たされたが
俊介が帰ってきた
「一緒に卒業しろ」
開口一番、俊介は17号に伝えた
「えっ?いいんですか?」
17号は驚く
「後でゆっくり説明してやる」
俊介は笑いながら応えた
しばらくして2号が入ってきた
「お前らゆっくり話をしろ」
大輝が言う。また面談室はこれから使用されるからプレイルームにしろと2人を移動させた
移動中、シルバーの2人は手錠される。プレイルームで外されるのだが、ついでに大輝は2人の貞操帯も外した
「明日までここでゆっくりしたら良いから」
そう言って大輝と俊介は帰っていった
事故車は女子大生の父親名義であったため対人賠償は無制限に加入していたのが救いであった
賠償も行きがかり上リゾートの弁護士が代理してくれた
おかげで17号はリゾートでの借入金を返済し大学に通ってもまだまだ残るほどであった
17号には一つ心残りがあった。ここで知り合い恋に落ちた2号のことだ
「あの、一つ良いですか?」
説明している俊介に17号が聞いた
「ん?何?」
俊介が聞き返した
卒業する17号にとって一つだけ気がかりなのは2号のことだ
できれば一緒に卒業したい
「もう少しかかるね彼は」
借入金があと500万ほど残っているようだ。それでも半分以上は返済を終えているのだか……
「彼の分、僕が立て替えたらダメですか?」
17号は俊介に聞いてみた
俊介の説明から自分の借入金を返済してもずいぶん残る。医学部にでも入学しない限り十二分に残る。2号の借入金を代弁してもまだまだ残る
「ダメではないけど」
俊介が言う。恋仲の17号からの身請け金と言えば2号はその申し出を受けないに決まっている
「2号がこの話、受けないと思うな」
俊介は担当する奴隷ボーイの性格を把握している
言わば血の滲むようなお金である
2号は断るに決まっている
「やはりダメだった」
2号には大輝が聴いてきてくれた。その大輝が帰ってきた
「そんなことはできない。大切なお父さんのお金、もっと大事に使ってとのことだって」
どうしたら2号は受けてくれるのだろうか?
「少し待っとれ」
俊介が2号の元に走ってくれた
「お前のお金で2号の借入金返済するんだな」
それだけ確認して………
ずいぶん待たされたが
俊介が帰ってきた
「一緒に卒業しろ」
開口一番、俊介は17号に伝えた
「えっ?いいんですか?」
17号は驚く
「後でゆっくり説明してやる」
俊介は笑いながら応えた
しばらくして2号が入ってきた
「お前らゆっくり話をしろ」
大輝が言う。また面談室はこれから使用されるからプレイルームにしろと2人を移動させた
移動中、シルバーの2人は手錠される。プレイルームで外されるのだが、ついでに大輝は2人の貞操帯も外した
「明日までここでゆっくりしたら良いから」
そう言って大輝と俊介は帰っていった
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