奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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B37号とC20号 ハイタッチ

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C20号のご三家水戸クンデビューのための訓練が始まった
紀伊クンや尾張クンも参加して一緒にダンスするのだがどうしても少しタイミングが他の皆んなより遅れてしまう
ムリもないのだがレッスン担当のコーチは容赦ない
「C20号、また遅れてる!!」
と怒号が飛ぶ
「チンタラ、チンタラやる気ないなら辞めてしまえッ!!」
落ち込むC20号の心をフォローしていたのはやはり最後のレッスンとしてラストステージに備えるB37号である
「大丈夫。最初は俺もそうだったよ。始めのころの俺よりずっと上手だ」
などと落ち込むC20号を慰めた
「すぐに上手くなるって。ここでステージも出て、早く、ここを卒業しようぜ」
などなど言ってC20号の精神を支えた

B37号の水戸クン最後のステージはまず現在のご三家で始まり、2曲、歌い踊り終えてから水戸クンからの発表としてリゾート卒業とご三家卒業をB37号が報告する。そしてC20号を舞台袖に向って呼び、B37号がC20号を新水戸クンとして客席に紹介する
新旧水戸クンが舞台に残り、4人で楽曲を歌い踊る。3曲、4人でこなし、少しスピーチ。ここでB37号のこれまでのエピソードなどを他のメンバー、つまり尾張クンや紀伊クンが水戸クンをイジるなどして盛り上げる。そして、その後、B37号は今までの応援のお礼を語り、新水戸クンのデビュー前のエピソードなどを本人を交えて語る。もちろん、尾張クンや紀伊クンも参加して盛り上げてトークは終わる
もう一曲、ご一緒に!!と、4人で語りもう一度、4人で始める。そして、B37号はC20号にここでハイタッチして舞台袖に移動、曲が終わると残った3人で
「水戸クン、今までありがとうね!!お幸せにね」
と、舞台袖に向って手を振ってトーク終了
新メンバーで元気よく再び楽曲が始まった

一方、舞台袖からB37号は花束などたくさん抱え楽屋(控室)に戻ってきた
「お疲れ様」
調教師の大輝が待っていた
「よく頑張ったなぁ。カッコ良かった!!」
大輝は思った通りに言う。B37号は恥ずかしそうに手を振った
「そんなことないです」
とだけ言って照れくさそうに顔を赤らめた
「今度は本当の卒業が待ってるよ。疲れ取れたら行こう。疲れ取れたら言って」
大輝はB37号にイスを勧めた
汗がたっぷりである。アイドルの舞台衣装も汗で濡れていた
大輝はB37号を座らせると冷たいジュースを自販機で買ってきて手渡した
喉が渇いていた。何曲も歌い踊って汗も出た。喉が渇くのも当然か?
「ありがとうございます」
B37号は一気にジュースを飲み干し、卒業式に向かうのであった

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