72 / 105
第72話 星降都市フォーメーターと星の石
しおりを挟む
夕暮れの空が深い紫に染まり始めた頃、トウマは小高い丘の上に立っていた。眼下に広がる光景に、思わず足を止める。
「おお……噂通りだな」
フォーメーターの街並みが、まるで夜空に散らばった星座のように煌めいていた。建物の屋根や壁面に埋め込まれた無数の魔導石が、暗闇の中で美しく輝いている。街の中央には巨大な塔が聳え立ち、その頂上から放たれる光が街全体を包み込んでいた。
「星降都市……これは確かに、星が降ってきて街になったって言われても信じそうだ……」
トウマは感嘆の息を吐きながら、丘を下り始めた。近づくにつれて、街の規模の大きさがより実感される。これまで訪れた都市の中でも、相当な規模だった。
――――――
街の入り口に着くと、門番の兵士が丁寧に頭を下げた。
「いらっしゃいませ。フォーメーターへようこそ」
「ああ、よろしく頼む」
トウマが軽く手を上げて挨拶を返すと、門番は快く通してくれた。
街に足を踏み入れた瞬間、トウマは目を見張った。大通りの両側には、見たことのない形の建物が立ち並んでいる。螺旋状に伸びる塔や、宙に浮いているかのような建物、透明な壁で作られた家など、どれも芸術作品のような美しさだった。
「すげえな……魔導技術の粋を集めた街ってのは、こういうことか」
通りを歩く人々も、どこか洗練されている。魔導師らしき人物が空中に浮遊する台に乗って移動していたり、光る杖を持った少女が街灯の明かりを調整していたりと、魔法が日常に溶け込んでいる光景があちこちで見受けられた。
トウマは適当に通りを歩きながら、街の雰囲気を楽しんでいる。目的地があるわけでもなく、ただ街を見て回るだけでも十分に楽しかった。
「腹も減ったし、適当に食事処でも探すか」
そんなことを考えながら歩いていると、向こうから慌てた様子で走ってくる少女とぶつかりそうになった。
「あ、危ない!」
トウマが咄嗟に少女の肩を支えて転倒を防ぐ。少女は安堵の表情を浮かべながら、慌てて礼を言った。
「す、すみません!大丈夫でした?」
「こっちは平気だ。お嬢さんの方こそ大丈夫か?」
少女は十五、六歳くらいだろうか。青い髪をツインテールに結い、魔導師の見習いらしい白いローブを着ている。手には分厚い魔導書を抱えており、それが走りづらそうだった。
「はい、ありがとうございます。あの、もしかして冒険者の方ですか?」
「まあ、そんなところだな」
トウマの答えに、少女は嬉しそうに表情を明るくした。
「よかった!実は、お願いがあるんです」
「お願い?」
「私、魔導学院の学生のミリーシェって言います。今日、課題で必要な魔導石を取りに行かなくちゃいけないんですけど、一人で行くには少し危険な場所で……もしよろしければ、護衛をお願いできませんか?」
トウマは少し考える。別に急いでいるわけでもないし、魔導学院の課題なら興味深い場所に行けるかもしれない。
「まあ、構わないが……どこに行くんだ?」
「街の外れにある『星の欠片の洞窟』です。そこで採れる星光石が課題に必要なんです」
星の欠片の洞窟。なかなか興味深い名前だった。
「なるほど、星降都市らしい場所だな。いいぜ、付き合ってやる」
「本当ですか?ありがとうございます!あ、でも報酬は……」
「別にいい。ちょっとした散歩みたいなもんだろ」
トウマが手を振ると、ミリーシェは感激の表情を浮かべた。
「ありがとうございます!それじゃあ、明日の朝、街の東門でお待ちしてます!」
ミリーシェは深々と頭を下げると、嬉しそうに駆けていった。
――――――
翌朝、トウマは東門でミリーシェと合流した。少女は昨日よりも軽装で、小さなリュックサックを背負っている。
「おはようございます!今日はよろしくお願いします」
「おう、こちらこそ」
二人は街を出て、東の方角へ向かった。街の外は緑豊かな平原が広がっており、遠くには山々が見える。
「星の欠片の洞窟って、どんなところなんだ?」
歩きながらトウマが尋ねると、ミリーシェは説明し始めた。
「昔、この辺りに大きな流れ星が落ちたって言われてるんです。その時にできた洞窟で、中にはその流れ星の欠片が魔法の力で結晶化した星光石があるんです」
「へえ、面白そうだな」
「でも、洞窟の中には魔法生物が住み着いてるって噂があって……一人で行くのは怖かったんです」
ミリーシェが少し不安そうに言うと、トウマは安心させるように笑った。
「大丈夫だ。そんなに強い魔法生物がいるなら、とっくに冒険者ギルドが討伐依頼を出してるはずだからな」
「そうですね。それにトウマさんがいれば安心です」
二人は和やかに話しながら歩を進める。道中、ミリーシェは魔導学院での勉強のことや、将来の夢について語った。
「私、将来は魔導具を作る職人になりたいんです。人々の生活を豊かにする魔導具を作って、みんなを幸せにしたくて」
「いい夢じゃないか。頑張れよ」
トウマの励ましに、ミリーシェは嬉しそうに頷いた。
一時間ほど歩いたところで、目的地が見えてきた。小さな丘の麓に、黒い穴がぽっかりと空いている。
「あそこが星の欠片の洞窟です」
洞窟の入り口は意外にも小さく、大人が一人通れる程度の幅しかない。しかし、中からは淡い光が漏れ出ており、神秘的な雰囲気を醸し出していた。
「おお、本当に光ってるな」
「星光石の光です。きれいでしょう?」
二人は洞窟の入り口に立つ。トウマは剣の柄に手をかけて警戒しながら、中を覗き込む。
「よし、入ってみるか」
「はい!」
洞窟の中は思っていたより広く、天井には無数の小さな結晶が埋め込まれている。それらが星空のように輝いて、洞窟全体を照らしていた。
「うわあ……すごいです」
「こりゃあ、確かに星の欠片って感じだな」
トウマも感心しながら奥へ進む。足音が洞窟内に響き、それが幻想的な雰囲気を一層高めていた。
しばらく歩いていると、前方から小さな光が飛んできた。
「あ、光の精霊です」
手のひらサイズの光る球体が、好奇心旺盛にトウマとミリーシェの周りを飛び回る。
「人懐っこいな」
トウマが手を差し出すと、光の精霊は嬉しそうに手のひらに止まった。温かい感触が伝わってくる。
「光の精霊は人間に危害を加えないんです。むしろ、迷子にならないように案内してくれることもあるって聞きました」
「頼もしい案内役だな」
光の精霊は、まるで二人を案内するかのように、洞窟の奥へと飛んでいく。
「ついて行きましょう」
精霊の後を追って進んでいくと、洞窟は徐々に広くなり、やがて大きな空間に出た。そこは、まさに星の世界だった。
「すごい……」
ミリーシェが息を呑む。空間の中央には、人の背丈ほどもある巨大な結晶が輝いている。その周りには、大小様々な星光石が散らばっていた。
「これが星光石の原産地か」
トウマが興味深そうに辺りを見回す。壁面にも無数の結晶が埋め込まれており、洞窟全体が宝石箱のような輝きを放っていた。
「課題で必要なのは、手のひらサイズの星光石なんです。これくらいの大きさで……」
ミリーシェが手で大きさを示すと、ちょうど良いサイズの結晶がいくつか見つかった。
「これなんかどうだ?」
「わあ、きれいです!これをいただきます」
ミリーシェが丁寧に結晶を取り出すと、それは手のひらの中で星のように輝いた。
「よかったな。これで課題も完成だ」
「はい!本当にありがとうございます」
二人が結晶を採取していると、洞窟の奥から別の光が近づいてきた。それは先ほどの光の精霊よりも大きく、より強い光を放っている。
「あれは……」
大きな光の精霊が二人の前に現れた。人間の大人ほどの大きさで、美しい人型の輪郭を持っている。
「大精霊……?」
ミリーシェが驚きの声を上げる。
大精霊は二人を見つめると、ゆっくりと頭を下げた。まるで、洞窟を荒らさずに必要な分だけを取ったことに感謝しているかのようだった。
「こちらこそ、お邪魔しました」
トウマが礼を返すと、大精霊は満足そうに頷いて、光の中に消えていった。
「すごい体験でした……」
「あぁ、いい思い出になったな。さあ、帰るか」
二人は洞窟を後にした。帰り道、ミリーシェは興奮冷めやらぬ様子で、今回の体験について語り続けた。
――――――
フォーメーターの街に戻ると、すでに夕方になっていた。街の明かりが再び輝き始め、美しい光景を作り出している。
「トウマさん、今日は本当にありがとうございました」
街の中央広場でミリーシェが深々と頭を下げる。
「気にするな。俺も楽しかったよ」
「また機会があれば、ぜひ魔導学院に遊びに来てください」
「あぁ。その時はよろしくな」
ミリーシェは嬉しそうに手を振りながら、学院の方向に向かっていった。
トウマは一人、街の喧騒の中に立っていた。星の光に照らされた美しい街並みを見上げながら、今日の出来事を振り返る。
「まあ、悪くない一日だったな」
そんなことを呟きながら、トウマは宿への帰路を歩き始めた。
「おお……噂通りだな」
フォーメーターの街並みが、まるで夜空に散らばった星座のように煌めいていた。建物の屋根や壁面に埋め込まれた無数の魔導石が、暗闇の中で美しく輝いている。街の中央には巨大な塔が聳え立ち、その頂上から放たれる光が街全体を包み込んでいた。
「星降都市……これは確かに、星が降ってきて街になったって言われても信じそうだ……」
トウマは感嘆の息を吐きながら、丘を下り始めた。近づくにつれて、街の規模の大きさがより実感される。これまで訪れた都市の中でも、相当な規模だった。
――――――
街の入り口に着くと、門番の兵士が丁寧に頭を下げた。
「いらっしゃいませ。フォーメーターへようこそ」
「ああ、よろしく頼む」
トウマが軽く手を上げて挨拶を返すと、門番は快く通してくれた。
街に足を踏み入れた瞬間、トウマは目を見張った。大通りの両側には、見たことのない形の建物が立ち並んでいる。螺旋状に伸びる塔や、宙に浮いているかのような建物、透明な壁で作られた家など、どれも芸術作品のような美しさだった。
「すげえな……魔導技術の粋を集めた街ってのは、こういうことか」
通りを歩く人々も、どこか洗練されている。魔導師らしき人物が空中に浮遊する台に乗って移動していたり、光る杖を持った少女が街灯の明かりを調整していたりと、魔法が日常に溶け込んでいる光景があちこちで見受けられた。
トウマは適当に通りを歩きながら、街の雰囲気を楽しんでいる。目的地があるわけでもなく、ただ街を見て回るだけでも十分に楽しかった。
「腹も減ったし、適当に食事処でも探すか」
そんなことを考えながら歩いていると、向こうから慌てた様子で走ってくる少女とぶつかりそうになった。
「あ、危ない!」
トウマが咄嗟に少女の肩を支えて転倒を防ぐ。少女は安堵の表情を浮かべながら、慌てて礼を言った。
「す、すみません!大丈夫でした?」
「こっちは平気だ。お嬢さんの方こそ大丈夫か?」
少女は十五、六歳くらいだろうか。青い髪をツインテールに結い、魔導師の見習いらしい白いローブを着ている。手には分厚い魔導書を抱えており、それが走りづらそうだった。
「はい、ありがとうございます。あの、もしかして冒険者の方ですか?」
「まあ、そんなところだな」
トウマの答えに、少女は嬉しそうに表情を明るくした。
「よかった!実は、お願いがあるんです」
「お願い?」
「私、魔導学院の学生のミリーシェって言います。今日、課題で必要な魔導石を取りに行かなくちゃいけないんですけど、一人で行くには少し危険な場所で……もしよろしければ、護衛をお願いできませんか?」
トウマは少し考える。別に急いでいるわけでもないし、魔導学院の課題なら興味深い場所に行けるかもしれない。
「まあ、構わないが……どこに行くんだ?」
「街の外れにある『星の欠片の洞窟』です。そこで採れる星光石が課題に必要なんです」
星の欠片の洞窟。なかなか興味深い名前だった。
「なるほど、星降都市らしい場所だな。いいぜ、付き合ってやる」
「本当ですか?ありがとうございます!あ、でも報酬は……」
「別にいい。ちょっとした散歩みたいなもんだろ」
トウマが手を振ると、ミリーシェは感激の表情を浮かべた。
「ありがとうございます!それじゃあ、明日の朝、街の東門でお待ちしてます!」
ミリーシェは深々と頭を下げると、嬉しそうに駆けていった。
――――――
翌朝、トウマは東門でミリーシェと合流した。少女は昨日よりも軽装で、小さなリュックサックを背負っている。
「おはようございます!今日はよろしくお願いします」
「おう、こちらこそ」
二人は街を出て、東の方角へ向かった。街の外は緑豊かな平原が広がっており、遠くには山々が見える。
「星の欠片の洞窟って、どんなところなんだ?」
歩きながらトウマが尋ねると、ミリーシェは説明し始めた。
「昔、この辺りに大きな流れ星が落ちたって言われてるんです。その時にできた洞窟で、中にはその流れ星の欠片が魔法の力で結晶化した星光石があるんです」
「へえ、面白そうだな」
「でも、洞窟の中には魔法生物が住み着いてるって噂があって……一人で行くのは怖かったんです」
ミリーシェが少し不安そうに言うと、トウマは安心させるように笑った。
「大丈夫だ。そんなに強い魔法生物がいるなら、とっくに冒険者ギルドが討伐依頼を出してるはずだからな」
「そうですね。それにトウマさんがいれば安心です」
二人は和やかに話しながら歩を進める。道中、ミリーシェは魔導学院での勉強のことや、将来の夢について語った。
「私、将来は魔導具を作る職人になりたいんです。人々の生活を豊かにする魔導具を作って、みんなを幸せにしたくて」
「いい夢じゃないか。頑張れよ」
トウマの励ましに、ミリーシェは嬉しそうに頷いた。
一時間ほど歩いたところで、目的地が見えてきた。小さな丘の麓に、黒い穴がぽっかりと空いている。
「あそこが星の欠片の洞窟です」
洞窟の入り口は意外にも小さく、大人が一人通れる程度の幅しかない。しかし、中からは淡い光が漏れ出ており、神秘的な雰囲気を醸し出していた。
「おお、本当に光ってるな」
「星光石の光です。きれいでしょう?」
二人は洞窟の入り口に立つ。トウマは剣の柄に手をかけて警戒しながら、中を覗き込む。
「よし、入ってみるか」
「はい!」
洞窟の中は思っていたより広く、天井には無数の小さな結晶が埋め込まれている。それらが星空のように輝いて、洞窟全体を照らしていた。
「うわあ……すごいです」
「こりゃあ、確かに星の欠片って感じだな」
トウマも感心しながら奥へ進む。足音が洞窟内に響き、それが幻想的な雰囲気を一層高めていた。
しばらく歩いていると、前方から小さな光が飛んできた。
「あ、光の精霊です」
手のひらサイズの光る球体が、好奇心旺盛にトウマとミリーシェの周りを飛び回る。
「人懐っこいな」
トウマが手を差し出すと、光の精霊は嬉しそうに手のひらに止まった。温かい感触が伝わってくる。
「光の精霊は人間に危害を加えないんです。むしろ、迷子にならないように案内してくれることもあるって聞きました」
「頼もしい案内役だな」
光の精霊は、まるで二人を案内するかのように、洞窟の奥へと飛んでいく。
「ついて行きましょう」
精霊の後を追って進んでいくと、洞窟は徐々に広くなり、やがて大きな空間に出た。そこは、まさに星の世界だった。
「すごい……」
ミリーシェが息を呑む。空間の中央には、人の背丈ほどもある巨大な結晶が輝いている。その周りには、大小様々な星光石が散らばっていた。
「これが星光石の原産地か」
トウマが興味深そうに辺りを見回す。壁面にも無数の結晶が埋め込まれており、洞窟全体が宝石箱のような輝きを放っていた。
「課題で必要なのは、手のひらサイズの星光石なんです。これくらいの大きさで……」
ミリーシェが手で大きさを示すと、ちょうど良いサイズの結晶がいくつか見つかった。
「これなんかどうだ?」
「わあ、きれいです!これをいただきます」
ミリーシェが丁寧に結晶を取り出すと、それは手のひらの中で星のように輝いた。
「よかったな。これで課題も完成だ」
「はい!本当にありがとうございます」
二人が結晶を採取していると、洞窟の奥から別の光が近づいてきた。それは先ほどの光の精霊よりも大きく、より強い光を放っている。
「あれは……」
大きな光の精霊が二人の前に現れた。人間の大人ほどの大きさで、美しい人型の輪郭を持っている。
「大精霊……?」
ミリーシェが驚きの声を上げる。
大精霊は二人を見つめると、ゆっくりと頭を下げた。まるで、洞窟を荒らさずに必要な分だけを取ったことに感謝しているかのようだった。
「こちらこそ、お邪魔しました」
トウマが礼を返すと、大精霊は満足そうに頷いて、光の中に消えていった。
「すごい体験でした……」
「あぁ、いい思い出になったな。さあ、帰るか」
二人は洞窟を後にした。帰り道、ミリーシェは興奮冷めやらぬ様子で、今回の体験について語り続けた。
――――――
フォーメーターの街に戻ると、すでに夕方になっていた。街の明かりが再び輝き始め、美しい光景を作り出している。
「トウマさん、今日は本当にありがとうございました」
街の中央広場でミリーシェが深々と頭を下げる。
「気にするな。俺も楽しかったよ」
「また機会があれば、ぜひ魔導学院に遊びに来てください」
「あぁ。その時はよろしくな」
ミリーシェは嬉しそうに手を振りながら、学院の方向に向かっていった。
トウマは一人、街の喧騒の中に立っていた。星の光に照らされた美しい街並みを見上げながら、今日の出来事を振り返る。
「まあ、悪くない一日だったな」
そんなことを呟きながら、トウマは宿への帰路を歩き始めた。
0
あなたにおすすめの小説
パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い
☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。
「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」
そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。
スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。
これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。
執事なんかやってられるか!!! 生きたいように生きる転生者のスローライフ?
Gai
ファンタジー
不慮の事故で亡くなった中学生、朝霧詠無。
彼の魂はそのまま天国へ……行くことはなく、異世界の住人に転生。
ゲームや漫画といった娯楽はないが、それでも男であれば心が躍るファンタジーな世界。
転生した世界の詳細を知った詠無改め、バドムス・ディアラも例に漏れず、心が躍った。
しかし……彼が生まれた家系は、代々ある貴族に仕える歴史を持つ。
男であれば執事、女であればメイド。
「いや……ふざけんな!!! やってられるか!!!!!」
如何にして異世界を楽しむか。
バドムスは執事という敷かれた将来へのレールを蹴り飛ばし、生きたいように生きると決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる