プロンプト一行分のミステリ――ChatGPTに「ミステリ小説を書いて」と言っただけの小説

髙橋P.モンゴメリー

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プロンプト一行分のミステリ――ChatGPTに「ミステリ小説を書いて」と言っただけの小説

第9話 真鍋俊という鍵穴

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約束の日の夕方、

市役所通りのビルの灯りがひとつずつ点き始める時間に、

僕と由利は、角の喫茶店のドアを押した。

「ここ、初めて入ります」

由利が声を潜める。

店内は、昭和のまま時間が止まったような小さな喫茶店だった。

丸いテーブルが六つ、壁際には細長いカウンター。

コーヒーの匂いと、古いレコードのジャズ。

奥の窓際の席に、

先客が一人、ノートパソコンを開いて座っている。

「あそこで合ってますね」

由利が、小さく顎で示した。

眼鏡、地味なチェックのシャツ、

少し猫背でキーボードを叩く指がやたら速い。

年齢は三十代半ば、

僕らより少し上、桐生先生よりは若い。

メールの署名にあった名前と、

先生から聞いていた雰囲気情報と、

「ミステリ研OBでシステム担当」という肩書きが、

頭の中で一つに重なる。

真鍋俊。



「黒川さんと、成瀬くんだね」

僕らに気づくと、

彼はすぐに立ち上がった。

思っていたより、声は柔らかい。

「はじめまして。真鍋です。

 筑星高校では、桐生先生の一個下の学年でした」

「黒川です。市立図書館で司書をしています」

由利が丁寧に会釈する。

「成瀬です」

僕も続いた。

真鍋は、僕の顔を一瞬じっと見て、

ふっと表情を緩める。

「ミス研の“成瀬先輩”を見るのは、十年ぶりくらいです」

「覚えてるんですか?」

思わず聞き返すと、

彼はくすっと笑った。

「そりゃ覚えてますよ。

 高校のミステリ研究会なんて、

 そんなに人数いない世界ですから。

 文化祭で自作の謎解き企画やってましたよね?」

「……やりましたね」

完全に黒歴史扱いしていたことを、

他人の口から正確に言語化されると、

身体がむず痒くなる。

「当時、一応“OB枠”で顔出してたんですよ。

 あのとき、君が作った“図書室密室事件”の問題、

 わりと気に入ってました」

「そんなこと、先生からは聞いてませんでしたけど」

「僕も、いちいち自己紹介するタイプじゃなかったので」

真鍋は肩をすくめ、

「座りましょう」と席を促した。



コーヒーを注文し終えると、

彼はすぐに本題に入った。

「早めに結論から言っておきます」

真鍋は、テーブルの上に一枚の紙を置く。

細かい文字がびっしり並んだ、

プリントアウトされたログの断片だった。

「2025年2月3日19時42分。

 この“如月遥の貸出処理”を、

 僕はやっていません」

「……」

否定は予想していた。

というより、

ここで「やりました」と言われたら、

物語としてあまりに直線的すぎる。

「ただし」

真鍋は、その紙のある行を指でなぞる。

「“僕にしかできない処理”だった、というわけでもありません」

僕と由利は、顔を見合わせる。

「メールにも書きましたけど、

 この記録のことは、

 僕自身も前から“変だな”と思っていました」

真鍋は、落ち着いた口調で続ける。

「図書館システムのログを定期的に点検していると、

 どうしても目に入るんですよ、

 こういう“仕様上ありえない”エントリが」

「仕様上、ありえない?」

由利が食いつく。

「はい」

真鍋は、ログの先頭行を指さす。



2025-02-03T19:42:08Z client=STAFF-03 process=loan user=SYSTEM



「まず、“user=SYSTEM”での貸出処理。

 これは、通常の画面操作からは絶対に発生しません。

 メーカーの仕様書にもそう書いてあります」

「じゃあ、なぜ起きたんですか」

「それを説明するために、

 ちょっと昔話をしていいですか」

彼は、コーヒーを一口飲む。



「市立図書館のシステムが今のものに切り替わったのは、

 七年前です」

「僕らが大学生の頃ですね」

「そう。

 で、そのときに、

 新システムと旧データベースをつなぐための“移行ツール”を、

 僕とメーカー側のエンジニアで一緒に作りました」

真鍋は、空中に簡単な図を描くように手を動かす。

「その移行ツールには、

 テスト用の“貸出シミュレーター”があったんです」

「貸出シミュレーター?」

僕が聞き返す。

「はい。

 “特定の利用者IDに対して、

 指定した資料IDを貸し出したことにする”っていう、

 開発者向けの裏機能。

 大量のダミーデータを流し込んで、

 レスポンスや帳票出力を確認するために使ってました」

「それが、SYSTEMユーザー……?」

「そう」

真鍋は頷く。

「そのテスト処理は、

 システム内部的には必ず“user=SYSTEM”として記録されます。

 担当者IDなし、端末IDは固定で“STAFF-03”。

 本来は移行期間が終わったら完全に封印するはずだったんですが――」

「封印されてなかった」

由利が、溜息まじりに言う。

「厳密に言うと、

 “プログラム自体は残っていた”が正しいです」

真鍋は苦い顔をする。

「ライブラリの奥に、鍵のかかっていない部屋が一つだけ取り残されてた。

 そんなイメージですね」

「でも、その“鍵のかかっていない部屋”に入る方法が分かる人なんて、

 そんなにいないですよね?」

由利の声が、少し強くなる。

「僕もそう思っていました」

真鍋は静かに言った。

「URLは公開されていないし、

 管理画面からもリンクは外してある。

 知っているのは、

 開発に直接関わった僕とメーカーの担当者、

 あとは一時期一緒にテストをしていた館長くらいのはずだ、と」

「“のはずだった”」

僕が言うと、

彼は小さく笑う。

「そう、“のはずだった”です」

真鍋は、紙束の別ページをめくる。

「これ、HTTPアクセスログの抜粋です。

 2月3日19時42分前後の」

僕らは身を乗り出した。

そこには、

システムログでは見えなかった情報――

アクセス元のIPアドレスや、叩かれたURLが記録されていた。



2025-02-03T19:42:07Z ... GET /batch/test_loan?uid=KISARAGI-&item=L-02345

2025-02-03T19:42:14Z ... GET /batch/test_loan?uid=KISARAGI-****&item=L-07892



「“/batch/test_loan”……」

由利が、声を落とす。

「これが、“貸出シミュレーター”の入り口です」

真鍋は淡々と説明する。

「本来は、

 ①館内ネットワークからしか繋がらないこと

 ②パスワード認証がかかっていること

 の二重の安全装置があるはずでした」

「“はず”」

「そう、“はず”」

真鍋は、悔しさを隠そうともしない。

「ところが、後から調べたら、

 ネットワーク設定の変更で、

 外部から一部の開発用ディレクトリにアクセスできる状態になっていた時期があった。

 ちょうど去年の夏から今年の春にかけてです」

由利が、息を呑む音が聞こえた。

「パスワード認証は?」

「付いていました。

 ただし――」

真鍋は、少し言いよどむ。

「パスワードは、

 SYSTEMユーザーと同じものでした」

「館長室のホワイトボードに書いてあった」

僕が言うと、

彼は目を見開き、すぐに頷いた。

「そこまで聞いてるんですね。

 そうです。

 あのとき、注意が回らなかったのは、

 完全に僕の落ち度です」

沈黙が落ちた。

「つまり」

由利が慎重に言葉を選ぶ。

「外部ネットワークから、

 / batch / test_loan のURLにアクセスして、

 SYSTEMユーザーのパスワードを知っていれば――」

「誰でも、

 “SYSTEMユーザーによる貸出処理”を実行できた」

真鍋が、代わりに言い切った。



「アクセス元のIPは?」

僕が尋ねる。

「携帯キャリアの回線です。

 市役所や図書館の固定回線じゃない」

「特定の人まで絞れますか」

「個人情報保護の観点から、

 キャリア側に開示請求でもしない限りは無理でしょうね。

 少なくとも、このログだけでは誰かまでは分からない」

真鍋は、コーヒーを飲み干す。

「だから、

 この“test_loan”が使われたのを見たとき、

 僕は背筋が冷たくなった」

「自分以外に、

 この穴の存在を知っていた人間がいる、ということですからね」

由利が言う。

「ええ」

真鍋は頷いた。

「最初にログに気づいたとき、

 正直、僕は“自分がうっかり操作したんじゃないか”って疑いました。

 夜、VPNで図書館システムに繋いで、

 テスト環境と本番環境を行き来しているときに、

 何かやらかしたんじゃないかって」

「やらかしてた記憶は?」

「ありません」

即答だった。

「その日の自分の操作ログも全部洗いました。

 VPNの接続記録も。

 でも、19時40分前後に僕が図書館システムにアクセスした形跡はなかった」

「じゃあ、少なくとも真鍋さんじゃない」

由利が、少しだけ表情を緩める。

「“少なくとも”ね」

真鍋は、自嘲気味に笑った。

「ただ、僕は舞台装置を用意した側です。

 鍵穴の位置を決めて、鍵の形まで決めておいて、

 鍵束をテーブルの上に置きっぱなしにした人間」

率直すぎる自己評価だった。

「だから、

 この件を“ただのシステムバグ”で片付けることには耐えられなかった。

 それで、桐生先生に話をしたんです」

「先生に?」

「ええ。

 十年前の“図書室から消えた生徒”の話を、

 僕は昔から知っていましたから」

真鍋は、視線を窓の外に向ける。

「同じOBとして、

 ずっと気になっていたんです。

 “ミステリ研究会の後輩が、

 現実の失踪ミステリの中心にいる”って話が」

「如月のこと、知ってたんですね」

僕が口にすると、

彼は小さく頷いた。



「正確に言うと、

 僕は如月遥の文章の読者でした」

「ブログを?」

「はい」

真鍋は、少し照れくさそうに笑う。

「高校の図書室が舞台のミステリブログなんて、

 放っておけないでしょう」

「“消えゆく図書室の影”」

由利がタイトルを言うと、

彼は目を細めた。

「覚えてるんですね」

「一読者として」

由利が返す。

「じゃあ、

 あなたも“読者という容疑者”の一人だ」

僕が半ば冗談で言うと、

真鍋は「そうですね」とあっさり認めた。

「十年前、

 僕はそのブログをブックマークしていました。

 如月さんが誰かまでは、

 当時はよく分かっていませんでしたけど」

「コメントとか、残したんですか」

由利の問いに、

彼は少しだけ考えてから答える。

「一度だけ、です」

「どんな内容を?」

「“現実から消えるより、

 物語を書き続けてくれた方が読者としてはうれしい”

 みたいなことを書いた記憶があります」

それは、

あまりにも真っ当で、

あまりにも何の足しにもならない正論だった。

「返事は?」

「“それも一つの意見として参考にします”

 みたいな、素っ気ないレスがつきました」

真鍋は、少し寂しそうに笑う。

「でも、あれが本当に本人からの返信だったのか、

 今となっては確かめようがない」

「ブログのデータ、

 どこかに残ってないんですか」

由利が、前のめりになる。

「そこが、

 今日あなたたちを呼んだもう一つの理由です」

真鍋は、ノートPCのバッグから

小さなUSBメモリを取り出した。

「開発時に、

 “図書室ブログのレイアウトデモ”っていうのを作ったことがあって。

 そのとき、参考用に何本か、

 図書室をテーマにしたブログをローカルに保存していたんです」

「……まさか」

由利が固まる。

「“消えゆく図書室の影”も、その中に含まれていました」

真鍋は、USBをテーブルの上にそっと置いた。

「全部が全部、完全に残っているわけじゃない。

 トップページと、いくつかのエントリが飛び飛びに保存されているだけです。

 でも、“声の断片”くらいには、

 なるかもしれない」

「それを、

 僕らに渡していいんですか」

僕が訊くと、

彼は少しだけ考えてから頷いた。

「十年前にネット上に公開されていた文章です。

 完全な非公開日記というわけではない。

 法的にはグレーかもしれませんが、

 倫理的には――」

真鍋は言葉を探し、

ようやく続ける。

「“読者としての責任”の方が大きい気がするんです」

「責任?」

「ええ。

 如月遥という一人の書き手が、

 “続きを誰かに書かせる物語”を仕掛けて姿を消した。

 その読者の一人として、

 そして舞台装置を作った技術者として、

 僕はこの十年、ずっと“何も書かずにいる側”にいた」

真鍋は、真っ直ぐに僕を見る。

「だから、

 せめて“鍵”くらいは渡したい。

 あとは、君たちがどう使うか決めればいい」

USBメモリは、

ただの小さなプラスチック片にしか見えなかった。

でも、その中に何が詰まっているのかを想像すると、

手を伸ばすのが少し怖くなる。

「真鍋さんは、

 この物語の“犯人”は誰だと思っていますか」

由利が、意を決したように質問した。

真鍋は、少しだけ笑ってから答える。

「ミステリ研の後輩らしい、

 意地悪な質問ですね」

「職業病です」

由利が即答する。

「そうですね……」

真鍋は、窓の外の街灯を眺めながら言った。

「技術的には、

 “/batch/test_loan にアクセスして、

 SYSTEMユーザーで貸出処理をした人間”が、

 2025年のラストショットの実行犯です」

「それは、分かってます」

「でも、物語的には――」

彼は少し間を置く。

「この十年間、

 如月遥の物語の続きを“読んでしまった人間すべて”が、

 程度の差こそあれ共犯なんだと思います」

それは、

桐生先生が言っていたことと、

どこかで重なっていた。



犯人捜しをしていると、

 時々、自分が犯人になってしまう。



「僕は、

 自分が“鍵穴を作った犯人”だと思っている。

 君たちはたぶん、“扉を開けようとしている犯人”だ」

「じゃあ、如月は」

僕がつい口を挟む。

「如月さんは、“最初に種を蒔いた犯人”でしょうね」

真鍋は、淡々と答える。

「ただし、

 それを“罪”と呼ぶか、“才能”と呼ぶかは、

 読者次第です」

USBメモリが、

やけに重く見えた。



店を出ると、

夜風が少し冷たく感じられた。

「……どうします?」

駅までの帰り道、

由利がポケットの中のUSBを指でつまむようにしながら言う。

「今すぐ開きたい気持ちと、

 しばらくこのまま持っていたい気持ちと、

 五分五分です」

「開かない選択肢は?」

「ないですね」

由利は、あっさり否定した。

「図書館司書としても、

 ミステリ研OBとしても、

 こんな“貴重資料”を前にしてスルーはできません」

「だろうな」

自分でも笑ってしまうくらい、

同じことを考えていた。

「ただ」

由利が足を止める。

「一個だけ、約束してもらっていいですか」

「何を」

「このUSBの中身を読むとき、

 AIに丸投げするのだけはやめましょう」

意外な言葉だった。

「どういう意味だ」

「“PDFの中身を要約して”とか、

 “ブログの文体を真似して続き書いて”とか、

 そういうこと、

 先輩なら絶対やりかねないので」

図星だったので、反論しづらい。

「如月先輩の“声”は、

 まず私たちがちゃんと自分の目で読んで、耳で聞いて、

 それから必要なところだけAIに助けてもらう。

 その順番だけは守りたいです」

由利の目は真剣だった。

「“続きを書く読者”としての礼儀っていうか」

しばらく考えてから、

僕は頷いた。

「分かった。

 AIには、後から相談する」

「はい。

 “相棒”は、あくまで相棒で。

 主人公の代わりに犯人を決める役じゃない」

どこかで聞いたような台詞だと思ったら、

如月のノートの最後のページに近いニュアンスだった。



どうか、犯人を雑に決めないでください。

 これは、ちゃんとしたミステリなんだから。



雑に決めないためには、

まず“雑にショートカットしない”ことから始めなきゃいけない。



家に戻り、

机の上にUSBメモリを置く。

ノートPCのUSBポートは、

すぐそこにある。

差し込もうと思えば、

三秒もかからない。

それでも、

僕はキーボードに手を伸ばした。



僕:

 もし、十年前のブログの断片が入ったUSBが手元にあって、

 それを読むかどうか迷ってる読者がいたとしたら、

 ミステリ的には、

 どのタイミングで開くのが一番“気持ちいい”と思う?




AI:

 物語の構成としては、

 「新たな重要証拠」を開く場面は、

 ・行き詰まりを感じているとき

 ・あるいは、登場人物の心情が変化する節目

 に配置すると効果的です。

 現時点で、

 あなたが「もう一歩先に進みたい」と感じているなら、

 それはおそらく、

 ちょうど良いタイミングなのだと思います。



「そうやって、

 いつも“背中を押すだけ”の安全な立場にいるんだよな、お前は」

苦笑しながら、

僕はUSBを手に取る。

相棒に丸投げしないこと。

書き手と読者の境界を、

できるだけ自分で確かめながら進むこと。

第九章は、

USBメモリをポートに差し込んだところで終わるべきなのかもしれない。

クリックという小さな音が、

やけに大きく聞こえた。
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