四十週間の眠り

羊屋さん

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とある昼

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とある昼、私はオフィスである決意を固めていた。

「この子を産む」

理由はわからないが、強くそう思ったのだ。

少し大きくなったお腹を撫でて、私は微笑んだ。そして浮腫み予防に気をつけたお弁当を食べた。

父親となる人も、きっと喜んでくれるだろう、あの人が浮かべるであろう笑顔を思い描いた。
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