四十週間の眠り

羊屋さん

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とある夜

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とある夜、私は産婦人科に居た。

臨月である。

初産であったので分娩にはかなり時間がかかった。痛みも相当なものであった。



──我が子が、産まれた。



そして、父となったあの人はどんなに喜んでくれるだろうと思った。
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