【実話】高1の夏休み、海の家のアルバイトはイケメンパラダイスでした☆

Rua*°

文字の大きさ
4 / 42

■4.拓真くん不在

しおりを挟む

拓真くんは都内の専門学校の学校見学へ行くとのことで、東京へ一時帰宅した。
今日から3日間バイトはお休みだそう。


「拓真くんいないと淋しいねー。」


相方の金髪チャラ男、光くんに声をかける。



「うん。アイツいないと淋しい…。
だって俺、今日から3日間、ここに一人で泊まらないといけないし。」

光くんは、ため息をついた。


「そっか。心細いね~!」

私は他人事だと思って笑いながらそう言った。


「そうなんだよ、夜とか波の音が間近でザバーンって聞こえてさ。
こう見えて俺、結構怖がりだから。
アイツがいるからなんとか泊まれたけど、ひとりだと心細いなー。」

そう言ってチラッチラッと私の方を見る。


「幽霊とか出たりして♬」

ヒヒヒと笑って光くんをからかう。

「やめてよ!
俺そーゆーのホントに苦手なんだよ。」

「アハハ♬」


いつものセクハラ発言のお返しに、
怖がりな光くんをイジメてみたw


「るあちゃん。
俺、マジで怖くなっちゃった。
今夜、るあちゃんも一緒に俺と泊まってくれない?」



え​───(゚Д゚)​──── ッ!!!



「無理だよ~!一人で頑張って!」


「るあちゃんが『幽霊が出るかも』とか言うからいけないんじゃん。
責任とって泊まってよ!」


「え~~!!」


「お願い!お願い!!一生のお願い!
ひとりで泊まるの怖くて無理だよ~!!」



光くんは手を合わせて、私に海の家に一緒に泊まるようお願いしてきた。


「無理無理!ウチ他所にお泊まり禁止なの。お父さんが許してくれないからダメ!」


「えー!何とかならないの?
女の子の友達の家に泊まるって言ってもダメ?」


「ダメだよ。女の子の家だって絶対に許してくれないもん。」



私は光くんのお願いを断った。


「るあちゃん酷ぇ。冷たい。」

プゥっと膨れる光くん。


「私じゃなくて、他のバイトメンバーにお願いしたら?
あ、私が頼んできてあげる!」



光くんが不憫に思えて、私は外でパラソル立ててる男の子たちに光くんと一緒に泊まってあげてくれないか頼みに行った。


「光くん!拓真くんがいない3日間、
みんなも泊まってくれるって♬
よかったね!」

みんなは快く承諾してくれたので、光くんに報告に行くと、


「あー。うん。ありがと…。」


と、なんだか微妙な返しが来た。



「なーに!?折角頼んできてあげたのに!なんか不満!?」


「いや、そうじゃないけど。
……いや、なんでもない。ありがと。」

光くんが喜ぶと思ってしたことが、逆に迷惑そうに言われてなんかショック。



チャラ男の下心見え見えのこの誘い、
まるで危機感なかった当時の私は本気でわかってなかった。
でも、天然発動し自然と回避出来てたの笑えるw
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

処理中です...