【実話】高1の夏休み、海の家のアルバイトはイケメンパラダイスでした☆

Rua*°

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■17.どっちを選ぶ?

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お昼時が終わり、厨房の後片付けのお手伝いにまわってると、光くんがニヤニヤしながら私の隣に立ち、コップ洗いをし始めた。


「アランくんと拓真だったら、どっち選ぶの?w」


………ハイ???

「なんでアランくん?
そもそもあの人、私の事嫌ってるでしょ…。」


「え~!
さっきの感じとかどう見てもその逆でしょー♬
アランくんが可愛くて笑いそうになったよ、俺も、ジェイさんもw」


「はぁ?どこが可愛いの?
私の前だけしかめっ面するんだよ?
意味わかんないよ。」


「アハハw
そんな態度が可愛いと思うけどなぁ~w
じゃあ、拓真の方が良い?」


「もちろん!」


「マジか~!
それ聞いたらアイツそーとー喜ぶよ♪
告白されたら付き合っちゃう?ねぇ?
付き合っちゃうの?w」


……何!?その聞き方ww女子か!www
光くんのその感じ、嫌いじゃないけどね。


「う…ウン。」


光くんの洗ったコップの水滴を拭きながら、下を向いて返事する。

ハッキリと正面から告白されれば、オーケーしますよ!
分かりやすくストレートに気持ちを伝えてくれる人じゃないと……
まわりくどい伝え方じゃ私みたいな性格の女はダメなんです。


拓真くんからは、好意をもたれてるのがダイレクトに伝わる。
寧ろよろしくお願いしますですよ。


あんな優しくて頼りがいがあって、大事にしてくれそうなイケメンなかなかいないわ。


「他に好きな人いないんだね?」


光くんに聞かれてドキッとする。

「うん。他に好きな人なんていないよ!」


星吾は、私をときめかせてくれる…
そういう存在ではあるけれど、あの性格だと正面から告白なんて絶対してこないだろうし、付き合う事なんて最初から無理ゲーなんだ。

最初から、詰んでる状態。


「え、所で俺はどうなの??」

「光くんはナンパに勤しんで下さい!w」

「ひっでぇーw 俺が最初にるあちゃん良いなって思ったんだけどなぁー。
アイツが結構るあちゃんに本気だから譲ったけど。」

「そうなの?その割には初日から張り切ってナンパしてたよーな。」

「違wwwそれ、客引きだからwww」

光くんと拓真くんの友情は見てて羨ましくなる。男同士っていいなって思う。女はもっとドロドロしてて、恋愛絡みで壊れたりって話よく聞く。
本当に仲良くて、光くんは拓真の事いつも気にかけてるし、私たちの仲を茶化しながらも取り持ってくれてるのが伝わるよ。
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