29 / 42
■29.超絶クールボーイ蓮くん
しおりを挟む
8月20日。
二人が去ってから3日が経った。
繁盛期に手伝いに来ていた、アランくん、ジェイさん、アランくんの姉のリナさんもこの頃にはもうおらず、オーナーと厨房のオバちゃん二人と高校生男子二名と私だけになった。
凄く淋しい。
客足も少ないし、賑やかな光くんもいないから急に店内は静かになり、なんだかつまらない………。
それに、、、
高校生男子のひとりは、超絶クールボーイで、初バイトの日から今まで、私とは一言も口を聞いてくれなかった
(。_。`)
私が話しかけても、うんともすんとも言わず無言で頷くのみ。
クール男子と何も喋らず無言で焼きそばを焼く。
ジュージューと美味しそうな音を立てる麺に、ソースをかけながらヘラで混ぜる。
二人とも終始無言なので、作業はとても捗る。
お客さんいないのに、無駄に焼きそば作りに没頭した。
ハハハ……。
うっとおしいくらい絡んでくる軽くてノリの良い光くんと、優しくてキュンキュンさせてくれる拓真くんがいないってこんなに世界が違うものなんだな……。
改めて二人の存在の大きさを感じた。
隣で懸命に焼そば作りに励んでいる
クールボーイは
「蓮(レン)」と呼ばれていた。
私と同じ高校一年生。
お洒落なポイントパーマをかけた、アップバングショートの黒髪に、こんがりと日焼けした肌。
目元はハッキリとしたラインの二重に、グレーのカラコン。
耳にはシルバーピアス。
高1でこの感じは、チャラすぎる。
こんな人、ウチの特進Sクラスにいたら、ハンパじゃなく浮く事請け合いwwwww
「蓮くんってドコ高なの?」
静けさに耐えきれず、シカトされるのを覚悟で聞いてみた。
「…………高。」
え!?
何!?
声ちっさ!!!
全然聞き取れないよ…… (´Д`;ก)
「え?もう一回言って?」
「……s高。」
「は……!?」
「……S高。」
「はぁ!?ウソでしょ───!?
S高ってあの、S高────!?」
私が大声で叫ぶと、蓮くんは静かにコクリと頷いた。
ウソでしょ!?
こんなワルそうな格好の人が県内トップクラスのS高だって!?
いったいどうなってんだ!!!!
S高の知り合いといえば、星吾が真っ先に頭に浮かぶ。
星吾の話を振ろうかと思ったけど、蓮くんクールすぎて話が膨らむ気がしなかったのでやめといた (*´-`)
帰ったら、星吾に電話してみようかな…。
蓮くん知ってる?って。
だって超気になるんですけど。
蓮くんってこんなチャラそうな悪そうな格好してて頭良いの?…みたいな。
この前、星吾たちが海の家に遊びに来たときはちょうど蓮くんいなかったんだよね。
………いやいや、ちょっと待て。
違うよ、違う。
そうじゃないでしょ。
星吾星吾……って。
私がかけなきゃいけない相手は拓真くんだよ!
折角番号教えてもらったんだから、勇気出して電話しなきゃ!
帰ったら、近況報告も兼ねて拓真くんに電話しよう。
………ウン。
絶対する!!
二人が去ってから3日が経った。
繁盛期に手伝いに来ていた、アランくん、ジェイさん、アランくんの姉のリナさんもこの頃にはもうおらず、オーナーと厨房のオバちゃん二人と高校生男子二名と私だけになった。
凄く淋しい。
客足も少ないし、賑やかな光くんもいないから急に店内は静かになり、なんだかつまらない………。
それに、、、
高校生男子のひとりは、超絶クールボーイで、初バイトの日から今まで、私とは一言も口を聞いてくれなかった
(。_。`)
私が話しかけても、うんともすんとも言わず無言で頷くのみ。
クール男子と何も喋らず無言で焼きそばを焼く。
ジュージューと美味しそうな音を立てる麺に、ソースをかけながらヘラで混ぜる。
二人とも終始無言なので、作業はとても捗る。
お客さんいないのに、無駄に焼きそば作りに没頭した。
ハハハ……。
うっとおしいくらい絡んでくる軽くてノリの良い光くんと、優しくてキュンキュンさせてくれる拓真くんがいないってこんなに世界が違うものなんだな……。
改めて二人の存在の大きさを感じた。
隣で懸命に焼そば作りに励んでいる
クールボーイは
「蓮(レン)」と呼ばれていた。
私と同じ高校一年生。
お洒落なポイントパーマをかけた、アップバングショートの黒髪に、こんがりと日焼けした肌。
目元はハッキリとしたラインの二重に、グレーのカラコン。
耳にはシルバーピアス。
高1でこの感じは、チャラすぎる。
こんな人、ウチの特進Sクラスにいたら、ハンパじゃなく浮く事請け合いwwwww
「蓮くんってドコ高なの?」
静けさに耐えきれず、シカトされるのを覚悟で聞いてみた。
「…………高。」
え!?
何!?
声ちっさ!!!
全然聞き取れないよ…… (´Д`;ก)
「え?もう一回言って?」
「……s高。」
「は……!?」
「……S高。」
「はぁ!?ウソでしょ───!?
S高ってあの、S高────!?」
私が大声で叫ぶと、蓮くんは静かにコクリと頷いた。
ウソでしょ!?
こんなワルそうな格好の人が県内トップクラスのS高だって!?
いったいどうなってんだ!!!!
S高の知り合いといえば、星吾が真っ先に頭に浮かぶ。
星吾の話を振ろうかと思ったけど、蓮くんクールすぎて話が膨らむ気がしなかったのでやめといた (*´-`)
帰ったら、星吾に電話してみようかな…。
蓮くん知ってる?って。
だって超気になるんですけど。
蓮くんってこんなチャラそうな悪そうな格好してて頭良いの?…みたいな。
この前、星吾たちが海の家に遊びに来たときはちょうど蓮くんいなかったんだよね。
………いやいや、ちょっと待て。
違うよ、違う。
そうじゃないでしょ。
星吾星吾……って。
私がかけなきゃいけない相手は拓真くんだよ!
折角番号教えてもらったんだから、勇気出して電話しなきゃ!
帰ったら、近況報告も兼ねて拓真くんに電話しよう。
………ウン。
絶対する!!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
16
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる