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1.秘術師の工房
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「あまり集中できておらんようだな。」
師の言葉に、若いコガタナははっとして物思いから現実に引き戻された。弾かれたように顔を上げると、師はその丸顔に、いたずらっぽい笑みを浮かべていた。
そこは、この町に数軒ある秘術師の工房の一つだった。
仕事場は手狭で、戸の右手の壁際には居間や寝室がある二階への階段があり、その向こう側と奥の壁には天井近くまで棚が設けられている。一方の棚には割れた壺、欠けた皿や椀、錆びた鏡、脚の折れた椅子など、壊れた品物が所狭しと並べられている。
それらは、壊れてはいるものの、どれも高価で立派なもので、それぞれには小さな木片が紐で結び付けられていた。木片には、人の名前と日付とが書かれている。もう一つの棚には、大小の壺や袋、箱の類が置いてあるほか、小さな硝子瓶に収められた、いろいろな色の砕いた宝石のようなものが並べてあった。
この工房では、物の形を操る、工匠の秘術を専門にしていた。
ここでは、ふつうの職人には直せないようなものでも、まったく元通りに修理してしまうことができた。もっとも、それには相応の値がつくから、普通の日用品などを修理することはなく、依頼者はたいてい工房の親方や、商人や、その他の町の有力者たちだった。思い出があったり、気に入っていたりした品であれば、ほとんど新品を買えるほどの金でも、喜んで払おうという者は多くいた。
部屋の中央には机があり、その上には、砕けていくつもの破片になった硝子の水差しが置いてある。机の周りには、見習いであるコガタナと師、それからコガタナの先輩である青年とが立っていた。
コガタナは顔を赤くして、もごもごと呟いた。
「すみません、考え事をしていました。聞いていませんでした。その、もうすぐ――」
コガタナが言いかけて、師は遮った。
「いや、なに、大したことじゃない。ただ、この仕事は割に合わんと言っただけだ。いやになるな、まったく。」
言いながら、師はいちばん大きな破片を手にして、別の破片を当てて、形が合うかどうかを試していった。そしてぴったりと合う破片を見つけると、水で柔らかくした粘土を指にとり、破片の断面に塗ってくっつけた。
コガタナも小さな破片を拾うと、それに別の破片を組み合わせ、きれいに合う物を探す作業を再開したが、気持ちはそわそわとして落ち着かなかった。
「なあ、やはり誰か、この七面倒な仕事をするやつを雇ったほうがいいだろうかね。」
師は手を動かしながら、大きな声で言った。
修理には呪術を使うとはいえ、その前に、壊れた物を大雑把に繋ぎ合わせる仕事があった。術にできるのは、触れ合った二つの物を元通りにすることと、小さな欠けを埋めることだけだったから、修理しようとする物品は、まずくっつけて元通りの形にする必要があるのだ。それは、きれいに二つに割れた皿だったら簡単だが、砕け散ってしまった物だったら、とても骨の折れる仕事だった。
師の言葉に、青年が答えた。
「この工房をおれが継いだら、必ず誰かを雇いますね。おれたちは、秘術師にしかできない仕事をするべきです。こんなの、子どもにだって……。」
青年の声は、尻すぼみになった。ちょうど小さな二つの欠片を繋ぎ合わせようとしているところのようだった。師はまた別の破片をくっつけながら言った。
「だが、こんなに派手に砕けた物を持ってこられることは、あまりないじゃないか。たいていは、折れたなにかとか、曲がったなにかとか、割れたなにかとか、そういうのだろう。そんなのに、わざわざ人を雇う必要があるかね。」
「別にずっと雇っている必要もありませんよ。その日の仕事を求めている人なんて、広場に行けば見つかります。」
「しかし前にそれをやって、ひどい目に遭わなかったかね。一度組み立てた花瓶だったか壺だったかを、またばらさねばならなかったと思うが。」
それから、青年はまた反論した。そうした話を半分聞きながら、コガタナは戸口にちらと目を向けた。
立て付けの悪い戸の隙間から、冬を間近にした冷たいの空気とともに、夕方近くの黄色い光が筋となって入り込んでいた。見習いはそわそわして、仕事の手が止まった。すると、それを見咎めたのだろう、師がまた言った。
「見習いよ、仕事をしろ。この水差しを直さなけりゃ、次の仕事ができない。」
「すみません。けど、もうすぐ――。」
コガタナが言いかけて、先輩が、ああ、と声を上げた。
「忘れていた。ほら、もうじき日暮れですよ。」
「つまり、もう夕食にしたいと? 確かに、小腹が空いた。コガタナ、なにか買ってきてくれ。」
「違います。今夜が年の終わりだから、コガタナを放さなきゃなりませんよ。新年のお祝いですよ。ほら、町を練り歩くでしょう。それにこいつ、来年で十八ですから。――というかなんでおれたちは、こんなつまらない仕事を年の瀬までやらなけりゃならないんだ!」
突然叫び声を上げて頭を抱えた青年を、師は無視して、コガタナに向けて言った。
「そうか、すっかり忘れていた。行ってきなさい、若者の特権だ。我々は、どうやら長いこと仕事をすることになりそうだが、お前は何一つ気にすることなく、少しの気後れもなく、気ままに遊んできたらいい。」
「すみません、本当に。」
そう言いながら、コガタナは胸中では面倒な仕事を抜けられることを喜んでいた。それに、師のほうでも本気で当てこすっているわけではなく、冗談を言っているに過ぎなかった。その証拠に、師は口元に笑みを浮かべていた。
コガタナは、泥に汚れた手を前掛けで拭いつつ急いで階段を登ると、自分に割り当てられている小部屋に入り、服を下着まで慌ただしく脱いだ。そして寝台の下から、自分の身の回りの品を全部入れた、小さな櫃を引っ張り出すと、中をかき回した。櫃から手探りで、洗ってから袖を通していない清潔な肌着と短衣、それから小さな緑の硝子の飾りのついた外套用の留金を選び出し、冬の夜は寒かろうと思い脚絆も出した。
そうして服を着替えてしまうと、壁に刺した釘にかかった外套を引っ掴んで肩にかけ、留金を胸のところに付けた。それから戸のそばに立てかけていた松明を掴み、また階下に走り下りていった。
コガタナが上から出てくると、先輩はまだ作業台の前で仕事をしていたが、師は戸口の前で待っていた。片手には小さな五つの袋が、もう一方の手には小さな瓶が一つあった。
コガタナが近づくと、まずは小さな袋のほうを突き出した。この師はふだんから贈り物をするような質ではなかったから、コガタナは驚いた。師は笑った。
「大事な我が見習いを、手ぶらで出すわけにはいかんだろう。まずこっちの袋には、お前への贈り物が入っている。開けてみろ。」
コガタナは手にした松明を下に置くと、袋を受け取って、そのうち一つの口を開いて中を見た。そこには、夕焼けや真昼の太陽のような色をした、結晶状の粒が少しだけ入っていた。コガタナは目を見開いて師を見た。
「元素の塩じゃないか! ほかの袋も、そうでしょう。こんなの、いいんですか?」
「構わんよ、少量だからな。すきに使ったらいい。だが決して小火を起こすなよ。で、こっちが――なんといったかな、名前は忘れたが――お前の恋人への贈り物だ。夜になってから渡すんだ。どうせ昼まで騒ぐのだろう。」
コガタナは元素塩の袋を腰帯に結わえながら、むっとして師を見た。
「贈り物は渡しますけど、ヒスイのことだったら、恋人じゃありませんよ。」
「おや、そうだったか。」
師は後ろを向いて、コガタナの先輩にたずねた。
「おい、恋人だったと言っていなかったか?」
先輩は顔も上げずに返事をした。
「恋人だなんて言ってませんよ。そいつが、ヒスイに恋してるって言ったんです。恋人じゃない。まあ、前に見た様子じゃ、たぶんヒスイのほうでもコガタナのことをすいていますけどね。とっとと告白でもすりゃいいのに、まだるっこい。」
「そんなの、あんたらの知ったことかよ!」
コガタナは大声を出すと、師から贈り物をもぎ取るようにして受け取り、腰帯に吊るした巾着の一つに入れた。そして松明を拾い上げると、さっさと工房を出ていった。師が静かに笑う気配を感じたが、振り向かなかった。
師の言葉に、若いコガタナははっとして物思いから現実に引き戻された。弾かれたように顔を上げると、師はその丸顔に、いたずらっぽい笑みを浮かべていた。
そこは、この町に数軒ある秘術師の工房の一つだった。
仕事場は手狭で、戸の右手の壁際には居間や寝室がある二階への階段があり、その向こう側と奥の壁には天井近くまで棚が設けられている。一方の棚には割れた壺、欠けた皿や椀、錆びた鏡、脚の折れた椅子など、壊れた品物が所狭しと並べられている。
それらは、壊れてはいるものの、どれも高価で立派なもので、それぞれには小さな木片が紐で結び付けられていた。木片には、人の名前と日付とが書かれている。もう一つの棚には、大小の壺や袋、箱の類が置いてあるほか、小さな硝子瓶に収められた、いろいろな色の砕いた宝石のようなものが並べてあった。
この工房では、物の形を操る、工匠の秘術を専門にしていた。
ここでは、ふつうの職人には直せないようなものでも、まったく元通りに修理してしまうことができた。もっとも、それには相応の値がつくから、普通の日用品などを修理することはなく、依頼者はたいてい工房の親方や、商人や、その他の町の有力者たちだった。思い出があったり、気に入っていたりした品であれば、ほとんど新品を買えるほどの金でも、喜んで払おうという者は多くいた。
部屋の中央には机があり、その上には、砕けていくつもの破片になった硝子の水差しが置いてある。机の周りには、見習いであるコガタナと師、それからコガタナの先輩である青年とが立っていた。
コガタナは顔を赤くして、もごもごと呟いた。
「すみません、考え事をしていました。聞いていませんでした。その、もうすぐ――」
コガタナが言いかけて、師は遮った。
「いや、なに、大したことじゃない。ただ、この仕事は割に合わんと言っただけだ。いやになるな、まったく。」
言いながら、師はいちばん大きな破片を手にして、別の破片を当てて、形が合うかどうかを試していった。そしてぴったりと合う破片を見つけると、水で柔らかくした粘土を指にとり、破片の断面に塗ってくっつけた。
コガタナも小さな破片を拾うと、それに別の破片を組み合わせ、きれいに合う物を探す作業を再開したが、気持ちはそわそわとして落ち着かなかった。
「なあ、やはり誰か、この七面倒な仕事をするやつを雇ったほうがいいだろうかね。」
師は手を動かしながら、大きな声で言った。
修理には呪術を使うとはいえ、その前に、壊れた物を大雑把に繋ぎ合わせる仕事があった。術にできるのは、触れ合った二つの物を元通りにすることと、小さな欠けを埋めることだけだったから、修理しようとする物品は、まずくっつけて元通りの形にする必要があるのだ。それは、きれいに二つに割れた皿だったら簡単だが、砕け散ってしまった物だったら、とても骨の折れる仕事だった。
師の言葉に、青年が答えた。
「この工房をおれが継いだら、必ず誰かを雇いますね。おれたちは、秘術師にしかできない仕事をするべきです。こんなの、子どもにだって……。」
青年の声は、尻すぼみになった。ちょうど小さな二つの欠片を繋ぎ合わせようとしているところのようだった。師はまた別の破片をくっつけながら言った。
「だが、こんなに派手に砕けた物を持ってこられることは、あまりないじゃないか。たいていは、折れたなにかとか、曲がったなにかとか、割れたなにかとか、そういうのだろう。そんなのに、わざわざ人を雇う必要があるかね。」
「別にずっと雇っている必要もありませんよ。その日の仕事を求めている人なんて、広場に行けば見つかります。」
「しかし前にそれをやって、ひどい目に遭わなかったかね。一度組み立てた花瓶だったか壺だったかを、またばらさねばならなかったと思うが。」
それから、青年はまた反論した。そうした話を半分聞きながら、コガタナは戸口にちらと目を向けた。
立て付けの悪い戸の隙間から、冬を間近にした冷たいの空気とともに、夕方近くの黄色い光が筋となって入り込んでいた。見習いはそわそわして、仕事の手が止まった。すると、それを見咎めたのだろう、師がまた言った。
「見習いよ、仕事をしろ。この水差しを直さなけりゃ、次の仕事ができない。」
「すみません。けど、もうすぐ――。」
コガタナが言いかけて、先輩が、ああ、と声を上げた。
「忘れていた。ほら、もうじき日暮れですよ。」
「つまり、もう夕食にしたいと? 確かに、小腹が空いた。コガタナ、なにか買ってきてくれ。」
「違います。今夜が年の終わりだから、コガタナを放さなきゃなりませんよ。新年のお祝いですよ。ほら、町を練り歩くでしょう。それにこいつ、来年で十八ですから。――というかなんでおれたちは、こんなつまらない仕事を年の瀬までやらなけりゃならないんだ!」
突然叫び声を上げて頭を抱えた青年を、師は無視して、コガタナに向けて言った。
「そうか、すっかり忘れていた。行ってきなさい、若者の特権だ。我々は、どうやら長いこと仕事をすることになりそうだが、お前は何一つ気にすることなく、少しの気後れもなく、気ままに遊んできたらいい。」
「すみません、本当に。」
そう言いながら、コガタナは胸中では面倒な仕事を抜けられることを喜んでいた。それに、師のほうでも本気で当てこすっているわけではなく、冗談を言っているに過ぎなかった。その証拠に、師は口元に笑みを浮かべていた。
コガタナは、泥に汚れた手を前掛けで拭いつつ急いで階段を登ると、自分に割り当てられている小部屋に入り、服を下着まで慌ただしく脱いだ。そして寝台の下から、自分の身の回りの品を全部入れた、小さな櫃を引っ張り出すと、中をかき回した。櫃から手探りで、洗ってから袖を通していない清潔な肌着と短衣、それから小さな緑の硝子の飾りのついた外套用の留金を選び出し、冬の夜は寒かろうと思い脚絆も出した。
そうして服を着替えてしまうと、壁に刺した釘にかかった外套を引っ掴んで肩にかけ、留金を胸のところに付けた。それから戸のそばに立てかけていた松明を掴み、また階下に走り下りていった。
コガタナが上から出てくると、先輩はまだ作業台の前で仕事をしていたが、師は戸口の前で待っていた。片手には小さな五つの袋が、もう一方の手には小さな瓶が一つあった。
コガタナが近づくと、まずは小さな袋のほうを突き出した。この師はふだんから贈り物をするような質ではなかったから、コガタナは驚いた。師は笑った。
「大事な我が見習いを、手ぶらで出すわけにはいかんだろう。まずこっちの袋には、お前への贈り物が入っている。開けてみろ。」
コガタナは手にした松明を下に置くと、袋を受け取って、そのうち一つの口を開いて中を見た。そこには、夕焼けや真昼の太陽のような色をした、結晶状の粒が少しだけ入っていた。コガタナは目を見開いて師を見た。
「元素の塩じゃないか! ほかの袋も、そうでしょう。こんなの、いいんですか?」
「構わんよ、少量だからな。すきに使ったらいい。だが決して小火を起こすなよ。で、こっちが――なんといったかな、名前は忘れたが――お前の恋人への贈り物だ。夜になってから渡すんだ。どうせ昼まで騒ぐのだろう。」
コガタナは元素塩の袋を腰帯に結わえながら、むっとして師を見た。
「贈り物は渡しますけど、ヒスイのことだったら、恋人じゃありませんよ。」
「おや、そうだったか。」
師は後ろを向いて、コガタナの先輩にたずねた。
「おい、恋人だったと言っていなかったか?」
先輩は顔も上げずに返事をした。
「恋人だなんて言ってませんよ。そいつが、ヒスイに恋してるって言ったんです。恋人じゃない。まあ、前に見た様子じゃ、たぶんヒスイのほうでもコガタナのことをすいていますけどね。とっとと告白でもすりゃいいのに、まだるっこい。」
「そんなの、あんたらの知ったことかよ!」
コガタナは大声を出すと、師から贈り物をもぎ取るようにして受け取り、腰帯に吊るした巾着の一つに入れた。そして松明を拾い上げると、さっさと工房を出ていった。師が静かに笑う気配を感じたが、振り向かなかった。
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