転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~

アズドラ

文字の大きさ
31 / 192

第31話

しおりを挟む
 アリッサがやってきから数日、鍛冶場がすごい進化していた。金床や水溜など必要な物全てを自分の手で作ってしまったのだから驚いた、火と水は俺がブレスで提供し、鉄にも鱗を粉にしたもの混ぜて作ったせいかドラゴンツールとか言う最高級の道具が揃ったと大喜びだった。今は俺の鱗を加工する技術を研究して日々を過ごしていて興味があるのかウルも一緒になって研究、ついでに鍛冶の技術を教えてもらっていた。
「竜の炎で鍛えた鉄、もう何があっても負ける気がしない!」
「はい! 師匠!」
 ドワーフ村からもらってきたリンゴは柿の木の近くに植えて順調に育っている。ちなみにこの数日もいつものメンバーと探索し、柿の木も三本程増えている。今年も豊作になってくれるといいなぁ。畑の方も順調で残ったメンバーが面倒を見てくれている、そういえば牛が赤ちゃんを産んだとホリィンから報告を受けた。順調に育っているらしくこちらも問題なし。
「シラユキ、骨もだいぶ繋がってきたかな? まだ無理はしちゃダメよ」
 マリーは毎日シラユキの様子を見てくれている。シラユキの方も順調に回復してきていて折れていた頭の飾り羽も生えてきて凛々しくなってきた。ちなみに毎朝の咆哮は続けている、てか元気になるにつれ声が大きくなってきてる気がする。
「セイッ!」
 そして本日の俺は何をしているかというと、絶賛戦闘中でございます。ニコがこっち来てと催促するのでついて行ってみたら家の近くに十メートルくらいのバカでかい熊が来ていたのだ、そんなのとエンカウントしたらもうやるしかなくなってしまったのだ。
「ワン!」
 ニコは戦闘を見ている尻尾をブンブン振って興奮しているみたいだった。手伝ってくれてもいいんだよ? こいつデカいだけあって想像よりタフで困っている、ブレスで倒すとお肉も素材も手に入らないから使いたくないし肉弾戦でケリをつけたいけどパワーもなかなかあるしめんどくさい。
「そろそろ肉になってね!」
 熊の頭と腕を掴み、力任せに押し倒しそのまま喉元にかぶり付く。ブチブチと何かが切れていく感触そしてやがて硬い何かが牙に当たってくる、そうしたら勢いよく首を捻りながら手放す。鈍い音を立て首が変な方向を向いて熊は動かなくなった。
「ワン! ワン!」
 お見事ですとでも言いたそうにニコは嬉しそうに吠えている。手こずったけどほとんど外傷のない熊が手に入った、今日はお鍋かなと思いながら熊をズルズル引きずってニコと家に帰って行った。
「うわ、でっか……」
 帰ってきてそうそう言われたのがこのマリーの一言でした。実際ビックリするくらいデカいし気持ちはわかるけど……
「こいつタウンデッドリーじゃないですか?」
「なにそれ?」
「現れたら最後、街がこいつ一匹に滅ぼされると言われていた災害指定の超危険生物ですよ?」
 セナが教えてくれた、そうとう危険な生物だったらしい。
「ちなみにお肉美味しい?」
「さぁ? 元々はグレートベアだと思いますしそれなりに美味しいかと?」
「とりあえず血抜きしなきゃなぁ」
 流石の大物で手間がすごかった、住人総出での解体作業が始まった。血を抜くだけでも俺が足をつかんで空中に飛び上がりぶら下げるというめんどくさい事をして時間がかかった。
「ワン!」
「あ、欲しいの?」
「ワンワン!!」
 お腹を切り裂いて内臓を掻きだすとそれをイチカ達が欲しがったので全部あげることにした。いくらかセッカとフブキの元にもっていき残りは姉弟で仲良く平らげてしまった。
「皮は私にくださいな!」
 次は皮むきだったのだがこれはクーネリアが蜘蛛さんズと協力してあっという間に、しかも綺麗に剥がして持って行った。頭まで綺麗に剥いで行ったせいでちょっとグロい物が転がったがそこはモザイクでもかけておいてください!
「結構硬いですね」
「すごい筋肉質、煮込むのが一番いいかな?」
 ついに牛乳を始めとする乳製品がここにもやってきた。今ある材料でシチューみたいなのは作れるかな? 試してみるのもありだと思う。
「ん~」
「アリッサ、どうかした?」
「いやね、このレベルの獣の骨や爪、牙って武器づくりとかですごく重宝する貴重な素材なはずなんだけど……」
 その優秀な素材を簡単に解体していく俺の鱗製の道具が溢れてて微妙に感じるらしい。
「とりあえず用途が見つかるまで保管でいいんじゃない?」
「そうします」
 山盛りお肉を欲しそうにシラユキが眺めていたので分けてプレゼントしておいた。出産が近いかもということなので体力を付けてもらわなければいけないし多めにあげておく。もちろんセッカとフブキにも分けている。流石の大物でお肉に余裕があり過ぎる、欠点はちょっと野性味あふれる臭いがするくらいだ……
「ワンワン!」
 ご飯を食べた後速攻でどこかに飛んで行ったシローが帰ってきた、なんか呼んでる雰囲気がする。
「シローどうした~?」
「あの、主様、お客様です」
 シローと一緒にどこかに行っていたようでソシエが一緒に立っていた。
「お客?」
「はい、団体様ですよ」
 ソシエはニコっとして森の方を指差す。そこにはモフモフな体に耳と尻尾、コボルトの集団が立っていた。先頭には三人、直立した狼という感じのコボルトよりもより人に近い体型をした女性が立っていた。早い話がアル達と同じハイコボルトだ。
「私達は西の洞窟に住んでいた一族です、この度は訳がありましてヴリトラ様の元に来ました」
 いつの間にかヴリトラという名前が浸透していた。
「何かあったの?」
「はい、実は私達が暮らしていた洞窟が、ダンジョンと繋がってしまい。様々な魔獣が現れ群れが崩壊してしまいまして……」
「できることならヴリトラ様の庇護下に置いていただきたく」
 早い話が住処を失ったからここに住ませて欲しいという願いだった。コボルト達の技術はわかっているし別に困らないけど……
「主様、お呼びですか?」
 しばらくしてアルがやってきた。
「あ、アル、この子達が住処を失って一緒に住みたいって言ってるんだけど、共存ってできる?」
「あ、はい大丈夫ですよ、私達の世代は大丈夫ですけど今後の事を考えると別の部族の血も必要ですし」
 早い話が子供が近縁者だらけだと後々困るから全然問題ないということだった。
「そっちもいい?」
「はい! 私達も問題はございません」
 よく見ると子持ちのコボルトも数匹見受けられる、さすがにダメですなんて言えない。
「そっちにも習慣とかいろいろあるだろうし詳しいことはアル、任せてもいい?」
「お任せください主様!」
 デカい熊を仕留めておいてよかった、結構な人数が加わったし疲労もあるだろう、今日は豪勢な食事にしようと思った。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜

涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。 ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。 しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。 奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。 そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる

シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。 ※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。 ※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。 俺の名はグレイズ。 鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。 ジョブは商人だ。 そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。 だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。 そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。 理由は『巷で流行している』かららしい。 そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。 まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。 まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。 表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。 そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。 一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。 俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。 その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。 本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...