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第38話
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妖精達が住みついて彼女達の住処や蜜を溜める蔵などが作られ少しづつ発展していく。シラユキ一家も完全に馴染んだ雰囲気だ。
「それじゃあちょっと出かけてくるね」
「あんま無茶しないでね?」
「わかってるつもりなんだけどね」
見送るアズハと笑い合う。
「女王様、ホントによろしいんですね?」
「お願いします、けじめはしっかりとつけさせていただきます。ですが再びヴリトラ様のお力をお貸しいただく形となり申し訳ございません」
「気にしないで、ここに住む以上俺の守る者。落とし前はきっちり払ってもらわないとね、ルーフェ、レフィ準備はいい?」
「もちろんです!」
「は~い」
「じゃあ行ってくるね」
「いってらっしゃい!」
アズハに見送られながら王女様を背に乗せ、ルーフェとレフィを連れて西へと俺は飛び立った。暑くなる夏の前に面倒ごとは全部終わらせてしまおう。
「まずは元々住んでた隠里でいいんだよね?」
「はい! 道案内は致しますのでお願いします」
俺は全員を魔法で包み姿を隠し妖精達が元々住んでいた隠れ里へと向かった。この前のシンシアとのお話、それは妖精たちの繁殖に必要な精霊樹の回収とまだ居るかもしれない同族の保護、そしてできるなら王国に捕まった仲間の救出と言うものだった。個人的にも少し痛い目見せてやろうと思っていたところだったし丁度いい。たまにはドラゴンらしく怖がられましょうかね!
「本来どのくらいかかる距離なの?」
「高速で飛べる私達は半日かかりませんけど、陸路だと魔竜領域だけで一月以上かかりますよ。ご主人様は飛び回ってるから気にしてないかもですけど、あそこホントに過酷な環境なんですよ?」
採取! とか言って定期的に探索しに行ってるけどそんなに大変な環境なんだなぁ……
「正面の森の中心です」
しばらく飛んでいると女王様から指示が入る。指示された森の中央に入ると空間が歪んだような変な感触を感じた。
「これが幻惑の結界、里を守る大魔法なんですね」
ルーフェが感心してるのを見るとすごい物なのだろうが、俺はわかりません!
「酷いな……」
隠れ里に着陸するとそこは荒らされてボロボロになっていた。
「誰か、居ませんか? 皆さん!」
女王様は声を掛けて周りを探し回る。すると……
「ティターニア……?」
「ティターニア!」
突然空間に亀裂が入りそこから妖精達が女王様向けて飛び出して来た。
「あぁ、よかった……無事だったのですね!」
「襲われて、悪い奴をティターニア達が連れて離れた後、私達は頑張ってここでママを守ってたの!」
裂けた空間はどうやら幻覚魔法で隠されていただけのようで奥から二十人くらいの妖精達と一本の背の低い不思議な木が現れた。
「精霊樹を守ってくれたのですね、本当にありがとうっ!」
女王様は出てきた妖精達を抱きしめながら涙を流していた。
「でも、たくさんの友達が食べられちゃった……」
「悪い奴に連れて行かれちゃった友達も居るの……」
「命を失った者達の為にも精一杯生きましょう、新たなる住処としてこのヴリトラ様が守護してくださる場所を頂きました。皆でそこで暮らしましょう」
「はい、ティターニア!」
「頑張って生きる!」
妖精って子供っぽいと思ってたけど物分かりがすごくいい気がする。ちょっとおバカというか単純なのかな?
「ヴリトラ様、申し訳ございませんがこの木を回収していただいてもよろしいですか?」
「了解」
俺は慎重に木の周りに爪を入れてゆっくりと木を引き抜いていく、加減を間違えるとボッキリ行ってしまいそうなので超慎重に引き抜いた。
「ここに居る妖精たちはこれで全員?」
「そうですね、後は王国に攫われた子達だけだと思います……」
「それじゃあカチコミに行きますかね!」
本日のメインイベント、魔竜襲来! 漏らしても許してあげないからね!
「あれがアレクロン王国ねぇ……」
森を出て北東の方にしばらく向かうと巨大な城壁に囲まれた要塞都市とでも言わんばかりのゴツイお城を中心とした国が見えてきた。
「じゃあ作戦通りに行きますかね。ルーフェ、レフィお願いね」
「お任せを!」
「りょ~かい」
「貴女も気を付けてくださいね」
「はい、ティターニア!」
作戦その一、ルーフェとレフィが妖精の仲間を検知できる子を連れて強襲。捕まっている妖精を全員解放し脱出する、それまで俺達は場外で結界を張って隠れながら待機。女王様は心配そうだけどルーフェ達なら問題ないでしょう。
「あの、爆発音が聞こえるのですが……」
「なんか派手にやってるなぁ……」
待機してると大きな爆発音が響き黒い煙がいくつか上がりだしていた。俺が行く前に全部終わっちゃうんじゃないこれ?
「あ、戻ってきましたね」
しばらくして二人がたくさんの妖精を引き連れて帰ってきた。
「ただいま戻りました!」
「これで全員だって、結構ばらけてたから破壊して解放してきました~」
そりゃ大騒ぎになるわな……
「ティターニア!」
「皆さんよかった、怪我はありませんか?」
「ティターニア無事でよかった!」
「よかった!」
嬉しそうに話していてよかった。
「じゃあちょっと話つけてくるから待っててね」
「はい、私達は何もしなくていいのでしょうか?」
「大丈夫、見てて。じゃあルーフェ、レフィ仕上げに行くよ」
「はい!」
「は~い」
俺は籠から持ってきていたアイテムを引っ張り出し、それを担いで飛び上がった。妖精を捕まえていたとこお城周辺だったようでめっちゃ燃え上がってた、既に混乱状態になってるっぽい。
「じゃあ二人とも予定通り魔獣一掃よろしく!」
「はい!」
作戦その二、妖精の救助が終わったらこの国の主戦力、魔獣の養殖所を一掃する。これはルーフェ達が担当する。そして同時進行の作戦その三、それは……
「王城、王の間は……みっけ!」
俺は王城目掛けて急接近そして王の間を壁、屋根ぶち抜いて突撃した。そう作戦その三はダイナミックお邪魔します強制謁見バージョンである!
「ダイナミックお邪魔します!」
何人かは瓦礫に潰されたっぽいし目の前の王様と王妃様はポカーン、面白い表情なことで。ここで俺は咆哮を上げて更に恐怖を煽る、すると周囲は大混乱、恐怖マシマシという感じかな?
「貴様がここの王か?」
「そ、そうだ……我は」
「別に貴様の名前なんぞに興味ない」
そう言いながら持ってきたアイテム、マンティコア生首五個セット(素材回収済み)を正面に投げつける。
「俺の住処にこんな物を差し向けて何のつもりだ?」
「わ、ワシは知らん!! そんなの知らんっ」
「惚けるつもりか?」
軽めの炎を吐いて恐怖を煽ってみる。効果は抜群のようで超震えてる。そんなことして遊んでいるとルーフェ達が俺の上空で従者のように待機してみせて威圧するから更に効果倍増。
「ひっ……ゆっ許してくれ、貴殿の縄張りにはもう近づかぬし手を出さぬ! 約束するから頼む、命だけはっ!」
一国の王が玉座を盾に震えながら命乞い、なっさけないなぁ……てかこれだけ騒いでるのに兵士の一人も来ないってどんだけ人徳無いのこの王様。
「次我の者に手を出してみろ、国ごと滅ぼしてくれる」
そう言って俺は飛び上がった。途端に周囲の壁とかに張り付いたり隠れていた大臣とかいろいろ出てきて大騒ぎだ、迎撃だの逃がしてはならぬなどいろいろ聞こえてくる。そんな度胸ないくせによく言う、ここは完全に心をへし折って差し上げたほうがいいかしら?
「オメガバースト!!」
魔力を一気に凝縮し王城目掛けて凝縮火炎弾を放った。着弾の瞬間王城の半分以上を飲み込み城壁を砕き周囲を飲み込む強大な爆炎が巻き起こり、地が揺れるほどの轟音が響き渡った。
「これ王様死んだんじゃないですか?」
「流石ご主人様! 圧倒的破壊力ですね!」
ちょっとやり過ぎたかもしれないけど、まぁこれだけデカい国だしどうとでもなるでしょう! うん、大丈夫!
「おまたせ~」
女王様達の元に戻るとすごい顔をしていた。
「す、すごいことになってませんか?」
「大丈夫でしょ、その子達も一緒に暮らすでいいの?」
実際吹き飛ばしたのは王城と軍事関連の施設っぽいし市街地は問題ない。後のことは王族の腕の見せ所ってことで!
「あ、はい、是非によろしくお願いしたいです」
「了解、じゃあ皆で帰ろうか。二人もお疲れさま!」
「楽しかったです!」
「たまにはいいんじゃない?」
こうして俺達は一つの国にとんでもない被害を残しつつ沢山の妖精達を連れて家へと帰るのだった。
「それじゃあちょっと出かけてくるね」
「あんま無茶しないでね?」
「わかってるつもりなんだけどね」
見送るアズハと笑い合う。
「女王様、ホントによろしいんですね?」
「お願いします、けじめはしっかりとつけさせていただきます。ですが再びヴリトラ様のお力をお貸しいただく形となり申し訳ございません」
「気にしないで、ここに住む以上俺の守る者。落とし前はきっちり払ってもらわないとね、ルーフェ、レフィ準備はいい?」
「もちろんです!」
「は~い」
「じゃあ行ってくるね」
「いってらっしゃい!」
アズハに見送られながら王女様を背に乗せ、ルーフェとレフィを連れて西へと俺は飛び立った。暑くなる夏の前に面倒ごとは全部終わらせてしまおう。
「まずは元々住んでた隠里でいいんだよね?」
「はい! 道案内は致しますのでお願いします」
俺は全員を魔法で包み姿を隠し妖精達が元々住んでいた隠れ里へと向かった。この前のシンシアとのお話、それは妖精たちの繁殖に必要な精霊樹の回収とまだ居るかもしれない同族の保護、そしてできるなら王国に捕まった仲間の救出と言うものだった。個人的にも少し痛い目見せてやろうと思っていたところだったし丁度いい。たまにはドラゴンらしく怖がられましょうかね!
「本来どのくらいかかる距離なの?」
「高速で飛べる私達は半日かかりませんけど、陸路だと魔竜領域だけで一月以上かかりますよ。ご主人様は飛び回ってるから気にしてないかもですけど、あそこホントに過酷な環境なんですよ?」
採取! とか言って定期的に探索しに行ってるけどそんなに大変な環境なんだなぁ……
「正面の森の中心です」
しばらく飛んでいると女王様から指示が入る。指示された森の中央に入ると空間が歪んだような変な感触を感じた。
「これが幻惑の結界、里を守る大魔法なんですね」
ルーフェが感心してるのを見るとすごい物なのだろうが、俺はわかりません!
「酷いな……」
隠れ里に着陸するとそこは荒らされてボロボロになっていた。
「誰か、居ませんか? 皆さん!」
女王様は声を掛けて周りを探し回る。すると……
「ティターニア……?」
「ティターニア!」
突然空間に亀裂が入りそこから妖精達が女王様向けて飛び出して来た。
「あぁ、よかった……無事だったのですね!」
「襲われて、悪い奴をティターニア達が連れて離れた後、私達は頑張ってここでママを守ってたの!」
裂けた空間はどうやら幻覚魔法で隠されていただけのようで奥から二十人くらいの妖精達と一本の背の低い不思議な木が現れた。
「精霊樹を守ってくれたのですね、本当にありがとうっ!」
女王様は出てきた妖精達を抱きしめながら涙を流していた。
「でも、たくさんの友達が食べられちゃった……」
「悪い奴に連れて行かれちゃった友達も居るの……」
「命を失った者達の為にも精一杯生きましょう、新たなる住処としてこのヴリトラ様が守護してくださる場所を頂きました。皆でそこで暮らしましょう」
「はい、ティターニア!」
「頑張って生きる!」
妖精って子供っぽいと思ってたけど物分かりがすごくいい気がする。ちょっとおバカというか単純なのかな?
「ヴリトラ様、申し訳ございませんがこの木を回収していただいてもよろしいですか?」
「了解」
俺は慎重に木の周りに爪を入れてゆっくりと木を引き抜いていく、加減を間違えるとボッキリ行ってしまいそうなので超慎重に引き抜いた。
「ここに居る妖精たちはこれで全員?」
「そうですね、後は王国に攫われた子達だけだと思います……」
「それじゃあカチコミに行きますかね!」
本日のメインイベント、魔竜襲来! 漏らしても許してあげないからね!
「あれがアレクロン王国ねぇ……」
森を出て北東の方にしばらく向かうと巨大な城壁に囲まれた要塞都市とでも言わんばかりのゴツイお城を中心とした国が見えてきた。
「じゃあ作戦通りに行きますかね。ルーフェ、レフィお願いね」
「お任せを!」
「りょ~かい」
「貴女も気を付けてくださいね」
「はい、ティターニア!」
作戦その一、ルーフェとレフィが妖精の仲間を検知できる子を連れて強襲。捕まっている妖精を全員解放し脱出する、それまで俺達は場外で結界を張って隠れながら待機。女王様は心配そうだけどルーフェ達なら問題ないでしょう。
「あの、爆発音が聞こえるのですが……」
「なんか派手にやってるなぁ……」
待機してると大きな爆発音が響き黒い煙がいくつか上がりだしていた。俺が行く前に全部終わっちゃうんじゃないこれ?
「あ、戻ってきましたね」
しばらくして二人がたくさんの妖精を引き連れて帰ってきた。
「ただいま戻りました!」
「これで全員だって、結構ばらけてたから破壊して解放してきました~」
そりゃ大騒ぎになるわな……
「ティターニア!」
「皆さんよかった、怪我はありませんか?」
「ティターニア無事でよかった!」
「よかった!」
嬉しそうに話していてよかった。
「じゃあちょっと話つけてくるから待っててね」
「はい、私達は何もしなくていいのでしょうか?」
「大丈夫、見てて。じゃあルーフェ、レフィ仕上げに行くよ」
「はい!」
「は~い」
俺は籠から持ってきていたアイテムを引っ張り出し、それを担いで飛び上がった。妖精を捕まえていたとこお城周辺だったようでめっちゃ燃え上がってた、既に混乱状態になってるっぽい。
「じゃあ二人とも予定通り魔獣一掃よろしく!」
「はい!」
作戦その二、妖精の救助が終わったらこの国の主戦力、魔獣の養殖所を一掃する。これはルーフェ達が担当する。そして同時進行の作戦その三、それは……
「王城、王の間は……みっけ!」
俺は王城目掛けて急接近そして王の間を壁、屋根ぶち抜いて突撃した。そう作戦その三はダイナミックお邪魔します強制謁見バージョンである!
「ダイナミックお邪魔します!」
何人かは瓦礫に潰されたっぽいし目の前の王様と王妃様はポカーン、面白い表情なことで。ここで俺は咆哮を上げて更に恐怖を煽る、すると周囲は大混乱、恐怖マシマシという感じかな?
「貴様がここの王か?」
「そ、そうだ……我は」
「別に貴様の名前なんぞに興味ない」
そう言いながら持ってきたアイテム、マンティコア生首五個セット(素材回収済み)を正面に投げつける。
「俺の住処にこんな物を差し向けて何のつもりだ?」
「わ、ワシは知らん!! そんなの知らんっ」
「惚けるつもりか?」
軽めの炎を吐いて恐怖を煽ってみる。効果は抜群のようで超震えてる。そんなことして遊んでいるとルーフェ達が俺の上空で従者のように待機してみせて威圧するから更に効果倍増。
「ひっ……ゆっ許してくれ、貴殿の縄張りにはもう近づかぬし手を出さぬ! 約束するから頼む、命だけはっ!」
一国の王が玉座を盾に震えながら命乞い、なっさけないなぁ……てかこれだけ騒いでるのに兵士の一人も来ないってどんだけ人徳無いのこの王様。
「次我の者に手を出してみろ、国ごと滅ぼしてくれる」
そう言って俺は飛び上がった。途端に周囲の壁とかに張り付いたり隠れていた大臣とかいろいろ出てきて大騒ぎだ、迎撃だの逃がしてはならぬなどいろいろ聞こえてくる。そんな度胸ないくせによく言う、ここは完全に心をへし折って差し上げたほうがいいかしら?
「オメガバースト!!」
魔力を一気に凝縮し王城目掛けて凝縮火炎弾を放った。着弾の瞬間王城の半分以上を飲み込み城壁を砕き周囲を飲み込む強大な爆炎が巻き起こり、地が揺れるほどの轟音が響き渡った。
「これ王様死んだんじゃないですか?」
「流石ご主人様! 圧倒的破壊力ですね!」
ちょっとやり過ぎたかもしれないけど、まぁこれだけデカい国だしどうとでもなるでしょう! うん、大丈夫!
「おまたせ~」
女王様達の元に戻るとすごい顔をしていた。
「す、すごいことになってませんか?」
「大丈夫でしょ、その子達も一緒に暮らすでいいの?」
実際吹き飛ばしたのは王城と軍事関連の施設っぽいし市街地は問題ない。後のことは王族の腕の見せ所ってことで!
「あ、はい、是非によろしくお願いしたいです」
「了解、じゃあ皆で帰ろうか。二人もお疲れさま!」
「楽しかったです!」
「たまにはいいんじゃない?」
こうして俺達は一つの国にとんでもない被害を残しつつ沢山の妖精達を連れて家へと帰るのだった。
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