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第24話 プレーガイオス教団の魔手
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俺が通されたのは、王族のための生活空間である。
外から見えるガットルテ城は砦のようなものであり、外から来たものを威圧するために作られたものだ。
居住性など無視されている。
生活するための場所は、別に用意されているのだ。
城の後ろ半分は木造になっており、王族と使用人たちはここで生活していた。
階段を上がっていくと、二階に大広間がある。
ここで舞踏会などを開く……というわけではなく、王族の食堂である。
そこに、若き王、ブリタインが待っていた。
「よくぞ招きに応じてくれた、道化師オーギュスト殿。そして、無事でなによりだ、我が妹イングリッド」
「お招きに与り光栄にございます」
俺は礼をするが、イングリドは「うむ」などと頷いて、別に跪くわけでもない。
堂々たるものだ。
これを見て、その場にいた家臣がちょっと慌てた。
ブリタイン王は苦笑する。
「変わらないな、お前は」
若き王は、イングリドの腹違いの兄である。
その風貌は、言われてみればイングリドに似ている。
金髪碧眼、真っ白な肌。
そして体格はがっちりとしている。
知的さと力強さを併せ持つ、理想的な王の姿だ。
威厳のためか、髭を生やそうとしてるようだが……どうやら彼は、毛深さだけには恵まれなかったらしい。
どうにかもみあげが伸びているだけである。
「あなたは私が跪くことを望んでいないだろう」
「まあ、そうだ。ここは権威も何もない。余が、信をおける数少ない人間としてお前を呼んだのだからな。お前を縛り付ける鎖は、この国のものだけで充分だ。この上、国に忠誠を誓えなどとは言えぬよ」
「スキルの話ですな?」
俺の端的な問いに、ブリテイン王は目を見開いた後、頷いた。
「なるほど、さすがは道化師殿。すでに、我が妹の持つ恐るべき力にお気づきか」
「はい。高潔な心を持つイングリッド殿下でなければ、これを悪用して世界を手に掛ける魔なる王……魔王にもなれるでしょう」
「ああ。故に、イングリッドを外の世界にはやれぬ。だが、縛り付けることもできぬ。なぜなら、誰も縛ることができぬからだ」
「ガオン殿が彼の武芸を余すこと無く教えてしまいましたな」
「ああ……。よりによって、イングリッドには武術に対する天賦の才があった」
どうやら話を聞いていると、常に騎士が彼女の身の回りを守るべく存在したらしいのだが、依頼が始まる度に必ず撒かれてしまっていたという。
これはイングリドが意識したことではなく、彼女のスキルが、騎士たちを巻き込まぬように働いた結果であろう。
「その力が必要になった。城から追い出しておいて、再び呼び戻すなど身勝手な王であることは重々承知だが」
「いいえ、兄上。困っている人々がいるなら、私は救いにやって来ます」
すぐさま、断言してみせるイングリドである。
俺は感心した。
「サポートのし甲斐というものがある人ですよ、イングリドは」
「そうか。そうか、そうか!」
ブリテイン王が、嬉しそうに笑う。
「その話はもういいでしょう!! 本題に入って下さい!」
イングリドが腕を振り回して抗議してきた。
なるほど、確かに、彼女の話をしているだけで時間が消費されてしまう。
「プレーガイオスの信仰が、城内で起きていると伺いましたが」
「それよ」
ブリテイン王が真顔になった。
「余の即位が気に入らなかったのだろうな。奴らが動き始めてな。ガオンが毒を盛られた話を聞いたか」
「はい。ガオン卿ともあろう方が、バリカス卿程度の男に遅れを取るとは信じられませんでしたが、本来の力を発揮できなくなっていたのだとすれば納得できますね。では、内側深くに腐敗神信仰が浸透していると?」
「ああ。それを先導している者がいる。それがどこにいて、何者なのか分からなかったのだが、最近になって、腐敗神に関わる陰謀が立て続けに明らかになっている。そのうち最も大きな二つは、余のよく知る冒険者によって解決されていてな」
他でもない、俺とイングリドである。
よりによって、俺たちが引き当てた二つの依頼が、どちらも洒落にならない危険度を誇る、腐敗神信者によるとびきりの陰謀だった。
なるほど、イングリドがああいう仕事を引き当てるというのなら、同行した冒険者は身が持たないだろう。
……幸運スキルを持つ彼女が、危険な依頼を引き当てる……?
それはよく考えるとおかしくはないだろうか。
幸運スキルは彼女の身を守っている。
だが、そもそも危険が無い状況に彼女を導くことができれば、危険を回避する必要などないだろう。
だとすれば……幸運スキルとは、何にとっての幸運を意味しているのだろうか?
イングリドだけではない。
もっと大きな何かを庇護するスキルだということか?
だからこそ、ガットルテ王国は、イングリドを手放すことができないのではないだろうか。
「調査を頼みたい。幸い、イングリッドの顔を知る者は最近の使用人には少ない。新しい騎士として、城内で腐敗神の動向を調べてくれ。お前たち二人の活躍で、奴らは焦っているようだ。動きがあからさまになってきたからな」
「なるほど。わたくしめから推測を一つ、よろしいですかな?」
「構わない」
ブリテイン王の許可をいただき、俺は発言する。
「腐敗神の信者たちと繋がった、黒幕を探れというお話と捉えてよろしいでしょうか。陛下が王位を継承されてから、彼らの動きが活発になったということは」
「ああ。誰が仕掛けているかは分かっている。その尻尾を掴んでほしいのだ。なんならば……事故が起こって、その者が消えてしまっても構わん」
「承知致しました」
ちなみにこのやり取り、イングリドはよく分からない様子だった。
君は真っ直ぐな人間だからな。
そう首を傾げて訝しげな顔をするものではない。
「イングリッド。お前には、王子の護衛を頼みたい」
「ロンか。あの子は元気なのね?」
「ああ。お前に会いたがっていた。だが、くれぐれも、表では知らぬ顔をしていろよ」
「分かってる」
これはどうやら、ブリテイン王のご子息はイングリドに憧れているようだ。
どうやら俺たちの役割は、王子や王を守りながら、黒幕を探し出すこと。
そして可能であれば、それを退治することのようだ。
話が大きくなってきた。
そして、国の政治に関わる立場から身を引いたつもりだったが……。
どうも、またきな臭いところに巻き込まれてきたぞ。
外から見えるガットルテ城は砦のようなものであり、外から来たものを威圧するために作られたものだ。
居住性など無視されている。
生活するための場所は、別に用意されているのだ。
城の後ろ半分は木造になっており、王族と使用人たちはここで生活していた。
階段を上がっていくと、二階に大広間がある。
ここで舞踏会などを開く……というわけではなく、王族の食堂である。
そこに、若き王、ブリタインが待っていた。
「よくぞ招きに応じてくれた、道化師オーギュスト殿。そして、無事でなによりだ、我が妹イングリッド」
「お招きに与り光栄にございます」
俺は礼をするが、イングリドは「うむ」などと頷いて、別に跪くわけでもない。
堂々たるものだ。
これを見て、その場にいた家臣がちょっと慌てた。
ブリタイン王は苦笑する。
「変わらないな、お前は」
若き王は、イングリドの腹違いの兄である。
その風貌は、言われてみればイングリドに似ている。
金髪碧眼、真っ白な肌。
そして体格はがっちりとしている。
知的さと力強さを併せ持つ、理想的な王の姿だ。
威厳のためか、髭を生やそうとしてるようだが……どうやら彼は、毛深さだけには恵まれなかったらしい。
どうにかもみあげが伸びているだけである。
「あなたは私が跪くことを望んでいないだろう」
「まあ、そうだ。ここは権威も何もない。余が、信をおける数少ない人間としてお前を呼んだのだからな。お前を縛り付ける鎖は、この国のものだけで充分だ。この上、国に忠誠を誓えなどとは言えぬよ」
「スキルの話ですな?」
俺の端的な問いに、ブリテイン王は目を見開いた後、頷いた。
「なるほど、さすがは道化師殿。すでに、我が妹の持つ恐るべき力にお気づきか」
「はい。高潔な心を持つイングリッド殿下でなければ、これを悪用して世界を手に掛ける魔なる王……魔王にもなれるでしょう」
「ああ。故に、イングリッドを外の世界にはやれぬ。だが、縛り付けることもできぬ。なぜなら、誰も縛ることができぬからだ」
「ガオン殿が彼の武芸を余すこと無く教えてしまいましたな」
「ああ……。よりによって、イングリッドには武術に対する天賦の才があった」
どうやら話を聞いていると、常に騎士が彼女の身の回りを守るべく存在したらしいのだが、依頼が始まる度に必ず撒かれてしまっていたという。
これはイングリドが意識したことではなく、彼女のスキルが、騎士たちを巻き込まぬように働いた結果であろう。
「その力が必要になった。城から追い出しておいて、再び呼び戻すなど身勝手な王であることは重々承知だが」
「いいえ、兄上。困っている人々がいるなら、私は救いにやって来ます」
すぐさま、断言してみせるイングリドである。
俺は感心した。
「サポートのし甲斐というものがある人ですよ、イングリドは」
「そうか。そうか、そうか!」
ブリテイン王が、嬉しそうに笑う。
「その話はもういいでしょう!! 本題に入って下さい!」
イングリドが腕を振り回して抗議してきた。
なるほど、確かに、彼女の話をしているだけで時間が消費されてしまう。
「プレーガイオスの信仰が、城内で起きていると伺いましたが」
「それよ」
ブリテイン王が真顔になった。
「余の即位が気に入らなかったのだろうな。奴らが動き始めてな。ガオンが毒を盛られた話を聞いたか」
「はい。ガオン卿ともあろう方が、バリカス卿程度の男に遅れを取るとは信じられませんでしたが、本来の力を発揮できなくなっていたのだとすれば納得できますね。では、内側深くに腐敗神信仰が浸透していると?」
「ああ。それを先導している者がいる。それがどこにいて、何者なのか分からなかったのだが、最近になって、腐敗神に関わる陰謀が立て続けに明らかになっている。そのうち最も大きな二つは、余のよく知る冒険者によって解決されていてな」
他でもない、俺とイングリドである。
よりによって、俺たちが引き当てた二つの依頼が、どちらも洒落にならない危険度を誇る、腐敗神信者によるとびきりの陰謀だった。
なるほど、イングリドがああいう仕事を引き当てるというのなら、同行した冒険者は身が持たないだろう。
……幸運スキルを持つ彼女が、危険な依頼を引き当てる……?
それはよく考えるとおかしくはないだろうか。
幸運スキルは彼女の身を守っている。
だが、そもそも危険が無い状況に彼女を導くことができれば、危険を回避する必要などないだろう。
だとすれば……幸運スキルとは、何にとっての幸運を意味しているのだろうか?
イングリドだけではない。
もっと大きな何かを庇護するスキルだということか?
だからこそ、ガットルテ王国は、イングリドを手放すことができないのではないだろうか。
「調査を頼みたい。幸い、イングリッドの顔を知る者は最近の使用人には少ない。新しい騎士として、城内で腐敗神の動向を調べてくれ。お前たち二人の活躍で、奴らは焦っているようだ。動きがあからさまになってきたからな」
「なるほど。わたくしめから推測を一つ、よろしいですかな?」
「構わない」
ブリテイン王の許可をいただき、俺は発言する。
「腐敗神の信者たちと繋がった、黒幕を探れというお話と捉えてよろしいでしょうか。陛下が王位を継承されてから、彼らの動きが活発になったということは」
「ああ。誰が仕掛けているかは分かっている。その尻尾を掴んでほしいのだ。なんならば……事故が起こって、その者が消えてしまっても構わん」
「承知致しました」
ちなみにこのやり取り、イングリドはよく分からない様子だった。
君は真っ直ぐな人間だからな。
そう首を傾げて訝しげな顔をするものではない。
「イングリッド。お前には、王子の護衛を頼みたい」
「ロンか。あの子は元気なのね?」
「ああ。お前に会いたがっていた。だが、くれぐれも、表では知らぬ顔をしていろよ」
「分かってる」
これはどうやら、ブリテイン王のご子息はイングリドに憧れているようだ。
どうやら俺たちの役割は、王子や王を守りながら、黒幕を探し出すこと。
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