76 / 173
第二部:神都ラグナスの冒険 4
第67話 幕間・アリサ、脱出を企てる
しおりを挟む
「ああっ、またアリサ様が逃げた!」
「ええい、何という行動力か! じっとしてれば次代の枢機卿に推挙されるかもしれぬ程の才能を持ちながら、あの方は!」
ばたばたと、教会の修道院を走り回る足音。
司祭アリサは、これを聞いてニヤリと笑った。
(計算通り……!)
彼女は既に、半開きになった窓から身を乗り出しており、その手には輪っか付きのロープ。
アリサの侍従達が気づいたときには、既に遅かった。
木の枝にロープを引っ掛け、アリサが華麗に脱出するところだったのである。
「あっはっはー!! あばよですわー!! わたくしはモフモフのために脱出しますわよおおお!」
「逃げたー!! とんでもない逃げ方をしたぞ!」
「どこであんなロープ手に入れたんだ!」
「そう言えば先日、アリサ様が食料の納入担当を買って出ていましたから……その時にもしや」
「商人を丸め込んだか!! 食料品の中にロープが隠されていたに違いない!」
「あの頭の回転が別の方向で働けばなあ」
修道院の僧侶たちが、一斉にため息をつく。
かくして、神都ラグナスの修道院に幽閉されているはずの司祭アリサは、都合三度目の脱出に成功したのだった。
「ふふふ、オースさんに様々なテクニックを教えてもらっていて助かりましたわ。わたくし、多分レンジャーとシーフでDランクくらいまで上がってる気がしますわね」
慣れた手付きで、するするとロープを降りるアリサ。
脱出のために、ローブは丈夫なものに着替えてあるし、きちんと丈夫なサンダルも履いている。
計画的犯行である。
ここは、修道院と隣り合う公園。
黙っていてはすぐに追っ手がやって来るであろう。
「さあ、動かねばなりませんわ! 全てはモフモフのために! ブランちゃん! ドレちゃん! ロッキーちゃん! 待っていてくださいましー!」
アリサは猛烈な勢いで走り出した。
侵入、脱出困難と言われる修道院を、自力で三回脱出する女性である。
身体能力は相応に高い。
僧侶達が修道院を飛び出した頃には、既にアリサの背中が小さくなっていた。
「速い……!!」
「旅から帰ってこられて、明らかに身体能力といらない方向の器用さが増しましたねあの方!」
「馬車を出せ! 前回同様、こっちは馬を使って追い詰めるぞ!」
「あっ、だめです! 今よその家の塀をよじ登って侵入しました! 馬では追えません!」
「あの人は猿か何かか!? くそ、学習している!」
それでも、司祭アリサ追跡用の馬車が出る。
僧侶達は大勢で、この自由過ぎる司祭を探すのだ。
「ううむ……! あまりにも素行に問題がありすぎる……! いや、戒律に背くことは何一つなさっていないのだから、司祭アリサの評価は下がらないのだが……!」
修道院の院長が窓から顔を出し、ため息をついた。
彼もまた司祭である。
「本当に彼女を枢機卿にしてもいいのか? いや、私が考えることではあるまい。とにかく彼女を確保せねば……。しかし、今回の連続三回脱出はあまりにも度が過ぎている。何か、彼女をそこまで駆り立てるものが、街にあるというのだろうか」
物思いにふける院長だったが、そこに侍従が駆け込んできた。
「い、院長!!」
「なんだね騒々しい」
侍従は真っ青になりつつ、しかし玉の汗を浮かべている。
「たたたた、大変です!」
「何が大変なのだ。物事ははっきりと直接的に言いたまえ」
「は、はい! 実は今、フランチェスコ枢機卿からの直接の連絡が入っておりましてお繋ぎしますね」
「何だとちょっと待て今お前なんて言ったいや私にも心の準備が」
『私だ』
「はっ!! ふ、フランチェスコ猊下本日もお日柄はよろしく」
『今日は曇りだ。それはともかく。状況は伝え聞いている。これも運命とやらの干渉であろう。虹の精霊女王め、余計な事をする。司祭アリサについては、大教会が担当することとする。責任者は私だ。修道院はアリサ担当の任を解く。ご苦労だったな』
「は、はい!」
意味のわからない単語が、フランチェスコからの言葉に挟み込まれていた。
ちなみにこれは、フランチェスコ枢機卿から直接送られてくる念話である。
それを受話する、ラグナリングというアイテムがあり、これにラグナ新教の信者が触れると遠方との会話が可能となる。
会話は一方的に切れ、院長は汗を拭った。
「ひええ、あのフランチェスコ猊下と会話してしまった……。あの方、私が小僧だった時分からずっと枢機卿やってるからなあ。怖い」
「ええっ、随分なお年の方なのですか?」
ラグナリングを回収する侍従が、驚いて尋ねた。
「いや、見た目はお若い。年を取らんのだ。ラグナ新教が始まったのが五百年前だということは知っておろう」
「はい」
「その時、最初の枢機卿であらせられたのが猊下だ」
「おほほほほ、ごめんあそばせ」
巧みに誤魔化しながら、邸宅を幾つか駆け抜けたアリサ。
司祭アリサと言えばこの辺りでは有名なため、顔パスである。
「しさいさまがんばってー!」
小さい子どもから声援を受け、手を振り返すアリサ。
そして、塀に手を掛けると、
「よいしょおーっ!!」
一声上げながら飛び越えた。
路地に着地するアリサ。
「いたぞ! 司祭アリサだ!」
「今普通に他の人の家から出てきたぞ!」
「おのれ、路地まで見回りするとは暇な方々ですわ!!」
アリサ、疾走を開始する。
走りながら、彼女は天に祈るのだ。
「ラグナの神よ。あなたの忠実なるしもべにどうかお導きを……! 白く高貴なる大きいモフモフと、黄金の毛並みを持つちょっとだらんとしたモフモフ、青くてむちむちの小さく羽のあるモフモフはどこに……」
これは、れっきとした神聖魔法である。
ウィッシュ、という天啓を感じ取る魔法であり、司祭以上でなければ行使できない、極めて高度な神聖魔法なのだ。
果たして、ウィッシュは効果を表した。
アリサの脳内に、ラグナスの地図が降ってくる。
街の一部、商業地区にある宿が、ピコンピコンと点滅していた。
「ここですわねええええええ! ありがとうですわ神様ーっ!」
アリサが加速した。
後を追う僧侶たちはとてもついていけない。
ついに彼女は、大通りに突入した。
「うわーっ、人混みに紛れたぞあの人!」
「ダメだ、追跡できない!」
まだ、アリサ追跡の中止命令を受けていない彼ら。
だが、見失ってしまえば追跡をやめざるを得ない。
完全に追っ手を振り切ったアリサが、大通りから商業地区に入り、人波を突き進んでいく。
その足取りに一切の迷いはない。
そして……。
ある宿の前で、リスの尻尾を生やした少女と真っ白で大きな犬が戯れているのを発見した。
「いっ……いましたわあああああ! ブランちゃああああん!! クルミさあああん!」
『わふん!?』
真っ白な犬、ブランが警戒モードに入った。
彼を目掛けて、アリサが飛び込んでくる。
「うわーっ! アリサが降ってきたですー!」
かくして、司祭アリサはモフライダーズへ、無理やり合流を果たしたのだった。
「ええい、何という行動力か! じっとしてれば次代の枢機卿に推挙されるかもしれぬ程の才能を持ちながら、あの方は!」
ばたばたと、教会の修道院を走り回る足音。
司祭アリサは、これを聞いてニヤリと笑った。
(計算通り……!)
彼女は既に、半開きになった窓から身を乗り出しており、その手には輪っか付きのロープ。
アリサの侍従達が気づいたときには、既に遅かった。
木の枝にロープを引っ掛け、アリサが華麗に脱出するところだったのである。
「あっはっはー!! あばよですわー!! わたくしはモフモフのために脱出しますわよおおお!」
「逃げたー!! とんでもない逃げ方をしたぞ!」
「どこであんなロープ手に入れたんだ!」
「そう言えば先日、アリサ様が食料の納入担当を買って出ていましたから……その時にもしや」
「商人を丸め込んだか!! 食料品の中にロープが隠されていたに違いない!」
「あの頭の回転が別の方向で働けばなあ」
修道院の僧侶たちが、一斉にため息をつく。
かくして、神都ラグナスの修道院に幽閉されているはずの司祭アリサは、都合三度目の脱出に成功したのだった。
「ふふふ、オースさんに様々なテクニックを教えてもらっていて助かりましたわ。わたくし、多分レンジャーとシーフでDランクくらいまで上がってる気がしますわね」
慣れた手付きで、するするとロープを降りるアリサ。
脱出のために、ローブは丈夫なものに着替えてあるし、きちんと丈夫なサンダルも履いている。
計画的犯行である。
ここは、修道院と隣り合う公園。
黙っていてはすぐに追っ手がやって来るであろう。
「さあ、動かねばなりませんわ! 全てはモフモフのために! ブランちゃん! ドレちゃん! ロッキーちゃん! 待っていてくださいましー!」
アリサは猛烈な勢いで走り出した。
侵入、脱出困難と言われる修道院を、自力で三回脱出する女性である。
身体能力は相応に高い。
僧侶達が修道院を飛び出した頃には、既にアリサの背中が小さくなっていた。
「速い……!!」
「旅から帰ってこられて、明らかに身体能力といらない方向の器用さが増しましたねあの方!」
「馬車を出せ! 前回同様、こっちは馬を使って追い詰めるぞ!」
「あっ、だめです! 今よその家の塀をよじ登って侵入しました! 馬では追えません!」
「あの人は猿か何かか!? くそ、学習している!」
それでも、司祭アリサ追跡用の馬車が出る。
僧侶達は大勢で、この自由過ぎる司祭を探すのだ。
「ううむ……! あまりにも素行に問題がありすぎる……! いや、戒律に背くことは何一つなさっていないのだから、司祭アリサの評価は下がらないのだが……!」
修道院の院長が窓から顔を出し、ため息をついた。
彼もまた司祭である。
「本当に彼女を枢機卿にしてもいいのか? いや、私が考えることではあるまい。とにかく彼女を確保せねば……。しかし、今回の連続三回脱出はあまりにも度が過ぎている。何か、彼女をそこまで駆り立てるものが、街にあるというのだろうか」
物思いにふける院長だったが、そこに侍従が駆け込んできた。
「い、院長!!」
「なんだね騒々しい」
侍従は真っ青になりつつ、しかし玉の汗を浮かべている。
「たたたた、大変です!」
「何が大変なのだ。物事ははっきりと直接的に言いたまえ」
「は、はい! 実は今、フランチェスコ枢機卿からの直接の連絡が入っておりましてお繋ぎしますね」
「何だとちょっと待て今お前なんて言ったいや私にも心の準備が」
『私だ』
「はっ!! ふ、フランチェスコ猊下本日もお日柄はよろしく」
『今日は曇りだ。それはともかく。状況は伝え聞いている。これも運命とやらの干渉であろう。虹の精霊女王め、余計な事をする。司祭アリサについては、大教会が担当することとする。責任者は私だ。修道院はアリサ担当の任を解く。ご苦労だったな』
「は、はい!」
意味のわからない単語が、フランチェスコからの言葉に挟み込まれていた。
ちなみにこれは、フランチェスコ枢機卿から直接送られてくる念話である。
それを受話する、ラグナリングというアイテムがあり、これにラグナ新教の信者が触れると遠方との会話が可能となる。
会話は一方的に切れ、院長は汗を拭った。
「ひええ、あのフランチェスコ猊下と会話してしまった……。あの方、私が小僧だった時分からずっと枢機卿やってるからなあ。怖い」
「ええっ、随分なお年の方なのですか?」
ラグナリングを回収する侍従が、驚いて尋ねた。
「いや、見た目はお若い。年を取らんのだ。ラグナ新教が始まったのが五百年前だということは知っておろう」
「はい」
「その時、最初の枢機卿であらせられたのが猊下だ」
「おほほほほ、ごめんあそばせ」
巧みに誤魔化しながら、邸宅を幾つか駆け抜けたアリサ。
司祭アリサと言えばこの辺りでは有名なため、顔パスである。
「しさいさまがんばってー!」
小さい子どもから声援を受け、手を振り返すアリサ。
そして、塀に手を掛けると、
「よいしょおーっ!!」
一声上げながら飛び越えた。
路地に着地するアリサ。
「いたぞ! 司祭アリサだ!」
「今普通に他の人の家から出てきたぞ!」
「おのれ、路地まで見回りするとは暇な方々ですわ!!」
アリサ、疾走を開始する。
走りながら、彼女は天に祈るのだ。
「ラグナの神よ。あなたの忠実なるしもべにどうかお導きを……! 白く高貴なる大きいモフモフと、黄金の毛並みを持つちょっとだらんとしたモフモフ、青くてむちむちの小さく羽のあるモフモフはどこに……」
これは、れっきとした神聖魔法である。
ウィッシュ、という天啓を感じ取る魔法であり、司祭以上でなければ行使できない、極めて高度な神聖魔法なのだ。
果たして、ウィッシュは効果を表した。
アリサの脳内に、ラグナスの地図が降ってくる。
街の一部、商業地区にある宿が、ピコンピコンと点滅していた。
「ここですわねええええええ! ありがとうですわ神様ーっ!」
アリサが加速した。
後を追う僧侶たちはとてもついていけない。
ついに彼女は、大通りに突入した。
「うわーっ、人混みに紛れたぞあの人!」
「ダメだ、追跡できない!」
まだ、アリサ追跡の中止命令を受けていない彼ら。
だが、見失ってしまえば追跡をやめざるを得ない。
完全に追っ手を振り切ったアリサが、大通りから商業地区に入り、人波を突き進んでいく。
その足取りに一切の迷いはない。
そして……。
ある宿の前で、リスの尻尾を生やした少女と真っ白で大きな犬が戯れているのを発見した。
「いっ……いましたわあああああ! ブランちゃああああん!! クルミさあああん!」
『わふん!?』
真っ白な犬、ブランが警戒モードに入った。
彼を目掛けて、アリサが飛び込んでくる。
「うわーっ! アリサが降ってきたですー!」
かくして、司祭アリサはモフライダーズへ、無理やり合流を果たしたのだった。
31
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
【完結】長男は悪役で次男はヒーローで、私はへっぽこ姫だけど死亡フラグは折って頑張ります!
くま
ファンタジー
2022年4月書籍化いたしました!
イラストレータはれんたさん。とても可愛いらしく仕上げて貰えて感謝感激です(*≧∀≦*)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
池に溺れてしまったこの国のお姫様、エメラルド。
あれ?ここって前世で読んだ小説の世界!?
長男の王子は悪役!?次男の王子はヒーロー!?
二人共あの小説のキャラクターじゃん!
そして私は……誰だ!!?え?すぐ死ぬキャラ!?何それ!兄様達はチート過ぎるくらい魔力が強いのに、私はなんてこった!!
へっぽこじゃん!?!
しかも家族仲、兄弟仲が……悪いよ!?
悪役だろうが、ヒーローだろうがみんな仲良くが一番!そして私はへっぽこでも生き抜いてみせる!!
とあるへっぽこ姫が家族と仲良くなる作戦を頑張りつつ、みんなに溺愛されまくるお話です。
※基本家族愛中心です。主人公も幼い年齢からスタートなので、恋愛編はまだ先かなと。
それでもよろしければエメラルド達の成長を温かく見守ってください!
※途中なんか残酷シーンあるあるかもなので、、、苦手でしたらごめんなさい
※不定期更新なります!
現在キャラクター達のイメージ図を描いてます。随時更新するようにします。
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ダンジョン経営から始める魔王討伐のすゝめ 追放された転生ダンジョンマスターが影から行う人類救済
斑目 ごたく
ファンタジー
異世界でドッペルゲンガーとして転生した、しがないサラリーマン古木海(ふるき かい)は、意外な事に魔王軍の中で順調に出世していた。
しかし順調であった筈の彼の生活は、あっさりと崩壊してしまう。
中央の魔王軍から辺境のど田舎へと追放されてしまった彼は、しかしそこで自らの天職とも言える立場を手に入れる。
ダンジョンマスターとしてダンジョンを運営し、こっそりと冒険者を強化することで人類を滅びの危機から救いたい彼は、恐ろしい部下達の目を盗みながら彼らの味方をしていく。
しかしそれらの行動は何故かいつも思いも寄らぬ方向へと転がっていき、その度に彼らは周りからの評価を高めていってしまう。
これは戦闘能力が皆無の主人公が、強大な力を秘める部下と恐ろしい上司の板ばさみに苦しめられながら、影から人類を救済していく物語。
毎週水・土 20:10更新です。
この作品は「小説家になろう」様にも投降されています。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる