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第三部:セントロー王国の冒険 2
第95話 地底を抜けてその先へ その2
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道を行きながら、アリサに普通の魔法の手ほどきをしてもらう。
「そうですわねえ。オースさんは強化魔法を、Bランク相当でマスターされてますから飲み込みは早いと思いますわね」
俺は親しかった強化魔法使いに魔法を教えてもらい、それを有効性が高いものだけ選別し、徹底的に使いこなせるようにしている。
なので、強化魔法は四つだけ使えるのだ。
筋力強化と、敏捷強化と、呼吸機能強化と、感覚強化だね。
「じゃあ、魔法は基本的にバフと変わらないのかい?」
「ええ。対するのが自分か相手かの違いですわ。相手を見て、おおよその座標を決めますの。そしてそこに向かって魔力を使うイメージ。他者にバフを掛けることはできるのでしょう?」
「それなりには。なるほど、これを遠距離でやるのか。なかなか難しそうだ……」
「ですから、攻撃魔法は投射型になりますわね。相手に向かって投げつけたり、魔法自体に指向性を持たせて、一方向に進むようにした方が楽でしょう?」
「ああ、なるほど!」
俺は、かつて自分を痺れさせた麻痺の魔法を思い出していた。
ブランと出会うきっかけになった、魔法使いファレナの魔法。
あれも投射型だったな。
「クルミは? クルミは魔法をつかえるですか!?」
クルミがアリサの横で、ぴょんぴょんと飛び跳ねている。
モッフモフの尻尾がゆっさゆっさ揺れるので、アリサの目尻が下がる。
「うふふ、クルミさんも使えますわよ。亜人の方は人間よりも特定の属性に寄っていますから、それが分かれば簡単にできますわー」
そう言いながら、クルミの尻尾をさわさわする。
「きゃあ、くすぐったいですー」
クルミも女同士だとそこまで気にしないようだ。
二人とも仲がいいしな。
「クルミの属性か。ゼロ族は風だろうね」
「そうですわね。森に住まう、ゼロ族も、エルフ、ゴブリン、獣人達も皆が風属性のはずです」
「ふむふむ!」
「俺、俺は?」
カイルも魔法に興味が湧いてきたようだ。
「人間には属性はありませんの。ですから、どの魔法を学ぶのにもそれなりに研鑽が必要ですわね。カイルさんなら、オースさんと同じようにバフがいいのでは?」
「おお、俺も魔法を……。ってか、なんで誰でも魔法が使えるなら、俺みたいな戦士がほとんど魔法使ったりしないんだ?」
この言葉はもっともだ。
「カイル、それはね。魔法は発動するようになるまでに成果が目に見えない。そして使いこなせるようになるまで、地道な練習が必要になる。さらに、ほぼ無詠唱で行けるようになるまでにも時間がかかる。肉体派の戦士にはなかなか相性が悪いんだよ、この練習方法」
「なるほど……」
カイルが納得した。
今でこそ、なんだか妙に俺のことを信頼してくれていて、言うことを聞いてくれる彼。
元のパーティにいた頃だったら、きっと魔法なんか面倒がって習得しなかっただろう。
そう、前衛を務める戦士にとって、魔法を地道に覚えるよりも、体を鍛えたり戦術や戦法を磨くほうがパーティとしての戦力に繋がりやすいのだ。
あとは、後衛の魔法使いが自分の立場を守るため、魔法を全く教えないパターンもある。
「ただ、最後は才能の問題になりますわね。才能が無い方は簡単な魔法までしか使えませんわ。ま、カイルさんでも簡単な身体強化まではいけるのでは?」
「なにぃ、俺がまるで才能が無いみたいに」
「才能がありますの……? 体鍛えてるほうが楽でしょう? 筋肉が本体で脳みそはその付属器官じゃありませんか」
「うぬぬ、全く否定できねえが、信仰よりもモフモフを選ぶ司祭も人のこと言えねえだろ……!」
「ウッ! グサッと来ましたわ!」
アリサがよろけた。
そして手近をトコトコ歩いていたドレをガシッと抱き上げる。
『うにゃー不意打ちとは卑怯なりー』
やる気なさそうに、ぶらーんとぶら下がるドレ。
『わふわふ』
ブランが俺のお尻の辺りを鼻先でつっつく。
「ああ、そうだった。ブランもドレも、魔法に似た力を使ってる。だから肉体派のカイルが才能があってもおかしくないよね」
「そうっすか!? やっぱそうっすよね!」
「クルミは? クルミはー?」
「クルミは風の魔法の才能があることは間違いないしね」
「やったー!」
ちなみにブランの魔法は、広範囲の世界の時間や空間のあり方を操作し、魔力を増大させるのであろう、満月を召喚して太陽を沈めるという、洒落にならないクラスの魔法だ。
ドレの精神攻撃も魔法の一種だし、脳内に直接話しかけてくる毎度の会話も、魔法だよね。
この二匹は別格……。
『ちゅちゅ!』
三匹は別格かな。
俺のポーチから飛び出したローズが、体を駆け上がって肩の辺りまでやって来た。
そして、ドライフルーツをもりもり食べていた。
ちなみにこの道行きの途中で、俺は簡単な属性魔法を四つ覚えた。
そよ風と火花を散らす魔法と、湿り気を与える魔法と土を小石にする魔法だ。
これらの魔法を少しずつ成長させていこう。
魔法使いもBランクを目指すのだ……!
「センセエ! センセエ!」
「どうしたんだいクルミ」
「見るですよ! これです! えいやー!」
クルミがフシギなポーズをしたら、びゅうっと風が吹いた。
おお、そよ風よりもワンランク上の魔法だ!
「凄いな! 風のあまりない地下世界に強い風が吹いた」
「つよいかぜの魔法です!」
「クルミはすごいなあ」
頭をなでなでしてあげる。
ちなみにゼロ族の間では、異性の頭を撫でたりすることはただの親愛を越えた愛情表現らしい。
うん、もう俺は諦めてきているので気にしないぞ。
ゼロ族の一般的な親愛表現は、頬ずりしたりすることらしいのだが、頭を撫でるだけで親愛度が高まり過ぎではないか。
異種族の文化は奥深すぎる……。
「えへへ! もっともっと撫でていいですよ! しっぽも撫でていいですよ! センセエだけですから!」
「うん、俺はもうすぐ逃げられなくなる気がするよ」
「そうですわねえ。オースさんは強化魔法を、Bランク相当でマスターされてますから飲み込みは早いと思いますわね」
俺は親しかった強化魔法使いに魔法を教えてもらい、それを有効性が高いものだけ選別し、徹底的に使いこなせるようにしている。
なので、強化魔法は四つだけ使えるのだ。
筋力強化と、敏捷強化と、呼吸機能強化と、感覚強化だね。
「じゃあ、魔法は基本的にバフと変わらないのかい?」
「ええ。対するのが自分か相手かの違いですわ。相手を見て、おおよその座標を決めますの。そしてそこに向かって魔力を使うイメージ。他者にバフを掛けることはできるのでしょう?」
「それなりには。なるほど、これを遠距離でやるのか。なかなか難しそうだ……」
「ですから、攻撃魔法は投射型になりますわね。相手に向かって投げつけたり、魔法自体に指向性を持たせて、一方向に進むようにした方が楽でしょう?」
「ああ、なるほど!」
俺は、かつて自分を痺れさせた麻痺の魔法を思い出していた。
ブランと出会うきっかけになった、魔法使いファレナの魔法。
あれも投射型だったな。
「クルミは? クルミは魔法をつかえるですか!?」
クルミがアリサの横で、ぴょんぴょんと飛び跳ねている。
モッフモフの尻尾がゆっさゆっさ揺れるので、アリサの目尻が下がる。
「うふふ、クルミさんも使えますわよ。亜人の方は人間よりも特定の属性に寄っていますから、それが分かれば簡単にできますわー」
そう言いながら、クルミの尻尾をさわさわする。
「きゃあ、くすぐったいですー」
クルミも女同士だとそこまで気にしないようだ。
二人とも仲がいいしな。
「クルミの属性か。ゼロ族は風だろうね」
「そうですわね。森に住まう、ゼロ族も、エルフ、ゴブリン、獣人達も皆が風属性のはずです」
「ふむふむ!」
「俺、俺は?」
カイルも魔法に興味が湧いてきたようだ。
「人間には属性はありませんの。ですから、どの魔法を学ぶのにもそれなりに研鑽が必要ですわね。カイルさんなら、オースさんと同じようにバフがいいのでは?」
「おお、俺も魔法を……。ってか、なんで誰でも魔法が使えるなら、俺みたいな戦士がほとんど魔法使ったりしないんだ?」
この言葉はもっともだ。
「カイル、それはね。魔法は発動するようになるまでに成果が目に見えない。そして使いこなせるようになるまで、地道な練習が必要になる。さらに、ほぼ無詠唱で行けるようになるまでにも時間がかかる。肉体派の戦士にはなかなか相性が悪いんだよ、この練習方法」
「なるほど……」
カイルが納得した。
今でこそ、なんだか妙に俺のことを信頼してくれていて、言うことを聞いてくれる彼。
元のパーティにいた頃だったら、きっと魔法なんか面倒がって習得しなかっただろう。
そう、前衛を務める戦士にとって、魔法を地道に覚えるよりも、体を鍛えたり戦術や戦法を磨くほうがパーティとしての戦力に繋がりやすいのだ。
あとは、後衛の魔法使いが自分の立場を守るため、魔法を全く教えないパターンもある。
「ただ、最後は才能の問題になりますわね。才能が無い方は簡単な魔法までしか使えませんわ。ま、カイルさんでも簡単な身体強化まではいけるのでは?」
「なにぃ、俺がまるで才能が無いみたいに」
「才能がありますの……? 体鍛えてるほうが楽でしょう? 筋肉が本体で脳みそはその付属器官じゃありませんか」
「うぬぬ、全く否定できねえが、信仰よりもモフモフを選ぶ司祭も人のこと言えねえだろ……!」
「ウッ! グサッと来ましたわ!」
アリサがよろけた。
そして手近をトコトコ歩いていたドレをガシッと抱き上げる。
『うにゃー不意打ちとは卑怯なりー』
やる気なさそうに、ぶらーんとぶら下がるドレ。
『わふわふ』
ブランが俺のお尻の辺りを鼻先でつっつく。
「ああ、そうだった。ブランもドレも、魔法に似た力を使ってる。だから肉体派のカイルが才能があってもおかしくないよね」
「そうっすか!? やっぱそうっすよね!」
「クルミは? クルミはー?」
「クルミは風の魔法の才能があることは間違いないしね」
「やったー!」
ちなみにブランの魔法は、広範囲の世界の時間や空間のあり方を操作し、魔力を増大させるのであろう、満月を召喚して太陽を沈めるという、洒落にならないクラスの魔法だ。
ドレの精神攻撃も魔法の一種だし、脳内に直接話しかけてくる毎度の会話も、魔法だよね。
この二匹は別格……。
『ちゅちゅ!』
三匹は別格かな。
俺のポーチから飛び出したローズが、体を駆け上がって肩の辺りまでやって来た。
そして、ドライフルーツをもりもり食べていた。
ちなみにこの道行きの途中で、俺は簡単な属性魔法を四つ覚えた。
そよ風と火花を散らす魔法と、湿り気を与える魔法と土を小石にする魔法だ。
これらの魔法を少しずつ成長させていこう。
魔法使いもBランクを目指すのだ……!
「センセエ! センセエ!」
「どうしたんだいクルミ」
「見るですよ! これです! えいやー!」
クルミがフシギなポーズをしたら、びゅうっと風が吹いた。
おお、そよ風よりもワンランク上の魔法だ!
「凄いな! 風のあまりない地下世界に強い風が吹いた」
「つよいかぜの魔法です!」
「クルミはすごいなあ」
頭をなでなでしてあげる。
ちなみにゼロ族の間では、異性の頭を撫でたりすることはただの親愛を越えた愛情表現らしい。
うん、もう俺は諦めてきているので気にしないぞ。
ゼロ族の一般的な親愛表現は、頬ずりしたりすることらしいのだが、頭を撫でるだけで親愛度が高まり過ぎではないか。
異種族の文化は奥深すぎる……。
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「うん、俺はもうすぐ逃げられなくなる気がするよ」
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