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力の魔導書編
第307話 さらば札幌!
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あっという間に用事が済んでしまった。
情報を集めまくって、ピンポイントで攻めた上に持ってるお肉どもまでいたから、瞬殺だったな……。
寝起きに、マシロからのモーニングコールがあった。
『パワード発見おめでとうッスー! ホムラもミナトも、魔導書を恋しがってるッス! 早く帰ってきて~!』
「おっしゃ! 今日帰る! 一瞬の札幌旅行だったなあ」
『お土産はぶっちゃけ、無事なショウゴさんだけでいいッス!』
「いや、なんか美味しいもの買っていこう……」
そういうことになったのだった。
なお、朝になってベッドルームからリビングに行くと、魔導書たちが札幌のテレビを見ながらわちゃわちゃやっていた。
『地方のテレビって毛色が違ってて楽しいですねえ!』
『あらぁ! アタシはテレビなんかない環境がほとんどだったのよぉ! 現代社会は甘やかされているわあ!』
『んパワードの思想が強いぃ』
『それよりもぉ! アタシ、不完全燃焼なのよねぇ!! フロータがアタシの攻撃受け流しまくるからじゃなーい!! うおーっ! 必殺の一撃決めてぇーっ!!』
あっ、またパワードが金色マフラーの幼女に変身した!
この姿、パワードが取り込んだ力の魔女を幼くしたものなんだそうだ。
つまり今しか見られないフォームだな。
魔女を結晶に変えたものもあらかた使い切ったらしいし。
「おはようみんな! パワードはもっと暴れたいか。じゃあ一番ヤバいダンジョンの予約を取って、俺と新フォームになって大暴れしような」
『アラヤダ!! いいわねそれー!!』
「それでパワード。魔女を結晶化したやつがなくても、問題なく活動できるの?」
『そんなの当たり前じゃない。アタシ、力の魔導書よ? アタシの能力は無限の魔力。魔力そのものがアタシの魔法なのよ! だから無尽蔵よぉ! あ、結晶化した理由? 弱っちいくせにアタシをいいように使おうとしたから、ムカついて結晶にして使い潰してやったわよ! ……まあ、マスターなしだと単独活動には支障が出るんだけど』
ひゅーひゅー! と盛り上がる魔導書たち。
この連中、本質はカオティックな属性だからなあ!
実力的に見合った者が使わないと、こういう扱いをされてしまうわけだ。
隔離して管理していた祖母は正しい!
ごちゃごちゃにして自由にさせながら管理する俺はどうなんだ?
上手く行ってるからまあいいか。
こうして帰還後の予定も決まった所で、俺は七冊を宙に浮かせたままチェックアウトした。
もちろん……。
「朝からスパイスモードだぞー。地元の小学生っぽい可愛いコート姿に変身しているのだ」
「おはようございまーす! あっ、スパイスさん可愛い! すっごくかわいい」
迎えに来たまたぎちゃんからも大好評!
その後、札幌のお土産に良いものなどを提案してもらい、買い物に連れて行ってもらったのだった。
「やっぱり海鮮じゃないかなあ……。スパイスさんなら、一瞬で自宅まで帰れるでしょう? それなら日持ちしないのもイケるんじゃ……」
「それだー! あとラーメンの素を買ってこうかなあ。お菓子は甘すぎないやつと甘いやつを義実家用に……」
「気遣い~」
一晩とは言え、子どもの世話を見てもらったからね!
それにもうすぐ、うちの子たちも保育園で預かってもらえるようになる。
東京都は待機児童が解消されたので、共稼ぎにもバッチリなのだ。
まあ、マシロは専業主婦になって育児しまくりたいとも言っているが……。
育休させてもらったんだし、働いてある程度お返ししようじゃないか。
にんにくマヨネーズに貝柱バター醤油を買い……。
海鮮はまあ、北海道ならホタテとかカニだろって言うことで色々買った。
またぎちゃんがにこにこしながらそれを見ていたのだった。
「だいたい全部美味しいですからね! 間違いないですよ!」
「ほんとにー!?」
ってことで、今度コラボしようねと約束をし、スパイスは札幌をあとにするのだった。
うおお、空中でノーマルモードに変身!
フライト開始だ!
超高速で上空を飛び、この辺りが関東平野だなと視認できるところでスピードダウン。
あとはゆっくりと位置調整をしながら自宅に帰還……。
『ここが新しいマスターのハウスね!!』
「パワードがスノーホワイトと同じこと言ってら」
『ンマー!! アタシってばオリジナリティゼロ!? オリジナルの魔導書なのに!! アタシ、ファーストワンよ!? なのに仲間になるのがラストなんて! ンマー!!』
「賑やかだなー!」
『んこいつはぁ! 常にパワーに満ち溢れているぅ! 何かさせておかないと大変だぞぉ!』
イグナイトからありがたいアドバイスをもらってしまった。
君もパワードの影響を受けて語気が凄いことになってるね?
「じゃあ暇な時は、この窓から異次元に行けるからね。そこでエネルギーを発散してるといい」
『あらー!! この家、異世界と繋がってるのね!? いいわねー! ちょこちょこ遊びに行かせてもらうわ!!』
ここまでずーっとハイテンション。
なるほど、力の魔女が持て余し、飲み込まれてしまうはずだ。
これは積極的にパワードの魔力を活用していかねば……。
あっ、そうか!
今まで消費が大きすぎて連発できなかった魔法が、パワードがいればなんぼでも使えるのか!
これは便利になったなあ。
威力を確認するためには、かなり高難度のダンジョンを予約しておかねばなるまい……。
スパイスはマシロにLUINEで連絡したあと、いそいそとダンミーで、今一番ヤバいダンジョンを検索するのだった。
情報を集めまくって、ピンポイントで攻めた上に持ってるお肉どもまでいたから、瞬殺だったな……。
寝起きに、マシロからのモーニングコールがあった。
『パワード発見おめでとうッスー! ホムラもミナトも、魔導書を恋しがってるッス! 早く帰ってきて~!』
「おっしゃ! 今日帰る! 一瞬の札幌旅行だったなあ」
『お土産はぶっちゃけ、無事なショウゴさんだけでいいッス!』
「いや、なんか美味しいもの買っていこう……」
そういうことになったのだった。
なお、朝になってベッドルームからリビングに行くと、魔導書たちが札幌のテレビを見ながらわちゃわちゃやっていた。
『地方のテレビって毛色が違ってて楽しいですねえ!』
『あらぁ! アタシはテレビなんかない環境がほとんどだったのよぉ! 現代社会は甘やかされているわあ!』
『んパワードの思想が強いぃ』
『それよりもぉ! アタシ、不完全燃焼なのよねぇ!! フロータがアタシの攻撃受け流しまくるからじゃなーい!! うおーっ! 必殺の一撃決めてぇーっ!!』
あっ、またパワードが金色マフラーの幼女に変身した!
この姿、パワードが取り込んだ力の魔女を幼くしたものなんだそうだ。
つまり今しか見られないフォームだな。
魔女を結晶に変えたものもあらかた使い切ったらしいし。
「おはようみんな! パワードはもっと暴れたいか。じゃあ一番ヤバいダンジョンの予約を取って、俺と新フォームになって大暴れしような」
『アラヤダ!! いいわねそれー!!』
「それでパワード。魔女を結晶化したやつがなくても、問題なく活動できるの?」
『そんなの当たり前じゃない。アタシ、力の魔導書よ? アタシの能力は無限の魔力。魔力そのものがアタシの魔法なのよ! だから無尽蔵よぉ! あ、結晶化した理由? 弱っちいくせにアタシをいいように使おうとしたから、ムカついて結晶にして使い潰してやったわよ! ……まあ、マスターなしだと単独活動には支障が出るんだけど』
ひゅーひゅー! と盛り上がる魔導書たち。
この連中、本質はカオティックな属性だからなあ!
実力的に見合った者が使わないと、こういう扱いをされてしまうわけだ。
隔離して管理していた祖母は正しい!
ごちゃごちゃにして自由にさせながら管理する俺はどうなんだ?
上手く行ってるからまあいいか。
こうして帰還後の予定も決まった所で、俺は七冊を宙に浮かせたままチェックアウトした。
もちろん……。
「朝からスパイスモードだぞー。地元の小学生っぽい可愛いコート姿に変身しているのだ」
「おはようございまーす! あっ、スパイスさん可愛い! すっごくかわいい」
迎えに来たまたぎちゃんからも大好評!
その後、札幌のお土産に良いものなどを提案してもらい、買い物に連れて行ってもらったのだった。
「やっぱり海鮮じゃないかなあ……。スパイスさんなら、一瞬で自宅まで帰れるでしょう? それなら日持ちしないのもイケるんじゃ……」
「それだー! あとラーメンの素を買ってこうかなあ。お菓子は甘すぎないやつと甘いやつを義実家用に……」
「気遣い~」
一晩とは言え、子どもの世話を見てもらったからね!
それにもうすぐ、うちの子たちも保育園で預かってもらえるようになる。
東京都は待機児童が解消されたので、共稼ぎにもバッチリなのだ。
まあ、マシロは専業主婦になって育児しまくりたいとも言っているが……。
育休させてもらったんだし、働いてある程度お返ししようじゃないか。
にんにくマヨネーズに貝柱バター醤油を買い……。
海鮮はまあ、北海道ならホタテとかカニだろって言うことで色々買った。
またぎちゃんがにこにこしながらそれを見ていたのだった。
「だいたい全部美味しいですからね! 間違いないですよ!」
「ほんとにー!?」
ってことで、今度コラボしようねと約束をし、スパイスは札幌をあとにするのだった。
うおお、空中でノーマルモードに変身!
フライト開始だ!
超高速で上空を飛び、この辺りが関東平野だなと視認できるところでスピードダウン。
あとはゆっくりと位置調整をしながら自宅に帰還……。
『ここが新しいマスターのハウスね!!』
「パワードがスノーホワイトと同じこと言ってら」
『ンマー!! アタシってばオリジナリティゼロ!? オリジナルの魔導書なのに!! アタシ、ファーストワンよ!? なのに仲間になるのがラストなんて! ンマー!!』
「賑やかだなー!」
『んこいつはぁ! 常にパワーに満ち溢れているぅ! 何かさせておかないと大変だぞぉ!』
イグナイトからありがたいアドバイスをもらってしまった。
君もパワードの影響を受けて語気が凄いことになってるね?
「じゃあ暇な時は、この窓から異次元に行けるからね。そこでエネルギーを発散してるといい」
『あらー!! この家、異世界と繋がってるのね!? いいわねー! ちょこちょこ遊びに行かせてもらうわ!!』
ここまでずーっとハイテンション。
なるほど、力の魔女が持て余し、飲み込まれてしまうはずだ。
これは積極的にパワードの魔力を活用していかねば……。
あっ、そうか!
今まで消費が大きすぎて連発できなかった魔法が、パワードがいればなんぼでも使えるのか!
これは便利になったなあ。
威力を確認するためには、かなり高難度のダンジョンを予約しておかねばなるまい……。
スパイスはマシロにLUINEで連絡したあと、いそいそとダンミーで、今一番ヤバいダンジョンを検索するのだった。
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