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フォーガイズ結成編
第94話 我が家に集まる四人の男
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自宅に帰還した。
フロータの用意した魔法陣本当に便利だなあ。
これで専門職ではないと言うのだから、色彩の魔導書がどれだけ凄いのか今から楽しみだ。
色彩の魔女を倒さねばな……。
「あわわーっ!! て、テレビで見た人ーっ!!」
「うおわーっ、ほんまに長官~!!」
俺がショウゴの姿に戻ったところで、背後で驚く声が聞こえる。
マシロとシノが、大京さんを見てめちゃくちゃ驚いているところだったのだ。
なんだ、途中でどこかで降ろしてくると思ってたのか?
普通に我が家に連れてくるぞ。
「気を使わないでくれ。俺はもう一般人だからな。ああ、ここに彼らを呼んでも?」
「どうぞどうぞ」
「だ、誰が来るッスかーっ」
ガクブルするマシロなのだった。
シノは「そうやった、もう一般人やん!」と気を取り直している。
大京さんはスーツを脱ぎ、ネクタイを外し、ワイシャツ姿で一息をついていた。
初秋とはいえ、その格好はまだ暑いだろう。
俺なんかスパイスの変身を解くと、家の中用のラフなTシャツ姿だ。
このシャツはスパイスグッズで作った、XLサイズのやつだな。
でかでかと「まさにメスガキ」の文字と、煽り散らかすスパイスの顔が描かれているから外では着れない。
着ている猛者もお肉共の中にはいると聞いているが、そんな彼らのために、SサイズからXLまで取り揃えた。
大京さんが二箇所に連絡しているな……。
もう誰なのか分かってしまった。
「近くまで二人でやって来ているらしい」
「あいつら、スパイスの動きを想定してたな……」
「これからコラボでやっていく形になるのだから、察してくれやすいのはありがたいよ」
「あ、あの……麦茶をどうぞ……」
マシロが恐る恐るお茶を持ってきた。
有名人が怖い人か君は。
「ありがとう。いただきます」
麦茶のグラスを受け取ると、一気に飲み干す大京さん。
大変男らしい。
まあ、俺も一気飲みするんだが。
その後、何の会話をしても気まずくなりそうだったので、当たり障りのない話をしたのだった。
最近の経済事情とか、巷での流行の話だとか……。
あとはそうだ。
「ここ最近、配信者に対するアンチからの嫌がらせが激減したそうじゃないですか。何かあったんですかね」
「ああ。それはね、俺がこれからアバターを依頼する絵師の方が原因なんだが」
「そこで話がつながる!?」
あまりにも意外なところに人間関係が通じているな……。
誰なんだ?
あらゆるしがらみから自由で、アンチすら凌駕するその絵師というのは……。
そこに、呼んでいた二人が到着した。
「チャーッス! ウェイウェイ! これ、手土産のスイカだぜ!」
「どもー! あらゆる収録が終わって僕は今何よりも自由だー!」
「来たなーっ!!」
チャラウェイと八咫烏が来た。
そこに大京さんと俺で、これから男四人のコラボユニット、フォーガイズを結成するのである。
結果的にこれは、フォーガイズ結成会議という形になった。
「あれっ、前に焼肉屋にいた人たち……!!」
「ウェーイ! どうもー! ショウゴさんの彼女さんだったんじゃん!」
「よろしくねー。僕ら結構彼におんぶにだっこだから」
「この先輩たちは俺により掛かる素振りを隠そうともしないな」
「とすると……この中で一番の後輩は俺ということになるのかな」
「大京さんはある意味一番先輩で一番後輩じゃね?」
確かに。
絶妙なポジションだ。
「それで大京さん、アバターどうするの?」
八咫烏のストレートな質問に、今まで勿体ぶっていた彼がようやく明かしてくれた。
「実はね、俺のアバターはきら星はづきくんに作ってもらおうと思っていてね」
「「「な、なんだってーっ!!」」」
驚愕する男たち三人なのだった。
なお、まだ連絡はしてないとのことだが、面白いこと大好きなきら星はづきだ。
きっと引き受けるだろうという確信が俺の中にあった。
その後、チャラウェイが買ってきたスイカを切り分けつつ、今後についての話し合いを行う。
「俺がデビューするとして、どう広報するかだが……。中身を明らかにしてもいいものなのか?」
「いいと思うぜ? 芸能人がこれからアバター被って活動しますーって宣言してやってる配信者もいるし」
「うんうん、僕もそれでいいと思うなあ。大京さんの名前でファンを集めちゃおう。案外、大京さんってイケオジとして人気あるし」
「そうだったのか!?」
驚愕する大京さん。
彼からすると、おじさんは若い子から嫌われるであろう、みたいな認識だったらしい。
人による……。
「あ、あたしはかっこいいおじさんとかは好きッス」
マシロがポツッと言ったので、我ら四人の男たちがオーッとどよめくのだった。
「実に参考になるねー」
「なるほど、なるほどなあ……。我が家は妻たちも俺と同じくらいだからね。世代間ギャップを学ぶ機会が……」
「大京さんは娘さんいたでしょ?」
「実は一番上の子は留学しているし、息子はいいが次女は俺に反抗期で……」
「あー、リサーチできない」
ワイワイと盛り上がる。
マシロの反応が貴重なデータになったようだった。
男どもに注目され、もっと貴重な意見を! と求められる。
マシロ的にもこれは初体験なようで、必死になんか喋っている。
うんうん、いいことだ、いいことだ。
マシロはちょっと自己肯定感が低いところがあるからな。
もうちょっとイケイケになってもいいぞ。
「ショウゴさん、なんかニコニコしながらスイカ食べてはりますねえ」
「そりゃあね。これから絶対面白いことになるなって思うからさ」
「スパイスさんの意識が強くなってません?」
「そうかも知れないなあ……」
日本の配信界は今、嵐の前の静けさ。
だが、俺は最終的に、状況はいいところに落ち着くんじゃないかと思っているのだった。
フロータの用意した魔法陣本当に便利だなあ。
これで専門職ではないと言うのだから、色彩の魔導書がどれだけ凄いのか今から楽しみだ。
色彩の魔女を倒さねばな……。
「あわわーっ!! て、テレビで見た人ーっ!!」
「うおわーっ、ほんまに長官~!!」
俺がショウゴの姿に戻ったところで、背後で驚く声が聞こえる。
マシロとシノが、大京さんを見てめちゃくちゃ驚いているところだったのだ。
なんだ、途中でどこかで降ろしてくると思ってたのか?
普通に我が家に連れてくるぞ。
「気を使わないでくれ。俺はもう一般人だからな。ああ、ここに彼らを呼んでも?」
「どうぞどうぞ」
「だ、誰が来るッスかーっ」
ガクブルするマシロなのだった。
シノは「そうやった、もう一般人やん!」と気を取り直している。
大京さんはスーツを脱ぎ、ネクタイを外し、ワイシャツ姿で一息をついていた。
初秋とはいえ、その格好はまだ暑いだろう。
俺なんかスパイスの変身を解くと、家の中用のラフなTシャツ姿だ。
このシャツはスパイスグッズで作った、XLサイズのやつだな。
でかでかと「まさにメスガキ」の文字と、煽り散らかすスパイスの顔が描かれているから外では着れない。
着ている猛者もお肉共の中にはいると聞いているが、そんな彼らのために、SサイズからXLまで取り揃えた。
大京さんが二箇所に連絡しているな……。
もう誰なのか分かってしまった。
「近くまで二人でやって来ているらしい」
「あいつら、スパイスの動きを想定してたな……」
「これからコラボでやっていく形になるのだから、察してくれやすいのはありがたいよ」
「あ、あの……麦茶をどうぞ……」
マシロが恐る恐るお茶を持ってきた。
有名人が怖い人か君は。
「ありがとう。いただきます」
麦茶のグラスを受け取ると、一気に飲み干す大京さん。
大変男らしい。
まあ、俺も一気飲みするんだが。
その後、何の会話をしても気まずくなりそうだったので、当たり障りのない話をしたのだった。
最近の経済事情とか、巷での流行の話だとか……。
あとはそうだ。
「ここ最近、配信者に対するアンチからの嫌がらせが激減したそうじゃないですか。何かあったんですかね」
「ああ。それはね、俺がこれからアバターを依頼する絵師の方が原因なんだが」
「そこで話がつながる!?」
あまりにも意外なところに人間関係が通じているな……。
誰なんだ?
あらゆるしがらみから自由で、アンチすら凌駕するその絵師というのは……。
そこに、呼んでいた二人が到着した。
「チャーッス! ウェイウェイ! これ、手土産のスイカだぜ!」
「どもー! あらゆる収録が終わって僕は今何よりも自由だー!」
「来たなーっ!!」
チャラウェイと八咫烏が来た。
そこに大京さんと俺で、これから男四人のコラボユニット、フォーガイズを結成するのである。
結果的にこれは、フォーガイズ結成会議という形になった。
「あれっ、前に焼肉屋にいた人たち……!!」
「ウェーイ! どうもー! ショウゴさんの彼女さんだったんじゃん!」
「よろしくねー。僕ら結構彼におんぶにだっこだから」
「この先輩たちは俺により掛かる素振りを隠そうともしないな」
「とすると……この中で一番の後輩は俺ということになるのかな」
「大京さんはある意味一番先輩で一番後輩じゃね?」
確かに。
絶妙なポジションだ。
「それで大京さん、アバターどうするの?」
八咫烏のストレートな質問に、今まで勿体ぶっていた彼がようやく明かしてくれた。
「実はね、俺のアバターはきら星はづきくんに作ってもらおうと思っていてね」
「「「な、なんだってーっ!!」」」
驚愕する男たち三人なのだった。
なお、まだ連絡はしてないとのことだが、面白いこと大好きなきら星はづきだ。
きっと引き受けるだろうという確信が俺の中にあった。
その後、チャラウェイが買ってきたスイカを切り分けつつ、今後についての話し合いを行う。
「俺がデビューするとして、どう広報するかだが……。中身を明らかにしてもいいものなのか?」
「いいと思うぜ? 芸能人がこれからアバター被って活動しますーって宣言してやってる配信者もいるし」
「うんうん、僕もそれでいいと思うなあ。大京さんの名前でファンを集めちゃおう。案外、大京さんってイケオジとして人気あるし」
「そうだったのか!?」
驚愕する大京さん。
彼からすると、おじさんは若い子から嫌われるであろう、みたいな認識だったらしい。
人による……。
「あ、あたしはかっこいいおじさんとかは好きッス」
マシロがポツッと言ったので、我ら四人の男たちがオーッとどよめくのだった。
「実に参考になるねー」
「なるほど、なるほどなあ……。我が家は妻たちも俺と同じくらいだからね。世代間ギャップを学ぶ機会が……」
「大京さんは娘さんいたでしょ?」
「実は一番上の子は留学しているし、息子はいいが次女は俺に反抗期で……」
「あー、リサーチできない」
ワイワイと盛り上がる。
マシロの反応が貴重なデータになったようだった。
男どもに注目され、もっと貴重な意見を! と求められる。
マシロ的にもこれは初体験なようで、必死になんか喋っている。
うんうん、いいことだ、いいことだ。
マシロはちょっと自己肯定感が低いところがあるからな。
もうちょっとイケイケになってもいいぞ。
「ショウゴさん、なんかニコニコしながらスイカ食べてはりますねえ」
「そりゃあね。これから絶対面白いことになるなって思うからさ」
「スパイスさんの意識が強くなってません?」
「そうかも知れないなあ……」
日本の配信界は今、嵐の前の静けさ。
だが、俺は最終的に、状況はいいところに落ち着くんじゃないかと思っているのだった。
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