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ポイ活、人生を広げる編
第88話 コツコツ仕事をしました! +500pt
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「やっぱりアーチの上に設置していくのが大変そうだな……」
第二目標地点までのルートは、現地の生き物が壁の向こうに通過できるよう、トンネルを作っているのだ。
で、このトンネルがアーチユニットね。
壁はアーチの上に作っていく必要がある。
「この工事が初体験だもんなあ」
台車に乗せて引っ張っていく段階で、上り坂がきつい!
緊急会議をすることにした。
「チャットボット、頼む!」
『了解しました! 建築方法を提示します! アーチが急なのと形がアレなので、一旦土を盛ってスロープを作りましょう』
「おー! じゃあこれで!」
ケスタイン王国は平坦な土壌の上にあり、アップダウンも平らに均してから建造物を載せる。
そのために凹凸の上に壁を立てる……的な技術が未発達だったのだ。
そんなことある~?
「過去の技術の記録は全てなくしておるじゃろうからの。外部の国との交流も困難な世界じゃし、継承されている知識がいびつになるのもおかしくはなかろう。それに、仕事に不慣れな移民がやることも多い仕事だと聞く。平地での建築のみに絞り、技術が必要無いようにすることを優先したのじゃろうな」
「なるほどなあ。さすが過去の知識の番人だ」
ヨルカの言葉に納得しつつ。
本日は一日使ってスロープ作成。
翌日はそこに壁を引き上げていって、中心から少しずつ立てていく。
で、スロープをちょっとずつ削っていく。
おお、気の遠くなるような作業。
『ウグワーッ! コツコツ仕事をしました! 実績・千里の道も~、解除! 500pt獲得!』
「実作業してくれてるのは作業員の人たちだからなあ。あっ、壁の設置に失敗して崩れる~」
向こうから作業員たちのウグワーッという叫びが聞こえてきた。
「マキナ、ロボットアーム出動!!」
「はーい!」
『ポピピー!』
インビンシブル号、走る!
そして壁をヒョイッと持ち上げて、作業員たちを救出するのだ。
幸い、スロープのために盛っていた土にめり込んだお陰で、作業員に死者はなし。
ただし、数名が怪我でリタイア。
危険な作業なのだ……!!
「アーチは俺たちがやるべきだろうか。それとも、現地の人達に経験を積んでもらい、今後は自分でやれるようにしてもらうべきか……うむむ」
「ミアン、視点がもう上位存在じゃのう。普通は、今だけ良ければいいじゃろ! みたいに思って全部自分でやると思うがのう!」
「ほら、俺の場合UGWポイントで生活できるから、働いても現地の経済が回らないじゃない。この世界にとっての部外者みたいな俺なので、せめて経済をぐりぐり回さないと申し訳ない」
「気にしいじゃのう」
「それになんか俺だけハーレムみたいになってきて、この世界の男たちに申し訳ない。女性の数を減らしてしまって済まない」
「本当にお前、気にしいじゃのう!? 良いか? よく考えてみよ。マキナもデリアもわしも……いや、マキナは何もなければ別の男が現れたじゃろうが、わしらはあれじゃぞ。お前以外に選択肢がないぞ? デリアは仕事の中で人間性を失って仕事マシーンみたいになっていっていたであろう。わしはあのまま過去の記録を守り続け、一人だれにも知られず朽ちていったことであろう。ほれ!! お前、少なくとも二人助けておるんじゃ!! 胸を張れ、胸を!!」
ぺちーんと背中を叩かれてしまった!
うおー、ヨルカは非力だなあ。
だが気持ちがちょっと軽くなったぞ。
「よし、マキナ。ジュドクと二人で、チャットボットが提示した工法通りに壁を立ててくれ。みんなー! やり方の見本を見せるので集まってくれー!」
「よーし、私のパワーがあるところ見せてやりますよー!」
「おう! 頑張ろうなマキナ! やるぞー!!」
今回はジュドク、ブレスを封印!
素のパワーだけでやってもらう。
人竜族なら、二人だけで壁を引き上げ、起こすことができるのだ!
とにかくフィジカルが強いなこの種族。
単純な筋力だけなら、オーガがこれに匹敵するらしいが……。
「私達って尻尾があるでしょう? これで踏ん張れる分、オーガよりもずっと力を出せるんですよ」
サクサク作業を終えて戻ってきたマキナなのだった。
うーん、ものの数分で作業が終わった!
「この程度の労働ならお腹の赤ちゃんにも障りませんからね!」
「あっ、そうだった! マキナ妊娠してたんじゃん! うわー、俺のバカ~!」
「まーた自分を責めておるぞこの男は」
『そんなあなたに、奥さんのお腹の中の安定状況がすぐ分かるアプリがありますが……』
「買う買う!!」
チャットボットに踊らされ、俺はアプリを導入した!
ほう、すくすく赤ちゃんアプリ……。
このプログラム画面を見られる女子のみ、赤ちゃん状況が確認できる……。
そういうゲームみたいだな……。
マキナのお腹の中の子供は、まだ形が曖昧だなあ。
危ない時期なんじゃないの……!?
『人竜族はこのあたりの構造がかなり強固で、尻尾を支える骨盤が子宮を強力にガードします。ですので相当ハードな労働でも流れることはありません』
「すげー」
「人竜族の始祖は人の女性が産んだ卵から誕生したそうなんですよ。ですけど、彼女は卵ではなく子供を産んだんですね。そして産んだ後に卵の皮が出てくるんです」
「あー、卵胎生! 人竜族は卵胎生だったかあ」
赤ちゃんの大きさは人間よりちょっと大きい。
そして人竜族女子は体が大きい。
つまり、赤ちゃんは卵の中である程度育ってから生まれてくる。
人間で言えば、生後三ヶ月くらいの状態で誕生するっぽい。
異種族感が出てきたぞ……!
『なお、デリアさんはハーフエルフですので普通の女性と変わりません。さあ、早く子供作って下さい』
チャットボットが急かしてくる!
「わしは? わしはどうなるんじゃ? アバターが子供を産むなど聞いたこともないぞ」
『ヨルカさんは本来実体のない存在なのですが、受肉体としてアバターを運用しています。これはミアンさんと契約した段階で私がちょちょっと体の中を作り変えていますので』
「おいこら勝手にやるでない!?」
『普通に生まれます』
「なんということじゃ」
「このチャットボット、恐ろしい存在だな」
わちゃわちゃ話をしていたら、向こうでジュドクの指導を受けた作業員たちがアーチの上に壁を立てたのである。
ワーッと歓声があがる。
「すげー。人間は学習し進化していく……」
「またお前、上位存在みたいなこと言っておるのう……」
『ウグワーッ! 作業員レベルが上がりました! 実績・人の歩みの尊さ、解除! 1000pt獲得!』
◎現在のポイント:121220pt
貢献ポイント :155855ポイント
第二目標地点までのルートは、現地の生き物が壁の向こうに通過できるよう、トンネルを作っているのだ。
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「過去の技術の記録は全てなくしておるじゃろうからの。外部の国との交流も困難な世界じゃし、継承されている知識がいびつになるのもおかしくはなかろう。それに、仕事に不慣れな移民がやることも多い仕事だと聞く。平地での建築のみに絞り、技術が必要無いようにすることを優先したのじゃろうな」
「なるほどなあ。さすが過去の知識の番人だ」
ヨルカの言葉に納得しつつ。
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翌日はそこに壁を引き上げていって、中心から少しずつ立てていく。
で、スロープをちょっとずつ削っていく。
おお、気の遠くなるような作業。
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「実作業してくれてるのは作業員の人たちだからなあ。あっ、壁の設置に失敗して崩れる~」
向こうから作業員たちのウグワーッという叫びが聞こえてきた。
「マキナ、ロボットアーム出動!!」
「はーい!」
『ポピピー!』
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そして壁をヒョイッと持ち上げて、作業員たちを救出するのだ。
幸い、スロープのために盛っていた土にめり込んだお陰で、作業員に死者はなし。
ただし、数名が怪我でリタイア。
危険な作業なのだ……!!
「アーチは俺たちがやるべきだろうか。それとも、現地の人達に経験を積んでもらい、今後は自分でやれるようにしてもらうべきか……うむむ」
「ミアン、視点がもう上位存在じゃのう。普通は、今だけ良ければいいじゃろ! みたいに思って全部自分でやると思うがのう!」
「ほら、俺の場合UGWポイントで生活できるから、働いても現地の経済が回らないじゃない。この世界にとっての部外者みたいな俺なので、せめて経済をぐりぐり回さないと申し訳ない」
「気にしいじゃのう」
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「おう! 頑張ろうなマキナ! やるぞー!!」
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うーん、ものの数分で作業が終わった!
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赤ちゃんの大きさは人間よりちょっと大きい。
そして人竜族女子は体が大きい。
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