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伝説に続く人たち編……って伝説は私!?
第435話 実力で通過してくる!伝説
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オーディションの日がやってきた。
なんか最近、時間の経過が加速してない?
大丈夫?
あっという間に一年が終わったりしない?
私は私で、去年までとは質が違う系統の忙しさ。
体感時間が一瞬で過ぎていく~。
「はづきさん、スタンバイOKです!」
「あ、あ、はーい」
私が舞台袖から出てくると、ワーッと満場の拍手が出迎えた。
あひー!
分かっちゃいたけど、物凄く人が集まってる!
ここは大型のホールを借り切って作られた、オーディション会場。
たくさんの観客と、業界関係者が見守る。
私は小走りで、用意された席についた。
審査委員長、と書かれている。
うーん!
私が審査委員長……!!
※『はづきっち来た!』『緊張してるw』『審査員も錚々たるメンツだもんなあ』
審査委員は有識者、配信者本人、そして現役の陰陽師や魔法使いで構成されている。
我らが宇宙さんもいる。
スレイヤーVさん……つまり大京元長官も。
この中のトップが私でいいのか?
「君が唯一、魔王と直接交戦して帰還した人間なんだ。それに君ほどの場数を踏み、様々な敵と戦ってきた人物はいない。そしてあらゆる形の配信に挑戦し、海、空、宇宙にまで飛び出した配信者もいない。君が最適任だぞ」
スレイヤーVさんが囁いてくれた。
一番席が近いもんね。
「あ、ありがとうございます~。そう聞くと、我ながらとんでもないことをしているような……」
「普通に空前絶後の成果を上げているからな。俺もおそらく君の真似は無理だ」
そこまで……。
よく見ると、その場の有識者も配信者も陰陽師たちも、私と目が会うと会釈してくる。
なんだなんだ?
「はづき君はまさにダンジョン配信界隈のトップランナーであり、全ての事象の中心にいる。君の偉大さが分からん連中には、審査員すら務まらんさ」
宇宙さん!
持ち上げるのはやめてください~。
ということで、オーディションはスタートです。
現場にいきなり現れる……というわけではなく……。
「えー、我々陰陽師と現代魔法使いが、ここに疑似ダンジョンを作成しています。近隣の球場を一つ借り切り、内部全てを超拡大構造のダンジョン化しました。まずは、ここを最速で抜けてきた十人を一次審査合格とします」
立ち上がって解説した宇宙さんに、おおーっと会場がどよめく。
いきなりの実力審査!
※『ガチすぎる』『世界の命運が掛かってるもんな』『海外からもめちゃくちゃ詰めかけてきたってマジ?』『審査なしで決定した一人目が登録者数十万弱のアメリカの配信者だぞ。国籍全く関係無いの明らかじゃん』
そうそう!
世界中から、我こそは! という配信者が集まってるんだよね!
その数なんと五万人!!
あらゆる手段を使って日本に上陸した彼らは、その時点でもう第ゼロ次審査を通過してると思う。
その次の第一次審査は、ダンジョンでよくある内部構造を拡大した感じにした野球場攻略。
なので、宇宙さん曰く「三十万人くらいなら飲み込めるはず。我々の総力を結集した疑似ダンジョンを堪能して欲しいなあ」とのことです。
突入した候補者たちは、仕掛けられた様々な罠とか式神とか使い魔と戦うことになる。
「がんばれがんばれ」
私が応援すると、なんか参加者の人たちがポワーンと光ってパワーアップした。
※『あっ』『いかーんw!』『はづきっちが応援するだけでバフが掛かるぞ!!』
「あーっ、いけませんいけません! 審査委員長は声出し応援禁止です!」
司会の人に注意されてしまった!
そんなー。
しかし、私が応援しただけでみんながパワーアップするとはどういうことなんだ。
私は、全員が実力を出し切って頑張ってほしいなーと思っただけなのに。
とか思っている間に、会場大画面に映し出されたダンジョン攻略は進んでいるみたい。
みんな配信しつつ、同接パワーを受け取って突き進む!
おや?
見覚えのある子がドローンを引き連れてどんどん進んでる。
あれは……ユーシャちゃん!
ピンク色のふわふわ浮かぶドローンと、何か喋りながら攻略してるみたい。
そしてモンスターが現れると、ユーシャちゃんが放った魔法をドローンが増幅して攻撃する。
さらにドローンから剣を抜き出して、モンスターを必殺技っぽい動きで両断するユーシャちゃん。
超パワーアップしてるー!
審査員の人もヒソヒソ話し合っていて、「彼女は決まりでしょう」「華もある。実力もある。さらに変化し続けるダンジョンを的確に進んでいける運もある」
なるほど、ダンジョンは変わり続けるいじわるな構造だったのね……。
各国の名だたる配信者が、上手くここを抜けられない中。
実力と運を兼ね備えた配信者たちが巨大ダンジョンを駆け抜けていく!
一番乗りはアフリカ人の女の子。
二番目にユーシャちゃんで、三番目はなんとケンタウロスとタッグの男の子だ。
で、四番目、五番目とベテラン配信者っぽい人が続いて……。
六番目にイギリスのシェリー!
七番目がホワイトナイトさん! あ、ブラックナイトさんは穴に落っこちて脱落です。
八番目で悠然と八咫烏さんが出てきた。ワイプ画像で、八咫烏さんを先に行かせるために穴に落っこちたチャラウェイさんが「俺を踏み台に~」とか言ってる。
九番目、エルフの人!
十番目で……「おお~。ギリギリ間に合っちゃったねえー。スパイスは運がいいかも!」スパイスちゃんだー!
なんか、会場が八咫烏さんとスパイスちゃんでうわーっと沸くんですけど。
イギリスでは、シェリーとホワイトナイトさんが通ったんで大盛りあがりらしい。
私が知らない人は、一番と三番と四番と五番と九番か。
なかなかバランスがいいんじゃないでしょうか!
またぎちゃんとゆくいちゃんは惜しくも通らなかった!
二十人通過なら入ってたよね。
ということで、第一次審査が終了なのです!
ちなみに、公正を期すためにイカルガメンバーは参加してないぞ!
なんか最近、時間の経過が加速してない?
大丈夫?
あっという間に一年が終わったりしない?
私は私で、去年までとは質が違う系統の忙しさ。
体感時間が一瞬で過ぎていく~。
「はづきさん、スタンバイOKです!」
「あ、あ、はーい」
私が舞台袖から出てくると、ワーッと満場の拍手が出迎えた。
あひー!
分かっちゃいたけど、物凄く人が集まってる!
ここは大型のホールを借り切って作られた、オーディション会場。
たくさんの観客と、業界関係者が見守る。
私は小走りで、用意された席についた。
審査委員長、と書かれている。
うーん!
私が審査委員長……!!
※『はづきっち来た!』『緊張してるw』『審査員も錚々たるメンツだもんなあ』
審査委員は有識者、配信者本人、そして現役の陰陽師や魔法使いで構成されている。
我らが宇宙さんもいる。
スレイヤーVさん……つまり大京元長官も。
この中のトップが私でいいのか?
「君が唯一、魔王と直接交戦して帰還した人間なんだ。それに君ほどの場数を踏み、様々な敵と戦ってきた人物はいない。そしてあらゆる形の配信に挑戦し、海、空、宇宙にまで飛び出した配信者もいない。君が最適任だぞ」
スレイヤーVさんが囁いてくれた。
一番席が近いもんね。
「あ、ありがとうございます~。そう聞くと、我ながらとんでもないことをしているような……」
「普通に空前絶後の成果を上げているからな。俺もおそらく君の真似は無理だ」
そこまで……。
よく見ると、その場の有識者も配信者も陰陽師たちも、私と目が会うと会釈してくる。
なんだなんだ?
「はづき君はまさにダンジョン配信界隈のトップランナーであり、全ての事象の中心にいる。君の偉大さが分からん連中には、審査員すら務まらんさ」
宇宙さん!
持ち上げるのはやめてください~。
ということで、オーディションはスタートです。
現場にいきなり現れる……というわけではなく……。
「えー、我々陰陽師と現代魔法使いが、ここに疑似ダンジョンを作成しています。近隣の球場を一つ借り切り、内部全てを超拡大構造のダンジョン化しました。まずは、ここを最速で抜けてきた十人を一次審査合格とします」
立ち上がって解説した宇宙さんに、おおーっと会場がどよめく。
いきなりの実力審査!
※『ガチすぎる』『世界の命運が掛かってるもんな』『海外からもめちゃくちゃ詰めかけてきたってマジ?』『審査なしで決定した一人目が登録者数十万弱のアメリカの配信者だぞ。国籍全く関係無いの明らかじゃん』
そうそう!
世界中から、我こそは! という配信者が集まってるんだよね!
その数なんと五万人!!
あらゆる手段を使って日本に上陸した彼らは、その時点でもう第ゼロ次審査を通過してると思う。
その次の第一次審査は、ダンジョンでよくある内部構造を拡大した感じにした野球場攻略。
なので、宇宙さん曰く「三十万人くらいなら飲み込めるはず。我々の総力を結集した疑似ダンジョンを堪能して欲しいなあ」とのことです。
突入した候補者たちは、仕掛けられた様々な罠とか式神とか使い魔と戦うことになる。
「がんばれがんばれ」
私が応援すると、なんか参加者の人たちがポワーンと光ってパワーアップした。
※『あっ』『いかーんw!』『はづきっちが応援するだけでバフが掛かるぞ!!』
「あーっ、いけませんいけません! 審査委員長は声出し応援禁止です!」
司会の人に注意されてしまった!
そんなー。
しかし、私が応援しただけでみんながパワーアップするとはどういうことなんだ。
私は、全員が実力を出し切って頑張ってほしいなーと思っただけなのに。
とか思っている間に、会場大画面に映し出されたダンジョン攻略は進んでいるみたい。
みんな配信しつつ、同接パワーを受け取って突き進む!
おや?
見覚えのある子がドローンを引き連れてどんどん進んでる。
あれは……ユーシャちゃん!
ピンク色のふわふわ浮かぶドローンと、何か喋りながら攻略してるみたい。
そしてモンスターが現れると、ユーシャちゃんが放った魔法をドローンが増幅して攻撃する。
さらにドローンから剣を抜き出して、モンスターを必殺技っぽい動きで両断するユーシャちゃん。
超パワーアップしてるー!
審査員の人もヒソヒソ話し合っていて、「彼女は決まりでしょう」「華もある。実力もある。さらに変化し続けるダンジョンを的確に進んでいける運もある」
なるほど、ダンジョンは変わり続けるいじわるな構造だったのね……。
各国の名だたる配信者が、上手くここを抜けられない中。
実力と運を兼ね備えた配信者たちが巨大ダンジョンを駆け抜けていく!
一番乗りはアフリカ人の女の子。
二番目にユーシャちゃんで、三番目はなんとケンタウロスとタッグの男の子だ。
で、四番目、五番目とベテラン配信者っぽい人が続いて……。
六番目にイギリスのシェリー!
七番目がホワイトナイトさん! あ、ブラックナイトさんは穴に落っこちて脱落です。
八番目で悠然と八咫烏さんが出てきた。ワイプ画像で、八咫烏さんを先に行かせるために穴に落っこちたチャラウェイさんが「俺を踏み台に~」とか言ってる。
九番目、エルフの人!
十番目で……「おお~。ギリギリ間に合っちゃったねえー。スパイスは運がいいかも!」スパイスちゃんだー!
なんか、会場が八咫烏さんとスパイスちゃんでうわーっと沸くんですけど。
イギリスでは、シェリーとホワイトナイトさんが通ったんで大盛りあがりらしい。
私が知らない人は、一番と三番と四番と五番と九番か。
なかなかバランスがいいんじゃないでしょうか!
またぎちゃんとゆくいちゃんは惜しくも通らなかった!
二十人通過なら入ってたよね。
ということで、第一次審査が終了なのです!
ちなみに、公正を期すためにイカルガメンバーは参加してないぞ!
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