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私の最終決戦?編
第481話 企画! 単独コンサート伝説
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インペリアルレコードのノリマキさん、うちのマネージャーをしてくれてるルンテさん、そして迷宮省にいるお前らの皆さんに集まっていただきました。
他に、私の歌を出すに当たってお世話になった方々やその上の偉い人もいます。
「えー、単刀直入に申し上げますと」
集まって早々、なんか凄い緊張感が場に漂う中、私は切り出した。
横にはアシスタントとしてベルっちがいる。
直前まで、
「みんなむちゃくちゃピリピリしてるんだけど」
『それはそうでしょ。はづきが業界関係者を集めて秘密裏に発表をするなんて言われたら、みんなヒリつくって』
「そんなもんかなあ」
なんて話をしてたんだけど。
まあ、こうやって緊張してるのも体に良くないよねということで、すぐに発表することにしたのだった。
「えー、私、きら星はづきは単独コンサートを計画してます」
発表した瞬間、どよめきが走る。
ざわざわざわ!
業界の偉い人まで、思わず立ち上がり、近くの人達と喋り始めた。
めちゃくちゃ動揺してるー。
「なぜだろう」
『物凄いビッグイベントになるってみんな一瞬で気付いたんじゃない? だから誰がこれの利益を総取りするか、みたいなフェーズに入った!』
「なるほどー。えー、皆さん落ち着いて下さい。これはですね、魔王をおびき寄せるための作戦なので。こう、コンサートステージの地下にインターネッツ技術と陰陽術と魔法を集合させた転移魔法陣を作ってですね。種子島のアバターロケットを発射場ごと呼び出し、そこで私ごと魔王を宇宙に打ち上げて決戦します」
一気に会場が静かになった。
全員が私を見つめて、そして口を開けてポカーンとしている。
『想像できる限界を超えたな……』
迷宮省のお前らだけが、「なるほど!」「確かにそれは名案です!」「さすがはづきっち!」とすぐさま復活してワーッと盛り上がった。
迷宮省の悲願だもんねえ、魔王打倒してのダンジョンがない世界。
その後、ちょっとずつみんな正気に戻ってきた。
「コンサートチケットは売れるな……」「安全度はどれくらいに?」「あ、SS席は戦力になる配信者で埋めるべきなんじゃないか?」
皆さんやっと分かってきましたねえ……。
単独コンサート序盤から中盤は堅実にやって、魔王のおびき寄せに成功したら、即座に最終決戦へ移行する寸法です。
会場でトップ配信者と私による魔王への攻撃を仕掛けて、で打ち上げ。
宇宙でやっつける。
うーん、非の打ち所のない完璧な作戦。
これを魔王に気取られるわけにはいかないので、今オフラインで会議してるわけです。
この会議場入口には宇宙さんとウェスパース氏の協力を得て色々仕込んでおいたので、怪しそうなのは弾かれている。
なんか入ろうとして弾き飛ばされて気絶した人とかいたけど、あれは魔王の息が掛かった人です。
業界の中まで入りこまれてるなあ。
こうして結論から話された会議はもりもり進み、記者会見による世間への大々的発表、会場を押さえることと、グッズの作成、そこに向けての四曲目の新曲作成などなど……。
一気に決まっていくのだった。
そうか……。
四曲目かあ……。
私ももう一端のアーティストになってしまったではないか。
こうして、夏休みは遊ぶどころではなくなったのだった!
な、なんということだー!
四曲目はすでにインペリアルレコードさん側でほぼほぼ完成していたらしく、なんなら五曲目もあった。
私は歌と振り付けを覚えねばならず大変。
同時進行で、他の業界スタッフさんたちが大至急会場を押さえた。
人類の命運が掛かっているけど、魔王にそれを気取られたら大変。
なので結局秋頃になってしまった。
「これでもかなり無茶を言ってねじ込んだんで、恨まれました」
インペリアルレコードのベテランっぽい人がタハハと笑っている。
ノリマキさんの上司で、昔凄かった人らしい。
なるほど、その時のコネとかを全部使ったのだ。
「なのではづきさん、うちの息子が大ファンなんで、サインをいただけると……」
「いいですよいいですよ」
私はもりもりサインを書いた。
一筆で頑張ってくださるならそれに越したことはないのだ!
ちなみにサインを受け取ったら、その人の背後にいた社員の人が「ギャーッ」とか叫んで倒れたりした。
シューッと黒いもやみたいなものが抜けていく。
あっ、魔王のスパイ~!
色々くぐり抜けてきたのか!
どこにでもいるなあ。
同席していたノリマキさんが、声をひそめて言った。
「実は計画の重要なやつは、はづきさんのサインとかお借りしてる私物をあちこちに置いてるんですよ。そうしたら不思議なくらい情報が全然漏洩しなくて。社内で突然倒れる人が増えたんだけど、彼らはみんな外部からコネで入った中途の人やバイトの子ばかりで」
「なるほどー」
なんかよく分からないけどお役に立てて何よりなのだ!
そしてそして、8月も終わりに近づく頃合いに記者会見にて大々的に発表!
Xデーその一と名付けたんだけど、どんどん近づいてくる。
ドキドキするかと言われると、まあまあドキドキするけど……。
『考えるべきは、魔王を倒したその後でしょ?』
「そうだねえー。卒業までは配信者やるかなあ……」
『それがいいんじゃない? で、私たちどうする?』
「私とベルっちかあ。一旦分かれちゃったものが完全に一つになるのもめんどくさそうだし……」
『お互い別活動とかで、身の振り方も考えないとねえ』
そんな話をする私たちなのだった。
そしていよいよやって来る、単独コンサートの発表会!
他に、私の歌を出すに当たってお世話になった方々やその上の偉い人もいます。
「えー、単刀直入に申し上げますと」
集まって早々、なんか凄い緊張感が場に漂う中、私は切り出した。
横にはアシスタントとしてベルっちがいる。
直前まで、
「みんなむちゃくちゃピリピリしてるんだけど」
『それはそうでしょ。はづきが業界関係者を集めて秘密裏に発表をするなんて言われたら、みんなヒリつくって』
「そんなもんかなあ」
なんて話をしてたんだけど。
まあ、こうやって緊張してるのも体に良くないよねということで、すぐに発表することにしたのだった。
「えー、私、きら星はづきは単独コンサートを計画してます」
発表した瞬間、どよめきが走る。
ざわざわざわ!
業界の偉い人まで、思わず立ち上がり、近くの人達と喋り始めた。
めちゃくちゃ動揺してるー。
「なぜだろう」
『物凄いビッグイベントになるってみんな一瞬で気付いたんじゃない? だから誰がこれの利益を総取りするか、みたいなフェーズに入った!』
「なるほどー。えー、皆さん落ち着いて下さい。これはですね、魔王をおびき寄せるための作戦なので。こう、コンサートステージの地下にインターネッツ技術と陰陽術と魔法を集合させた転移魔法陣を作ってですね。種子島のアバターロケットを発射場ごと呼び出し、そこで私ごと魔王を宇宙に打ち上げて決戦します」
一気に会場が静かになった。
全員が私を見つめて、そして口を開けてポカーンとしている。
『想像できる限界を超えたな……』
迷宮省のお前らだけが、「なるほど!」「確かにそれは名案です!」「さすがはづきっち!」とすぐさま復活してワーッと盛り上がった。
迷宮省の悲願だもんねえ、魔王打倒してのダンジョンがない世界。
その後、ちょっとずつみんな正気に戻ってきた。
「コンサートチケットは売れるな……」「安全度はどれくらいに?」「あ、SS席は戦力になる配信者で埋めるべきなんじゃないか?」
皆さんやっと分かってきましたねえ……。
単独コンサート序盤から中盤は堅実にやって、魔王のおびき寄せに成功したら、即座に最終決戦へ移行する寸法です。
会場でトップ配信者と私による魔王への攻撃を仕掛けて、で打ち上げ。
宇宙でやっつける。
うーん、非の打ち所のない完璧な作戦。
これを魔王に気取られるわけにはいかないので、今オフラインで会議してるわけです。
この会議場入口には宇宙さんとウェスパース氏の協力を得て色々仕込んでおいたので、怪しそうなのは弾かれている。
なんか入ろうとして弾き飛ばされて気絶した人とかいたけど、あれは魔王の息が掛かった人です。
業界の中まで入りこまれてるなあ。
こうして結論から話された会議はもりもり進み、記者会見による世間への大々的発表、会場を押さえることと、グッズの作成、そこに向けての四曲目の新曲作成などなど……。
一気に決まっていくのだった。
そうか……。
四曲目かあ……。
私ももう一端のアーティストになってしまったではないか。
こうして、夏休みは遊ぶどころではなくなったのだった!
な、なんということだー!
四曲目はすでにインペリアルレコードさん側でほぼほぼ完成していたらしく、なんなら五曲目もあった。
私は歌と振り付けを覚えねばならず大変。
同時進行で、他の業界スタッフさんたちが大至急会場を押さえた。
人類の命運が掛かっているけど、魔王にそれを気取られたら大変。
なので結局秋頃になってしまった。
「これでもかなり無茶を言ってねじ込んだんで、恨まれました」
インペリアルレコードのベテランっぽい人がタハハと笑っている。
ノリマキさんの上司で、昔凄かった人らしい。
なるほど、その時のコネとかを全部使ったのだ。
「なのではづきさん、うちの息子が大ファンなんで、サインをいただけると……」
「いいですよいいですよ」
私はもりもりサインを書いた。
一筆で頑張ってくださるならそれに越したことはないのだ!
ちなみにサインを受け取ったら、その人の背後にいた社員の人が「ギャーッ」とか叫んで倒れたりした。
シューッと黒いもやみたいなものが抜けていく。
あっ、魔王のスパイ~!
色々くぐり抜けてきたのか!
どこにでもいるなあ。
同席していたノリマキさんが、声をひそめて言った。
「実は計画の重要なやつは、はづきさんのサインとかお借りしてる私物をあちこちに置いてるんですよ。そうしたら不思議なくらい情報が全然漏洩しなくて。社内で突然倒れる人が増えたんだけど、彼らはみんな外部からコネで入った中途の人やバイトの子ばかりで」
「なるほどー」
なんかよく分からないけどお役に立てて何よりなのだ!
そしてそして、8月も終わりに近づく頃合いに記者会見にて大々的に発表!
Xデーその一と名付けたんだけど、どんどん近づいてくる。
ドキドキするかと言われると、まあまあドキドキするけど……。
『考えるべきは、魔王を倒したその後でしょ?』
「そうだねえー。卒業までは配信者やるかなあ……」
『それがいいんじゃない? で、私たちどうする?』
「私とベルっちかあ。一旦分かれちゃったものが完全に一つになるのもめんどくさそうだし……」
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そんな話をする私たちなのだった。
そしていよいよやって来る、単独コンサートの発表会!
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