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スローライフが攻めてきたぞーっ編
第36話 復讐者雪だるま!だがそれよりも今は洋服店だ
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雪だるまにして、元堕ちたる神の仔のフランクリン。
彼の壮絶な半生について、飯を食いながら適当に聞いた。
大変だなあ。
まあ悔しみもわかる。
ほどほどに協力してやろうではないか。
「タマルあんまやる気なさそうね」
「退廃帝を捕まえるモチベーションがそこまで無いからな。俺はスローライフをしたいのであって、誰かの復讐を成就させたいのではないのだ」
『言い得て妙ですな』
『お願いしますよ! せっかくミーがこうして受肉……受雪……? したのですから、この機会に復讐を遂げておきたいのです!』
そうは言われてもなあ……。
まあ無理しないでやっていくかと決めた。
そうして魔人商店にツケを払いに行ったら、耳寄りな情報である。
「退廃帝を攻略すると、洋服店がここにやってきまぁす」
「きまぁす」
「な、なんだってー!!」
俺は仰天して飛び上がった。
それは重大情報ではないか。
洋服店が来るということは、血のトレンチコートとかカエル装備とかトロル装備しか入ってなかったお洒落な衣装ケースが、かっこよかったりかわいかったりする衣類で満たされるということ。
俺はかっこいい衣装を纏い、ラムザーにガテン系の服を着せ、ポタルを可愛くデコれるではないか。
もりもりと俺の中のモチベーションが湧き上がってきた。
「やるぞ! 退廃帝を捕まえて売り払ってやる!」
「期待してまあす」
「まあす」
「それにしても、博物館もそうだけどさ。どうして魔人候を倒すとここの設備が増えるの?」
「それはですね、兄弟神がこの世界の守りとなっていまあす。彼らが減ると、世界の守りは崩れ、そこから我々外なる神が入り込めるのでえす」
「そうなのでえす」
「なるほどー。君らも侵略者なんだなあ。お店やってるのはなんで?」
「私たち、別に侵略にそこまで興味がないんですけど、タマルさんのお手伝いをして活躍してるのを見るのが楽しいのでえす」
「そうなのでえす」
俺の頑張りが彼らの娯楽だったのか。
そして俺をサポートするほど、娯楽は続いて長く長く楽しめると。
「ありがたい。じゃあ色々今後も手伝ってくれ」
「はーい! またのお越しをお待ちしていまあす」
「まあす」
双子の姉妹が手を振っているのだった。
その後、博物館にも立ち寄る。
ちょっと多めに獲れた海の生き物を寄付してきた。
『普通の生き物というのもたまにはいいですね。飾っておきましょう。ですが、本来異形博物館は、異形を展示するもの。もっとおどろおどろしいのを寄付してくださいね』
「よしきた」
だが、魚介類を寄付したのでレシピが生えてきたぞ。
▶DIYお料理レシピ
※魚介のパエリヤ
素材:魚介(種類が多いほどよい)
後でまたみんなと食べよう。
館長に別れを告げ、馬車に帰還である。
「フランクリン! 俺はやるぞ! 憎き退廃帝を捕らえてこの大地を解放し、スローに暮らしやすい世の中を作る!」
『あっ、突然燃えています! なぜだかはよく分かりませんが頼もしい!』
『あれはきっと、魔人商店でいいことを教えてもらったのですぞ』
「うんうん。タマルがやる気になってる時って、後でいいことがある時だもんね」
「鋭い! だがこれは諸君らにも意味があるのだ。なんと退廃帝をやっつけると、ゴッドモジュールに洋服店が来る……」
『洋服?』
「店?」
いかん!
地獄的で文化が広まっていないヘルズテーブルにおいて、洋服の価値というものは一般的ではないのだ!
これは説明をせねばなるまい。
「つまりな、俺はこうしてずっと普段着だが、もっと威厳のある格好とか、イケてる格好をしたりできるようになるんだ。ポタルももっと可愛い服を着たりとかだな」
「ふんふん?」
ピンと来てない。
「この間のウェットスーツみたいなのとかたくさん来る」
「えっ!! それは楽しみ!」
よし、理解した。
体験から理解してもらう他無いな。
「ラムザーはあれだ。トロルとカエル以外にも装備ができるかもしれない」
『おおっ、それは楽しみですな!』
二人とも興味がある方向が違うからな。
『ミーには何か無いのですか』
「雪だるまだもんなあ。なんか人参とか見つけたら肩とかへそにくっつけて武装にしてやるよ」
『お二人との明らかな差異!! 雪だるまにも愛をプリーズ!』
「だって服着てあったかくなったら溶けるだろお前」
『あっ、それはそう』
フランクリンも納得したようだ。
これ以上彼と会話していると、サイドカーとつながっている扉が開けっ放しになるため寒い。
そういうことで、外で見張りに徹してもらうことにした。
「人と雪だるまはともに暮らせぬ仲だ。俺は中でぬくぬくと、フランクリンは外で寒風の中24時間体制で警戒をして暮らそう」
『ミーの負担が不当に大きくありませんかー!? いやまあそれしかないのは分かりますが』
物分りのいい雪だるまで助かるよ。
『タマル様、これで退廃帝領にいる間は、サイドカーを増やせば左右で警戒ができますな』
「あ、ほんとだ。サイドカー増やしとこう」
ということで。
うちの馬車はダブルサイドカーを装備したぞ。
狭い街道を行くときはサイドカーをアイテムボックスに収納する。
『ソーリー! 幌越しでいいのでミーの身の上話を聞いてくださーい』
「オーケーオーケー」
『サンキュー! 聞いてくれたらこの先にあったはずの遺跡まで案内しまーす』
「オー、イセキ」
「またタマルが変な言葉で会話し始めたよ」
思わず引っ張られちゃうんだよ。
だが、遺跡は気になるな。
今の所退廃帝の情報もゼロだし、そこで何か分かるかもしれないのだ。
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大変だなあ。
まあ悔しみもわかる。
ほどほどに協力してやろうではないか。
「タマルあんまやる気なさそうね」
「退廃帝を捕まえるモチベーションがそこまで無いからな。俺はスローライフをしたいのであって、誰かの復讐を成就させたいのではないのだ」
『言い得て妙ですな』
『お願いしますよ! せっかくミーがこうして受肉……受雪……? したのですから、この機会に復讐を遂げておきたいのです!』
そうは言われてもなあ……。
まあ無理しないでやっていくかと決めた。
そうして魔人商店にツケを払いに行ったら、耳寄りな情報である。
「退廃帝を攻略すると、洋服店がここにやってきまぁす」
「きまぁす」
「な、なんだってー!!」
俺は仰天して飛び上がった。
それは重大情報ではないか。
洋服店が来るということは、血のトレンチコートとかカエル装備とかトロル装備しか入ってなかったお洒落な衣装ケースが、かっこよかったりかわいかったりする衣類で満たされるということ。
俺はかっこいい衣装を纏い、ラムザーにガテン系の服を着せ、ポタルを可愛くデコれるではないか。
もりもりと俺の中のモチベーションが湧き上がってきた。
「やるぞ! 退廃帝を捕まえて売り払ってやる!」
「期待してまあす」
「まあす」
「それにしても、博物館もそうだけどさ。どうして魔人候を倒すとここの設備が増えるの?」
「それはですね、兄弟神がこの世界の守りとなっていまあす。彼らが減ると、世界の守りは崩れ、そこから我々外なる神が入り込めるのでえす」
「そうなのでえす」
「なるほどー。君らも侵略者なんだなあ。お店やってるのはなんで?」
「私たち、別に侵略にそこまで興味がないんですけど、タマルさんのお手伝いをして活躍してるのを見るのが楽しいのでえす」
「そうなのでえす」
俺の頑張りが彼らの娯楽だったのか。
そして俺をサポートするほど、娯楽は続いて長く長く楽しめると。
「ありがたい。じゃあ色々今後も手伝ってくれ」
「はーい! またのお越しをお待ちしていまあす」
「まあす」
双子の姉妹が手を振っているのだった。
その後、博物館にも立ち寄る。
ちょっと多めに獲れた海の生き物を寄付してきた。
『普通の生き物というのもたまにはいいですね。飾っておきましょう。ですが、本来異形博物館は、異形を展示するもの。もっとおどろおどろしいのを寄付してくださいね』
「よしきた」
だが、魚介類を寄付したのでレシピが生えてきたぞ。
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※魚介のパエリヤ
素材:魚介(種類が多いほどよい)
後でまたみんなと食べよう。
館長に別れを告げ、馬車に帰還である。
「フランクリン! 俺はやるぞ! 憎き退廃帝を捕らえてこの大地を解放し、スローに暮らしやすい世の中を作る!」
『あっ、突然燃えています! なぜだかはよく分かりませんが頼もしい!』
『あれはきっと、魔人商店でいいことを教えてもらったのですぞ』
「うんうん。タマルがやる気になってる時って、後でいいことがある時だもんね」
「鋭い! だがこれは諸君らにも意味があるのだ。なんと退廃帝をやっつけると、ゴッドモジュールに洋服店が来る……」
『洋服?』
「店?」
いかん!
地獄的で文化が広まっていないヘルズテーブルにおいて、洋服の価値というものは一般的ではないのだ!
これは説明をせねばなるまい。
「つまりな、俺はこうしてずっと普段着だが、もっと威厳のある格好とか、イケてる格好をしたりできるようになるんだ。ポタルももっと可愛い服を着たりとかだな」
「ふんふん?」
ピンと来てない。
「この間のウェットスーツみたいなのとかたくさん来る」
「えっ!! それは楽しみ!」
よし、理解した。
体験から理解してもらう他無いな。
「ラムザーはあれだ。トロルとカエル以外にも装備ができるかもしれない」
『おおっ、それは楽しみですな!』
二人とも興味がある方向が違うからな。
『ミーには何か無いのですか』
「雪だるまだもんなあ。なんか人参とか見つけたら肩とかへそにくっつけて武装にしてやるよ」
『お二人との明らかな差異!! 雪だるまにも愛をプリーズ!』
「だって服着てあったかくなったら溶けるだろお前」
『あっ、それはそう』
フランクリンも納得したようだ。
これ以上彼と会話していると、サイドカーとつながっている扉が開けっ放しになるため寒い。
そういうことで、外で見張りに徹してもらうことにした。
「人と雪だるまはともに暮らせぬ仲だ。俺は中でぬくぬくと、フランクリンは外で寒風の中24時間体制で警戒をして暮らそう」
『ミーの負担が不当に大きくありませんかー!? いやまあそれしかないのは分かりますが』
物分りのいい雪だるまで助かるよ。
『タマル様、これで退廃帝領にいる間は、サイドカーを増やせば左右で警戒ができますな』
「あ、ほんとだ。サイドカー増やしとこう」
ということで。
うちの馬車はダブルサイドカーを装備したぞ。
狭い街道を行くときはサイドカーをアイテムボックスに収納する。
『ソーリー! 幌越しでいいのでミーの身の上話を聞いてくださーい』
「オーケーオーケー」
『サンキュー! 聞いてくれたらこの先にあったはずの遺跡まで案内しまーす』
「オー、イセキ」
「またタマルが変な言葉で会話し始めたよ」
思わず引っ張られちゃうんだよ。
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