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スローライフの夜明け編
第135話 いざ引け、砂漠ロード
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砂漠の道はできた。
だが、これをコツコツとタマル村から引いていたのでは間に合わない。
いい方法を探すべく、俺は再び朽ちた都市に向かった。
「なんかな、一気にガーッと掘っていけるものがほしい」
『なかなか難しそうですな。それに足で歩いていたら、どれだけ効率的に掘れてもタマル様の速度になりますぞ』
「飛空艇で引っ張ってもらうとかかな……」
『どうしても堀りが浅くなりませんかな? ここは発想を変えるのはどうですかな』
「発想を変えるだと……!?」
ラムザーから飛び出してきた驚きのアイデア。
それは……。
『魔人侯も外なる神も、その世界に自分の世界を被せてしまいますからな。タマル様も同じことをすればいいのですぞ!』
「なーるほど!」
つまり、何かシートみたいなのをひたすら敷いて、この上に砂漠の道を載せていけばいいということなのだ。
どうせ破壊不能オブジェクトだ。
おいそれと壊されることはないだろう。
それっぽいもの、それっぽいもの……。
いやいや、それっぽいものすら必要ないだろう。
俺は眷属たちを呼び、みんなで都市を片っ端から破壊させた。
そして瓦礫を手にする。
「朽ちた構造材がこれだけあれば、何か閃かないかな?」
『新しいレシピが生まれた!』
「来た来た」
▶DIYレシピ
※生コンクリート
「よし、まずはこれで行こう!」
その日は一日、生コンクリートを生成し続けて、全部馬車に搭載した。
そして飛空艇で飛び立ち、空から生コンクリートを垂らしまくって生コンの道を作る。
デッドランドマウンテンまでが、生コンクリートで一直線に繋がれたぞ。
外に垂らしてちょっと放置すると固まるのだ。
次に砂漠まで戻り、俺を飛空艇からロープで吊り下げてもらう。
そして砂漠の道を生コンの上に垂れ流すのだ。
灰色の生コンロードが、砂漠色に染まっていく。
そこを、眷属たちがわいわいと歩いてくるではないか。
『うおーっ、砂漠の外の世界だ!』
『キナッコーの呪いみたいなので、俺らは外に出られなくなってたからなあ』
『まさか砂漠じゃない世界を見られるようになるとは思わなかった!』
『オアシスはあったけどな! わはははは!』
キャッキャと賑やかに騒ぎながら、飛空艇の後をついてくるのだ。
「なんかお祭りで行進してるみたいになってきたねえ」
ポタルが羽ばたきながら降りてきて、俺と並ぶ。
「うむ。遠足だな。かなりの距離を歩いてもらうことになるが、彼らにはちゃんと弁当を持ってきてもらっている。このためのサボテン牧場が生きたな」
「みんな楽しんでいるようだし、いいことしたねー」
「だなー」
ほっこりしながら、砂漠の道を引き続けるのである。
途中で逢魔卿領についた。
ちょうど釣りをしていた逢魔卿がこれに気付き、空飛ぶフグに乗ってふわふわ近づいてきた。
『何かまた面白そうな事をしているではないか。わらわも混ぜろ』
「すっかり面白いこと大好きな人になっている!」
『魔人侯を辞め、他の魔人侯が皆滅びてからは、いい感じに暇でな。タマル、わらわにも面白いことをさせるのだ』
「逢魔卿、タマルにグイグイ来るのダメよー!」
『いいじゃないか。お前だけのものではないのだし』
「私だけのものですー」
『わらわは気にしないぞ。寿命も長いからお前が寿命で死んでから、ゆっくりタマルと過ごしてもいい』
「こ、この人つよいー!!」
ポタルが愕然としている。
うむ、伊達に魔人侯ではないな。
結局そこから、逢魔卿も飛空艇の横をふわふわ移動することになった。
リセンボンたちも合流し、砂漠の眷属たちと挨拶を交わしたり、お弁当の交換をしたりしている。
「ヒャア、バケモノの群れだあ」
「タマル様の飛空艇に引率されてるぞ」
「さてはタマル様、また新しいことをやってるな」
「ついていってみるべ」
生き残りの人間たちから、元気な若者が数人、砂漠の道の横を歩き始めた。
砂漠眷属やリセンボンたちと、ワイワイ会話をしている。
おっ、弁当を分けてもらっているな。
「俺が仲良くしてる連中が、横のつながりを持っていってるのは見てて楽しいなあ」
『ああ。そなたが作った繋がりだ。誇るがいい。外なる神の眷属と、魔人侯に従う魔人たちと、人間たち。絶対に繋がるはずの無かった者たちが今、手を取り合おうとしている。……ところでこれは何をする集まりなのだ?』
「そうか、逢魔卿は詳しいこと知らなかったな。これこれこういうことでな」
環境保護艦隊の襲撃に備える話をした。
なるほどと頷く逢魔卿。
『空の上からの攻撃ということは、廻天将軍のそれよりも更に苛烈であろう。それに対抗するため、タマルは空に城塞を築き上げようというのだな? 面白い! 私たちも全力で支援しよう! 最初から話に乗るつもりではあったがな』
心強い味方である!
さて、そうこうしていたらデッドランドマウンテンまでやって来てしまった。
人間たちは飛空艇に載せて運んでやるとして、さて眷属は……。
『オー! デザートな眷属エブリワンがウォールをストレートにウォークしていきまーす!』
『ウォールをウォークですとな!?』
韻を踏んだところに反応するラムザー。
最近ダジャレ言ってなかったもんな。
だがそれよりも、デッドランドマウンテンの岸壁に生コンを敷き、砂漠の道をつなげると、眷属たちはここを平然と歩いて行くのである。
砂漠でさえあれば、どんな地形だろうと平地と同じように踏破できるのが、彼らの特性だったらしい。
レッサードラゴンたちが、たくさんの来客に驚いて覗きに来た。
そして俺たちが先導だと知ると、諦め顔で引っ込んでいったのだ。
賢い。
ちなみにレッサードラゴンたちの間を、ちびドラゴンが懸命にパタパタ飛んでいた。
大きくなってきたなあ。
「さあ、最後はデッドランドマウンテンの山頂に作業ができるくらいの砂漠を作れば終わりだぞ!」
『ウグワーッ! 世界を一段階繋げました! 2000ptゲット!』
▶DIYレシピ
生コンクリート
UGWポイント
17000pt
だが、これをコツコツとタマル村から引いていたのでは間に合わない。
いい方法を探すべく、俺は再び朽ちた都市に向かった。
「なんかな、一気にガーッと掘っていけるものがほしい」
『なかなか難しそうですな。それに足で歩いていたら、どれだけ効率的に掘れてもタマル様の速度になりますぞ』
「飛空艇で引っ張ってもらうとかかな……」
『どうしても堀りが浅くなりませんかな? ここは発想を変えるのはどうですかな』
「発想を変えるだと……!?」
ラムザーから飛び出してきた驚きのアイデア。
それは……。
『魔人侯も外なる神も、その世界に自分の世界を被せてしまいますからな。タマル様も同じことをすればいいのですぞ!』
「なーるほど!」
つまり、何かシートみたいなのをひたすら敷いて、この上に砂漠の道を載せていけばいいということなのだ。
どうせ破壊不能オブジェクトだ。
おいそれと壊されることはないだろう。
それっぽいもの、それっぽいもの……。
いやいや、それっぽいものすら必要ないだろう。
俺は眷属たちを呼び、みんなで都市を片っ端から破壊させた。
そして瓦礫を手にする。
「朽ちた構造材がこれだけあれば、何か閃かないかな?」
『新しいレシピが生まれた!』
「来た来た」
▶DIYレシピ
※生コンクリート
「よし、まずはこれで行こう!」
その日は一日、生コンクリートを生成し続けて、全部馬車に搭載した。
そして飛空艇で飛び立ち、空から生コンクリートを垂らしまくって生コンの道を作る。
デッドランドマウンテンまでが、生コンクリートで一直線に繋がれたぞ。
外に垂らしてちょっと放置すると固まるのだ。
次に砂漠まで戻り、俺を飛空艇からロープで吊り下げてもらう。
そして砂漠の道を生コンの上に垂れ流すのだ。
灰色の生コンロードが、砂漠色に染まっていく。
そこを、眷属たちがわいわいと歩いてくるではないか。
『うおーっ、砂漠の外の世界だ!』
『キナッコーの呪いみたいなので、俺らは外に出られなくなってたからなあ』
『まさか砂漠じゃない世界を見られるようになるとは思わなかった!』
『オアシスはあったけどな! わはははは!』
キャッキャと賑やかに騒ぎながら、飛空艇の後をついてくるのだ。
「なんかお祭りで行進してるみたいになってきたねえ」
ポタルが羽ばたきながら降りてきて、俺と並ぶ。
「うむ。遠足だな。かなりの距離を歩いてもらうことになるが、彼らにはちゃんと弁当を持ってきてもらっている。このためのサボテン牧場が生きたな」
「みんな楽しんでいるようだし、いいことしたねー」
「だなー」
ほっこりしながら、砂漠の道を引き続けるのである。
途中で逢魔卿領についた。
ちょうど釣りをしていた逢魔卿がこれに気付き、空飛ぶフグに乗ってふわふわ近づいてきた。
『何かまた面白そうな事をしているではないか。わらわも混ぜろ』
「すっかり面白いこと大好きな人になっている!」
『魔人侯を辞め、他の魔人侯が皆滅びてからは、いい感じに暇でな。タマル、わらわにも面白いことをさせるのだ』
「逢魔卿、タマルにグイグイ来るのダメよー!」
『いいじゃないか。お前だけのものではないのだし』
「私だけのものですー」
『わらわは気にしないぞ。寿命も長いからお前が寿命で死んでから、ゆっくりタマルと過ごしてもいい』
「こ、この人つよいー!!」
ポタルが愕然としている。
うむ、伊達に魔人侯ではないな。
結局そこから、逢魔卿も飛空艇の横をふわふわ移動することになった。
リセンボンたちも合流し、砂漠の眷属たちと挨拶を交わしたり、お弁当の交換をしたりしている。
「ヒャア、バケモノの群れだあ」
「タマル様の飛空艇に引率されてるぞ」
「さてはタマル様、また新しいことをやってるな」
「ついていってみるべ」
生き残りの人間たちから、元気な若者が数人、砂漠の道の横を歩き始めた。
砂漠眷属やリセンボンたちと、ワイワイ会話をしている。
おっ、弁当を分けてもらっているな。
「俺が仲良くしてる連中が、横のつながりを持っていってるのは見てて楽しいなあ」
『ああ。そなたが作った繋がりだ。誇るがいい。外なる神の眷属と、魔人侯に従う魔人たちと、人間たち。絶対に繋がるはずの無かった者たちが今、手を取り合おうとしている。……ところでこれは何をする集まりなのだ?』
「そうか、逢魔卿は詳しいこと知らなかったな。これこれこういうことでな」
環境保護艦隊の襲撃に備える話をした。
なるほどと頷く逢魔卿。
『空の上からの攻撃ということは、廻天将軍のそれよりも更に苛烈であろう。それに対抗するため、タマルは空に城塞を築き上げようというのだな? 面白い! 私たちも全力で支援しよう! 最初から話に乗るつもりではあったがな』
心強い味方である!
さて、そうこうしていたらデッドランドマウンテンまでやって来てしまった。
人間たちは飛空艇に載せて運んでやるとして、さて眷属は……。
『オー! デザートな眷属エブリワンがウォールをストレートにウォークしていきまーす!』
『ウォールをウォークですとな!?』
韻を踏んだところに反応するラムザー。
最近ダジャレ言ってなかったもんな。
だがそれよりも、デッドランドマウンテンの岸壁に生コンを敷き、砂漠の道をつなげると、眷属たちはここを平然と歩いて行くのである。
砂漠でさえあれば、どんな地形だろうと平地と同じように踏破できるのが、彼らの特性だったらしい。
レッサードラゴンたちが、たくさんの来客に驚いて覗きに来た。
そして俺たちが先導だと知ると、諦め顔で引っ込んでいったのだ。
賢い。
ちなみにレッサードラゴンたちの間を、ちびドラゴンが懸命にパタパタ飛んでいた。
大きくなってきたなあ。
「さあ、最後はデッドランドマウンテンの山頂に作業ができるくらいの砂漠を作れば終わりだぞ!」
『ウグワーッ! 世界を一段階繋げました! 2000ptゲット!』
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