封印された魔王を解放してしまいましたが、私が何とかしますので放っといてください〜奇跡の力を持つ1人の女性は、2人の王子から愛を捧げられる〜
瑞貴◆後悔してる/手違いの妻2巻発売!
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500年前の魔王
魔王の恋心
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王国の深い森の手前で、あの子の事を考えていた。
俺が仕掛ける魔物達の攻撃を、あの子が撃退している。
何処に仕掛けても、必ずあの子がやって来る。
俺の意図に翻弄されて、躍起になっているあの子に益々興味を抱く。
いい年の魔王が、まるで子どものように、好きな子を苛めて楽しんでいた。
魔物を仕向けると、あの子自ら俺の近くにやってくる。
実に気持ち良い。
俺をくすぐる、あの子から漏れる魔力は、最高潮の絶頂を与えてくれる。
全力で挑んでくれば来るほど、漂う刺激が強くなり最高だった。
魔物達がやり過ぎたことで、彼女が幾度となく傷ついてしまった。
俺はあの子が来たら、魔物に攻撃されないように気に掛ける必要があった。
数も力も常に魔物に優位な戦いなのだ。
俺のそんな思いが油断を招いた。
暴走した魔物に、あの子の胸が突かれた。ーーーー瞬間、赤い飛沫を舞わせながら、地面に叩きつけられた……。
ーーーー……。
同時に、俺は息が出来なくなった。
違う違う違う。
一瞬でかけより、あの子が気を失わないように声をかけた。
精霊の力は俺ら魔族は使えない。意識さえあれば、あの子が自分を救える。
魔族はそれぞれが持つ核の力によって、自己治癒ができる故、癒しの力は不要だ。
ましてや、己以外を助けることもない種族なのだから、そもそも必要のない力だ。
意識を失い、胸から赤い血を流し続けている…………。
あの子の意識が戻れば。自分で癒しの力を使えるだろうが、それが出来なければ……。
いつも俺をくすぐる魔力が揺らいでいる……。
「起きろ! 起きろ! 早く直せ! 頼む、置いていくな!」
こんな時に、名前も知らないお前の事を呼ぶこともできない。
揺すぶって、何度も声をかけるとかろうじて、目が開きかけた。
瞬間、あの子が自分自身に力を使ったことを感じ、直ぐにその場を離れた。
あの子の特徴を魔物達に伝え、「俺の恋人だから傷つけるな」と指示を出した。
俺が仕掛ける魔物達の攻撃を、あの子が撃退している。
何処に仕掛けても、必ずあの子がやって来る。
俺の意図に翻弄されて、躍起になっているあの子に益々興味を抱く。
いい年の魔王が、まるで子どものように、好きな子を苛めて楽しんでいた。
魔物を仕向けると、あの子自ら俺の近くにやってくる。
実に気持ち良い。
俺をくすぐる、あの子から漏れる魔力は、最高潮の絶頂を与えてくれる。
全力で挑んでくれば来るほど、漂う刺激が強くなり最高だった。
魔物達がやり過ぎたことで、彼女が幾度となく傷ついてしまった。
俺はあの子が来たら、魔物に攻撃されないように気に掛ける必要があった。
数も力も常に魔物に優位な戦いなのだ。
俺のそんな思いが油断を招いた。
暴走した魔物に、あの子の胸が突かれた。ーーーー瞬間、赤い飛沫を舞わせながら、地面に叩きつけられた……。
ーーーー……。
同時に、俺は息が出来なくなった。
違う違う違う。
一瞬でかけより、あの子が気を失わないように声をかけた。
精霊の力は俺ら魔族は使えない。意識さえあれば、あの子が自分を救える。
魔族はそれぞれが持つ核の力によって、自己治癒ができる故、癒しの力は不要だ。
ましてや、己以外を助けることもない種族なのだから、そもそも必要のない力だ。
意識を失い、胸から赤い血を流し続けている…………。
あの子の意識が戻れば。自分で癒しの力を使えるだろうが、それが出来なければ……。
いつも俺をくすぐる魔力が揺らいでいる……。
「起きろ! 起きろ! 早く直せ! 頼む、置いていくな!」
こんな時に、名前も知らないお前の事を呼ぶこともできない。
揺すぶって、何度も声をかけるとかろうじて、目が開きかけた。
瞬間、あの子が自分自身に力を使ったことを感じ、直ぐにその場を離れた。
あの子の特徴を魔物達に伝え、「俺の恋人だから傷つけるな」と指示を出した。
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