12 / 18
一学期
10,入学式当日⑦ *〜葵依の力〜
しおりを挟む
覗きに来てくれてありがとうございます。
サブタイトルでお騒がせした"~当日+数字"の話が、
この話でようやくの一段落です。
もう少し話が進んだら回想として出てきますがしばらくない(予定)です。
これからも似たようなタイトルには~○○~が着くと思いますがよろしくお願いします。
秋桜**
********
私がほぼ無尽蔵に能力が使えると颯以外の3人にもバレて、七凪がその事で責任を感じていたので蘭花は七凪にだけあるものを見せて2枚の紙を渡した。
七凪の不安はそれで解消したが今度はその様子を見ていた他の3人に…というか成人にどういう事かと七凪がせまられようとしていた。
成人が気配を消して七凪に忍び寄る。
一応、話がひと段落するのを待ってくれていた葵依がそれを見て、蘭花や七凪そしてその背後の成人に言った。
「2人でなにイチャついてるのよ。私もまぜて欲しいわ。こら、成君は七凪に背後から忍び寄らないの!」
葵依の言葉で七凪が慌てて振り返る。
「バレたか…蘭花ちゃんが七凪ちゃんにだけバラしてた秘密が気になってね。つい、出来心で。」
葵依に止められた成人はへらへらと笑ってあまり悪びれること無く言った。
「そう言えば蘭花…ボクにだけこんなこと話して大丈夫?」
七凪は成人の方をちらっと見た。
「七凪ちゃん、蘭花ちゃんに何を見せてもらったの?」
「それは…その……うー…蘭花ぁ…成君がぁ…。」
諦める様子のない成人に、七凪が私に助けを求めてきた。
「………。」
蘭花は成人をじっと見つめる。
「………。」
話すまで引くつもりはないとばかりに成人も蘭花を無言で見つめ返す。
「………。」
それを心配そうに見る七凪。
室内に緊張感が広がった。
(はぁー………ありのまま正直にだよね優ちゃん。めんどくさいけどしょうがない…。)
「はぁ、めんどう…真城さんいたら代わりに説明してもらったのに……詳しくはまだ話せないけど、ただ、仲のいい親戚の人がプロの能力師で何かあったら力になるって普段からうるさいから、その人に私の友達だって言えば多分力になってくれると思うよって言っただけ。」
私は本当の事を正直に話したがなんの事かわからないように話を大雑把に伝えた。
「親戚の…人…?」
「この人。」
そう言って蘭花はそのと一緒に写っている写真が表示されている端末を見せた。
「蘭花ちゃんに似てるね…。」
「イケメンね。神代家にこんな人が居たのね。」
「蘭花の心に決めた人ってこの人?」
葵依が蘭花にそう聞いた。
「えっ!?そうなの!?」
ただ1人その人物の正体を知っている七凪が驚いて声をあげた。
「違う。」
「えっ…そう…なの…!?
でもボク、この人がこんな風に笑う所…想像すら出来なかったんだけど…この人ってこんな風に笑えたんだ…。」
「七凪はこの人の事知っているのか?」
「うん、前に助けて貰った事があるんだ。すっごく強かったよ。」
「……なぁ、名前は知らないのか?」
さっきからしばらく黙っていた颯が七凪に聞いた。
「ごめん、颯。この人私を助けた後名前も言わずに消えちゃったから…。」
「消えた?」
「うん。」
「蘭花ちゃん…この人…何者?」
「ごめん、名前は言えない。許可が出てない。」
「許可?この写真の本人からって事か?」
「違うけどそんなとこ。この人の情報は国の機密情報。」
「そう…なんだ。聞いてごめんね、蘭花ちゃん。」
成人がニッコリ笑って謝ってきたので蘭花は気にしていない事を伝えるため微笑んで首を振った。
「でも、この人が蘭花ちゃんの想い人じゃないなら結局そこは謎のままだわ…。」
「へぇー…僕が嫌いで断ってたわけじゃなかったんだ。」
どうやら私に好きな人がいることは皆の中でなぜか確定事項になっていた。
「好きな人って…本当にいるんだ…。ボク、蘭花が成君を追っ払う為に適当な事言ったとしか思ってなかったや。」
「こういう下世話な話は好きじゃないが葵依の言うことだしな…さっき俺を止めたのはこの事と関係あるのか?」
「そうよ。」
「そうか…それはすまなかったな…。」
颯が蘭花に謝る。
それを聞いてとうとう我慢出来なくなった蘭花は気になっていたことを聞いた。
「あの…葵依が言った、私に好きな人が居るってのをなんで3人とも信じてるの?」
「葵依…。」
颯が葵依に心配そうに声をかけた。
「大丈夫よ。蘭花だけじゃ不公平だもの。私も言うわ。」
「蘭花、私はこの事をあえて話さずに隠していたの…先に謝っておくわ。ごめんね。…………私は、ね…自分の能力の副産物で、空気中のオルトが見える颯みたいに人の…オーラ…と言ったらいいのかしら…。
視認出来ている人のオーラが見えるんだけど、オーラっていうのはね、その時のその人の感情で色々な風に変化するの。嘘をついてる時のオーラの形とか嬉しい時のオーラの形とか……悲しい時のオーラの形とか…それだけじゃなくて、同じ悲しいとか嬉しいとかにも種類があって私の能力だとそこまで細かくわかっちゃうの。考えてる事がわかるわけじゃないから今日みたいな事も起こり得るんだけど…。
蘭花と…仲良くなりたくて隠していたのが裏目に…その…本当に…ごめんなさい。」
蘭花に頭を下げて謝る葵依。
それを知った蘭花は怒るでも驚くでもなくだだ納得していた。
今日体育館前で会ってからの少しの間で葵依の行動にいくつも違和感を覚えていたからだ。
(あぁ…なるほど…。違和感はこれ…。)
葵依のその力は、両親の力をかけ合わせたことによって突然変異の様な形で産まれた能力との事で杠家の誰もそんな力を持っていなかった為、今までその能力のせいで杠家で肩身の狭い思いをしていたらしい。
「そう…。今まで…大変だった…ね。」
蘭花は葵依の話を聞いた後、ただひと言それだけ呟いた。
「………蘭花がそういう返しをするとは思わなかったわ。………もしかして、蘭花もそういう経験があるの?」
「………前ね、言われたの。私は…化け物…なんだって。」
私は当時を思い出して笑っていった。
笑って言う蘭花のオーラをみて葵依は息を呑む。
「蘭花って強いわね。なんでそんなに強くあれるの?」
「私は強くなんて無い。…ただ…。」
続けて言おうとしたが蘭花は言葉にすることが出来なかった。
「もしかして…好きな人との約束だったりするのかしら…?」
「!?」
図星をつかれた蘭花はびっくりして葵依を見た。
「ふふっ…やっと蘭花の驚いた顔が見れたわ。」
その様子を見ていた颯が蘭花に向かって言った。
「蘭花さん…これは聞くべきでも言うべきでもないんだろうが、あえて言わせてもらう。」
「颯っ!!」
声を荒らげた成人が止めに入ったが颯は成人をひと睨みだけして、そのまま話を続けた。
「蘭花さんと同じで空気中のオルトを使えた人って蘭花さんの想い人もなんじゃないか?」
「………………だったら?」
何となく薄々バレているのは分かって居た蘭花は颯に強気で言葉をかえした。
「蘭花さんは、これから先もずっと誰からの告白も断り続ける気だったりするのか?」
「…………。」
蘭花は何も言わなかったが、周囲はその態度を見て、それを質問に対する肯定だと考えた。
「えっ…それじゃあ…まさか…。」
七凪が成人と蘭花を見比べて呟いた。
その後に颯も成人をちらっと見た後に蘭花を見て言う。
「蘭花さん…親しい人がいなくなって辛い気持ちは俺にも覚えがあるからわかるがそれをずっと引きずっていてはその人が悲しむんじゃないか?」
颯は蘭花だけでなく成人にも向けて言っている様だった。
「…颯君。そういう事は私を通さずに言いたいことがあるなら成君に直接言うべきだと思う。」
私がそう言うと成君は私の方を信じられないものを見るようなそれでいてどこか恐れているようなそんな表情をして見つめてきた。
そしてそれを見た颯はもう一度私を見て言った。
「蘭花さん…知っていたのか…………でも、俺は蘭花さんにも言ってるんだが?」
「私が知ってるのはあくまで噂の域を出ない話だけ。それと、私はいなくなった人のことを引きずっていているわけじゃない。……だからと言ってあの人以外とそういう関係になる気もないけど。こんなことまで、今日会ったばっかりの人に言われる筋合いは、ない。」
蘭花は不快感を露わにして颯に抗議した。
「そうよ…颯。颯の気持ちも私にはわかるけど何も知らない蘭花に言い過ぎよ…。」
「こんな暗い話してないで明るい話しようよ!…ほら、今日先生がHRで言ってた3日後にある合宿の話とかさ!」
重い空気に耐えられなくなった七凪が話題を変える。
「そうか…すまなかったな…蘭花さん。蘭花さんに八つ当たりしてしまった。許して欲しい。」
「………ワケありみたいだし、今回は許してあげる。次はない。覚えておいて。で、3日後の合宿ってなに?」
私はこれ以上疲れる会話をしたくなかったので七凪の言葉に乗っかる事にした。
そこから蘭花は4人から合宿の話を聞いた。
葵依と颯の話で、すっかり七凪の自己紹介を聞き忘れていたので数日後に彼女の力を知って驚くことになる。
そしてその日の夜…。
蘭花は寝る前に窓を開けて夜風に当たりながら今日の事を思い返していた。
今日1日、優から言われていた、仲良くなるチャンスを逃さない事というのと、4人の前ではありのまま正直な自分でいるという事は気をつけたつもりだが色々ありすぎて蘭花自身少し混乱していた。
(優ちゃん…私、これで優ちゃんに会える?間違えてない?早く会いたい…寂しい。)
蘭花は心の中で優に向けて問いかけるがもちろん返事はなかった。
これより数ヶ月後、蘭花は優とかなり意外な再会をすることになるがそれはまだ少し先のお話。
サブタイトルでお騒がせした"~当日+数字"の話が、
この話でようやくの一段落です。
もう少し話が進んだら回想として出てきますがしばらくない(予定)です。
これからも似たようなタイトルには~○○~が着くと思いますがよろしくお願いします。
秋桜**
********
私がほぼ無尽蔵に能力が使えると颯以外の3人にもバレて、七凪がその事で責任を感じていたので蘭花は七凪にだけあるものを見せて2枚の紙を渡した。
七凪の不安はそれで解消したが今度はその様子を見ていた他の3人に…というか成人にどういう事かと七凪がせまられようとしていた。
成人が気配を消して七凪に忍び寄る。
一応、話がひと段落するのを待ってくれていた葵依がそれを見て、蘭花や七凪そしてその背後の成人に言った。
「2人でなにイチャついてるのよ。私もまぜて欲しいわ。こら、成君は七凪に背後から忍び寄らないの!」
葵依の言葉で七凪が慌てて振り返る。
「バレたか…蘭花ちゃんが七凪ちゃんにだけバラしてた秘密が気になってね。つい、出来心で。」
葵依に止められた成人はへらへらと笑ってあまり悪びれること無く言った。
「そう言えば蘭花…ボクにだけこんなこと話して大丈夫?」
七凪は成人の方をちらっと見た。
「七凪ちゃん、蘭花ちゃんに何を見せてもらったの?」
「それは…その……うー…蘭花ぁ…成君がぁ…。」
諦める様子のない成人に、七凪が私に助けを求めてきた。
「………。」
蘭花は成人をじっと見つめる。
「………。」
話すまで引くつもりはないとばかりに成人も蘭花を無言で見つめ返す。
「………。」
それを心配そうに見る七凪。
室内に緊張感が広がった。
(はぁー………ありのまま正直にだよね優ちゃん。めんどくさいけどしょうがない…。)
「はぁ、めんどう…真城さんいたら代わりに説明してもらったのに……詳しくはまだ話せないけど、ただ、仲のいい親戚の人がプロの能力師で何かあったら力になるって普段からうるさいから、その人に私の友達だって言えば多分力になってくれると思うよって言っただけ。」
私は本当の事を正直に話したがなんの事かわからないように話を大雑把に伝えた。
「親戚の…人…?」
「この人。」
そう言って蘭花はそのと一緒に写っている写真が表示されている端末を見せた。
「蘭花ちゃんに似てるね…。」
「イケメンね。神代家にこんな人が居たのね。」
「蘭花の心に決めた人ってこの人?」
葵依が蘭花にそう聞いた。
「えっ!?そうなの!?」
ただ1人その人物の正体を知っている七凪が驚いて声をあげた。
「違う。」
「えっ…そう…なの…!?
でもボク、この人がこんな風に笑う所…想像すら出来なかったんだけど…この人ってこんな風に笑えたんだ…。」
「七凪はこの人の事知っているのか?」
「うん、前に助けて貰った事があるんだ。すっごく強かったよ。」
「……なぁ、名前は知らないのか?」
さっきからしばらく黙っていた颯が七凪に聞いた。
「ごめん、颯。この人私を助けた後名前も言わずに消えちゃったから…。」
「消えた?」
「うん。」
「蘭花ちゃん…この人…何者?」
「ごめん、名前は言えない。許可が出てない。」
「許可?この写真の本人からって事か?」
「違うけどそんなとこ。この人の情報は国の機密情報。」
「そう…なんだ。聞いてごめんね、蘭花ちゃん。」
成人がニッコリ笑って謝ってきたので蘭花は気にしていない事を伝えるため微笑んで首を振った。
「でも、この人が蘭花ちゃんの想い人じゃないなら結局そこは謎のままだわ…。」
「へぇー…僕が嫌いで断ってたわけじゃなかったんだ。」
どうやら私に好きな人がいることは皆の中でなぜか確定事項になっていた。
「好きな人って…本当にいるんだ…。ボク、蘭花が成君を追っ払う為に適当な事言ったとしか思ってなかったや。」
「こういう下世話な話は好きじゃないが葵依の言うことだしな…さっき俺を止めたのはこの事と関係あるのか?」
「そうよ。」
「そうか…それはすまなかったな…。」
颯が蘭花に謝る。
それを聞いてとうとう我慢出来なくなった蘭花は気になっていたことを聞いた。
「あの…葵依が言った、私に好きな人が居るってのをなんで3人とも信じてるの?」
「葵依…。」
颯が葵依に心配そうに声をかけた。
「大丈夫よ。蘭花だけじゃ不公平だもの。私も言うわ。」
「蘭花、私はこの事をあえて話さずに隠していたの…先に謝っておくわ。ごめんね。…………私は、ね…自分の能力の副産物で、空気中のオルトが見える颯みたいに人の…オーラ…と言ったらいいのかしら…。
視認出来ている人のオーラが見えるんだけど、オーラっていうのはね、その時のその人の感情で色々な風に変化するの。嘘をついてる時のオーラの形とか嬉しい時のオーラの形とか……悲しい時のオーラの形とか…それだけじゃなくて、同じ悲しいとか嬉しいとかにも種類があって私の能力だとそこまで細かくわかっちゃうの。考えてる事がわかるわけじゃないから今日みたいな事も起こり得るんだけど…。
蘭花と…仲良くなりたくて隠していたのが裏目に…その…本当に…ごめんなさい。」
蘭花に頭を下げて謝る葵依。
それを知った蘭花は怒るでも驚くでもなくだだ納得していた。
今日体育館前で会ってからの少しの間で葵依の行動にいくつも違和感を覚えていたからだ。
(あぁ…なるほど…。違和感はこれ…。)
葵依のその力は、両親の力をかけ合わせたことによって突然変異の様な形で産まれた能力との事で杠家の誰もそんな力を持っていなかった為、今までその能力のせいで杠家で肩身の狭い思いをしていたらしい。
「そう…。今まで…大変だった…ね。」
蘭花は葵依の話を聞いた後、ただひと言それだけ呟いた。
「………蘭花がそういう返しをするとは思わなかったわ。………もしかして、蘭花もそういう経験があるの?」
「………前ね、言われたの。私は…化け物…なんだって。」
私は当時を思い出して笑っていった。
笑って言う蘭花のオーラをみて葵依は息を呑む。
「蘭花って強いわね。なんでそんなに強くあれるの?」
「私は強くなんて無い。…ただ…。」
続けて言おうとしたが蘭花は言葉にすることが出来なかった。
「もしかして…好きな人との約束だったりするのかしら…?」
「!?」
図星をつかれた蘭花はびっくりして葵依を見た。
「ふふっ…やっと蘭花の驚いた顔が見れたわ。」
その様子を見ていた颯が蘭花に向かって言った。
「蘭花さん…これは聞くべきでも言うべきでもないんだろうが、あえて言わせてもらう。」
「颯っ!!」
声を荒らげた成人が止めに入ったが颯は成人をひと睨みだけして、そのまま話を続けた。
「蘭花さんと同じで空気中のオルトを使えた人って蘭花さんの想い人もなんじゃないか?」
「………………だったら?」
何となく薄々バレているのは分かって居た蘭花は颯に強気で言葉をかえした。
「蘭花さんは、これから先もずっと誰からの告白も断り続ける気だったりするのか?」
「…………。」
蘭花は何も言わなかったが、周囲はその態度を見て、それを質問に対する肯定だと考えた。
「えっ…それじゃあ…まさか…。」
七凪が成人と蘭花を見比べて呟いた。
その後に颯も成人をちらっと見た後に蘭花を見て言う。
「蘭花さん…親しい人がいなくなって辛い気持ちは俺にも覚えがあるからわかるがそれをずっと引きずっていてはその人が悲しむんじゃないか?」
颯は蘭花だけでなく成人にも向けて言っている様だった。
「…颯君。そういう事は私を通さずに言いたいことがあるなら成君に直接言うべきだと思う。」
私がそう言うと成君は私の方を信じられないものを見るようなそれでいてどこか恐れているようなそんな表情をして見つめてきた。
そしてそれを見た颯はもう一度私を見て言った。
「蘭花さん…知っていたのか…………でも、俺は蘭花さんにも言ってるんだが?」
「私が知ってるのはあくまで噂の域を出ない話だけ。それと、私はいなくなった人のことを引きずっていているわけじゃない。……だからと言ってあの人以外とそういう関係になる気もないけど。こんなことまで、今日会ったばっかりの人に言われる筋合いは、ない。」
蘭花は不快感を露わにして颯に抗議した。
「そうよ…颯。颯の気持ちも私にはわかるけど何も知らない蘭花に言い過ぎよ…。」
「こんな暗い話してないで明るい話しようよ!…ほら、今日先生がHRで言ってた3日後にある合宿の話とかさ!」
重い空気に耐えられなくなった七凪が話題を変える。
「そうか…すまなかったな…蘭花さん。蘭花さんに八つ当たりしてしまった。許して欲しい。」
「………ワケありみたいだし、今回は許してあげる。次はない。覚えておいて。で、3日後の合宿ってなに?」
私はこれ以上疲れる会話をしたくなかったので七凪の言葉に乗っかる事にした。
そこから蘭花は4人から合宿の話を聞いた。
葵依と颯の話で、すっかり七凪の自己紹介を聞き忘れていたので数日後に彼女の力を知って驚くことになる。
そしてその日の夜…。
蘭花は寝る前に窓を開けて夜風に当たりながら今日の事を思い返していた。
今日1日、優から言われていた、仲良くなるチャンスを逃さない事というのと、4人の前ではありのまま正直な自分でいるという事は気をつけたつもりだが色々ありすぎて蘭花自身少し混乱していた。
(優ちゃん…私、これで優ちゃんに会える?間違えてない?早く会いたい…寂しい。)
蘭花は心の中で優に向けて問いかけるがもちろん返事はなかった。
これより数ヶ月後、蘭花は優とかなり意外な再会をすることになるがそれはまだ少し先のお話。
0
あなたにおすすめの小説
転生『悪役』公爵令嬢はやり直し人生で楽隠居を目指す
RINFAM
ファンタジー
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる