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第2章〜星の記憶と手紙と決意〜
13.魔法の本
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ジークフリートに撫でてもらい落ち着きを取り戻したアリシアナは出る方法を考えていた。
そもそもこの謎空間は何なのかしら…。
しばらくその事についてうろ覚えのゲーム知識を総動員して考えたが一向にわからない。
(……はぁ…分からないことを考えてもしょうがない。)
アリシアナは現実逃避をやめ、分かっていることを整理することにした。
しばらくかけて整理してあくまで仮だが以下の結論になった。
まず大前提としてアリシアナは、この謎空間と目の前に浮かんでる本がゲーム時のアリシアナのチートの原因となった、力じゃないかと考えていた。
ついでに、何度も起こる記憶喪失もこの力のせいじゃないかと考えていた。
あくまでそう思ってるだけでこの力がどういうものなのかはさっぱりなのだけど…。
こんなの結論じゃないって?しょうがないじゃない!だって覚えてないんだもの!
…………はぁ。
アリシアナは結局1人では無理だと思い、ジークフリートに頼ることにした。
「あのジーク様…やっぱりわからなくて少しジーク様の知恵もお借りしたいのですが、よろしいでしょうか…。」
アリシアナが話しかけると数秒の間の後に『いいよ、僕もちょうどシアに聞きたいことがあったんだ。』と言い、その綺麗な顔で微笑んだ。
「聞きたきこと…ですか?」
キョトンとした目で見つめてくるアリシアナを見て思わずジークフリートはアリシアナの頭を撫でつつ、ここに来るまでの状況を聞いた。
ここに来る直前の事を聞かれたアリシアナは、内乱で犠牲になるかもしれない人の事を話した。
もちろん、自分の死亡フラグを折るために祈ってましたなんて言えないのでそこはぼかしてはぐらかした。
「なるほど…シアはここに来る前に内乱の犠牲者になるであろう子に無事でいて欲しいと祈ってたんだね…僕はそれが何か関係してるんじゃないかなと思うんだけど…ごめんね…僕もこんなの初めてでよく分からないや…まぁ、シアと一緒ならこのまま出られなくてもいいけどね。」
何かイタズラを企んでいる子供ような楽しそうな黒い笑顔でこれまた微塵も申し訳なさそうにしてない楽しそうな声色で謝ると、その後に今度は黒くない普通の笑顔で言った。
サラッとヤバめなことを、とっても自然な笑顔で言われた気がするけど…今は聞かなかったことにしよう…ワタシ、ナニモ、キイテナイ。
アリシアナはここから戻るために、後半はスルーして前半を参考に前世のオタク知識をフル活用して出れそうな事をしてみることにした。
こういうのってゲームや小説とかだと出るのに何かそれ専用の呪文みたいなのを言うとかあるけど…。
そんなことを考えながら本を眺めていると、なんとなくこの本で何かをしないと出られないそんな気がした。
(…なんでそう思うのかって聞かれると困ってしまうんだけど…。)
だからとりあえず、この本をどうにかしないといけないんだろうけど。
アリシアナは何か参考にならないかと思い本を開く。
すると過去…なのだろうか…記録?が書き換えられているページを見つけた。
『そして、少女は永遠の眠りについた』という所が消されて手描きの『そして、少女は眠り次の日起きたら元気になっていた。めでたしめでたし。』という文に変わっていた。
(何これ…。というかなぜに物語調?)
どうせなら内乱のページ探して、本の中だけでも2人が幸せになれるように書き換えてみよう。
もしかしたらアリシアナのチート能力で本当に書き換えたとおりになってくれるかもしれないし!
そう思い『ここから出たい』という雑念を込めながら本をめくりページを探そうとすると、本のページが勝手にパラパラと動きピタッととまった。
(あったわ!このページね。)
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