5 / 20
05 エドワード王子
しおりを挟む
◆
公爵令嬢が編入して暫くすると、男子生徒が研究室の周りをウロウロし始めた。美少女とお近づきになりたいのだろう。ローエンに虫除けの仕事も加わる。車寄せまでの送迎やら、教室移動にも付き添った。まるで護衛か従僕だ。しかし彼にも教師の本分がある。ある日、令嬢が一人になった時にトラブルが起こった。
呼ばれて救護室に駆けつけると、20人以上の女学生が手に切り傷を負って泣いている。
「手伝います」
医師の資格を持つローエンは助力を申し出た。保健医はホッとしたように言った。
「お願いします。鳥につつかれたらしいので、消毒はしっかりとしてください」
「鳥?飼育小屋の鶏?」
「違います。野生の鳶みたいなやつです」
髪をグシャグシャに乱した女生徒は涙声で答えた。ローエンは彼女の傷を洗って消毒し、薬を塗って油紙を当てると包帯を巻いた。すぐに治るし跡も残らないと話すと安堵していた。全員の治療を終えた頃に生徒会の役員が入ってきて、事情を尋ねた。
「聞いてお兄様!トリアス嬢が私達の婚約者に近づいたのよ!」
巻き髪の女生徒が叫んだ。ローエンは救護室を見回した。トリアス嬢はいない。
「落ち着いて。ちゃんと分かるように説明しなさい。ジェーン」
生徒会長が宥めた。そう言えば、巻き髪の少女はジェーン王女だ。その兄なら会長はエドワード王子か。今年は王族率が高いな。ローエンは保健医が淹れてくれた茶を飲みながら眺めていた。
王女の話を要約するとこうだ。トリアス嬢が王女や女生徒達の婚約者を誘惑した。裏庭で彼女に注意をしていたら、突然、鳥が襲いかかってきた。
「…誘惑したという証拠は?20人以上と同時に交際することは可能だろうか?お前の話は矛盾だらけだよ」
「だ…だって」
王子は一刀両断した。この国の未来は明るそうだ。良かった良かった。
「今回は見逃すけど、大勢で1人を責めるのも良くない。不満があれば生徒会に訴えなさい。必ず証拠と証人を用意して。捏造や偽証は退学処分もあるからね。…クリティシャス先生。トリアス嬢の話も聞きたいのですが」
王子は公爵令嬢の居場所を尋ねた。ローエンは役員数名を連れて研究室に戻った。
◆
頭の悪い妹を持つと苦労する。またくだらない苛めだ。鳶の群れは偶然だろうが、いい薬になった。エドワードは内心の苛立ちを隠して教師の後ろを歩いていた。生物研究室のドアを開けると藍色の髪の少女が振り向いた。
「トリアス嬢。こちらは生徒会長のエドワード殿下だ。先程の一件で話を聞きにいらした」
「初めまして。少し良いかい?」
小さなソファなので、エドワードと令嬢だけが向かい合って座った。金色の瞳が真っ直ぐ王子の目を見た。
「私は悪くない。言い掛かり」
令嬢は無罪を主張した。すかさず教師が注意をする。
「トリアス嬢。王族だ。敬語で」
「学園内では出自を理由に優位を主張してはならないはず」
「建前はね。実際は違う」
「…」
不機嫌そうな顔も美しい。なるほど、男子生徒が騒ぐのも分かる。あと数年したら、絶世の美女になるだろう。藍色の豊かな髪が何かを思い出させる。エドワードがじっと見つめていると、トリアス嬢はますます顔を顰めた。
「それで、何を話せば良い?」
やはり敬語は使わない。王子は気にせずに訊いた。
「女生徒達とどんな話をしたのか教えてほしい」
「6時間目が終わった直後、巻き髪の手下に呼び出された。裏庭に行くと巻き髪が言った『さすがに卑しい平民ね。令息達を誘惑するなんて。これ以上あたくし達の婚約者に近づいたら、タダじゃおかないわよ。分かったら手をついて謝りなさい』。私は言った『何の事か分からない』。巻き髪は怒って扇を投げつけた『お黙り。私生児のくせに。あたくしは王女よ。お前なんか不敬罪で追放にできるのよ。今すぐ謝れば許してやるわ』。他の女達も『謝りなさい』を連呼した」
まるで報告のように淡々と話す。エドワードも役員達も沈黙した。多分、一言一句その通りなのだろう。妹は公爵家の血筋を侮辱している。訴えられたら庇えない。
「え?君、公爵夫妻の実子だったよね?」
誰も口に出せない所を教師が突いた。
「うん。生まれてすぐに拐われたんだって。最近、見つかって引き取られた」
トリアス嬢は何でもないように答える。
「言っちゃって良いの?!」
「良い。そのうち公表するって父が言ってたし。巻き髪の誤解も解けると思う」
「巻き髪じゃなくてジェーン王女」
「どっちでもいい」
とりあえず公爵家を敵に回す心配は無さそうだ。エドワードはトリアス嬢に謝罪した。
「妹の暴走だったようだね。すまなかった。よく言い聞かせるから、許してほしい」
金の瞳が王子を睨んだ。やはりどこかで見たことがある。しかし思い出せない。
「巻き髪が自分で謝るべき。甘やかすの、良くない」
令嬢はキッパリと言った。その通りだ。たった1人の王女だからと甘やかし過ぎた。あれでは降嫁しても苦労する。エドワードは事情聴取を終わらせた。教師と令嬢に礼を言って立ち上がり、ふと気になっていたことを訊いた。
「君は鳶に襲われなかったのかい?」
「すぐ逃げたから」
それ以降、トリアス嬢を表立って虐める者はいない。エドワードはどうしても令嬢を知っているという既視感が拭えず、側近を使って調べさせていると、誤解した母が花嫁選びの舞踏会への招待状を公爵家に送ってしまった。気づいた時には学園は長期休暇に入っていた。
公爵令嬢が編入して暫くすると、男子生徒が研究室の周りをウロウロし始めた。美少女とお近づきになりたいのだろう。ローエンに虫除けの仕事も加わる。車寄せまでの送迎やら、教室移動にも付き添った。まるで護衛か従僕だ。しかし彼にも教師の本分がある。ある日、令嬢が一人になった時にトラブルが起こった。
呼ばれて救護室に駆けつけると、20人以上の女学生が手に切り傷を負って泣いている。
「手伝います」
医師の資格を持つローエンは助力を申し出た。保健医はホッとしたように言った。
「お願いします。鳥につつかれたらしいので、消毒はしっかりとしてください」
「鳥?飼育小屋の鶏?」
「違います。野生の鳶みたいなやつです」
髪をグシャグシャに乱した女生徒は涙声で答えた。ローエンは彼女の傷を洗って消毒し、薬を塗って油紙を当てると包帯を巻いた。すぐに治るし跡も残らないと話すと安堵していた。全員の治療を終えた頃に生徒会の役員が入ってきて、事情を尋ねた。
「聞いてお兄様!トリアス嬢が私達の婚約者に近づいたのよ!」
巻き髪の女生徒が叫んだ。ローエンは救護室を見回した。トリアス嬢はいない。
「落ち着いて。ちゃんと分かるように説明しなさい。ジェーン」
生徒会長が宥めた。そう言えば、巻き髪の少女はジェーン王女だ。その兄なら会長はエドワード王子か。今年は王族率が高いな。ローエンは保健医が淹れてくれた茶を飲みながら眺めていた。
王女の話を要約するとこうだ。トリアス嬢が王女や女生徒達の婚約者を誘惑した。裏庭で彼女に注意をしていたら、突然、鳥が襲いかかってきた。
「…誘惑したという証拠は?20人以上と同時に交際することは可能だろうか?お前の話は矛盾だらけだよ」
「だ…だって」
王子は一刀両断した。この国の未来は明るそうだ。良かった良かった。
「今回は見逃すけど、大勢で1人を責めるのも良くない。不満があれば生徒会に訴えなさい。必ず証拠と証人を用意して。捏造や偽証は退学処分もあるからね。…クリティシャス先生。トリアス嬢の話も聞きたいのですが」
王子は公爵令嬢の居場所を尋ねた。ローエンは役員数名を連れて研究室に戻った。
◆
頭の悪い妹を持つと苦労する。またくだらない苛めだ。鳶の群れは偶然だろうが、いい薬になった。エドワードは内心の苛立ちを隠して教師の後ろを歩いていた。生物研究室のドアを開けると藍色の髪の少女が振り向いた。
「トリアス嬢。こちらは生徒会長のエドワード殿下だ。先程の一件で話を聞きにいらした」
「初めまして。少し良いかい?」
小さなソファなので、エドワードと令嬢だけが向かい合って座った。金色の瞳が真っ直ぐ王子の目を見た。
「私は悪くない。言い掛かり」
令嬢は無罪を主張した。すかさず教師が注意をする。
「トリアス嬢。王族だ。敬語で」
「学園内では出自を理由に優位を主張してはならないはず」
「建前はね。実際は違う」
「…」
不機嫌そうな顔も美しい。なるほど、男子生徒が騒ぐのも分かる。あと数年したら、絶世の美女になるだろう。藍色の豊かな髪が何かを思い出させる。エドワードがじっと見つめていると、トリアス嬢はますます顔を顰めた。
「それで、何を話せば良い?」
やはり敬語は使わない。王子は気にせずに訊いた。
「女生徒達とどんな話をしたのか教えてほしい」
「6時間目が終わった直後、巻き髪の手下に呼び出された。裏庭に行くと巻き髪が言った『さすがに卑しい平民ね。令息達を誘惑するなんて。これ以上あたくし達の婚約者に近づいたら、タダじゃおかないわよ。分かったら手をついて謝りなさい』。私は言った『何の事か分からない』。巻き髪は怒って扇を投げつけた『お黙り。私生児のくせに。あたくしは王女よ。お前なんか不敬罪で追放にできるのよ。今すぐ謝れば許してやるわ』。他の女達も『謝りなさい』を連呼した」
まるで報告のように淡々と話す。エドワードも役員達も沈黙した。多分、一言一句その通りなのだろう。妹は公爵家の血筋を侮辱している。訴えられたら庇えない。
「え?君、公爵夫妻の実子だったよね?」
誰も口に出せない所を教師が突いた。
「うん。生まれてすぐに拐われたんだって。最近、見つかって引き取られた」
トリアス嬢は何でもないように答える。
「言っちゃって良いの?!」
「良い。そのうち公表するって父が言ってたし。巻き髪の誤解も解けると思う」
「巻き髪じゃなくてジェーン王女」
「どっちでもいい」
とりあえず公爵家を敵に回す心配は無さそうだ。エドワードはトリアス嬢に謝罪した。
「妹の暴走だったようだね。すまなかった。よく言い聞かせるから、許してほしい」
金の瞳が王子を睨んだ。やはりどこかで見たことがある。しかし思い出せない。
「巻き髪が自分で謝るべき。甘やかすの、良くない」
令嬢はキッパリと言った。その通りだ。たった1人の王女だからと甘やかし過ぎた。あれでは降嫁しても苦労する。エドワードは事情聴取を終わらせた。教師と令嬢に礼を言って立ち上がり、ふと気になっていたことを訊いた。
「君は鳶に襲われなかったのかい?」
「すぐ逃げたから」
それ以降、トリアス嬢を表立って虐める者はいない。エドワードはどうしても令嬢を知っているという既視感が拭えず、側近を使って調べさせていると、誤解した母が花嫁選びの舞踏会への招待状を公爵家に送ってしまった。気づいた時には学園は長期休暇に入っていた。
42
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる