えっ?木の棒で異世界を冒険するんですか?

八雲 全一

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十三話 伝説!全てを見た人!

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終わりは何時だって唐突だ。俺達にはなす術も無く終わりは訪れる。
俺達はその日ニューヘブンの屋台を一通り冷やかした後に酒場に寄っていた。夕食の時間帯だったので食事を取っていたのを覚えている。
その時突如地響きが起きた。立っていられない程の揺れだ。何だろうと推察する暇すら与えられなかった。次の瞬間…酒場は瓦礫の山に変わっていた。
幸い俺達はリズの幻想顕現によって守られていた為に傷は負わなかった。しかしマスターが激しく取り乱していた。

「店が!俺の店が!潰れちまった。何でだよ!何が起こったって言うんだ。畜生。この落とし前はきっちり着けさせて貰うぞ。一体どいつが俺の酒場を潰したんだ。出てこい!俺が成敗してやる!」

その怒鳴り声に呼応するように酒場を叩き潰した主がゆっくりと立ち上がった。
それは二十メートルはある化物。巨人だった。確かニューヘブンの近くに巨人の集落があった筈だが…町を襲うほど狂暴な連中では無かった筈だ。町ではあちらこちらで火の手が上がっている。この巨人が破壊したのだろう。俺は巨人を前にして思考を練っていた。

「慎吾!ぼうっとしてると巨人に食べられちゃうぞ!ボク達で巨人を倒すんだ。良いね!」
「…そうだな。考えても仕方無い。俺達の酒場を潰した敵だ。きっちりと落とし前を着けてもらう。行くぞ!」
「私も魔法で援護するわ!行きなさい。慎吾。」

俺は十メートル先の歩き去って行く巨人に走って近づいていた。エリーとリズの遠距離からの支援が始まる。

「熱き炎よ!この身を焦がそうとも!世界の果てまで焼き付くせ!原初の太陽!始まりの空!レイジングフレア!」

「禁呪!幻想顕現!我が血潮は幻想に満ちる!神域のアーティファクトよ!我が身に集え!全弾射出連携爆砕!行け!」

極小の太陽…レイジングフレアが巨人に激突した。肉の焼ける嫌な匂いが立ち込める。巨人の胸が焼かれ激しい身震いをした。かなりのダメージが入っているのだろう。
そこにリズのアーティファクトが突き刺さり巨人は剣山の様になった。そして全アーティファクトが爆砕する。
ドカドカドカパピパピドワォドグワォ!
巨人は全身から血を吹き出しているがまだ致命打が決まっていない。俺が決める。
俺は走り更に巨人との距離を詰める。と…巨人は急に俺に向かって手を伸ばして来た。俺はエクスリボルグを振り回したが、それはいい有効打にならず巨人の右手で捕まれてしまった。
地上二十メートルに持ち上げられ万力の様な力で全身を締め付けられる。不味い。骨が砕ける…。
巨人は俺を両手で持ち直し更に力を込めて砕かんとしてくる。

ボゥッブゥンバッチャ!
エリーの投げた雷の神槍ゼオンボルグが巨人の右腕を貫いた。そして始まる究極の霊爆。巨人の右腕は千切れとんだ。そして痛みのショックで左手を開いてしまい巨人は俺を取りこぼした。
俺は巨人の手から落下しながらエクスリボルグを叩き込みまくった。巨人を蹴りながら落下したのでなんとか無傷で済む。糸が切れたように倒れる巨人。民家や屋台が下敷きになり潰された。

「チャンスだ!」
「全力で叩き潰すわ!ヴァジュラ!神話展開!投擲!詠唱破棄!グングニル、衛星軌道上から転移!ヘルレイズスパーク!」
「ボクも行くよ!禁呪!幻想顕現!その生き様は幻想を顕現していた!ゲイボルグ!限定召喚!神技解放!拡散神槍!発射!」

二人は巨人の頭に向かって全力の奥義を放った。ヴァジュラが巨人の頭の肉を吹き飛ばし、ヘルレイズスパークが頭蓋骨への穴を抉じ開けた。そして止めとばかりにゲイボルグが枝分かれしながら脳の中に侵入し、拡散して脳味噌をグチャグチャにかき混ぜた。
巨人は沈黙。起き上がる気配は無い。俺達の勝利だ…だが勝利を祝う間もなく驚愕の事実が告げられた。

それは酒場だった建物の向こう側…目抜通りからやってきた人の叫び声だった。

「あんた達!巨人を倒したのか…後巨人は九体居るがあんた達で全部倒せるか?」
「嘘でしょ。あんなに強いのが九体居るっての?冗談じゃ無いわよ。幾らなんでも私達でも無理よ。」
「ボクの幻想顕現の破壊力でも動きは止まらないからね。万事休すか。でも殺らないわけには行かない。覚悟を決めよう。死兵と化して巨人を討つしかない。」
「俺のエクスリボルグで上手く気絶させればチャンスはある。やるしかない。持っているカードを切るしか無いんだ。」

俺達は暗澹とした気持ちで覚悟を固めたがそこに明るい声が響いた。瓦礫の近くにいつの間にか居た女…赤い外套に身を包んだ短い黒髪赤目の女性だ。二十代前半に見えるが…

「やあやあ少年少女達。塞ぎ込んでいる様だね。あたしこそは「全てを見た人」レンコだ。巨人の討伐に手を貸そう。その代わり報酬は半分いただく。それで良いかな?」
「全てを見た人ってお伽噺の中の人物で神と人間の戦争を生き抜き今もさすらっている伝説の旅人よね。そんなヨタ話今は構っている暇はないわ。邪魔をしないように引っ込んでいて頂戴。」
「ボクも君は信用できないな。全てを見た人ってのはもっと仙人染みたマッチョの男という印象だよ。君みたいなヒョロヒョロの女が全てを見た人なんて信じられないね。ボク達の死闘を邪魔しないでくれるかな。」
「俺も今はあんたに構っていられない。全てを見た人って言う伝説も知らないしな。」
「んもう。いけずだねぇ。仕方無い。あたしが勝手に手伝う。報酬は要らないよ。全てを見た人の伝説を目の当たりにするといい。じゃあ行くよ。」

そう言うとレンコは文字通り消えた。そして気がつくと九体の巨人の内の一体に飛び掛かっていた。

「行くよ!錬成!陰陽双剣…天理!夢想天生。」

何も無いところから両手に二振りの白と黒の双剣が産み出された。何だあれは?幻想顕現?それにしては呪文が簡素だ。

レンコは巨人の体を駆け登り頭まで一気に辿り着いた。そして目にも止まらぬ剣撃を叩き込む!

無銘百連刃!一呼吸の間に百回の剣撃を叩き込む。
巨人の頭は爆裂した。まずは一体撃破。
その近くにも巨人がいた。素早く手を動かしレンコを包み込む…が。中で素早い斬撃を加えられ巨人の手はバラバラに解体された。そのまま巨人の頭に両手で狙いを定めると双竜覇閃撃を放つ。
二重の極大レーザー光線。巨人の頭は溶けた。
二体目撃破。
次の巨人までは距離が離れている。五十メートル程だが…

「あれで行く!ブラフマーストラ!」
雷の属性を帯びた必殺の光球を神速で発射した。三体目の巨人の胴体に命中。巨大な穴が開き巨人の体は二つに折れて絶命した。

レンコはそのまま百メートル先の四体目に狙いを定める。弓矢を錬成。そこに単純に己の魔力を叩き込む。それだけで必殺の領域まで昇華する。

錬成!無銘弓!魔力チャージ!無銘神射!発射!
神速で飛来する矢は巨人の頭に突き刺さり究極の霊爆を引き起こした。巨人の頭部爆砕。死亡。

五体目以降は距離が離れていたので縮地で距離を詰めていく。五体目まで五十メートル。両手に持っていた夢想天生を投擲。命中と共に爆砕させる。巨人の腹部に極大の破損。死亡。

六体目は至近距離だった。こちらに気付き拳を振り下ろしてくる。それを軽く片手で受け流すと神の拳を叩き込む。

無銘百連拳!天空百連拳連携無銘千手殺!秘技!億劫蓬莱神獄掌!残心!
百連続の拳打!空中の百連続の拳打…千回に等しい拳打!不死の神をも屠る究極奥義。螺旋を描いた魔力塊を拳で叩き込む。…エクスリボルグにも類似技があり?情報が脳裏を駆け巡る。

拳から叩き込まれる魔力の奔流に耐えきれず巨人の体は砕け散った。六体目死亡。

残るは三体となった。俺達は非常事態だと言うのに余りの出来事にポカンとしていた。俺達の闘いとレベルが違う。これが全てを見た人の全身全霊の能力なのか…

レンコがふと口を開いた。天に向かって語りかける。
「嫦娥様!EXランクの宝刃を貸して下さい。お礼は今度しますんで!」

天界に通信が繋がった様だ。どこまで滅茶苦茶何だよ。この人は…

「ウシオレンコか。久しぶりやな。まあエエやろ。この間喧嘩売ってきたアホから回収したアーティファクトを貸してやるわ。貸すだけやぞ!壊すなよ!終わったら自動で消滅する様になっとるからな。なんや他の人間どもも見とるんかい。ムシケラどもワイは嫦娥や。ワイの言葉を聞ける幸せを抱いて一生生きて死ねや。天界に着たらチイと遊んでやるかいのう…なんやお前らアイリスの管轄か!あいつは腹黒や!信仰する相手くらい選べや。じゃあの!」

レンコの目の前に殆どのアーティファクトが霞んで見える原点の姿が現れた。見ているだけで目が潰れそうになる。創世の理。神と人の分け目。

「ふーん。創世誅滅神刀か。久しぶりに使うなあ。巨人の二、三体はまとめて滅ぼせるね。行くか!神技展開!天理破壊創世撃!」

虹色の超巨大な渦が巨人だけに狙いを定めて飲み込んでいった。これが天地を滅ぼし新たなる世界を産む一撃か…これで残りの三体の巨人は全滅した。

「よーし。おーわーり。あたしが全てを見た人っていうのは納得できたかな?納得出来たら巨人退治の報酬プリーズ。」
エリーが慌てて口を開く。
「巨人退治の報酬なんて私達は頂けません。ところで言い値を払いますから私達のパーティーに加わって貰えませんか?」
「フフッ目が効く様だね。あたしはパーティー組む主義じゃ無いんだよね。生憎さ。三千年も自分一人で好き放題やってきたからね。これからも一匹狼のつもり。」
「どんな報酬でもお支払いします。どうかお願いします。」
「あたしは気乗りしないと闘わないとしても?」
「本当のピンチの時に助けて頂くだけで構いません。」
「全財産を頂くとしても?」
「宿代だけ残して頂ければ全ての財産をお支払いします。」
「参ったね。お嬢さん。君みたいに熱いアプローチをくれる冒険者は初めてだよ。良かろう。全財産と引き換えに仲間になろう。何浮き世の暇潰しってわけだ。そして特等席で君達の闘う様を見届けるとしよう。そして本当の窮地に立たされた時…喜んでボクの技を振るう…約束しよう。取り敢えず今回の報酬を受け取りに行こうか。あたしも意地悪は好きじゃない。この報酬はあたしが仲間に加わった最初の報酬にしようじゃないか。」

俺達は酒場のあった場所に戻った。ションボリと座ってボゥッと前を見つめているマスターに話し掛ける。

「マスター。巨人退治の報酬なんだが。」
「報酬は町から出る。後日またこの酒場跡に来てくれ。じゃあな。今は何もやる気が起きないんだ。旦那。また今度にしてくれ。」

俺達は後日酒場跡を訪れると報酬の三万ゴールドを受け取った。レンコに全ての報酬を渡したので現在の所持金は三万ゴールドだ。

俺達は宿屋に戻るとレンコと話す事にした。彼女は余りにも未知数だった。
俺が話し掛ける。

「レンコ?で良いかな?」
「呼び方は好きにするといいよ。あたしは気にしないから。」
「レンコ。まず全てを見た人と言うのは何なんだ。」
「三千年前の神と人間の最終戦争の生き残りの事さ。あたしは何処かで不死の呪いを受けて死ねなくなっていた。何が悲しかったんだかあたしは人間側について神様と闘っていたんだ。だけど神様とあたしの闘いが終わる前に人類が負けちゃったんだ。それで地球人が原始人化した上に魔界へのゲートが開かれた。一部地球から他の惑星に移り住んだんだけどね。それから三千年。最終戦争を生き延び神の領域に達した不死人の事を皆は全てを見た人として伝え語ったんだ。恐らくあたし以外にも不死人はいる筈だよ。だから全てを見た人と言うのはあたしだけを差す言葉ではないんだ。」
「なるほどな。君の使っていた拳法の億劫蓬莱神獄掌と言う技なんだが、俺のアーティファクト…エクスリボルグにも億劫蓬莱神獄剣という対星必殺奥義があるんだがどうしてか分かるか?」
「あたしの拳法や武術の師匠が居るんだけどもしかしたらその人がエクスリボルグ?って言うんだっけ?その木の棒を作ったのかもね。まあそれも大分昔の話だからそれだけ貫禄があるアーティファクトなのかもね。ププッ見た目は木の棒だけどさ。」
「俺が聞きたい事はこんなところだな。まあ木の棒の真価はこの後お見せするとして…エリー、リズ?何かあるか?」
「私はそうね。レンコは魔法を使えるのかしら?」
「うーん。難しい質問だね。使える術の中に魔法由来の物もあるって位かな。双竜覇閃撃とかがそうなるね。あまり魔法と意識して使っている訳ではないから君を更なる高みに連れていく事は難しいだろう。なんてったってあたし雰囲気でやっているからね。そこはゴメンね。でも本気の鍛練の仕方ぐらいなら分かるさ。」
「謝らなくても良いのよ。私からはそれだけよ。鍛練の方法を後日教わりましょう。リズは何かある?」
「そうだね。単刀直入に聞くよ。幻想顕現は知っているかい。」
「知ってはいるけどあたしのやっている事は幻想顕現じゃない。呼べる武器に限りがあるしね。無から天理の出来映えの武器を産み出しているんだよ。だから魔力を通し終えても武器は消えない。だから君の様に無数のアーティファクトを召喚する事は出来ないんだ。あたしの持っているアーティファクトのデータを共有する事ぐらいは出来るよ。」
「レンコは神話時代の幻想顕現を見たことがあるのかい?」
「ある。君とは精度が大違いだ。アーティファクトの改造もしている人だったから本家のアーティファクトを超えている部分もあった。まだまだ修行が必要だね。その人は最強に近かったけど、自在に精霊を宿したアーティファクトを本来の使い手以上に行使していたよ。」
「そうか。ボクもまだ修行が必要って事だね。分かった。ボクからは以上だ。」
「レンコ。皆から質問責めで疲れただろう。俺の腕の中に入ってムフムフしようぜ。」
「セクハラには乗らないよ。あたしにセクハラしようなんて三千年早いね。」
「レンコ。悪く思わないで慎吾はセクハラをしなくてはウズウズが止まらない病気なのよ。美人を見るとセクハラをしないと気が済まないんですって。」
「あたしは三千歳の婆さんなんだけどねぇ。」
「見た目はピチピチギャルだからモーマンタイだぜ。ヒャッホウ!またパーティーに新しい女が増えた!俺のハーレムだ。」
「慎吾の事は部屋に放っておいて。ボク達は宿屋の一階に行って食事を取ろうよ。」
「そうだね。あたしもお腹減ってたし。皆でワイワイも悪くはないね。これからもヨロシク。って言っても普通の戦闘は気が乗らないとパスだけどね。師匠ポジションって事で!」

俺達は食事を取ると宿屋の二階で眠りに着いた。新たなる仲間…レンコの加入で更にパーティーは強化された。まあ師匠ポジションとか言っているが…これからの旅に頼もしい助っ人が加わったのだった。

次の旅に続く
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