えっ?木の棒で異世界を冒険するんですか?

八雲 全一

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二十話 トカゲ…?ヘルクラウザー!

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オノゴロの遺跡での闘いから一週間経った。俺達はサボらずに毎日修行に勤しんでいた。暇を暇だとも思わずにただひたすらに打ち込んでいる。それほど不死者の英霊の女のインパクトがでかかったのだ。
俺は宿屋の裏にある大木にエクスリボルグで打ち込んでいた。

「ハァ!セイッ!ドウリャ!ウリャリャ!ヒィン!オラオラオラオラ!ドララァ!」

バキメキバキャメキュドチャバキバチュ!物々しい音を立てて大木にエクスリボルグが叩き込まれていく。
最初は何とも無かった大木だが毎日打ち込んでいる内に変形し地面から根っ子が見え始めた。
俺の大木打ちが相当効いているらしいな。だがここで止めるわけにはいかない。まだ見ぬ強敵相手に神速の袈裟斬りを叩き込むまでは…終われない!

一方町の外れの崖の上では…エリーがひたすら魔法を空に向かって詠唱していた。鬼気迫る表情で己の限界に向かって突き進んでいる。

「ミストルティンバースト!ヘルフレイム!インパクトライトニング!ヘルレイズスパーク!レイジングフレア!アグニストライク!アースクエイク!メタルモルフォーゼ!アクアスウォーム!…」

全力の絶叫と魔法が空に向かって放たれていた。空では魔法同士が激突し大爆発を起こしている。

また宿屋に戻る。宿屋の一室で密かに術の特訓を行っているリズの姿があった。

「幻想顕現!天理!エクスカリバー…構造解読…真理補強開始…本霊顕現!真エクスカリバー!グワァガハッガハッベチャベチャブッバァ。」

本物のエクスカリバーの分霊を超える真のエクスカリバー…本霊の召喚。魔力回路とその身体は耐えきれずにズタズタに引き裂かれる。天理ですら神の領域であるのにそれを否定し更なる真理を求めるのは自殺行為であった。それでも彼女は止まらない。自分より強い奴に会いに行くために…彼女は戦闘の化身と化していた。最早以前の婚約者エレンの事は彼女を縛らない。いずれ最強の称号を得るまで…

彼女達の特訓の様子をレンコは見守っていた。ちょっとした千里眼を駆使して同時に監視していたのだ。あの子達はまだまだ強くなれる。あたしはもう色々と限界だけど…それでも見ていると応援したくなるね。若いって良いよね~。とっくの昔に若さなんてその瑞々しさなんて捨て去ってしまったもの。もう取り返せないし、追い求める物でもない。ただ羨ましいと思う。彼女達の為にもとっておきの依頼でも探しますか!

レンコは次の瞬間宿屋の一室から消えていた。そしてヘルメス病院の依頼受付専門カウンターに向かった。担当者が席についている。

「担当者さん。危険で面白い依頼をプリーズ。何かあるでしょ。こっちは大部待たされているんでね。ここで依頼が無ければ次の町に行ってしまうよ。医療都市ヘルメスは病人には救いの町かもしれないけれど健常者には退屈極まりない町に過ぎない。どちらにせよこれが最後の依頼のチャンスだ。どうする?」
「そうか。君達も…木の棒の旦那も居なくなってしまうのか。残念だ。非常に危険な依頼になる。ヘルメスから南に一日のコーシュー街道にヘルクラウザーという恐竜タイプのモンスターが最近出没している。何パーティーも絶滅させられている。生半可な覚悟で挑める相手ではない。報酬は二万ゴールド。依頼は対象の殺傷。頼めるか。」
「ふーん。あんまり強くなさそうだけど…ヘルクラウザーと言う名前には聞き覚えがないな。新種のモンスターかな?まあ良いだろう。コーシュー街道を進んで恐竜のモンスターを倒せば良いんだろう。任せてくれ。あたし達なら問題ないさ。それではさらばだ。担当者さん。これが最後の依頼になるが特とあたし達の活躍を見るが良い。」

そう言うとレンコは一瞬で姿を消した。宿屋に戻ったレンコは修行に勤しむ慎吾達を集めた。
彼らは修行の最中だったので皆不本意そうだ。

「で、新しい依頼だって?どんな依頼なんだ?俺達で勤まりそうか?」
「コーシュー街道にトカゲ野郎が出る。そいつの退治だ。何でもヘルクラウザーとか物騒な名前が着いているらしいけどあたしから言わせてみればただのトカゲだね。」
「ボクの修行の成果を魅せるときだね。修行を中断せざる終えなかったのは残念だけど見せ場がやってきたんだ。文句は無いさあ。」
「私の魔法で屠る。絶対にね。行くわよ。トカゲ退治にね。」

俺達は準備をするとコーシュー街道を南下していった。途中には弱小モンスターが何度か出たが全てエリーとリズが刈り取ってしまった。二人とも以前より技が冴えている気がする。
そして歩いて一日。目撃がある地点までやってきた。レンコが周囲をサーチする。

「オモイカネデバイス…周辺にヘルクラウザーの痕跡がないか走査開始。」
「了解しました。西一キロ地点にヘルクラウザーと呼称される魔物の反応を確認しました。」
「良いぞ。オモイカネデバイス!皆!西に一キロだ。そこにヘルクラウザーはいるはずだ。」
「了解!俺のエクスリボルグが唸るぜ。」
「必ず私の魔法で屠るわ。もう通用しないなんて言わせないんだから!」
「真の幻想顕現をお見せしよう。天理を超える本物の幻想顕現をね。」

俺達はそれぞれの意気を新たに西に向かった。西に一キロ拠点。
そこには二十メートルはある巨大な恐竜の姿があった。恐ろしい唸り声を上げている。
まだこちらには気づいていないようだ。

「ちょっと!レンコ。あれのどこがトカゲ野郎なのよ!立派な恐竜じゃないの。」
「まあまああれくらいのデカさの敵は良くいるもんだ。君達の全力の技を叩き込めば奴は死ぬ。それだけさ。」
「そうだね。ボク達に撤退は無い。行くよ!エリー、慎吾。」
「やるっきゃ無いよな!オッケー行くぜ!勝ったらリズの胸でムフムフよろしく!」
「それは却下だよ。ほら下らない事を言ってないで行った行った!」

ヘルクラウザーまでの距離は百メートル。
俺は縮地で駆け出した。エリーが空かさず魔法を唱える。

「天より到れ!全てを打ち砕く神槍よ!天の盃を乱す不貞の輩に天罰を降さん!衛星軌道上より転移!汝、グングニル!神話展開!神罰執行!天理!ヘルレイズスパーク!」
そして息を整えてアーティファクトの投擲に移る。
「ヴァジュラ、ゼオンボルグ神話展開!射出!」

グングニルがヘルクラウザーに突き刺さり究極の霊爆を引き起こした。脳をグチャグチャにかき混ぜられてスタンするヘルクラウザー。
そこに全力の魔力を込めたヴァジュラとゼオンボルグが飛んできた。ヘルクラウザーの右腕に突き刺さり、ヴァジュラからは雷のドームが発生しヘルクラウザーを焼いた。ゼオンボルグは魔力を放出して大爆発。ヘルクラウザーの右腕は皮一枚で繋がっている状態になった。そして全身に雷撃の火傷を負った。

おれはヘルクラウザーの目の前に縮地で転移する。エクスリボルグを叩き込もうとしたが…その瞬間ヘルクラウザーは大きく口を開けて俺を飲み込もうとした。エクスリボルグをつっかい棒にして後ろに飛び何を逃れる。
エクスリボルグはしっかり突き刺さった様でヘルクラウザーは口を開け閉め出来なくなっていた。でもこのままじゃジリ貧だ。流石にエクスリボルグ無しでは闘えない…っと後ろから叫び声が聞こえてきた。

「どけっ!慎吾!蜂の巣にされるぞ!どいたどいた!幻想顕現!我が体は天理を表す器なり!真理!我が身に集え!真のアーティファクトよ!ガァッグゥアハァハァ!」

後方から攻撃を企てているリズの頭上に金の門が数十門開いた。そこからとんでもない神気を宿したアーティファクトが姿を表す。怖気が百メートル離れた場所にも伝わってきた。これが真理の領域に至った幻想顕現か…。
俺は急いでその場を離れた。
リズは真理のアーティファクトを全弾発射する。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!
ヘルクラウザーの全身にアーティファクトが突き刺さる。
グチャバキャメキャグチャバチャグチャバチャ!
そして究極の霊爆が断続的にヘルクラウザーを襲った。死んだか…に思われたが流石に何パーティも倒しただけはある。最後の悪あがきに俺を無視してエリーとリズに向かって跳躍して飛びかかった。巨体をギリギリまで接近させそして左腕の鋭い爪でエリーを貫いた。一息幻想顕現のガードが間に合わなかった。

「ガバッガバッハァハァ…ここで私死ぬの?」

エリーは爪に貫かれた上に地面に叩きつけられ重症。放っておくと死の危険がある。

「トカゲ野郎!ボクを怒らせたな!汚いその手でボクの仲間に触れるんじゃねえ!真ガラティン!限定召喚!真理究極霊閃斬!砕けろ!一片残らずに逝けぇ!」

真のガラティンを産み出しその手に取ると力任せではない全力を…存在エネルギーを霊力に変換した一撃をリズは放った。閃光がヘルクラウザーを貫き完全に消滅させた。
後にはエクスリボルグが残っていた。
倒れているエリーの元にレンコが駆け寄った。それに続いてリズと俺も駆け寄る。

「これは酷い。まだ息があるのが奇跡だね。エクスカリバーの鞘を使ってギリギリだね。さあリズ…身体はズタズタなのは分かるがエクスカリバーの鞘を出してくれ。このままではエリーは本当に死ぬぞ。」
「ハァハァ…分かった。闘いに魔力と体力を使いすぎたな。反省点だ。幻想顕現!エクスカリバーの鞘!エリーに貸与する。」

みるみる内にエリーの傷は癒えていった。数十分して立ち上がれるようにまで回復した。

「皆ありがとう。心配かけたわね。あのヘルクラウザーって化物はただのデカブツじゃなかったわね。タフで恐ろしい敵だった。でももう死んだわ。インスタントカメラで戦闘の後を写真で取りましょう。」

そう言うとエリーは闘いの後の痕跡を何枚か写真に納めた。そして俺達は帰路につく。

「あのトカゲ野郎。真理の幻想顕現を耐えやがって生意気だったぞ。この野郎!」
「俺なんかエクスリボルグを口の中に呑み込まれたからな。実質何にもしてないよ。」
「何もしてないと言えばあたしもだね。皆の闘いに見惚れてサポートらしいサポートが出来なかったよ。エリーがあんな事になる前にあたしの技で仕留めるべきだったな。」
「レンコに頼りすぎない様にするのが私達の目標よ。私達だけの攻撃でヘルクラウザーを倒せたのは誉められるべき事じゃないかしら。まあ私は死にかけたけどね。」
「俺ももっと精進しないとな。本当に俺達だけの力で敵を倒せるように…まあって言っても気絶しかさせられないんだけどな。」
「それは言わない約束だろう。ボクの幻想顕現で敵は倒してあげるから安心しなさい。ついに本物のアーティファクトを呼ぶ真理を解放したからね。ボソボソ…身体はガタガタだけどさ。」
「私も新しい領域に到達したいわ。フル詠唱でようやく天理の領域が見えてきたけれど…詠唱破棄でも天理に到達しなくてはね。」
「あたしが思うにそれは人の領分を超えた領域だよ。エリー…人間を止めるつもりかい。」
「敵を倒すためには人間を止めねばいけない事も有るかもしれないわ。私は振り返らないし止まらない。兄さんを見つけるまではね。」

俺達は会話をしながらヘルメスの町に戻った。そしてヘルメス病院の依頼受付専用カウンターに寄った。

「この写真がヘルクラウザー討伐の証拠だ。あたしが保証する。これで良いかな。」
「ここまで派手な戦闘の後の写真なら確かに証拠になるな。本当にあのおぞましい化物を倒すなんてな。素晴らしい。君達の様な優秀な冒険者を留めて置けないのは当院の損害だね。仕方ないしばらく待っていてくれ。」

そう言うと担当者はカウンターの奥に入って行った。そしてしばらくすると金貨を持って担当者は戻ってきた。

「これが報酬の二万ゴールドだ。寂しくなるな。じゃあな。木の棒の旦那。」
「?ああ。じゃあな。また今度…」
「慎吾、エリー、リズ。ヘルメスの町を出るよ。遂に解析中だったセルビアの居場所が分かった。あたしの占いによるとセルビアの最終確認地はメギドの国だ。」
「それって私の元々住んでた国じゃない。あの国にまだ兄さんは居るって言うの?散々探し回ったって言うのに!信じられないわ。確かにレンコの占いは当たるけれど。」
「実は言うとね。占いに使っていたのはオモイカネデバイスと言って知の神と直接対話できる装置を使っていたんだ。その答えに間違いはない。占いではなく予測、予知の領域に踏み行っていると言って良いだろう。」
「そんな面白いものを隠し持っていたのか。人が悪いなレンコは。ボクの気になる事を調べる事も出来るのかな?」
「済まないね。今はセルビアの位置割り出しに全リソースを割いているんだ。他の事には使えない。さあエリー。全てを終わらせに行くぞ!」
「そこまで言うのなら貴女を信じましょう。リズと慎吾も良いわね!」
「「了解!」」
現在の所持金十四万ゴールド。

次の旅に続く
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