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夢幻の旅路七 理想の最果て
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「嫦娥様!A~Cランクのアーティファクトを一万本貸してください。」
「はあ?何を言うとるんや?どこぞの神霊と戦争でも引き起こしたか?」
「いえ、ちょっと弟子に稽古を着けようと思いまして。思い上がりをただすためにアーティファクトが必要なんです。すみません!お願いします。」
「あの馬鹿弟子か。木の棒を振り回すだけの…そんな奴にアーティファクトを湯水の様に使うのかい。ちいと気がひけるがの。まあお前の頼みや。使い潰せ。どうせ陽の目を見ないアーティファクト達や。お前の上空に門を開いて転移させるで。じゃあの。」
「ありがとうございます。…そろそろ起きなよ。慎吾。蘇生は終わっているでしょ。」
「ガハッガハッ…まあな。立ち上がる勇気はまだある。」
「それは勇気とは言わない。愚かなだけだよ。あたしの必殺技を全部食らって百回以上死んだのにまだ辞めないの?そこまで愚かだとは思わなかった。でも次で最後。あたしの奥の手…かわしきれると思わない事だね。アーティファクト転移終了。全弾射出着弾後誤差爆撃。発射!」
空を覆うアーティファクトの雨が俺を襲った。俺はエクスリボルグを構えて耐えようと思った。それが間違いだった。
バキャバキグチャバキャグチャドバグチャグチャバキバキバグチャグチャ…
次々に俺に突き刺さるアーティファクト。突き刺さる度に絶命し即座に蘇生する。それを何度も何度も繰り返す。そして突き刺さったアーティファクトと地面に落ちたアーティファクトが時間差で爆発した。その霊爆で俺の身体も粉々に吹き飛んだ。
およそ一万発のアーティファクトが落ちきるまでに俺は千回は死んだ。そして蘇生する。
「フゥー。アーティファクトを使いきったか。まだやるかい。良い加減実力差が理解できたか?」
「まだ俺の心は砕けていない。何度この身を滅ぼされようともこの覚悟だけは砕けない。行くぞ!」
俺は立ち上がると即座に縮地した。レンコとの距離は百メートル。二回の縮地で詰められる!俺は縮地を終えレンコとの中間地点に出た。そこには鎖が仕掛けられており、俺の身体を拘束する。縮地で抜けようとするが叶わない。ゆっくりとレンコが歩いてくる。その手には夢想天生。俺の目の前まで歩いてくると俺の心臓を夢想天生で串刺しにした。
「夢想天生…爆砕!」
夢想天生は爆裂する。俺の上半身も巻き込まれて吹き飛んだ。後には足が立っているだけだ。鎖の拘束は解けた。俺はその場で蘇生する。
レンコは億劫蓬莱神獄掌を放った。魔力が螺旋を描きレンコの右腕を走る。そしてその右腕で俺の心臓…コアを鷲掴みする。
「あたしが本気を出せば慎吾の不死性を奪う事も出来るんだよ。でもそうしたら試せなくなっちゃうね。何回死んだら折れるのか…」
心臓を握り潰される。俺はその場に力無く倒れ込んだ。レンコが支える形になる。俺は蘇生しながら小声で呪文を唱えた。
「対星必殺奥義…億劫蓬莱神獄剣。」
エクスリボルグにどす黒い波動が蠢いている。レンコにはまだ気付かれていない。俺はレンコに支えられたままエクスリボルグをレンコの胸に突き刺した。回避も防御もされなかった。ズブズブとエクスリボルグが沈んでいく。血を吐くレンコ。
「ようやくか。馬鹿者。あたしを待たせすぎだ。いつまで嫌な役をやらせるつもりなんだ。ずっと待っていたぞ。」
「確かに一本取らせて貰ったぜ。約束通り俺を連れて魔界に行ってくれ。」
そう言うと俺はエクスリボルグをレンコから引き抜いた。心臓を穿っていた様で血を吐き続けるレンコ。
「ハァハァ。やっぱり痛いものは痛いな。君は良くあの痛みを耐えたな。千回以上痛みを感じながら死んだだろう。やっぱり馬鹿なんじゃないか?」
「レンコを超える為だ。何だってやるさ。俺…強くなれたかな?」
「根性は良いが…如何せん手数が足りないな。まあ木の棒を振り回すだけしか能が無いから仕方無い。これからも精進するしかないね。ただ前より格段に強くなっている。不意打ちとは言えあたしに傷を負わせるとはね。」
「そうか。なら良かった。レンコに一太刀浴びせたぞ!あのレンコに…」
「傷は自然治癒でお互い癒えただろう。さあゲートを閉じに魔界に行くぞ。魔界は強敵がゴロゴロいる。あたしは勿論負けないが…慎吾…君も負けることは許されない。あたしから一本取ったんだからな。」
「勿論だ。どんな敵でもエクスリボルグで倒してやる。さあゲートの向こうへ行こう。」
ゲートは町の奥…集会場にあった。その回りは勿論…町には何処にも人の気配は無い。皆とっくの昔に殺されてしまったか逃げ出したか…どちらにせよハデスポリスは無人の町だ。それでもゲートは閉じなくてはならない。
俺達はゲートを発見し、その門をくぐった。
するとそこは魔界だった。太陽が二つあり、空を言葉を喋る鳥が侮辱の言葉を口ずさみながら飛んでいる。風景はまっ黄色だ。これから探索を始めなくてはならない。ゲートを維持している装置を見つけて破壊するのだ。俺達は魔族の城?の様な場所に進んでいった。
次の旅に続く
「はあ?何を言うとるんや?どこぞの神霊と戦争でも引き起こしたか?」
「いえ、ちょっと弟子に稽古を着けようと思いまして。思い上がりをただすためにアーティファクトが必要なんです。すみません!お願いします。」
「あの馬鹿弟子か。木の棒を振り回すだけの…そんな奴にアーティファクトを湯水の様に使うのかい。ちいと気がひけるがの。まあお前の頼みや。使い潰せ。どうせ陽の目を見ないアーティファクト達や。お前の上空に門を開いて転移させるで。じゃあの。」
「ありがとうございます。…そろそろ起きなよ。慎吾。蘇生は終わっているでしょ。」
「ガハッガハッ…まあな。立ち上がる勇気はまだある。」
「それは勇気とは言わない。愚かなだけだよ。あたしの必殺技を全部食らって百回以上死んだのにまだ辞めないの?そこまで愚かだとは思わなかった。でも次で最後。あたしの奥の手…かわしきれると思わない事だね。アーティファクト転移終了。全弾射出着弾後誤差爆撃。発射!」
空を覆うアーティファクトの雨が俺を襲った。俺はエクスリボルグを構えて耐えようと思った。それが間違いだった。
バキャバキグチャバキャグチャドバグチャグチャバキバキバグチャグチャ…
次々に俺に突き刺さるアーティファクト。突き刺さる度に絶命し即座に蘇生する。それを何度も何度も繰り返す。そして突き刺さったアーティファクトと地面に落ちたアーティファクトが時間差で爆発した。その霊爆で俺の身体も粉々に吹き飛んだ。
およそ一万発のアーティファクトが落ちきるまでに俺は千回は死んだ。そして蘇生する。
「フゥー。アーティファクトを使いきったか。まだやるかい。良い加減実力差が理解できたか?」
「まだ俺の心は砕けていない。何度この身を滅ぼされようともこの覚悟だけは砕けない。行くぞ!」
俺は立ち上がると即座に縮地した。レンコとの距離は百メートル。二回の縮地で詰められる!俺は縮地を終えレンコとの中間地点に出た。そこには鎖が仕掛けられており、俺の身体を拘束する。縮地で抜けようとするが叶わない。ゆっくりとレンコが歩いてくる。その手には夢想天生。俺の目の前まで歩いてくると俺の心臓を夢想天生で串刺しにした。
「夢想天生…爆砕!」
夢想天生は爆裂する。俺の上半身も巻き込まれて吹き飛んだ。後には足が立っているだけだ。鎖の拘束は解けた。俺はその場で蘇生する。
レンコは億劫蓬莱神獄掌を放った。魔力が螺旋を描きレンコの右腕を走る。そしてその右腕で俺の心臓…コアを鷲掴みする。
「あたしが本気を出せば慎吾の不死性を奪う事も出来るんだよ。でもそうしたら試せなくなっちゃうね。何回死んだら折れるのか…」
心臓を握り潰される。俺はその場に力無く倒れ込んだ。レンコが支える形になる。俺は蘇生しながら小声で呪文を唱えた。
「対星必殺奥義…億劫蓬莱神獄剣。」
エクスリボルグにどす黒い波動が蠢いている。レンコにはまだ気付かれていない。俺はレンコに支えられたままエクスリボルグをレンコの胸に突き刺した。回避も防御もされなかった。ズブズブとエクスリボルグが沈んでいく。血を吐くレンコ。
「ようやくか。馬鹿者。あたしを待たせすぎだ。いつまで嫌な役をやらせるつもりなんだ。ずっと待っていたぞ。」
「確かに一本取らせて貰ったぜ。約束通り俺を連れて魔界に行ってくれ。」
そう言うと俺はエクスリボルグをレンコから引き抜いた。心臓を穿っていた様で血を吐き続けるレンコ。
「ハァハァ。やっぱり痛いものは痛いな。君は良くあの痛みを耐えたな。千回以上痛みを感じながら死んだだろう。やっぱり馬鹿なんじゃないか?」
「レンコを超える為だ。何だってやるさ。俺…強くなれたかな?」
「根性は良いが…如何せん手数が足りないな。まあ木の棒を振り回すだけしか能が無いから仕方無い。これからも精進するしかないね。ただ前より格段に強くなっている。不意打ちとは言えあたしに傷を負わせるとはね。」
「そうか。なら良かった。レンコに一太刀浴びせたぞ!あのレンコに…」
「傷は自然治癒でお互い癒えただろう。さあゲートを閉じに魔界に行くぞ。魔界は強敵がゴロゴロいる。あたしは勿論負けないが…慎吾…君も負けることは許されない。あたしから一本取ったんだからな。」
「勿論だ。どんな敵でもエクスリボルグで倒してやる。さあゲートの向こうへ行こう。」
ゲートは町の奥…集会場にあった。その回りは勿論…町には何処にも人の気配は無い。皆とっくの昔に殺されてしまったか逃げ出したか…どちらにせよハデスポリスは無人の町だ。それでもゲートは閉じなくてはならない。
俺達はゲートを発見し、その門をくぐった。
するとそこは魔界だった。太陽が二つあり、空を言葉を喋る鳥が侮辱の言葉を口ずさみながら飛んでいる。風景はまっ黄色だ。これから探索を始めなくてはならない。ゲートを維持している装置を見つけて破壊するのだ。俺達は魔族の城?の様な場所に進んでいった。
次の旅に続く
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