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夢幻の旅路八
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「この城の様な場所にゲートの維持装置があると見て間違いないのか?」
「ああ。そうだよ。オモイカネデバイス…ゲートの維持装置の位置は何処だ?」
オモイカネデバイスが反応する。
「ゲートの維持装置は現在地点の魔族の城最深部になります。気をつけてお進みください。魔力反応極大。強力なモンスターもしくは魔神の存在が確認されます。」
「とほらね。この城の内部にゲートの維持装置があると見て間違いないだろう。行くよ。慎吾。強力なモンスター達か。興醒めするような雑魚じゃ無ければ良いんだけどね。」
「俺にとってはこの上ない強敵になるかもしれないな。警戒して進んでいこう。魔王級のモンスターもゴロゴロしているんだろ?」
「そいつらでさえあたしの相手にはならないと言っているんだ。ただ無駄に固くてね。ゲートを破壊しても戻るまでに時間を食ってしまうとイスワルドに戻れなくなるかもしれない。そう言う意味では警戒が必要だ。さあ、先に進もう。」
俺達は城の内部に入った一階は大広間になっており、雑魚モンスターが大量に沸いていた。その数百は下らないだろう。どうするか…
「慎吾。あたしはこんな雑魚には能力を使わないよ。君の能力で倒してみなさい。さあ行け!」
「了解。この程度の雑魚ならエクスリボルグで余裕で倒せるさ。行ってくる。」
俺は敵の集団に走っていくと片っ端からエクスリボルグで殴り始めた。
袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!直突き!切り上げ!袈裟斬り!直突き!切り上げ!袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!切り上げ!直突き!袈裟斬り!袈裟斬り!…
雑魚達に多少の反撃は受けたが死ぬほどではない。十分程かけて敵を掃討した。傷は軽傷だった。
「やるじゃないか。慎吾。この階の敵は全滅だな。建物も大広間以外何も無いか。次の階に上がるとしよう。」
「そうだな。次の階には何が待って居ることやら。」
俺達は部屋の奥にある階段を上って次の階に辿り着いた。そこは小さい部屋が通路に沿って設置されているようだった。通路を進んでいく。
と、突然鬼が飛び出してきた。近くにいる俺を襲ってくる。腕を使った凪払いをエクスリボルグで食い止める。糞!かなりの怪力だな。俺はエクスリボルグを振るって鬼の腕を振り払うと袈裟斬りを頭に叩き込んだ。鬼はあまりエクスリボルグを警戒して居なかった様で簡単に頭への一撃を許した。クラクラと辺りを舞いその場に卒倒した。
「鬼といえどもエクスリボルグの敵ではない。ふぅ。でもどうなる事かと思ったぞ。」
「鬼は慎吾にとっては未だ強敵だろう。良くやった。褒美によしよしでもして上げたいけど今はそんな場合じゃないな。先に進むぞ。」
「了解。」
俺達は更に通路を進んでいく。途中の部屋から魔神像と首無し騎士が出てきた。
「鬼を倒したご褒美だ。あたしが片付けるとしようか。行くよ。錬成!夢想天生!」
そう言うとレンコの手に夢想天生が産み出され彼女は縮地した。行く手を阻む魔神像と首無し騎士の元に縮地する。まずは魔神像だ。首元に鋭い二連閃を放つ。首が飛び魔神像は倒れた。首無し騎士は持っているメイスを振りかざしレンコに一撃を加えようとした。しかしその場に残像を残して消えるレンコ。次の瞬間、首無し騎士の懐に入り胴体に夢想天生を突き立てていた。首無し騎士はスタンしている。そのまま三十メートル程後ろに縮地して俺の立っている場所まで戻ってきた。
「夢想天生…起爆。」
首無し騎士の腹が目映い光に包まれる。夢想天生は爆発し、究極の霊爆を引き起こした。首無し騎士も跡形も無く吹き飛んだ。
「ハイハイ。これでお仕舞い。先に進むよ。慎吾。」
「了解。相変わらず最強だな。モンスターが可哀想になってくるぜ。」
「三千年もこんな事してきたらね。当たり前だよ。このくらい。今度モンスターが出てきたら慎吾が相手してね。面倒臭いから。」
「分かったよ。」
俺達は通路を進む。モンスターが部屋の中に居る気配はあるのだがレンコを恐れて出てこないらしい。何て哀れな生き物何だろうか。生まれた事を後悔しながら部屋の中でブルブル震えているに違いない。魔族として生まれてきたのに何て惨めなんだろう。たかが人間にここまで怯えるとは…
俺達は通路の奥の階段を上っていった。やけに長い階段だ。最終階層に繋がっているのかもしれない。
俺達は階段を上り終えた。
そこは贅を尽くした巨大な広間だった。金銀財宝で広間が飾り付けてある。これを全て持ち帰ったら相当な金額になるだろう。
そして広間の奥にはジェネレータの様な物があった。
「あれだよ。慎吾。あれがゲートの維持装置。あれを壊せばハデスポリスの町に繋がるゲートは破壊できる。ガーディアンは居ないみたいだ。金銀財宝は残念だけど放っておくよ。持って帰るのは手間だしゲートの消滅までに戻れなくなる。準備は良い?」
「ああ。任せろ。レンコ。君に任せた。流石に木の棒じゃ壊せないだろうからな。」
「了解。無銘弓…錬成!矢に魔力をチャージ!無銘神射!」
レンコの無銘弓の矢がジェネレータに直撃した。魔力の爆発が起こりジェネレータは粉々に吹き飛んだ。そしてさあ帰ろうと言うところで…
「何かが空間を跨いでくるよ。おかしいと思ったんだ。やっぱりただでは返してくれないみたいだね。超魔王級の魔力反応…少なくとも五体は来てるね。慎吾!身構えて…ここが正念場だよ。神速で屠る。君には一体の魔王級を片付けて貰う。来るよ。」
巨大な広間に空間の歪みが発生し強力な時空の歪む魔力反応を発する敵生体が現れた。数は五体。身長は二メートル程。無駄にでかくは無いが最高に嫌な予感がする。
俺は何も考えずにその中の一体に突貫した。距離は十メートル。縮地で裏を取る。縮地…ワープアウト!取った。俺は全力の袈裟斬りを化物に放った。頭部を砕く確かな感触。化物は膝を折った。しかしまだ気絶してはいない。俺は渾身の力を込めて化物を叩き続けた。あまりに集中していたので忍び寄る魔の手に気付かなかった。
「慎吾!後ろだ。そいつばかりに構っているな。死ぬぞ!」
「な…何!ガハッガハッハアハア」
気付くと俺は後ろから黒い剣で串刺しにされていた。他の化物の攻撃か…その場に膝を着いた。黒い剣は俺から引き抜かれると俺の首をはねた。俺はその場に横たわる。
「未熟者め。…あたしの弟子を殺るとは嘗めてくれたもんだね。本気中の本気で行かせて貰うよ。」
残るモンスターは四体…一体は慎吾が殴り倒した。
モンスター達は一斉に攻撃を放ってくる。
暗黒残覇!
アルティメットダークネス!
ロイヤルフレア!
カオスグラップル!
何れも暗黒属性の超魔王級攻撃だ。
「天理!五重結界!そんな攻撃は通じないよ。」
レンコの前に貼られた結界がモンスター達の攻撃を防ぎ無効化した。しかし結界の限界には達した様で五重結界は崩れ去った。
「今度は此方から!四体同時に殺す。ブラフマーストラ!天驚本烈!双竜覇閃撃!梵天覇閃光!無銘弓!無銘神射!四連射!」
魔力の奔流がモンスター達を貫く。モンスター達は重傷を負ったが死んでいる訳ではない。超魔王級なだけはある。しかし圧倒的な力の差がある。
モンスター達は反撃の魔法を放ってきた。
何れも超魔王級の強力な呪詛だ。
アースクエイクアルティメット!
アルテマスパーク!
ダークネスグラップリング!
ライジングオブデッド!
レンコは飛んでくる魔法を全て拳で打ちいなした。
「効かないよ。そんな魔法は。行くよ!止めた。多重分身…同時に!億劫蓬莱神獄掌!」
モンスター四体同時に億劫蓬莱神獄掌を叩き込む。全体コアを砕かれて死亡。
レンコは敵が死んだのを見届けると慎吾の側に駆け寄った。
身体の傷は塞がり落とされた首も繋がっている。
「おい!起きろ慎吾。モンスターは全部殺した。さっさと帰るよ。」
「死人に酷いな。やっと蘇生した所なのに。今回は不死鳥蘇生は発動しなかったから蘇生に時間が掛かった。すまない。手伝いが出来なかったな。さあ行こうか。」
「超魔王級に対する警戒が足りていなかったね。だから殺された。君はまだまだ学ぶ事が多い。これからも気を抜かずに戦いなよ。…壁を壊して外に脱出する。無銘弓…矢に魔力をチャージ!無銘神射!」
レンコの放った矢が巨大な広間の壁に穴を開けた。レンコはそこから飛び降りる。外の地面に防御結界を貼ったようで無傷で降りられたようだ。俺も続く。
そして城の外に出た。そして城の近くのゲートの前まで来た。
「ゲートが揺らいでる?」
「ああ。維持装置を破壊したからね。早いところ入らないと二度とイスワルドに戻れなくなる。この魔界にずっとは居たく無いだろう?早く入ろう。」
「そうだな。了解。もう二度と来たく無いもんだな。俺には生理的に受け付けられない。」
「魔界を気に入る奴なんて…まあ中には居るかもしれないが滅多に居ないさ。さあイスワルドに帰ろう。」
俺達はゲートを潜った。ハデスポリスの集会場に出る。そして一時間程経つとゲートは消えてしまった。これで魔界の侵攻を防げるはずだ。
「世界にはゲートがいくつ開いているんだろうな?」
「まさに無限だろうね。閉じても新しく開いてくる。そう天界からの神罰が下っているからね。これからも人類はゲートとそこから出るモンスターに苦しめられるだろう。でもゲートを閉じ続ける事で終わりが見えるかもしれないよ。」
「そうか。いつか平和になれば良いな。モンスターも何も居ない平和な発展したイスワルドが見たいもんだ。」
「あたし達の手で少しでもそうなるように尽くしていこう。ハデスポリスは既に滅びた。オモイカネデバイス…他に大凶の町はあるか?」
「いいえ。現在は見当たりません。大凶の方角も特には存在しません。」
「じゃあ何処に行っても良いってことだな。」
「また宛の無い旅に出るか。人を救うために…」
「そうしよう。また俺達には次の町が待っているさ。さあハデスポリスを出よう。」
俺達は新たな町を目指して旅に出る事にした。
次の旅に続く
「ああ。そうだよ。オモイカネデバイス…ゲートの維持装置の位置は何処だ?」
オモイカネデバイスが反応する。
「ゲートの維持装置は現在地点の魔族の城最深部になります。気をつけてお進みください。魔力反応極大。強力なモンスターもしくは魔神の存在が確認されます。」
「とほらね。この城の内部にゲートの維持装置があると見て間違いないだろう。行くよ。慎吾。強力なモンスター達か。興醒めするような雑魚じゃ無ければ良いんだけどね。」
「俺にとってはこの上ない強敵になるかもしれないな。警戒して進んでいこう。魔王級のモンスターもゴロゴロしているんだろ?」
「そいつらでさえあたしの相手にはならないと言っているんだ。ただ無駄に固くてね。ゲートを破壊しても戻るまでに時間を食ってしまうとイスワルドに戻れなくなるかもしれない。そう言う意味では警戒が必要だ。さあ、先に進もう。」
俺達は城の内部に入った一階は大広間になっており、雑魚モンスターが大量に沸いていた。その数百は下らないだろう。どうするか…
「慎吾。あたしはこんな雑魚には能力を使わないよ。君の能力で倒してみなさい。さあ行け!」
「了解。この程度の雑魚ならエクスリボルグで余裕で倒せるさ。行ってくる。」
俺は敵の集団に走っていくと片っ端からエクスリボルグで殴り始めた。
袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!直突き!切り上げ!袈裟斬り!直突き!切り上げ!袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!袈裟斬り!切り上げ!直突き!袈裟斬り!袈裟斬り!…
雑魚達に多少の反撃は受けたが死ぬほどではない。十分程かけて敵を掃討した。傷は軽傷だった。
「やるじゃないか。慎吾。この階の敵は全滅だな。建物も大広間以外何も無いか。次の階に上がるとしよう。」
「そうだな。次の階には何が待って居ることやら。」
俺達は部屋の奥にある階段を上って次の階に辿り着いた。そこは小さい部屋が通路に沿って設置されているようだった。通路を進んでいく。
と、突然鬼が飛び出してきた。近くにいる俺を襲ってくる。腕を使った凪払いをエクスリボルグで食い止める。糞!かなりの怪力だな。俺はエクスリボルグを振るって鬼の腕を振り払うと袈裟斬りを頭に叩き込んだ。鬼はあまりエクスリボルグを警戒して居なかった様で簡単に頭への一撃を許した。クラクラと辺りを舞いその場に卒倒した。
「鬼といえどもエクスリボルグの敵ではない。ふぅ。でもどうなる事かと思ったぞ。」
「鬼は慎吾にとっては未だ強敵だろう。良くやった。褒美によしよしでもして上げたいけど今はそんな場合じゃないな。先に進むぞ。」
「了解。」
俺達は更に通路を進んでいく。途中の部屋から魔神像と首無し騎士が出てきた。
「鬼を倒したご褒美だ。あたしが片付けるとしようか。行くよ。錬成!夢想天生!」
そう言うとレンコの手に夢想天生が産み出され彼女は縮地した。行く手を阻む魔神像と首無し騎士の元に縮地する。まずは魔神像だ。首元に鋭い二連閃を放つ。首が飛び魔神像は倒れた。首無し騎士は持っているメイスを振りかざしレンコに一撃を加えようとした。しかしその場に残像を残して消えるレンコ。次の瞬間、首無し騎士の懐に入り胴体に夢想天生を突き立てていた。首無し騎士はスタンしている。そのまま三十メートル程後ろに縮地して俺の立っている場所まで戻ってきた。
「夢想天生…起爆。」
首無し騎士の腹が目映い光に包まれる。夢想天生は爆発し、究極の霊爆を引き起こした。首無し騎士も跡形も無く吹き飛んだ。
「ハイハイ。これでお仕舞い。先に進むよ。慎吾。」
「了解。相変わらず最強だな。モンスターが可哀想になってくるぜ。」
「三千年もこんな事してきたらね。当たり前だよ。このくらい。今度モンスターが出てきたら慎吾が相手してね。面倒臭いから。」
「分かったよ。」
俺達は通路を進む。モンスターが部屋の中に居る気配はあるのだがレンコを恐れて出てこないらしい。何て哀れな生き物何だろうか。生まれた事を後悔しながら部屋の中でブルブル震えているに違いない。魔族として生まれてきたのに何て惨めなんだろう。たかが人間にここまで怯えるとは…
俺達は通路の奥の階段を上っていった。やけに長い階段だ。最終階層に繋がっているのかもしれない。
俺達は階段を上り終えた。
そこは贅を尽くした巨大な広間だった。金銀財宝で広間が飾り付けてある。これを全て持ち帰ったら相当な金額になるだろう。
そして広間の奥にはジェネレータの様な物があった。
「あれだよ。慎吾。あれがゲートの維持装置。あれを壊せばハデスポリスの町に繋がるゲートは破壊できる。ガーディアンは居ないみたいだ。金銀財宝は残念だけど放っておくよ。持って帰るのは手間だしゲートの消滅までに戻れなくなる。準備は良い?」
「ああ。任せろ。レンコ。君に任せた。流石に木の棒じゃ壊せないだろうからな。」
「了解。無銘弓…錬成!矢に魔力をチャージ!無銘神射!」
レンコの無銘弓の矢がジェネレータに直撃した。魔力の爆発が起こりジェネレータは粉々に吹き飛んだ。そしてさあ帰ろうと言うところで…
「何かが空間を跨いでくるよ。おかしいと思ったんだ。やっぱりただでは返してくれないみたいだね。超魔王級の魔力反応…少なくとも五体は来てるね。慎吾!身構えて…ここが正念場だよ。神速で屠る。君には一体の魔王級を片付けて貰う。来るよ。」
巨大な広間に空間の歪みが発生し強力な時空の歪む魔力反応を発する敵生体が現れた。数は五体。身長は二メートル程。無駄にでかくは無いが最高に嫌な予感がする。
俺は何も考えずにその中の一体に突貫した。距離は十メートル。縮地で裏を取る。縮地…ワープアウト!取った。俺は全力の袈裟斬りを化物に放った。頭部を砕く確かな感触。化物は膝を折った。しかしまだ気絶してはいない。俺は渾身の力を込めて化物を叩き続けた。あまりに集中していたので忍び寄る魔の手に気付かなかった。
「慎吾!後ろだ。そいつばかりに構っているな。死ぬぞ!」
「な…何!ガハッガハッハアハア」
気付くと俺は後ろから黒い剣で串刺しにされていた。他の化物の攻撃か…その場に膝を着いた。黒い剣は俺から引き抜かれると俺の首をはねた。俺はその場に横たわる。
「未熟者め。…あたしの弟子を殺るとは嘗めてくれたもんだね。本気中の本気で行かせて貰うよ。」
残るモンスターは四体…一体は慎吾が殴り倒した。
モンスター達は一斉に攻撃を放ってくる。
暗黒残覇!
アルティメットダークネス!
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カオスグラップル!
何れも暗黒属性の超魔王級攻撃だ。
「天理!五重結界!そんな攻撃は通じないよ。」
レンコの前に貼られた結界がモンスター達の攻撃を防ぎ無効化した。しかし結界の限界には達した様で五重結界は崩れ去った。
「今度は此方から!四体同時に殺す。ブラフマーストラ!天驚本烈!双竜覇閃撃!梵天覇閃光!無銘弓!無銘神射!四連射!」
魔力の奔流がモンスター達を貫く。モンスター達は重傷を負ったが死んでいる訳ではない。超魔王級なだけはある。しかし圧倒的な力の差がある。
モンスター達は反撃の魔法を放ってきた。
何れも超魔王級の強力な呪詛だ。
アースクエイクアルティメット!
アルテマスパーク!
ダークネスグラップリング!
ライジングオブデッド!
レンコは飛んでくる魔法を全て拳で打ちいなした。
「効かないよ。そんな魔法は。行くよ!止めた。多重分身…同時に!億劫蓬莱神獄掌!」
モンスター四体同時に億劫蓬莱神獄掌を叩き込む。全体コアを砕かれて死亡。
レンコは敵が死んだのを見届けると慎吾の側に駆け寄った。
身体の傷は塞がり落とされた首も繋がっている。
「おい!起きろ慎吾。モンスターは全部殺した。さっさと帰るよ。」
「死人に酷いな。やっと蘇生した所なのに。今回は不死鳥蘇生は発動しなかったから蘇生に時間が掛かった。すまない。手伝いが出来なかったな。さあ行こうか。」
「超魔王級に対する警戒が足りていなかったね。だから殺された。君はまだまだ学ぶ事が多い。これからも気を抜かずに戦いなよ。…壁を壊して外に脱出する。無銘弓…矢に魔力をチャージ!無銘神射!」
レンコの放った矢が巨大な広間の壁に穴を開けた。レンコはそこから飛び降りる。外の地面に防御結界を貼ったようで無傷で降りられたようだ。俺も続く。
そして城の外に出た。そして城の近くのゲートの前まで来た。
「ゲートが揺らいでる?」
「ああ。維持装置を破壊したからね。早いところ入らないと二度とイスワルドに戻れなくなる。この魔界にずっとは居たく無いだろう?早く入ろう。」
「そうだな。了解。もう二度と来たく無いもんだな。俺には生理的に受け付けられない。」
「魔界を気に入る奴なんて…まあ中には居るかもしれないが滅多に居ないさ。さあイスワルドに帰ろう。」
俺達はゲートを潜った。ハデスポリスの集会場に出る。そして一時間程経つとゲートは消えてしまった。これで魔界の侵攻を防げるはずだ。
「世界にはゲートがいくつ開いているんだろうな?」
「まさに無限だろうね。閉じても新しく開いてくる。そう天界からの神罰が下っているからね。これからも人類はゲートとそこから出るモンスターに苦しめられるだろう。でもゲートを閉じ続ける事で終わりが見えるかもしれないよ。」
「そうか。いつか平和になれば良いな。モンスターも何も居ない平和な発展したイスワルドが見たいもんだ。」
「あたし達の手で少しでもそうなるように尽くしていこう。ハデスポリスは既に滅びた。オモイカネデバイス…他に大凶の町はあるか?」
「いいえ。現在は見当たりません。大凶の方角も特には存在しません。」
「じゃあ何処に行っても良いってことだな。」
「また宛の無い旅に出るか。人を救うために…」
「そうしよう。また俺達には次の町が待っているさ。さあハデスポリスを出よう。」
俺達は新たな町を目指して旅に出る事にした。
次の旅に続く
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