奴隷を飼いました。

まぐろ

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散髪

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「そういえばご主人様ぁ、ずっと謝ろうと思ってて…タメ口下手くそでごめんなさい…」

「いやいいよ、そこが可愛い。というか2人ともタメ口と敬語混ざるよね、慣れた。」

さっきまでの出来事を無かったことにしようとしているのは薄々わかる。
ねこも目を伏せて、春紫苑と目を合わせないようにしている。

「ちょっと…ねこ、…まあ元気だして、」

「ぼく本当はルシファー様を取り戻すつもりできたんです。でも堕天して魔界を支配してて…更に転生してた。今の状態なら、洗脳して再教育すればなんとかならないかなぁって…でも駄目です。ぼくはもう諦めます…それと…もうぼく…どう顔を合わせればいいか…」

「今までどおり淫魔ちゃんと天使くんの関係でいいじゃん、てか俺はねこって呼んでたけど名前あるじゃん。」

今は違うから、とねこはクッションの上で丸くなってしまった。
うん。天使というよりねこは猫だ。

「羽12枚…だっけ?ルシファーさんは。もっふもふじゃん。」

「やめてよご主人様まで…!僕は春紫苑なの!お花みたいにご主人様を癒やすの!たくさん一緒に寝るの…!それに僕天使じゃないし。淫魔!」

「へーえ。それが名前の由来かな?ところでその名前、誰がつけたの?」

俺が聞くと、春紫苑は言葉に詰まった。

「まー、いいよ。それより、髪の毛いっぱい伸びちゃったね。切ろっか、」

「散髪…わぁ、僕ご主人様に髪切って貰えるの!?やった!」

春紫苑を風呂場につれていき、座らせる。
髪を解き、ハサミで切っていく。
ショキショキという音が響く。

「ご主人様。僕は羽、千切られたって言ったけど…本当は自分で千切ったんです。だってこんな羽付いてたら人間が怖がるかもしれないから。でもご主人様は怖がらなかったです…僕もう、羽千切らないようにします。」

「うん。それがいいよ。それにこの羽もふもふだし。もっとくっついて寝ようねー。…はい、終わり。角も形が変わってるけどこれは…」

「ん…これは…どうしよう…こんな形じゃご主人様傷つけちゃう…ここから捻れちゃってるから…ゔっ…」

春紫苑は捻れた角を折った。
中途半端な所から折るのはあまり痛くないのだろうか。
ぷるぷるしているが角は何故かすぐに治った。元の形に。

「え…へへ…羽があると、魔力が操作しやすいんです…」

「なるほど…そういう原理なのか…」

すると春紫苑がいきなり抱きついてくる。

「ご主人様、僕を閉じ込めてたとき天使くん犯してたんでしょ?ね。今日は2人で寝ましょうね。ご主人様に匂いつけなおしてもらう…いや…僕の匂いたーくさん、つけてあげますからね!」









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