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第1章:出会いの章 〜導きのルート設定〜
第8話 一人でお留守番
しおりを挟む暇ぁ!ひま、ひま、ひま、ひま
えいちあいえむえー
H.I.M.A.
つまんなーい。
つまらないよー。
未来の会社に行っちゃおうかな?
あれ、私泣いている。
そうだ、想いだしていたのか。
あれから11年。
ん?隣、え?、居ない、未来、どこ、どこなのよ、上を見上げて時計に視線を、えっと今何時?11時
未来が居ない。
未来どこ?
どこ?
「みらいーーーーーぃ」
11時、今日から仕事とか言っていたわね。
うーん、お腹すいた。
もう、未来なんで起こしてくれないのよ。
わたし独りぼっちじゃないの。
仕事だからしょうがないのか、私のやることをしないとね、ムフフ、新妻みたいね。
洗濯をしとかなくては、お風呂掃除も。
冷蔵庫、どれどれ、そうだ冷凍パスタがあった。
これ食べよう。麦茶。
テレビ、アニメ見よう。
一挙放送がある。12時から。面白そうね。
録画しておこう。
「これを予約」
うんとも、すんとも、返事がない。
「この番組を全部予約」
シーンと静まり返る部屋。
なんで音声で録画されないのよ!。
遅れているわね、日本。だから経済後進国なんて言われるようになったのよ!
パソコンで調べるしかないか。
リモコンの使い方、なるほど。これで予約。
他のアニメを観ようと。
お菓子、ポテチ最高!ビール飲んじゃおうかな。
最高!缶ビールにポテチで、アニメ
幸せ!
3話連続なんだ。
この展開わかっちゃうじゃないの。
そうではなくて、どばっと服脱いで
抱き着いちゃえば、こっちのものなのに
もう、じれったいなー。
エッチなアニメはこの時間帯はやっていないのか
それもそうよね。良い子の時間に
うーん。
深夜アニメを予約しなくては。
アニメが終わってしまい、次のアニメはうーん、これは私の趣味に合わない。
番組表で、深夜アニメを予約。このテレビ色々ボタンがあるのだけれど、未来に聞いてみよう
暇だあー。
未来、ひまだよーー!
聞こえるかい?みらーーーーい
暇なのだけど。未来
出かけようかな?でも、日本の治安わからないのよね。
困ったな。
暇だし。
買い物に行くにも、やはり怖いわよね
こんな美人さんが一人で、うろうろしていたら。
もう、なんで、未来いないの!
帰ってこい!
未来!
「未来のバーカ!」
着替えて、駅に迎えに行けば良いのだわ。
着替え、着替え、ってどこにあるの?
そうだ、未来が全て閉まったのだ。
わたし、何もしていないから、私の服はどこなのよ?
クローゼットをあけると、あったー、私のお洋服
というか、私のお洋服しかないのだけれど
未来のは、ちょっと、なんなのよ。
まだ袋すら開けてないじゃない、スーツは吊るしてあるだけましだけど。
違う、私のがクローゼットを占有しているからだ。
大笑い。
ひまーーぁ
未来を迎えに行こう。
駅目の前だものね。スマホ、スマホ、あった。
なんで、枕の下にあるのよ。
私だ。私が枕の下にいれちゃったのだ。
それで目覚ましかけても、起きなかったのかな。いや、アラームセットしていなかった。
仕事中電話したら、怒られちゃうかな?もう、SNS交換しておくべきだった。メアドはわかるのだけれど。
良し、迎えに行こう。鍵はスマートフォンと言っていたわね。
ドアを開け、左右確認。
バタン。カチャ。
あれ?鍵しまっちゃった。
スマートフォンをかざすと
開いた
もう1度ドアを閉めると、鍵がかかった
オートロックなのね!やるじゃない、未来!
念のためもう1度スマホを
開いた!
そして、閉まった。オートロック!
外に出て、左右確認、怪しい人は居ないわね?
私が、怪しいのか?あれ?
駅が目の前だから、待って居よう。
二和向台駅、変わってないわね。改札は1つ。
え?ちょっと待ってよ、待ってよ
<新京成電鉄じゃないの?>
なに、この京成松戸線って
スプラッシュマウンテンの新京成電鉄なのよ
京成松戸線、聞いたこともない。
スマホで調べると、そうか、新京成電鉄無くなっちゃたのね。
京成電鉄に。
しかし、遅い、未来。なにやってるのよ!
仕事しているのか、うーん、もう2時間も立って居る。
飲み物を買おう。
どんどん、知らない人が通り過ぎていく。
遅い、
遅い、
おそーーーーい
暇、
暇、
ひまーーーー。
そういえば、仕事18時までと言ってた事を思い出した
スマホを観ると、今18時。
わたし、3時間もここに立って…馬鹿みたい。
汗でべとべとだし、日本暑すぎるのよ。
気温120度位あるのでは?
もう、未来帰ってこい。
この電車かな
違う
これかな
違う
次なのかな
居た、あれだ、あれが、未来だ、未来が帰ってきた。
間違いない、未来だ、未来が、来たー!
偽物者ないよね、うん。
未来だ、未来
両手を振り、
「未来ーーーぃ、おそーーい!おそーい、3年位、ずっとここに、いたのよ。遅ーい。」
未来(3年ここに立っていたら、それは、それで…いや、ただいまと、言わないと)
「え?あ?ただいま」
「いつから、ここに」
みのりから、なにかオーラーがメラメラと解き放たれていた。
「お腹すいた!」
さて、この二人いったいこれから、如何なっていくのでしょう
目が離せない、みのりちゃん。
破天荒なみのりちゃん。
一切主導権を渡さない、みのりちゃん。
運命なのか、単なる悪戯なのか、未来にはわからないのであった。
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