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masuta

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第1章:出会いの章 〜導きのルート設定〜

第15話 停伝と停電

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真っ暗、見えない、見えない、見えない、怖い、怖い、怖い
未来、未来、みらーーーーーい



眠れない、眠れるわけもない。この真夜中なのに、電気がついて、こんにちは、している状態を、隠さなくては

その時、さらに、うーんといって、両方が


台風の雨、風が強い中、顔を出す



あの、こんにちは、しないで、おやすみなさい、してくれませんか。



ここは勇気を出して、(駄目、駄目、大体、どうして良いのかわからない。)




少し頭をさげて、襟を正して、隠そうとしたとき



ぱーくぅ






えー!



美野里ちゃんの、頭がこんにちは、していたのが、僕のお口の中に、ぱくっと

えー!

やわらかいのに、硬い。そうじゃない、そうじゃない。感想に浸っている場合ではない。

駄目だ、来れ以上は、我慢できなくなる。


外の風と雨は、一段と強くなってきている。そう今は非常事態なのだ。

一度立ち上がり、浴衣を直して、これでよし。

(もったいない。もったいないが、どうして良いのかもわからない。寝れない。寝れない。)


美野里は満足そうに、笑みを浮かべて寝ている。本当は起きているのではないだろうか



一旦部屋を出て、缶ビールを取ってきた。


ふぅー、落ち着いた。はじめて、女性の胸を、いや、夢だ、夢。夢


完全に不可抗力です。自分に言い聞かせる。すぐにビールが空になり、もう1本。



寝れない。意識しすぎ。意識するなという方が無理。

同じ27歳。二宮 美野里 どこかで、会っているのかな。美野里という名前はひっかかる。
土地勘もある。日本の事を不思議に思うのが、良くわらかない。

美人さんで、俺好み。それは間違いない、否定しない。誕プレで、美女。意味がわからない。


おじいちゃん、おばあちゃんと、1度来た三日月。この辺に住んでいるのかな
いやそれにしては、船橋に対する土地勘がある。ただし、西武が無い。どういうことだ。

好奇心旺盛と裏腹に、怖がりでもある。両極端というのが正しい表現。



美野里に目を向ける。なにやら夢でもみているのか、微笑みながら寝ている。



今何時だろう、3時か。寝よう。



再びベッドに入る。

すると、狙っていたかのように、こんにちは・・・。

再び、
えー!

ぱくぅ。


頭がぼーとしてきた。もう、このままでいい。


このままで

このま、ま、で









(びっくん、え?)
(あ、お口に、舌が、びっくん、ドキドキしてきた。ドキドキ聞こえちゃうのかな)

(ドキドキ)
(ドキドキ)

(え?起き上がちゃった、行っちゃった)

(もう、何しているの未来、早く、続きを続き)

(良いかな、うん、良いよね、私は未来ならあげるの、なんでもあげるの)

(未来だけなら、あげて良いの。その為に、私は戻ってきたのだから)

(なのに・・・)



(この、ドキドキを返せー、どこいったの、未来。あ、戻ってきた、ビール飲んでる)

(わたしも、起き上がっちゃおうかな、続きは?って)

(そうしたら、未来どうなるのだろう、ムフフ、楽しい)




(あ、また、入ってきた。よーし今度も)

(びっくん!、えー!)
(言う、もう、未来に全て話す、そして、私を貰ってもらう)
(舌が、声でちゃう、我慢しないと)


(あれ?)
(あれ?)


(あれれ?)

(おーい)
(未来)

(み、ら、いーー)

(寝ちゃったよ、お口にくわえたまま)

(未来、赤ちゃんみたい。かわいい)


(これどうするのよ、わたし、寝れないじゃない)

(このまま、寝るの、何もしないの、未来)


(おーい、おーい、ドキドキが止まらないのに、未来寝ちゃってる)

(起こしちゃおうかな。あれ?、なに、この硬いの、男の人は足が三本。え?どういうこと)

(あれだ、すごい、駄目だ、私が意識してしまい、ドキドキしてきた)



(起きて、起きて、未来、わたし、わたし、・・・えーー、寝てるのに、硬いの?)

(わたし、眠れないじゃない)

(良いか、未来、私の事本当にわからないのかな)


(全て話したい。話したら、わかってもらえるよね)

(わかってもらえなかったら、どうしよう、それは嫌、駄目)


(どうしたらいいの、どうやって伝えれば)


(もう、未来のばーか、ばーか、ばーか、いくじなし)


(寝れない、でも、起き上がりたくもない、気持ちいい、ドキドキする)


(このまま、眠れるのかな・・・)
(雨、風、音が強くなっている、わたしの鼓動も強くなっている)







そのまま、寝てしまった


風雨が強くなって、とんでもない音が聞こえて、二人は目を開けた


・・・いったいどうなっているのだろう、この状況と、理解するのに、数分たってから

ぱっく から 離れて

(あ、寝ちゃった、怒られるよね)
(あん、寝ちゃった、これが気持ちの良い目覚めというのね)

「お、お、おはよう、未来、あのね、もう少し、寝ましょう」

未来は時計を見ると、まだ5時であった。風雨は強くなっている。



それから、10時までぐっすり寝てしまった。


さらに、雨風は、ものすごく強くなり、窓に激しく打ちつける雨の音、叩きつける音


この音で起きたのだ。


浴衣を直し、ニュース。台風は千葉県南部に上陸とテロップが、ニュースでは夕方以降に台風は太平洋に抜ける

予想最大瞬間風速55メートル、降水量等の解説があり、湾岸地域の首都圏は交通網は麻痺とのこと。
一部、停電、避難所も開設されている。


「美野里、ここも停電するかもしれない、エレベーターは使わないようにしよう。」
「食べ物やお菓子等も買っておこう、お酒も」

二人は着替えて、階段で下に降りて行き、食事と買い物をした。外は、とんでもない暴風雨であった。

美野里は小刻みに震えていた。館内も、旅行客は見当たらない。時計を見ると13時過ぎ。


「美野里、部屋に戻って、ゆっくりしよう」

「うん。おまんじゅうとか、お土産品買っておこうか」
「そうだね、夜ご飯食べられない可能性もあるしね、お水も買っておこう」

買い物を終えて、部屋に戻ろうとしたその時であった



辺りが一斉に、真っ暗になったのだ。



停電である。


美野里は未来の背中ににしがみつく。スマートフォンの緊急速報が流れた。警戒レベル5 緊急安全確保


スマートフォンのライトオンにして、階段で部屋に戻る。がっちりと、未来の背中にしがみつく美野里。


部屋に入り、館内のWi-Fiは使えないが、スマートフォンの電波は問題ない。
災害用モバイルバッテリーで、LEDを灯す。



テレビは停電でつかない。
美野里は震えていた。

美野里の髪を撫でながら「大丈夫だよ」椅子に座って、缶ビールを出す。
「缶ビール飲んじゃおう、冷えないからね」美野里は、未来の上に座った、震えている。
髪を撫でながら、「椅子より、ベッドが良い。ここ怖い」(確かに、眠くなったら、寝てしまった方が、起きたら台風は過ぎているだろうし、停電も回復するはず)

二人は浴衣に着替えて、LEDとお酒、おつまみ、おかし、パソコンをもって寝室に。



(ペットボトルを、5本星形にして、こうやると)



「美野里、見ててね、いくよ」


水のペットボトル5本の真ん中に、LEDを置くと、光りが反射して

あたりはとても、明るくなった

(す、すごい、綺麗。明るい)
「未来、すごーい!、これなら、明るい、ふー怖かった。これでビール飲めるね」



乾杯



「美野里、スマホの充電大丈夫?」美野里は未来に渡した。16%急速充電セット。
「少ない、16%」

冷蔵庫から、焼酎、お水、ジャーキー、チーズ等おつまみを
焼酎の話で盛り上がり、九州に行きたいと意気投合

「よーし、次は九州にいくわよ、でも、来週末はダメよ。既に予定決めているのだから」



そんな話が弾みながら、徐々に眠くなってきたので、二人はベッドの中で、時間を過ごす事に、
美野里は髪を撫でてもらい、眠くなって、寝てしまった。

(美野里が寝ている間に、台風は過ぎるし、停電も回復するだろう)
未来は、ずっと、起きて、美野里の髪を撫でているのであった。



台風が過ぎ去るまで、ずっと。
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