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第1章:出会いの章 〜導きのルート設定〜
第16話 カミングアウト
しおりを挟むちょっと、待ちなさい、出ないの、今さら、何処に行こうというのよ。
おとなしく、しなさい。わかった、わかったかしら、未来。
18時を既に過ぎた、雨と風は、止まっていた
台風は過ぎ去ったのだ。いきなり、日が差し込んできて、ベッドは明るくなった。
(うーん、あれ、私寝ちゃったの)「明るい、あれ、未来ずっと撫でてくれていたの」台風は過ぎたが、停電は回復していなかった。
二人で外を見ると、太陽の光が眩しく、綺麗な海が一面に広がっていた。この景色を見るために来たのかもしれない。
海を見ながら、美野里は未来の肩に寄り添っていた。
21時を過ぎたころだろう、突然電気がついた、停電が回復したのだ。冷蔵庫のファンが響く。
フロントで説明を受け、軽食をとり、キンキンに冷えたビールを頂いたので、お部屋で飲んで、眠りについた。
目が覚めると、部屋の外、露天風呂に入る事になり、(よし!完璧)「未来、先に入っててね」
美野里が、入って来て
「ごめん、長かった、出るね」
(ぎゅっと睨みつけ、洗い終えて、お風呂に)
「一緒に入るの、嫌なの、私とお風呂にはいるのが、嫌なわけないですよね」
「私よ、私、私とお風呂が一緒なのよ」
「あたり一望、海だけ、外誰も無いのね」
(目のやり場にこまる)
「そうだね、まだ交通網が回復していないみたいだから、お客さん来るのは夕方なのかな」
「では、先に出ているね」
(また、ギロリと未来をにらみ)
「美少女と一緒にお風呂に入るのが、嫌なのですか、嫌なわけないでしょう、そーだよね?」
「だって、私のお胸に吸い付いて寝ちゃうくらいだし」
(しまったー、バレていた、そりゃ、バレるのか・・・)
「言ってなかった事があるのよ」
少し間が空いた。何を言われるのだろう、怒られるのかな、でも、良いの?と言った。下を向く
「私ね、ずっとアメリカに居たの。ずーーと、ずーーーーと、アメリカに居たの」
(え?アメリカ、ずっと、どういうことだ?)
「スタンフォードを出て、新穂さん、未来のご両親に、誕生日プレゼントよと、あなたの元に帰ってきたの」
(え-?)
(これでも、私の事思い出せないのかな)
「わたし、二宮 美野里なのだけれど、世界最高の美少女、二宮 美野里よ」
(自分で、世界最高とかいっちゃってるし、確かに美人。少女では、あ、でも、何かひっかかる、今までの美野里の行動、そう、子供だ。)
(まったく、もう、イライラする)
「あなた、東大主席で出て、YGNなんて入れるものじゃないのに、それも4年で大出世の天才なのでしょう、なんで、わからないの」
「お父さん、お母さんからの誕プレが、女の子、意味わかるわよね?」
(両親からプレゼントが、女性?・・・いたずらじゃなく、本当の話なのか)
「それは、言葉的にはわかるけれど、漫画やアニメじゃあるまいし」
(もう、なんなの、この人、東大ってバカなの?幼稚園生なの?、抱き着いちゃう、いや、それより)
「現実、リアル、リアルよ。私は、ずっと…。そうだ、今週土曜日、行くところあるからね。わかった?」
「火曜日まで、ここ。朝一番でエステをしてくれるみたいだから、それ終わったら帰る。」
「水曜日は会社でしょ、会社、会社なんでしょう、会社、会社だよね」
「木曜日は照れるワークでしょう」
(テレワークです。照れません。)
「金曜日はお買い物して、土曜日は夕方出かけるの」
「日曜日は、家でゆっくり、わかったかしら?」
***
食事を済ませ、プールに行くことにした。
水着を選び、(これ、これ、はみ出て、かわいい)「ねーこれどう?、マイクロビキニは売っていないけれど、これも、けっこう、来てるよね」
(…それ、見えちゃうのでは、よくもまー、お店に売っているな)
「駄目です、普通のにしましょう」
(どうして、未来喜ぶじゃない、この水着)
「どうして、ダメなの、もしかして、もしかすると、未来君、誰かに見られたくないとか?」
「それなら、そうと、ハッキリ言ってもらわないと、私これにする」
「み、み、みら、れ、たく、ありません」
(笑顔で飛び跳ねがら)
「よろし、じゃー、このストライプのほうにするね、ビキニ」
室内プールに行った、貸し切り状態。
(噴き出してしまい)
「美野里さん、その素晴らしい水着と、スタイルに、でっかい、チーバ君の浮き輪を装着するのは」
(あれ、変なの)
「だって、私、泳げないもの」
ウォータースライダーに何度も何度も乗った
美野里は大はしゃぎ、子供のように、大はしゃぎ
遊び終え食事
(ずっとアメリカに居た、日本に帰ってきた。俺の元に、どういうことだ)
「乾杯!、写真、写真、今日は、少しずつ、取りに行こうね、わからないから、全部もってきちゃったし」
「ムフフ、ステーキ取りにいこう」
***
食事を終えて、ゲームコーナーに来た。
「あれやりたい!」何度もやるが、取れない。美野里は未来を見つめる。
(そんな、やぶからぼうにレバー引いて、とれるわけがない、動きを計算すれば簡単なのだが)
「美野里が欲しいのは、パンダのぬいぐるみ?」
美野里は何度も、頷く。未来は、ケースを何度も回って、見渡し
未来1回分
「見ていてね」
クレーンが動き出すと、パンダとは別の方向に進み、(あー、ダメだ、これ)、しかしクレーンは、熊のぬいぐるみを捕えた。
「すごーい!!熊さんだ、熊さん」
ところが、すぐに、熊を落下させた、未来
「えー、熊さん、落ちちゃった、」睨みつけると、ぼとん。
熊が落ちた反動で、パンダのぬいぐるみが、ごろり、ぼとん。
「美野里、ほら、とれたよ。パンダのぬいぐるみ、どうぞ」
(凄い、凄い、すごーーーい、どうして、どうしてなの?)
「凄い、未来、天才!!」
アミューズメントを堪能し、部屋に。美野里はパンダのぬいぐるみを、手放さない。
「出張があって、俺がいなくても、パンダのぬいぐるみがあれば、大丈夫だよね」
「駄目です出張行くなら、私も行きます。どこにでも行きます、トイレも一緒です」
(はぁ?)
焼酎をあけながら、おつまみを食べ、ニュースを、倒木や、土砂崩れがあり、交通網は回復していない地域があると流れていた。
「パンダさんも、お酒のみますか?、あら、パンダさん、もう酔っちゃったの?、ちゅーちゅーしてますね、誰かさんみたいに」
(見なかったことに、ニュースを、明日帰るのだし)
美野里は寝てしまっていた。抱きかかえ、ベッドに美野里を寝かし、髪を撫でていた。パンダのぬいぐるみと一緒に。
(27歳、アメリカにずっといた、帰ってきたということは、やはり船橋に土地勘、実家があるのだろうか、どういうことだろう)
(かわいいな、そうだ、このかわいいが、ひっかかる。見た目の綺麗さと裏腹に、子供っぽいのだ。スタンフォードを出ているのにだ)
(一緒に居て楽しいし、こんなに美人さんが一緒に居てくれるのはありがたいが、刺激が強すぎる)
(おじいちゃん、おばあちゃんと、この三日月に子供の頃来たと言っていたから、やはり、すくなくとも千葉には居た)
(まてよ、西武が無いと騒いでいた。いつまであったのだろう、スマホで調べる。俺自身高校から都内の寮だったので、正直よくわかってない)
(美野里と変わらず、浦島太郎なのだ、ここ龍宮城だったこのホテル。少し、クスクス一人で笑いながら、美野里の髪を撫でていた)
翌日朝一7時にエステに行き、待っている間、もう一度振り返って、考えたが、わからない。
みのり この響きはどこかひっかかる。そして自宅に帰ってきた。
エアコンをつけて、涼しい。美野里は洗濯をしてくれている。
電車は切符といっていた、モバイルで作成。夕飯は大黒寿司へ
「こんばんわ」大将「未来、台風大丈夫だったか?、好きなものいってくださいね、美野里ちゃん」
「はーい、三日月に行ってました。台風凄かったです。ビールで、ウニをおつまみで、あとはお任せで」
大将「あいよ」
こうして、三日月の三泊四日の旅行を終えた、美野里のヒントを得たが、謎が深まるばかりであった。
満たされて帰宅。明日は会社。おやすみなさい。
真夏の台風旅行が終わり、謎めいた言葉を節々に残す、美野里
未来は、考えるが答えにはたどり着かない。
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