時司るリトルメイジ

温水やすくみ

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エピソード001 相続問題は時間を巻き戻して

第十二章 お仕置き!

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「くそっ、どいつもこいつもだらしないね!」

 契約しているヒョウマ・ジェットと別行動していた長堀町あけみ。
 だがビル内は行く先々で麻痺して倒れている組員達を多く見かけ、あまりの不甲斐なさにもうこの女は怒り心頭。
 まっ、俺達にかかればこんなものだな。

「それにしても一体何者だ。うちの組員をここまでにするとはね」

 おやおやこの悪女さん相当いらついている様子で。
 とりあえず階段で上の階層へ向かってる長堀町あけみさん。
 上の階へ来てもやはり数名の組員が倒れている。
 この悪女も雑魚組員はもう全滅している事を察しているみたい。
 はい、そこへこの悪女に何かが切れる感覚が!

「!?ヒョウマ……ヒョウマがまさか!」

 はい丁度この時でしたかな。
 カヤちゃんがこの悪女と契約しているヒョウマをぶっ飛ばして魔界へ強制送還したのは。
 当然その時にヒョウマ・ジェットは長堀町あけみとの契約を解除されました。
 だから長堀町あけみは契約リンクが断ち切れたせいで違和感を感じた訳ですな。

「くそっ、あの手練れの魔族がやられるなんて……一体何がどうなってるんだ!!」

 おうおう、焦ってる焦ってる!
 ヒョウマ・ジェットとの契約が強制解除された為もはや完全に孤立しちゃったね💛
 悪女さん!正直怖~いんじゃないの?
 大丈夫ですよぉ……これから貴方に恐ろしい仕置き人がお越しになられますからね。
 はい調さん、そろそろお願いしま~す!

「!?」

 はい、この階の電灯は消えちゃいました。
 よって長堀町あけみの周囲は真っ暗。
 見えるのは月の光が差し込む程度。
 
「停電か……くそっ」

 おやぁ?これは流石に驚いたかな。
 それではそろそろあの悪女さんへお仕置きタ~イム!
 社長、よろしくお願いいたします。



 カツーン、カツーン。カツーン



 何処かから足音が聞こえてくる。
 長堀町あけみはその足音を聞き周囲を見渡してるぞ。
 そして……自分のいる通路の向こう側から一人の少女の姿が!
 ビルの窓から差し込む月の光が長い黒髪に黒いリトルメイジ指定制服を身に纏った少し小柄な少女。
 そう、彼女は我等が社長・三条司の姿であ~る!

「お前は……確か中津家にいた小娘!」
「あら、名乗るのは初めてかしら。私は三条スイーパーカンパニー代表取締役の三条司よ」
「三条……まさかお前はあの三条財閥の」
「そう、私はその財閥の跡取り娘よ。それにしても貴方達もバカな事をしたものね……何しろ私達三条財閥を敵に回したものね」

 それから社長は自分のそろばんを取り出して「え~っねがいましては」とそろばんを弾く。
 
「あんたの悪事から計算して……ざっと四百万円で警察に売れそうね」
「なんだと!」

 長堀町さん!その守銭奴社長の言ってる事はハッタリじゃありませんよ。
 うちの社長は本気でアンタを四百万円で売り飛ばそうとしてますよぉ。

「ふざけるな小娘っ!逆にお前を捕まえて財閥から身代金を要求してやるわっ」

 おやおや、長堀町さん自分の懐から拳銃型の魔具を取り出したぞ。

「それはおよしになったほうがよろしくてよ。私を誘拐したら最後、三条財団の施設軍隊が貴方の命を奪いに来るから割に合わないわよ」
「黙れ!お前達のせいで我々の計画が破綻したっ!!小娘相手だろうと容赦はせん、落とし前をつけさせてもらうぞ」

 あちゃ~っ、小学生相手に女狐ヤクザが大人げなくキレちゃってるプッツンだ。
 ややっ!長堀町あけみの周囲に数個の火の玉が出てきたぞ。

「くらえっ!」

 長堀町あけみの号令と共に多数の火の玉がうちの社長へ飛んでいく。
 そして全ての火の玉が社長に命中!そして大爆発~っ!!

「くたばったかクソガキっ、ざまぁみやがれっ」

 瞬時に決着がついたのか長堀町あけみの奴大口開けて高笑いしてるよ。
 あれ?
 気のせいか長堀町あけみの後ろの方から高笑いが聞こえてくるぞ?

「…………」

 流石に不信感になったのか長堀町あけみが振り向くと?

「ぎゃはははははは!」
「えええええええっ!!」

 なんといつの間にうちの社長が長堀町あけみの真後ろで大爆笑していました。
 社長……相変わらず冗談がキツいですねぇ。

「ク・ソ・ガ・キぃぃぃっ!」

 あ~あ!
 とうとう長堀町あけみさん完全に大激怒。
 もう顔が原型とどめてないなぁ。
 そして何も考えずに社長をぶん殴ろうとする。
 しかし……その直後。

「あれ?」

 なんと長堀町あけみの体がいつの間にかひっくり返り、そのまま脳天がビルの床面に激突!
 社長……さては時間を止めてこのバカ女を上下逆にひっくり返しましたね。
 それから再び時間を進めたらこうなるのは自明の理ですなぁ。

「く……くそっ……」
「あら?まだ立てるのね。まるでゴキ並の生命力だわ」

 どうやら長堀町あけみの奴……あれだけ酷い目に会ってるのにしつこいなぁ。
 
「そろそろ手持ちのバッテリーも残り少ないし……終わりにしようかしら」

 社長としてはもう終わりにしたいみたいだが……一方の長堀町あけみもまだ諦めてはいないみたいだぞ。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

 げげっ!
 長堀町あけみが最後の力を振り絞って魔具を操作。
 みるみるとその姿を野獣化していくぞ。
 個人的には悪女といっても外見は綺麗だったのに……勿体ない。
 しかし、それでもうちの社長が一枚上手だった。
 長堀町あけみが野獣化を完了するその前に……社長がスマートフォンを操作、それから即詠唱!



 ストップタイム



 はい、これにて野獣化はここで中断。
 それを後目にうちの社長がボキッボキッっと指を鳴らしながら処刑する気満々!
 しかも社長、目が笑ってますよぉ。
 それではうちの社長による処刑執行!



 バキッ!バキッ!ボコッ!ズバッズバッ!



 うわぁ。
 相手が全く動けない事いい事にうちの社長がその思い鉄拳で全力で殴る蹴るのフルボッコのコテンパン!
 何しろうちの社長って素面でも空手の有段者だからな。
 だから子供ながらその拳の威力は大人顔負けなんだよな。
 そういえば以前氷の塊をその手刀でぶっ壊した事もあったかな?
 こうなるとフルボッコされてる相手がお気の毒だな。
 はい、それから数秒後。

「バッテリー切れね。これで終わりよ!」

 そして、長堀町あけみの時間が再び動き出す。
 時間進行が再び始まった時……長堀町あけみにこの上ない地獄が訪れた!
 先程うちの社長が与えた無茶苦茶な攻撃によるダメージが長堀町あけみを襲う。

「ぎゃあああああああああああああああああああっ!」

 既に野獣化はその強烈なダメージにより解除されており更にダメージが雪崩のように襲い掛かる。
 こうなるとただの残虐ショータイムだな。
 最後は長堀町あけみは完全に意識を失い哀れ半死半生状態に……南無阿弥陀仏!

「これで害虫駆除完了ね。それにしても今夜は月が綺麗だわ」

 ひと仕事終えたうちの社長。
 ふと窓から見える月を微笑みながら見ている。
 そうゆう事してる分には麗しい美少女なんだがなぁ。
 これで残る駆除対象はひとり。
 さてと……ようやく俺の出番かな。
 




「来い!このぶさいくがっ」

 ここは組長室にあった隠し部屋。
 なんと、その部屋には一人の女性が監禁されていた!
 もう考えるまでもないなぁ。
 その女性こそが本物の天王寺三重さんだ。
 可哀想に長い事監禁されていたせいかかなりやつれてるなぁ。
 そんな三重さんを隠し部屋から無理やり連れだそうとする関東難波組組長の難波正人。

「こうなったらコイツを人質にして中津家を脅迫して身代金を要求してやる!切り札は最後まで残しておくものだな」
「いや……やめて」
「うるさい!」



 バキッ!



 あ~っ!
 難波正人の奴、思いっきり美恵さんをぶん殴りやがった。
 全くコイツにはフェミニズムってやつがないのかっ!!
 それから美恵さんの襟首を掴んで、このビルから出るつもりだぞ。

「とりあえず……近くのアジトへ身を隠すか」

 もう、お前に逃げ場はねぇよ。

「まだだっ、まだ俺の組はまだ……立て直せる筈だ」

 何言ってるんだ?
 もう終わりだよ。

「そういえば先程から……あけみとの連絡が来ないな。一体どうしたんだ」

 悪いがその悪女ならとっくに駆除完了しているよ。
 残るはお前だけだよ。
 著しく弱っている美恵さんを引きずって隠し部屋から組長室へ出た諸悪の根源・難波正人のおっさん。
 そんな難波正人の眼前に、誰もが惚れるイケメンの青年……即ち俺が待っていた訳ですわ。

「!?何だお前は……」
「貴方のような世間のゴミを清掃している男さ」
「ゴミだと!貴様この俺を誰だと思ってやがる!」
「ゴミでしょう貴方は……おや?そちらにいるのはお探しのマダムじゃないですか。これは探す手間が省けました」

 実の処ゴミの整理が終わったらゆっくりと探そうとしていたけどこれは探す必要がなくなった。
 となると後は目の前にいる世間のゴミをさっさと駆除して整理するだけだな。

「どけ!このクズがぁぁぁっ」

 これはお気の短い組長さん。
 自分の懐から黒い拳銃を取り出して、その銃口を俺に向けて……いきなり俺へ黒い鉛玉撃ってきやがった!
 だけど俺は慌てずに。

「あ、ほい!」
「!?」

 俺は自分の前に亜空間の穴を展開。
 結果、俺へ飛んできた鉛玉はその亜空間の中へ。
 だから当然、鉛玉は俺に命中しませ~ん!
 けどそれだけでは終わらないぞ。
 実は俺の前とは別に組長の横側に亜空間の穴を展開してましてねぇ。
 その亜空間の穴から先程組長が撃った鉛玉が飛び出しました。
 はい、その結果鉛玉は哀れ組長の拳銃持ってた右手に直撃でござ~い!

「ぐあああああああああっ」

 たまらず拳銃を手放してイタイイタイと叫ぶ組長さん。
 これは誠にお気の毒(笑)
 さて、俺はその隙に三重さんのいる場所に亜空間の穴を展開。
 そのまま一旦三重さんを亜空間の穴へ入れた後で俺の傍らへ別の亜空間の穴を展開してから三重さんを確保。
 今まで本当に大変だったね。

「あ、貴方は……」
「マダム、もう安心です。貴方の親愛なる騎士がお迎えに参りました」

 俺は三重さんの右手に優しく口づけを。
 その俺の礼節に三重さんは思わず赤面。
 このマダム結構可愛い方だな。

「ま……待て!」
「あら?まだいたのか……ゴミ」

 おやぁ、この組長のオッサンまだ抵抗する気か?
 今度は左手で拳銃を拾って俺達に銃口向けてきた。
 あ~あ、折角いいムードだったのにこれでは台無しだ。

「てめぇ!この難波正人をなめんじゃねぇ!」

 か~っ!
 本当に小悪党らしい発言だ事!
 こうなれば……もう容赦はしねぇぞ。

「おいオッサン!」
「何だぁ」
「この穴……何処につながってるか判るか?」

 俺は自分の近くに少し小さな亜空間の穴を展開。
 それを指さして難波正人に見せつけた。

「さっきの変な穴か!またそれでチャカの鉛玉こっちに向ける気か」
「いやいや、これはある場所に直結していま~す」
「なんだと?なら何処に繋げた」

 その質問に俺はニヤリと笑いながら答えた。

「お前の心臓だよ」
「!?」

 はっはっはっはっ!
 流石に先程の銃での件の後だから組長の奴は大混乱してやがる。
 ガチで俺の言葉を信じてやがる。
 もっとも俺はガチでお前の心臓を掴む事なんか簡単なんだよねぇ。

「お、おい冗談だろ」
「嘘だと思うか?お前先程俺の能力を見ただろう……これはガチだぜ」
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃっ!」

 俺は怯える組長に対して展開している亜空間の穴に右手を突っ込んだ。

「おうおう……お前の心臓の鼓動を感じるぞぉ」
「お、おいっ……やめてくれ」
「そうだな、ちょっと触ってみようかな?」
「やめろ……やめろ……」

 ぎゃははははははっ!
 これは面白い反応だぜ。
 そうだな……もっとからかってやろうか。

「あっ、ちょっと指が触れちゃった」
「ひひひひひ~っ!」

 おっ、焦ってる焦ってる!
 完全に顔が引きつってるぞ。
 しかも完全に涙目……いや号泣か。

「いっそこのまま握りつぶしちゃおうかな♪俺はごみ掃除しに来た訳だし」
「ひひひひぃぃぃぃっ!!!」

 あっ、こいつ失禁しやがった。

「ひひひひ……はyっはははは!」

 あ~あ、とうとう気が狂ったかな?
 こうなると暴力団の組長も形無しだな。

「ひーひっひっ……ひっ!」



 パタン!



 あっ、とうとう気を失った。
 案外メンタル弱い奴だったな。
 しかも口から泡吹いてるからに相当切羽詰まっていたようで。
 あっ、そうゆう風に追い込んだのは俺か。
 もっとも今回の場合は心臓握ってたのはハッタリだったけどね。
 まぁ……何はともあえこれで害虫駆除完了か。
 さてと、この後俺がやるべき事は。

「あ、ああ……」

 俺とした事が捕らわれていたマダムを怯えさせてしまったようだ。
 そこで俺は怯えるマダム・天王寺三重さんの元へ。

「申し訳ございません、悪漢の処理に夢中になるあまりにマダムの事を忘れておりました」
「あ……」

 俺はマダムへ優しい笑顔のプレゼント。
 それからマダムの手を優しく握り、その後でマダムの肩に触れる。

「もう大丈夫ですよ。ですがかなり衰弱しているみたいですね」
「あ……」
「なんでしたら何かお食事でもしましょうか。本来なら暖かいスープでも出したいのですが今手持ちはこんなものしかありませんがどうぞお召し上がりください」

 俺は亜空間の穴からストックしていたカレーパンを取り出してマダムに手渡した。
 余程誘拐されてからろくなものを食べてなかったのかマダム・三重さんはガツガツと食べ始めた。

「!?これ……美味しい」
「マダムに喜んでくれて私としては至高の喜びでございます」

 そりゃ美味しいのは当然だ。
 このカレーパンは我が社における食堂のジェフ・おたけさんが作った最高のカレーパンだからな。
 
「カレーパンって……こんなに美味しいものだったっけ」
「マダム、ようやく笑顔になりましたね」

 流石はおたけさん特製カレーパン。
 先程まで絶望していた三重さんを笑顔にする辺りすごいと思うな。
 そしてカレーパンを食べ終えた三重さんはすっかり落ち着きを取り戻していた。
 俺は気持ちが落ち着いた美恵さんをお姫様抱っこ。
 とりあえずこの場から出る事にする。

「マダム、とりあえず病院がいいですか?それとも自宅まで送りましょうか?」
「あら……随分と優しいのですね。今まで会ったホストさんよりもいい男ね」
「これは嬉しい限りです。どうです?今度体が回復したら主人に内緒で飲みに行きませんか」
「うふふ……夫に怒られそうですわ」
「はは、ではご主人の待っている自宅へ向かいましょうか。ですが今度一緒に飲みに行きましょう。いい店を知ってるんですよ」
「いい店かぁ。では騎士さん、今度一緒に飲みに行きましょう」
「では喜んで」

 これはこの後の楽しみが増えたなぁ。
 彼女のような可愛いマダムと一緒に酒を飲める事は実に楽しみだ。
 それから暫くマダムをお姫様抱っこしながら出入口へと歩いていた時であった。



 ガツ~ン!



 痛てぇ!
 誰だ俺の右足を蹴飛ばした奴は!
 俺が右足の方を顔を向けると?

「宗吾!あんた何人妻口説いているのよ」
「げっ、社長!」

 なんとまぁ、うちの社長がいつの間に。
 あ~あ!俺としてはもう少し助け出さ板マダムとの一時を楽しみたかったのに。

「まったく貴方は女性が一緒だと誰だろうと見境無しね」
「そりゃ、俺にとっては全ての女性は大切な存在ですからね」
「ならどうして私にはいつも態度が悪いのかしら?私も立派なレディよ」
「残念ですが社長はまだ子供であってレディではありませんので」
「むっ(怒)」




 ガツ~ン!



 痛い!
 このクソガキ社長また俺の足を蹴飛ばしやがった。
 
「痛いぞ!抱えてるマダムを落としたらどうするんだ」
「うるさいわね!宗吾、貴方レディの基準というものを考え直したほうがいいわよ」

 黙れクソガキ。
 そうゆうお前こそその気性の粗さをなんとかしたらどうだ。
 あぁ、この守銭奴クソガキ社長……もう少し子供あrしさがあれば可愛げがあるんだがな。
 そこへ社長のスマートフォンから着信音。

「あら?さもな」
(司ちゃ~ん!こっちは全て終わったよ。ついでにいつも通り気絶してる悪い人達を全員吊るしたよ)
「いつもながら上出来ね」
(それから調お姉ちゃんがさっき警察に通報したから私達もそろそろ逃げないとまずいと思うよ)
「まぁバカ調にしてはいいタイミングね。後はあれを玄関に置くだけね」
(じゃあ私は加也ちゃんと一緒に先に帰るね)
「わかったわ。では本社でまた」

 どうやらさもなちゃんからの連絡だったようで。
 さて……俺達もそろそろ撤収しましょうか。
 もっとも保護したマダム・三重さんを無事に送り届けるのも忘れずに。

「では宗吾。これで清掃終了ね」
「はい社長。もっともこのマダムを送り届けるのが先ですが」
「わかってるわよ」



 そして、それから約三十分後。
 何処かから複数台のパトカーが煩いサイレン鳴らしながら関東難波組本部ビルにやってきました。



「やい!善意ある方のタレコミでとうとう尻尾を掴んだぞ!」
「関東難波組っ、いよいよ年貢の納め時でぃ」

 はい、やって来たパトカーの中から出てきたのは自称敏腕警部と言っている関目警部とその腰巾着である野江刑事。
 先程匿名の通報者によるタレコミにより勇んで関東難波組のがさ入れにやって来た訳である。
 ちなみに通報の内容は今回の中津勇の一件。
 無論匿名の通報者の事もあるがそれとは別に警視庁で身柄を確保していた天王寺庵の証言がきめ手となったのだ。
 無論、匿名の通報者というのは俺達の同胞である樟葉調さんでござい。
 さて、この動きの遅い警察の皆様がようやくやって来た訳ですが……そこで警察の皆様が見たものは?

「!?はぁ」
「警部……まさかまた」

 なんと!
 関東難波組本部ビルの玄関前に全身全裸フル〇ン状態で逆さ釣りにされている組員達の姿が!
 いやはやこれは圧巻であ~る!
 ちなみに少数居る長堀町あけみを始めとする女性組員は服を着たまま縛られているのであしからず。

「は……はは」

 これには関目警部も唖然茫然。
 一方の野江刑事は少ししてから我に返り同行していた警官達に「降ろしてやれ」と指示。
 それから逆さ釣りされてる組員を回収している最中、一人の景観がようやく少し落ち着いた関目警部と野江刑事にある物を持ってきた。

「警部!」
「どうした」
「実は出入口にこんなものが」
「どれどれ」

 関目警部が警官から問題の物を受け取った。
 それは俺達からの置き土産。
 即ち俺達からの請求書であった。
 ちなみにその請求書にはこう記してありました!



 請求書
 
 本日の清掃業務に関して以下の金額を警視庁に請求させて頂きます。
 請求金額 1200万円

 株式会社 三条スイーパーカンパニー




「な、ななななななな何ぃぃぃっ!またしてもあいつ等の仕業かっ」
「相変わらずがめつい連中ですね警部」
「くそっ、あいつ等いつも我々の先を越して金をせびるからな!あのハイエナどもめっ」

 そこへ関目警部の携帯電話に着信音。
 渋々警部さんが電話に出ると……とんでもない人物が出てきた!

(夜分失礼するわ、関目警部)
「!?けっ、警視総監様っ」

 なんと出てきたのは警視庁のトップである警視総監。
 しかも女性だからなぁ。

(また三条財閥が事件に干渉したみたいですね。先程その会長さんからまた連絡がありました)
「失礼ながら警視総監殿!正直こんな請求は断固拒否すべき……」
(請求額千二百万円ですか。まぁ今回は問題無いと思いますよ)
「えっ?」

 警視総監曰く実は今回の容疑者である難波正人と長堀町あけみには現在多額の賞金がかけられており、その合計は千二百万円だそうで。
 だから三条財閥の手の物が捕らえたならその賞金を手渡せばいいだけの事だから問題無しだそう。

「はぁ、今回は我々警察が連中に掛けてる賞金渡せばいいだけの事ですか」
(そうよ。正直別件では法外な金額請求された事もあるから今回は結構良心的な請求だと思うわよ
「ですが警視総監」
(とにかく貴方は連中を全員逮捕して連行しなさい。それが貴方のやるべき事よ)

 それから警視総監からの連絡は切れた。
 関目警部は大きく溜息をついた後に……

「とにかく全員逮捕だっ!こいつら問答無用にブタ箱にぶち込めっ」

 はい警察の皆様この世間のゴミ処理作業お疲れ様で~す!
 とにかく請求金額は早めに振り込んでね💛
 これで一件落着ですね社長!
 俺達は美恵さんを送り届けてから本社で打ち上げ開始。
 今夜は楽しい夜になりそうだなぁ。
 ただ俺としては二日酔いだけは気を付けないとなぁ。



 これにて今回の清掃作業はお・し・ま・い!





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