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エピソード001 相続問題は時間を巻き戻して
エピローグ
しおりを挟む俺が翔太君と飲んだ次の日……俺は三条スイーパーカンパニー本社ビルにいた。
そこの実務一課の事務質には俺と社長、さもなちゃんと加也ちゃん、それに調さんの姿があった。
「皆、今回はお疲れだったわね!という訳で今回の特別ボーナス支給するわ」
「「「おおおっ!」」」
うちの社長は普段はケチで守銭奴だがいざ一仕事終えたら羽振り良く臨時ボーナスをくれるのがいい所だな。
もっとも多分今回も警察からガッポリと頂いているせいもあるだろうが。
社長は俺達に現金入りの袋を手渡す。
「わぁ~い!これで新しいゲームが買える」
「今度新発売のゲームかしら?今度一緒にやりましょう。けどそのお金は絶対にあのバカ親には渡さない事ね」
「うん(怒)今度一緒にやろうね司ちゃん」
おやおや、さもなちゃんは臨時ボーナスに大喜びだな。
次は調さんだが?
「うへへへ……これでまたあそこへ数回は行けるわぁ」
「あんた!まさか非合法の児童ホストクラブに行くんじゃないでしょうね!」
「えっ?そんな滅相もない!」
いや、これは調さん如何わしい児童ホストクラブに行くつもりだな。
相変わらず調さんのショタコン趣味には俺としても頭が痛いなぁ。
「社長」
「暇な時でいいわ。そんな如何わしい違法ホストクラブなんか摘発してしまいなさい」
「イエッサー社長!」
「ぎゃあああああああああっ!社長も光善寺さんも私のオアシスを奪わないでぇぇぇっ!」
「「あっ、本音が出た」」
し、調さん。
正直その性癖どうにかなりませんか?
だからデートの誘いなんか聞いてくれないんだよなぁ。
おや?加也ちゃん賞与袋の中身見ても不満そうな顔をしてるぞ。
「はぁ……」
「あら、どうしたの?」
「社長殿……残念じゃが魔界の魔王である我にしてみればこんな紙切れなど何も価値がないぞ」
「カヤちゃん……魔界ではただの紙切れでもこの世界では色々と買い物ができるお金よ。今度美味しいお菓子でも買ってみたらどう?」
「そうさせてもらうかのう」
「けど……カヤちゃんは現金よりもこっちの方がいいんじゃないの?」
そこへ実務一課の事務質に我が社の食堂の主おたけさんが現れた。
「あっ、おたけさん」
「社長!今カヤちゃんの為に甘~いもの用意してきたわよ」
なんと、小竹さんが持ってきたのは大量のシュークリーム。
しかも作り立てなのかとってもいい匂い!
「おおおおっ!おたけよ、これを頂いてよいのか?」
「どうぞ。これは今回頑張ったカヤちゃんへの現物賞与なんだから。それから他の皆の分もありますからどうぞ」
これにはカヤちゃんも大喜び!
正に花より団子ならぬ金よりシュークリームだな。
早速シュークリームを両手に持ち食べ始めるカヤちゃん。
「うおおおおおおおおっ、上甘いのじゃ!上甘いのじゃ!上甘いのじゃ!最高の甘さなのじゃああああっ!」
これはカヤちゃん大歓喜。
シュークリームを食べながら満天の笑顔を見せている。
俺も一緒に食べてみたがいやぁ程よい甘さがいいシュークリームだな。
これなら大人の俺でも美味しく食べられる。
流石はおたけさんだ。
しかもそのシュークリームはうちの社長もさもなちゃんも調さんまで大絶賛。
実に満足のいくお菓子だったな。
「ありがとう、おたけさん。また頼むわよ」
「はい社長!では失礼させてもらうよ」
沢山のシュークリームを食べて大満足の表情のままソファーで寝そべっているカヤちゃんを後目におたけさんはここを後にした。
さて、残るは俺の臨時ボーナスな訳だが。
いざ俺が賞与袋を開いてみると?
「あれ?」
なんと賞与袋の中にあったのは現金ではなくて名前の書いていないユーザー登録書と車のキーが入っていた。
俺はすぐに社長に「これは何ですか」直談判。
すると社長はクスクスを笑い出した。
「宗吾、今回は貴方が一番の働きをしたから一番高価なボーナスを出すわ。もっとも今回は現物支給だけど」
「現物支給……ってこのキーが?」
「それは今回のご褒美を動かす為のものよ。とにかくガレージに行きましょう」
俺達はソファーで寝ているカヤちゃんを置いて一路、本社ビルの地下一階にあるガレージへ。
そこで……俺はとんでもないものを見る事になる。
「こ……これって、まさか」
俺の前に……白いいかにも高級そうな車があった。
これにはこの場にいたさもなちゃんと調さんも驚きだ。
唖然としている俺達にうちの社長がこの車について語り始めた。
「うふふ、どう?少し古いモデルだけど……これは有名なフェラーリよ」
「フェラーリだって!昔からある有名な高級車の代名詞といえる代物じゃないか」
「そうよ。本当は新車が欲しかったけど流石に私でも目玉が飛び出る値段だったから今回は日本仕様にした中古車ね」
そりゃフェラーリといえば金持ちで守銭奴の社長でも迂闊に手が出せない代物ですからね。
確か新車で高いのだと七千万円ぐらいで取引されてるとか。
「失礼ながら……社長。このフェラーリのお値段はハウマッチ?」
「そうね、日本仕様にデチューンしてる中古車だけど……それでも二千万円は下らない筈よ」
うげぇぇぇっ。
流石は走る不動産とも言われるフェラーリ。
いくら現物支給とはいえ二千万円もする車を俺に渡しますか社長!
「社長!いくらなんでもこの賞与は受け取れません。高すぎますよ」
「何言ってるの?仮にも私のステディがあ~んなダサい国産車に乗ってるなんて私としては恥ずかしいわよ」
はぁ?ステディだと!
このクソガキ社長がなにませた事言ってますか。
全く普段金集める事しか頭にない癖にこうゆう時は金遣いの粗いクソガキだな。
もっともこの社長の奇怪な行動は今日に始まった事ではないが。
「宗吾」
「はい、なんでしょうか」
「書類にサインするのは後でいいから今から都内をこれでドライブしない?」
はぁ。
こうゆう時だけは子供らしく目を輝かせて強請るだよなぁ。
本当に末恐ろしいクソガキ……もとい、うちの社長だ事。
「了解しました。ではとりあえず新宿辺りはどうでしょう」
「いいわね。では皆、ちょっと宗吾と一緒に行ってくるわ」
俺と社長は白いフェラーリに乗り込み先程頂いたキーを差し込んでエンジン起動!
おっ、結構いいエンジン音するじぇねぇか。
しかも日本仕様という事で右ハンドルなのが有難い。
「「いってらっしゃ~い」」
さも名ちゃんと調さんに見送られて俺と社長は新しい愛車の白いフェラーリに乗り一路本社ビルの外へ。
高すぎる報酬故に抵抗があったがいざ乗ってみると結構気持ちがいいものだ。
これで隣に乗ってるのがクソガキでなく絶世の美女だったら最高だと思う。
とりあえず目的地は新宿だ。
多分そこで社長の買い物に付き合う事になるだろう。
まぁ、これが俺の平和な日常って奴かな?
とにかく今回の事件に関するお話はこれまでだ。
他にも俺達は様々な事件に首を突っ込んで解決した上でがっぽり稼ぐ訳であ~る!
それでは次のお話までひとまずお別れだ。
じゃあ、皆!風邪をひくなよ、歯を磨けよ、また次のお話でな!
エピソード001 相続問題は時間を巻き戻して……Fin
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