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ディーオの言葉に浮かれたリューイはそれに気づかなかったが、その表情はさきほど使い魔にじゃれつかれていたときと同じやわらかいものだった。
「じゃあ今日はいっぱい動いて疲れたし、もう寝ようかな~」
「ふぃー!」
「そうしろ」
リューイはそういって、ご機嫌なまま用意した寝具に横たわった。
それから、少しの期待をこめて声をかける。
「おやすみ、ふたりとも」
「ふぃー」
「……あぁ」
そっけないがはじめてディーオから返事がかえってきて、リューイは幸せな気持ちで寝具に潜りこんで目を閉じた。
今夜は、いい夢が見られそうだった。
****
次の日、リューイは昨日のことを反省して早めに起きて準備をすませた。
そのことに気づいた使い魔は、さっそく遊んでもらおうとリューイにじゃれついている。
「ちょっとくすぐったいよ、フィー!」
「ふぃー!」
そんなふうに騒いでいれば当然近くにいるディーオには丸聞こえで──
「今日はずいぶんと早起きだな」
目を覚ましたディーオにそう言われてしまった。
リューイは一瞬起こしてしまったかと心配したが、ディーオの表情はいつもどおりで、リューイはホッとしながら声をかける。
「おはようディーオ。ディーオこそ早いね」
「私は元々あまり寝ないからな」
「やっぱり、古代龍の王だから?」
そんなことをディーオと話していると、放っておかれていることが寂しくなったのかふたたび使い魔がリューイにじゃれつきはじめた。
それはけっこうくすぐったくて、リューイはディーオとの話を中断して使い魔を手のひらでやんわりと捕まえる。
「ふぃー! ふぃ~?」
「ははっ、もうくすぐったいってフィー」
そうして指先でつんつんとつついてかまっていると、リューイが言った聞き慣れない呼び名にディーオが反応した。
「フィー?」
「あ……使い魔さんって呼ぶのもあれだったから、勝手につけちゃったι フィーって鳴くからフィー」
「そうか」
「……怒った?」
返事をするディーオの表情は変わらないが、逆にそれが少し心配になってリューイが恐る恐るそう聞くと、ディーオは首を振って否定する。
「いや、怒っていない。そいつ自身が喜んでいるしな」
「ふぃ~」
「そっか、ならよかった」
ディーオが怒っていないことも、フィーが呼び名を喜んでいることもわかって、リューイはホッとして小さく微笑む。
もっと仲良くなりたいとつけた呼び名だったから、リューイはそのことがとても嬉しかった。
安心してそのままリューイがフィーとじゃれていると、フィーがなにか言うように数回鳴いた。
リューイはあいかわらずなにを言っているのかわからなかったが、それを聞いたディーオは小さく頷いたあとリューイの方を見てきた。
それにどうかしたのかと首を傾げれば、ディーオが少し微笑ましそうにしながらフィーの言ったことを話しはじめる。
「こいつには本当の名前があるのだが、それは自分で言いたいらしい。それまではフィーと呼んでやってくれ」
「そっか、わかったよフィー」
「ふぃー♪」
自分の願いを聞いてくれたのが嬉しかったのか、フィーは嬉しそうに鳴いて空中をくるくると舞った。
その様子があまりに嬉しそうだったからか、ディーオもそれにならうことにしてそう告げる。
「そうだな……私も、本当の名前をリューイに言うまではフィーと呼ぼう」
「うん!」
そのことをさらに喜んだフィーはふたりのあいだを元気よく飛び回り、お礼をいうようにすり寄ったりくっついたりと全身を使って喜びを表した。
「じゃあ今日はいっぱい動いて疲れたし、もう寝ようかな~」
「ふぃー!」
「そうしろ」
リューイはそういって、ご機嫌なまま用意した寝具に横たわった。
それから、少しの期待をこめて声をかける。
「おやすみ、ふたりとも」
「ふぃー」
「……あぁ」
そっけないがはじめてディーオから返事がかえってきて、リューイは幸せな気持ちで寝具に潜りこんで目を閉じた。
今夜は、いい夢が見られそうだった。
****
次の日、リューイは昨日のことを反省して早めに起きて準備をすませた。
そのことに気づいた使い魔は、さっそく遊んでもらおうとリューイにじゃれついている。
「ちょっとくすぐったいよ、フィー!」
「ふぃー!」
そんなふうに騒いでいれば当然近くにいるディーオには丸聞こえで──
「今日はずいぶんと早起きだな」
目を覚ましたディーオにそう言われてしまった。
リューイは一瞬起こしてしまったかと心配したが、ディーオの表情はいつもどおりで、リューイはホッとしながら声をかける。
「おはようディーオ。ディーオこそ早いね」
「私は元々あまり寝ないからな」
「やっぱり、古代龍の王だから?」
そんなことをディーオと話していると、放っておかれていることが寂しくなったのかふたたび使い魔がリューイにじゃれつきはじめた。
それはけっこうくすぐったくて、リューイはディーオとの話を中断して使い魔を手のひらでやんわりと捕まえる。
「ふぃー! ふぃ~?」
「ははっ、もうくすぐったいってフィー」
そうして指先でつんつんとつついてかまっていると、リューイが言った聞き慣れない呼び名にディーオが反応した。
「フィー?」
「あ……使い魔さんって呼ぶのもあれだったから、勝手につけちゃったι フィーって鳴くからフィー」
「そうか」
「……怒った?」
返事をするディーオの表情は変わらないが、逆にそれが少し心配になってリューイが恐る恐るそう聞くと、ディーオは首を振って否定する。
「いや、怒っていない。そいつ自身が喜んでいるしな」
「ふぃ~」
「そっか、ならよかった」
ディーオが怒っていないことも、フィーが呼び名を喜んでいることもわかって、リューイはホッとして小さく微笑む。
もっと仲良くなりたいとつけた呼び名だったから、リューイはそのことがとても嬉しかった。
安心してそのままリューイがフィーとじゃれていると、フィーがなにか言うように数回鳴いた。
リューイはあいかわらずなにを言っているのかわからなかったが、それを聞いたディーオは小さく頷いたあとリューイの方を見てきた。
それにどうかしたのかと首を傾げれば、ディーオが少し微笑ましそうにしながらフィーの言ったことを話しはじめる。
「こいつには本当の名前があるのだが、それは自分で言いたいらしい。それまではフィーと呼んでやってくれ」
「そっか、わかったよフィー」
「ふぃー♪」
自分の願いを聞いてくれたのが嬉しかったのか、フィーは嬉しそうに鳴いて空中をくるくると舞った。
その様子があまりに嬉しそうだったからか、ディーオもそれにならうことにしてそう告げる。
「そうだな……私も、本当の名前をリューイに言うまではフィーと呼ぼう」
「うん!」
そのことをさらに喜んだフィーはふたりのあいだを元気よく飛び回り、お礼をいうようにすり寄ったりくっついたりと全身を使って喜びを表した。
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